今回は改めて、私がオリーブオイルをおすすめする理由について書いてみます。
たくさんあるなかから特に基本の基本、3つご紹介します。
■オリーブオイルは美味しい
あくまでも食事は美味しく楽しく食べるものですから、オリーブオイルを選ぶのは、オリーブオイルが美味しいからにほかなりません。
昨日もコメント欄でご質問いただいたのですが、エキストラヴァージンオリーブオイルは味に3つの特徴が必要です。
1.フルーティであること
2.辛味があること
3.苦味があること
いわゆる無味無臭の植物油とは全く別物です。ワインの感覚のほうが近いんです。
イタリアだけで500品種ものあるオリーブの実には、それぞれの味わいがあるうえに、オリーブの実の育った場所、収穫時期、採油方法によっても、さまざまな味わいがあるんです。
この種類豊富のオリーブオイルを、料理の味を引き立てるようにどう合わせるか?最適なオリーブオイルを使うだけで、料理がグンと美味しくなります。
オリーブオイルの魔法に気づいた多くの一流シェフも、上手にオリーブオイルを使っています!
■オリーブオイルは栄養たっぷり
体は食べたものから作られるのですから、食べるサプリメントとでもいうべきオリーブオイルの豊富な栄養素は魅力的です。
いろいろある中でも、オリーブオイルの脂肪酸の大部分を占めるオレイン酸(55~83%)。オレイン酸は酸化しにくく、心筋梗塞とか脳梗塞、高血圧などの動脈硬化による生活習慣病を防ぐ効果があると言われています。
しかも、今、流行りの説ではなくて、すでに1970年代にアメリカのキース博士によって提唱されたもので長い歴史があります。
最近ではオリーブオイル特有の抗酸化効果が特に高いオレオカンタールやオレウロペインなどのポリフェノールが、がんやアルツハイマー病の予防にもなるとして研究が続けられています。
健康的な効果だけでなく、美容に関する効果も高いのが特徴的なのがオリーブオイル。あのスクワランも入っているので、化粧品にも多く使われていることからもお分かりでしょう。
■完全に自然な安全食材
これまで見てきたように、美味しくて、健康効果や美容効果があるうえに、オリーブオイルは添加物フリー、遺伝子組み換えなしの安全食材です。毎日使う油だから、体に悪い成分が入っていないことも大切です。
オリーブオイルは、天然のオリーブの実を採油所で押しつぶして抽出しただけ。他のよくある植物油にはありえないくらい自然な油なんです。比べてみましょう。
1.オリーブの実は自然な果実
オリーブの実には、遺伝子組み換えが存在しません。
他の植物油の原材料になる大豆やコーン、キャノーラ(菜種)は、油分にはたんぱく質が残っていないという理由で表示義務はありませんが、ほとんど遺伝子組み換えです。
いくらたんぱく質が残っていなくても、除草剤に対する耐性がある遺伝子組み換え作物は、強い農薬を直接かけて栽培されているそうです。
2.オリーブの実は物理的にのみ抽出
オリーブオイルは物理的に抽出された油。簡単に言うと、単に力で押して絞るっていうことです。
で?
といわれちゃいそうですが、いわゆる普通の植物油は、抽出するために化学的な溶剤を使います。そして、高温で匂いと色と味を抜いて精製しているんです。
かなりの高温なので溶剤は揮発して残らないそうですが、精製のために高温すると、トランス脂肪酸が発生する可能性があると、農林水産省のHPにもちゃんと書いてあります。
う~ん。
買う前には、なんでも必ず材料を見る癖をつけることが大切ですよ!
というわけで、オリーブオイルをお勧めする理由をざっと3つあげてみました。
オリーブオイルの悪い点が見つからないくらい、おすすめ度満点です。
強いて言うなら、値段ですが、良質なものに、それなりの値段がついているのは仕方ないのかなと思います。生産者の方も、別にボランティアをしているわけではないですものね。
日本でも105歳までお元気で活躍されていた聖路加国際病院の日野原重明氏も、健康長寿の秘訣としてオリーブオイルをすすめていらっしゃったそうです。私もあやかりたい
油は毎日使うものだから、ぜひぜひ、本物のオリーブオイルお試しください。
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