OLD 2 DA NEW SCHOOL -25ページ目

HERBIE HANCOCK/Sextant (1973)

ジャズ・ピアニストのHERBIE HANCOCKが1973年にリリースしたアルバム。メンバーは、EDDIE HENDERSON (トランペット)、BENNY MAUPIN (サックス)、BUSTER WILLIAMS (ベース)、BILLY HART (ドラム)、BUCK CLARKE (パーカッション)。このアルバムもかなり前衛的ですね。雨というより宇宙的かつアフリカ的な雰囲気の1. Rain Dance、ダークで混沌としたカオス感たっぷりのジャズ・ファンク2. Hidden Shadows、アフリカ的なものを感じるアバンギャルドなジャズ・ファンク3. Hornetsがお気に入り。(2023/02/11)

PEOPLE'S CHOICE/Here We Go Again (1976)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」

 

 

フィラデルフィアのファンク・バンドPEOPLE'S CHOICEが1976年にPHILADELPHIA INTERNATIONAL RECORDSからリリースした2ndアルバム『We Got the Rhythm』からのシングル。プロデュースは、フィリーと言えばGAMBLE & HUFF。A面は、あのLARRY LEVANもプレイしたと言われる「Here We Go Again」で、BPM早めのほとんどインストで、時折「ヒウィゴー アゲインヨー♪」と合いの手が入るディスコ・ナンバー。うーん、あまりピンとこないかな… B面は、1975年のデビュー・アルバム『Boogie Down U.S.A.』からの「Mickey D's」で、ドラマチックなピアノとエレピのメロディが耳を惹くジャジーなインスト・ナンバー。こっちの方が断然好みかな。(2023/02/07)

FLEETWOOD MAC/Rumours (1977)

UKのロック・バンドFLEETWOOD MACが1977年にリリースしたアルバム。世界中で大ヒットし、1978年のグラミー賞の最優秀アルバム賞を獲得。個人的にあまり好みの曲は少なかったですが、少し郷愁感もあるAORライクなトラックにSTEVIE NICKSの気だるい歌声が最高な2. Dreams、アコースティック・ギターを生かした素朴な雰囲気から後半に一気に疾走する7. The Chain、CHRISTINE McVIEが歌う寂しくも切ない10. Oh Daddyは気に入りました。(2023/02/04)

V.A./TOMMY BOY THE INFAMOUS HEAVY BEATS (2001)

2001年に日本のトイズファクトリー監修のTOMMY BOY RECORDSのコンピレーションアルバム。80年代後期から90年代のクラシックや隠れクラシックも収録しているのはファンとして嬉しいけど、欲を言えばFRESH GORDON/I Believe In Music、4-EVER FRESH/I Got A Good Thang、L.L. COOL J/I Need Loveのアンサーソングでキュートな声の女性MC"FROSTY"によるI Need Love Nowも収録して欲しかったな~

 

1. FRESHCO/R U Ready?

1989年のニューミュージック・セミナーのMCチャンピオンに輝いたFRESHCOが1989年にリリースしたデビュー・シングルのB面曲。SLY & THE FAMILYTONE/Are You Readyを使った勢いのあるファンキー・チューン!アルバムをリリースできなかったのが悔やまれます。

2. PARIS/Break The Grip Of Shame

怒れる漢PARISの1990年にリリースのデビュー・アルバム収録で、TOMMY BOYからの初のシングル。(これ以前にインディからシングルをリリースしています。)BOBBY BYRD/Hot Pants. . . I'm Coming, I'm Coming, I'm Coming、GEORGE CLINTON/Man's Best Friend、LYN COLLINS/Think (About It)ネタの疾走感&スナイパー感溢れるファンキーなクラシック!

3. WHOOLIGANZ/Put Your Handz Up

HOUSE OF PAINの二匹目のドジョウを狙った白人デュオが1993年にリリースしたシングル。正直、こういった白人の悪ガキ・スケーターのノリは全然ダメだね。CYPRESS HILL風のトラックも食傷気味だったしね。メンバーの一人はその後、トップ・プロデューサーTHE ALCHEMISTに化けたのには驚いたけど。

4. QUINTON/I'm Not An MC

1994年リリース。プロデュースはJ-SWIFT。ROY AYERS UBIQUITY/Feel Like Makin' Loveネタだけど、うーん、引っかかりがないかな。

5. DE LA SOUL/The Mack Daddy On The Left

アルバム未収録曲。1989年リリースのシングル「Say No Go」のB面に収録。(Eye KnowのB面にも収録されてます。) THE VILLAGE CALLERS/Hectorの定番ビーツにSLAVE/Watching You、CRASH CREW/High Power Rapを合わせた楽し気なファンキー・チューン!当時のDE LA SOULのシングルはほとんど購入してたけど、こういったシングル・オンリーもあって最高だったな~

6. LESHAUN/Ready Or Not

1993年リリース。プロデュースは、BROTHERS UV DA BLAKMARKETのE. MENAL。EDDIE BO/Hook and Sling - Part Iの掛け声使いの攻撃的なトラックに勝気な女性MCのラップで人気があったけど、個人的にはアベレージかな。

7. GROOVE GARDEN/You're Not Coming Home (Mase's Funkey Recall)

1992年リリース。フロント・ブラスト誌で執筆していた沼田氏が所属していたグループですね。オリジナルはLARRY YOUNG/Turn Off the Lightsネタで、これはDE LA SOULのMASEによるリミックス。オリジナルよりファンク度がアップしていてこっちが好みかな。

8. TOO POETIC/God Made Me Funky

J. TINSLEYとPOETIC PRODUCTIONSプロデュースで、MELVIN BLISS/Synthetic Substitution、MARVIN GAYE/Inner City Blues、THE HEADHUNTERS/God Make Me Funky、BILLY SQUIER/The Big Beatネタの人気曲。

9. UPTOWN/Dope On Plastic

1989年にリリースされたUPTOWNの12シングル。気付いた方がいるかわかりませんが、メインのホームページはこのシングルのタイトルをもじって付けたものです。知る人ぞ知る職人C.J. MOOREとD. ROSS(DANTE ROSS)プロデュースで、KOOL & THE GANG/Give It Upのドラム・ブレイクにPARLIAMENT/Chocolate City、KOOL & THE GANG/Funky Manのイルなループがガシッとはまったドープな一品!MC SHANにも似た甲高い声のUPTOWNのラップも最高!1994年にリリースされたBUCKSHOT LeFONQUEのアルバムに参加しているまでは知ってますが… その後どうなったかはわかりませんが、TOMMY BOYからアルバムがでなかったことが非常に悔やまれるラッパーの一人です。

10. BLACK BY DEMAND/Dearly Beloved

1989年リリース。ファンク魂溢れる好グループでしたね~ これはメンバーのCHRIS MOORE(C.J. MOORE)プロデュースで、YES/Owner of a Lonely Heartというポップなネタを使っているが鬼ファンキーな仕上がりには完全ノックアウト!アルバムがリリースされなかったのが本当に悔やまれます。
11. THINK TANK/Hack One

1990年リリース。KRAFTWERK/Home Computer、JAMES BROWN/Super Bad、BEASTIE BOYS/The New Styleを使ったブレイクダンサー受けするであろうインスト・ダンス・ナンバー。最近知ったけど、INFORMATION SOCIETYと同じ人で、アルバム『Hack』に同じ曲入っていたんですね!ほんと知らない事ばかりだな。

12. PRINCE RAKEEM/Ooh I Love You Rakeem

ご存じWU-TANG CLANのRZAのデビュー・シングル。プロデュースは、EASY MO BEE。RICHARD ”DIMPLES” FIELDS/I've Got Learn to Say No!、MAVIS STAPLES AND EDDIE FLOYD/Piece of My Heart使いのWU-TANGとは似ても似つかぬほのぼのとした曲。解説にもあったけどRZAにとっては黒歴史かもね。

13. STETSASONIC/Peace

STETSASONICの3rdアルバム『Blood, Sweat & No Tears』からのシングル「So Let The Fun Begin」に収録のアルバム未収録曲。BOBBY SIMMONSプロデュースのファンク度数高めの一発!これまじでかっこいいね~ ついでにこのアルバムからのシングル「Speaking Of A Girl Named Suzy」収録のアルバム未収録曲でブルージーで熱苦しいファンク「Anytime, Anyplace」も収録してほしかった!

14. WAYNE SMITH/Under Me Sleng Teng (Muggs Old School Remix)

1993年リリース。TOMMY BOYのレゲエ・コンピ『Big Blunts』収録で、ダンスホール・レゲエ・シンガーWAYNE SMITHの1985年のヒット「Under Me Sleng Teng」をDJ MUGGSがリミックス。ネタにはBOOGIE DOWN PRODUCTIONS/9mm Goes Bangを使用していて、B-REALのラップもフィーチャーしていてオールドスクール好きには堪らない仕上がり!(別に”そっち系”にはまったく興味はないけどね。)

15. NAUGHTY BY NATURE/Nothing To Lose(Naughty Live)

1997年のサントラ『Nothing To Lose』収録。THE 24-CARAT BLACK/Synopsis One: In the Ghetto/God Save the Worldネタのジャジーなトラックに活きの良いラップが映える佳曲。

16. BIG NOYD/Usual Suspect (Stretch Armstrong Remix)

MOBB DEEPとの共演で名を上げたBIG NOYDが1996年にリリースのデビュー・アルバム『Episodes Of A Hustla』収録。STRECH ARMSTRONGによるリミックスでISAAC HAYES/Medley: Ike's Rap III/Your Love Is So Doggone Goodのエレピをサンプリングした心地よいナンバー。オリジナルも悪くはないけど、断然こっちかな。

(2023/01/28)

FELA FRESH CREW/Taking Charge (1991)

メインホームページの旧レビューを再アップ
(全面改訂)

 

 

初期NWA一派で、あのTHE D.O.C.が所属していたグループとして有名なテキサスのFILA FRESH CREWが1991年にPAR RECORDSから"FELA FRESH CREW"とスペルを変えてリリースした2ndアルバム。グループ名義だけど実際はDR. ROCKのソロ・アルバムみたいだね。プロデュースはDFW POSSEで、2曲のみCMW、MC EIHTでお馴染みのD.J. SLIP AND UNKNOWNが担当。このアルバム、自分が初めて購入したCDなんですよね、実は。これまではレコードだけ買っていたけど、CDオンリーのリリースも多くなっていて、意を決して購入した覚えがありますね。ありきたりのギャングスタ系ではなく、結構バラエティーに富んでいて(NJSなんてのもある)、特にD.J. SLIP AND UNKNOWNが手掛けたZAPP/More Bounce to the Ounce、VAUGHAN MASON AND CREW/Bounce, Rock, Skate, Roll、SEXUAL HARRASSMENT/I Need a Freakネタの西流ファンク1. Freak Deaky、EROTIC Dも制作に絡んだTHE SOUL SEARCHERS/Ashley's Roachclip、KRAFTWERK/Boing Boom Tschakネタのファンキーな2. Flowin' With The Rhythm、 これもEROTIC D絡みのMELVIN BLISS/Synthetic Substitution、BESIDE/Change the Beat (Female Version)使いの渋い3. You Must Be Jealous、ネタ名は、ど忘れしたが有名ネタのインストで終盤にピッチを激落とし(SCREW?)する5. Fela Fresh Groove (Industrial Mix)、小気味良いリズムに甘~いメロディと男性コーラスが絡むメロウ・ミディアム6. Mystery Love、D.J. SLIP AND UNKNOWNプロデュースで、THE HONEY DRIPPERS /Impeach the President、WAR/Slippin' Into Darkness、AC/DC/Back in Black使いの当時のNYにも負けないくらい鬼ファンキーな7. I Got It All Sewed Up、BRAND NUBIANの名曲Feels So Goodと同じWAR/Sing a Happy SongにJAMES BROWN/Make It Funky、JOE TEX/Papa Was Tooを合わせたファンキーな8. Funkier Than Funky、THE BLACKBYRDS/Rock Creek Park、KING CURTIS/Memphis Soul Stew、LYN COLLINS/Think (About It)使いのアップテンポのファンキー・チューン10. Knowledge Of A Black Man、THE HONEY DRIPPERS /Impeach the Presidentを少し組み替えたドラムがめっちゃカッコいいファンキー・トラックにICE CUBEの声ネタもハマった11. In Control、RICK JAMES/Bustin' Outネタのアゲアゲな12. Bustin' Outがお気に入り。(2023/01/21)

HERBIE HANCOCK/V.S.O.P. (1977)

ジャズ・ピアニストHERBIE HANCOCKの1976年のニューポート・ジャズ・フェスティバルにおけるライブを収録したアルバム。3組のユニットで演奏していて1.~4.まではストレート・アヘッドなジャズで、ちょっと興味の対象外でしたが、7.~9.はジャズ・ファンクで好みでしたね。1970年のアルバム『Mwandishi』の曲で、BUSTER Williams(ベース)、BILLY HART(ドラム)、EDDIE HENDERSON(トランペット)、BENNIE MAUPIN(フルート)、JULIAN PRIESTER(トロンボーン)で演奏したアバンギャルドなジャズ・ファンク7. You'll Know When You Get There、MELVIN ”WAH WAH” RAGIN(ギター)、RAY PARKER Jr.(ギター)、PAUL JACKSON(ベース)、JAMES LEVI(ドラム)、KENNETH NASH(パーカッション)、BENNIE MAUPIN(サックス)で演奏した1975年のアルバム『Man-Child』の曲で、ファンキーすぎるギターがグルーヴ感を増長させる8. Hang Up Your Hang Ups、1976年のアルバム『Secrets』の曲で、疾走感あふれてグルーヴィーな9. Spiderがお気に入り。(2022/01/14)

BRO-N・X/Who You Be? (1993)

毎月12日は12'シングルの日

(おそらく)1993年にRAW-AZZ RECORDSからリリースされたBRO-N・Xのシングル。メンバーはTEK NITTIとBLACK DEMON、プロデュースは伝説のオールド・スクーラーK-ROB。SKULL SNAPS/It's a New Dayの定番ビートにMONK HIGGINS/Three Hoodsをループし、ウェッサイ風のシンセを絡めたごんぶとトラックにブロンクスのチンピラっぽい威勢のいいラップがバッチリはまったドープなA1. Who You Be? (Radio Sweet)、ヘビーなビートに電子音のループがクセになるA2. Ain't Nuffin Sweet、A1のリミックスでビートは一緒でウワモノを不穏なシンセにガラッと変えたA3. Who You Be? (Remix)の全曲イケてます。(2023/01/12)

WILSON PICKETT/Funky Broadway (1967)

毎月7日は「シングル・レコードレビューの日」

 

 

名R&BシンガーWILSON PICKETTが1967年にリリースしたシングル。A面の「Funky Broadway」は、DYKE & THE BLAZERSのカバーで全米8位の大ヒット。オリジナルもファンキーで最高ですが、これも軽快なリズムとギター、ホーンセクションに男汁溢れる歌がナイスなファンク/R&Bクラシック。B面の「I'm Sorry About That」は、ちょっと好みじゃないかな。(2023/01/07)

RAHEEM/The Vigilante (1988)

メインホームページの旧レビューを再アップ
(追記あり)

 

テキサス州ヒューストンのレジェンドGグループGETO BOYS(元はGHETTO BOYS)のオリジナル・メンバーとして知られるRAHEEMが1988年にRAP-A-LOT RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースは、JAMES SMITHとKARL STEPHENSON。最近知りましたが、初期RAP-A-LOTのプロデューサーとして活躍したKARL STEPHENSONってBECK等のバンドのプロデューサーとして有名だったんですね。RAP-A-LOTでの経験が良い意味で活かされたんですね。あと、あのNYのオールドスクーラーDAVY DMXことDAVY Dが3曲(A面の1~3)でプロデューサーとDJとして参加していたのにはビックリ!残りの曲でスクラッチをしているのはVENOMことGETO BOYSの良心DJ READY RED(R.I.P.)!内容としてはかな~りイナたくてマニア向けだけど、EDDIE KENDRICKS/Keep on Truckin'ネタで軽快なファンキー・チューンA1. Dance Floor、DAVY Dのアイディアだろうか、45 KINGのビートを上手く使った鬼ドープなA2. Freak To Me、ロックギターも取り入れて、かなり本格的なレゲエを聴かせるA4. Punks Give Me Respect、硬めのドラムマシンに神秘的なシンセのラブ・ラップ路線と思われるA5. You're The Greatest、シングルカットされたタイトなビートにロックギター、近未来的なシンセを合わせたB1. Shotgun、シンプルな打ち込みビートにサスペンスタッチのメロディに銃声が鳴り響くB2. The Vigilante、NEAL HEFTI/Batman Theme、JAMES BROWN/Get Up, Get Into It, Get Involved使いの鬼気迫るB3. You're On Noticeがお気に入り。レアなCDにはAFRIKA BAMBAATAA/Planet Rockネタのエレクトロ・トラックにRAHEEMが煽るブレイクダンスにバッチリな曲も入ってますね。再発して欲しいな~ (2023/1/7)

KISS/Same (1974)

アメリカン・ロック・バンドの殿堂!”KISS”が1974年にリリースした記念すべきデビュー・アルバム。メンバーの奇抜なメイク、GENE SIMMONSのザ・シーク顔負けな火炎放射は小学生ながら知っていて、怖いイメージでしたが、当時人気だったディスコ・サウンドを取り入れた「I Was Made for Lovin' You」を聴いて素直にカッコイイなぁと思いましたね。しかし、アルバムまでは聴くに至らず、今になってやっとアルバムも購入に至りました。全体的にストレートなロックンロールで聴いていて気持ち良かったですね~ スカッとしたロックを聴かせる1. Strutter、代表曲で、とても男らしいロック・ナンバー3. Firehouse、歪みまくったギターにGENE SIMMONSのロックなボーカルも実にアメリカンでカッコイイ4. Cold Gin、メインの曲終わりの突然のインストがハードでカッコ良すぎる5. Let Me Know、ノリの良いロック・ナンバー6. Kissin' Time、代表曲でドライブ感のあるロック・チューン7. Deuce、唯一のインスト・ナンバーだが泥臭くてファンキー感もあってカッコイイ8. Love Theme From Kiss、アコースティックのイントロから郷愁感のあるハードロックになだれ込む名曲10. Black Diamondがお気に入り。(2022/12/31)