OLD 2 DA NEW SCHOOL -24ページ目

COOL C/Life In The Ghetto (1990)

フィラデルフィアのMC"COOL C"が1990年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは、もちろんフィリー・ヒップホップ界のボスLAWRENCE GOODMANと兄貴分STEADY B.で、DJを務めるのはD.J. ULTIMATE EASE。重たいピアノ・ループのインタールード2. Genesisから引き続き、ドープなビートにシンプルなループがナイスな3. Star Of The Show、ROSE ROYCE/Keep on Keepin' On、LAFAYETTE AFRO ROCK BAND/Darkest Lightネタのファンキーな4. Ya Feeling Alright、MENTALLY GIFTEDをフィーチャーした小気味良いファンキー・チューン6. Watch Your Back、お洒落でメロウなフュージョンチックなトラック上で喋る7. For Your Information、粘着ドラムにワンループの激ファンキーなトラック上でULTIMATE EASE、E. MARBLES、JO-JO DANCER、MENTALLY GIFTED、STEADY B.とマイクを回すポッセカット8. Back 'N' Forth、COMMODORES/Brick Houseをベースにクールなホーンが効いた渋いファンキー・トラックにSTEADY B.が参加した9. Pump It Up Now、ドラマチックでメロウなR&Bトラックに女性コーラスもバッチリな11. If You Really Love Me、ALL THE PEOPLE/Cramp Your Style使いの鬼ファンキーな12. Shining Star、ファンキーなトラック上でE. MARBLES、JO-JO DANCERらとラフにしゃべりまくる15. Hilltop Scope IIがお気に入り。あんな事件なんか起こさなければ、もっと活躍していたと思うのに… ほんと残念です。(2023/04/01)

PATRICE RUSHEN/Patrice (1978)

女性キーボーディストPATRICE RUSHENが1978年にリリースした4thアルバム。プロデュースは、CHARLES MIMS、REGGIE ANDREWS、PATRICE RUSHEN、演奏にはAL McKAY(ギター)、PAUL JACKSON JR.(ギター)、FREDDIE WASHINGTON(ベース)、JAMES GADSON(ドラム)、PAULINHO DA COSTA(パーカッション)、BILL SUMMERS(パーカッション)、JERRY HEY(トランペット)等の超一流が参加。後のダンス・ナンバーのイメージが強いけど、これはジャズ/フュージョンからファンキーと多彩な内容で、邦題「妖精のささやき」に負けてないね。和みムードの2. When I Found You、アコースティックで優しげな陽だまりメロウ4. Wishful Thinking、明るくリズミカルで心ウキウキさせる5. Let's Sing a Song of Love、THE BOOGIE BOYS/Run Itにも使われた自然と腰が動くファンク・チューン6. Hang It Up、ボサノバっぽい雰囲気の心落ち着かせる7. Cha Cha、ワウギターも効いたファンキー・チューン8. It's Just a Natural Thing、HIEROGLYPHICS/You Never Knewで声ネタ使いされた寂しげな9. Didn't You Know、疾走感あふれるファンキー・ナンバー10. Play!がお気に入り。(2023/03/25)

V.A./URBAN CLASSICS (1987)

1987年にUKのポリドール傘下のレーベルURBANからリリースされたレア・グルーヴのコンピレーション・アルバム。レア・グルーヴ・ブームの火付け役的な一枚。ちょうどERIC B. & RAKIMがこのアルバム収録のBobby Byrd/I Know You Got Soulをネタにしていて、ヒップホップから連動したムーブメントでしたね。これを機会にJAMES BROWNとその仲間たちの再評価も始まって、ヒップホップもJBネタだらけ笑 でも、ホント埋もれていた良質な音楽を知るきっかけになったのは感謝ですね~

 

A1. MACEO AND THE MACKS/'Cross The Track (We Better Go Back)

レア・グルーヴ王道の一発!MACEOのイカしたサックスなど、ご機嫌なファンクを聴かせてくれるね~
A2. JACKSON SISTERS/I Believe In Miracles
ご存じ永遠のレア・グルーヴ・クラシック!この瑞々しさはエバーグリーンですね~ 元気が湧き出てくる!
A3. BOBBY BYRD/I Know You Got Soul

これまたレア・グルーヴの王道というか、ネタとしても王道だね。火傷しそうな熱いボーカルの黒すぎるファンクネスがたまらんです!
A4. JAMES BROWN/Don't Tell It

御大JBによるじわじわ効いてくるファンキー・チューン。
A5. FRED WESLEY & THE J.B.'S/Blow Your Head

PUBLIC ENEMYで有名なウネウネしたシンセのイントロでノックアウト確実なファンキー・クラシック!

A6. FRED WESLEY/House Party

1980年リリースなので、少し洗練されたディスコ・ファンクが今聴くとツボだなぁ。FRED WESLEYのトロンボーンも最高だしね。
B1. GREGG DIAMOND BIONIC BOOGIE/Hot Butterfly

LUTHER VANDROSSがボーカルを取った優しげかつ軽やかなディスコ・ナンバー。
B2. JOHNNY BRISTOL/Hang On In There, Baby

JOHNNY BRISTOLの全米ヒットした代表曲だが、どこかBARRY WHITEっぽいな。あまり好みではないね。
B3. ROY AYERS UBIQUITY/Everybody Loves The Sunshine

来ました!メロウ・ネタの決定版!イントロから最後まで、このトロケルようなメロウネスたまりません!

B4. LA TOYA JACKSON/Camp Kuchi Kaiai

1981年リリース。ご存知MICHAEL JACKSONのお姉さん。ひだまり系メロウが今聴くとバッチリだね。このコンピ買った当時はピンと来なかったが。
B5. GLORIA GAYNOR/This Love Affair
ディスコ系ディーヴァで有名なシンガーだけど、この曲は全然好みじゃないな…

(2023/03/18)

BROTHERS FROM ANOTHER PLANET (1990)

毎月12日は12'シングルの日
BROTHERS FROM ANOTHER PLANET/Wishing On A Star (1990)

1990年にNYのSAM RECORDSからリリースされたBROTHERS FROM ANOTHER PLANETのシングル。メンバーにはDANA DANEのアルバムに参加していたMC JASPERもいますね。プロデュースにFRESH GORDONも参加。当時からかなり気に入っていたんですが、これ1枚で消えたのは残念な限り。
A1. Wishing On A Star
もろ80's中期のチャカポコドラムに哀愁溢れるメロディ、そしてサビに女性コーラスが絡む極上のメロウ・グルーヴ!ほんと、最高にメロウで、途中のFRESH GORDONのキーボードもナイス。ネットではROSE ROYCEの同名曲のカバーって言われているけど、メロディが全然違うよね。ネタってあるのかな?B面のリミックスも含めてこれがベスト!
A2. Freak Tip Curtis
PARLIAMENT/Flash Light、LYN COLLINS/Think (About It)、THE MAGIC DISCO MACHINE/Scratchin'という定番ネタを組み合わせたノリノリなトラックにKURTIS BLOWの声ネタを合わせたファンキー・チューン!
B1. Wishing On A Star (Raw Mix)
A1のリミックスで、ベースラインはそのままにし、ドラムをImpeach The Presidentと、たぶんAEROSMITH/Walk This Wayに差し替えファンキー度をアップ。シンプルながらカッコいいね。
B2. Wishing On A Star (Planet Mix)
A1のリミックスで、ドラムをB1と同じにしたヒップホップR&Bっぽいメロウ・グルーヴ!
(2023/03/12)
 

DETROIT'S MOST WANTED/Many Faces Of Death Vol.3

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(全面改訂)


デトロイトGラップ界のパイオニアDETROIT'S MOST WANTEDが1993年にBRYANT/ICHIBAN RECORDSからリリースした3rdアルバム。今は亡きBMR誌でGONZOSTA氏も絶賛していたグループですね。当時のメンバーはMOTSI、MC LEE、DJ DUNKIN HINESの3名(と思われる)。プロデュースは、GANGSTA PAT、KID MONEY、MOTSIで、生楽器の演奏はGANGSTA PAT。G-FUNK以前のギャングスタ・ラップですが、迫力のあるラップやバラエティに富んだトラックは聴き応えバッチリ。特にアーシーでFunky Wormっぽいサイケな雰囲気も漂う1. Ratt Trap、FUNKADELIC/Good Old Music使いのドープなトラックにKRS-1の声を合わせた2. Had To Buck 'Em Down、ネタ名はど忘れしたが、ドラマチックなファンク・チューン3. Off The Hook、RICK JAMES/Mary Jane使いの4. Legalize It、S.N.O.P./A Nut Like Meと同じBAR-KAYS/Girl I'm On Your Side使いのディープなアングラシット5. Deeper Than The Underground、FUNKADELIC/I'll Stayネタの鬼ブルージーなトラックにフックで女性シンガーがやるせなく歌う6. Back On My Block、80年代中期のハンマービートに寂しげなピアノ等のメロディが胸を打つ7. Trying To Get Over、THE ISLEY BROTHERS/Groove With Youネタのひだまりメロウトラックにサビで女性シンガーがSIMPLY RED/Holding Back The Yearsを歌う8. Keep Holding On、THE ISLEY BROTHERS/Footsteps in the Darkを使ったICE CUBEのメロウなクラシックIt Was a Good Dayのアンサーソングの9. I Never Had A Good Day、ZAPP/Dance Floorまんま使いのファンク10. What Truly Is A Mackがお気に入り。(2023/03/11)

HAMILTON BOHANNON/Foot Stompin' Music (1974)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」

 

 

モータウンのバックバンドを務め、70年代はディスコの巨匠として知られたHAMILTON BOHANNONが1974年にリリースしたアルバム『Keep On Dancin'』からのシングル。A面は、Foot Stompin' Music(邦題:すてきなデスコテック)。デスコ…、なんかの田舎者コントのセリフみたいなトホホな邦題ですが、四つ打ちドラムにファンキーなカッティング・ギターがイカしたナイス・インスト・ディスコ!グルーヴィーでいいね~ B面は、「Dance With Your Parno」で、ラテン色濃い軽めのファンキー・トラックに力の抜けた歌が何とも言えない佳曲。(2023/03/07)

FUNKADELIC/Free Your Mind… (1970)

FUNKADELICが1970年にの7月ににリリースした2ndアルバム『Free Your Mind And Your Ass Will Follow』。大学生の1990年頃に再発LPを購入。当時は頭の中が「?」だったけど、いろんな音楽を聴いてきた今になって、そのカッコよさが理解わかりますね。クラクラするようなサイケデリックなファンク・ロックで、左右を行ったり来たりするサウンド処理やEDDIE HAZELのハードなギターがカッコ良すぎるA1. Free Your Mind And Your Ass Will Follow、ハードなギターが最高にドープなブラック・ロックA2. Friday Night, August 14th、人気のあるブラック・ロックでギターはもちろんBERNIE WORRELLのピアノ/オルガンが存在感を放つB1. Funky Dollar Bill、サイケデリックなロック・サウンドにクラクラ必死のB2. I Wanna Know If It's Good To Youがお気に入り。あまり好みではないけど、ラストのB4. Eulogy And Lightは、テープの逆回転サウンドにGEORGE CLINTONの語りなんてイカれてるよね笑 (2023/03/04)

MIDWEST M.A.F.I.A./Dope Game 2K (2000)

T.A.$、VERSUS、HOODLUM9mmからなるカンザス州のGトリオMIDWEST M.A.F.I.A.が2000年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは、CORLENE" 2000、ゲストには、MC BREED、LIL' KEKE、TECH N9NE等。MIDWEST物では有名なアルバムで、哀愁、メロウ、ファンク、ダークとバラエティに富んでいて、しかも非常にタイトでしっかりとしたトラック揃いでかなり楽しめます!チキチキ・ビートに定番CAMEO/She's Strangeを合わせた哀愁メロウ・トラックにMC BREEDとSEAN PIZZIをフィーチャーした2. Luvin It、LIL' KEKE参加のISLEY風泣きのギター炸裂の鬼哀愁歌3. Tell Em I'm Ya' Homey、TEDDY PENDERGRASS/Love T.K.O.ネタのまろやかメロウ・トラックに男性コーラスが花を添える4. Let Her Go、ブリブリ・シンセが耳を惹くダークな5. Up In Smoke、攻撃的なトラックにBIG LUとLIL' MAMAをフィーチャーした7. WAR、切ないピアノの音色が胸を打つトラックに男性コーラスがうら寂しく響く8. On My Own、じわじわと恐怖が忍び寄る雰囲気の9. Trust Nobody、悪の匂いプンプンな10. Killing Fieldz、LIL' KEKE参加の不気味な鐘の音が耳を惹くダーク・ナンバー12. Mafia Style 2K、ギターの調べに心温まる15. Pray For Meがお気に入り。G-RAPフリークなら聴いて損はない好盤です!(2023/02/25)

PRINCE JOHNNY C/It’s Been a Long Rhyme Coming

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(全面改訂)

 

GETO BOYS(GHETTO BOYS)の1988年のアルバム『Making trouble』ではメンバーとしてジャケットに右端に写っていたオリジナルGETO BOYSメンバーのPRINCE JOHNNY Cが1992年にRAP-A-LOT RECORDSからリリースしたアルバム。プロデュース等のクレジットがまったくないのは初期RAP-A-LOTらしさか笑 プロデューサーとしても活躍していたので、おそらくセルフ・プロデュースかも。ラップ巧者で、トラックもバラエティに富んでいて、ギャングスタ系ではなく、ニュースクール系なんだけど、あまり売れなかったみたい。しかし、 個人的には、RAP-A-LOTの初期の名盤だと思う。これがNYあたりのレーベルからリリースされていればかなり話題になったかもね。当時、偏執的にNYしか評価しなかったライターがすべての元凶だね。

1. Young Girlies Want Nothing but Sex

SYL JOHNSON/Different Strokes、DYKE & THE BLAZERS/Let a Woman Be a WomanをネタにしたビートにBEASTIE BOYS、BESIDE/Change the Beat (Female Version)を合わせたファンキー・ナンバー。おそらく同じネタ使いのKOOL G. RAP & DJ POLO/Talk Like Sexを意識しているはず。

2. Gotta Be Me

BO DIDDLEY/Hit Or Miss使いの小気味良いファンキー・チューン。

3. Sunshine

LYN COLLINS/Think (About It)、THE BLACKBYRDS/Rock Creek Park、THE NEW BIRTH/Got to Get a Knuttネタのノリノリなトラックに女性コーラスも絡む佳曲。

4. Momma Shoulda Poppa Woulda

SOUTHSIDE MOVEMENT/Save the World使いで、サビのジャズっぽさもセンス溢れるトラックにチビッ子(?)ラッパーとマイクを回すお気に入り曲!これなんか当時のNYの連中と比べても全然負けてないと思う!

5. Kevey Kev Is a Dancer with Soul

定番ブレイクHERMAN KELLY & LIFE/Dance To The Drummer's BeatやJAMES BROWN/Funky Drummer等を使ったご機嫌なファンキー・チューン!歌詞にMC HAMMERも出るあたりが、NYにはない人の良さがにじみ出てるよね。

6. Ain’t Nobody Bad Like Me

MELVIN BLISS/Synthetic Substitution、PUBLIC ENEMY/Don't Believe the Hypeネタで明るくてファンキーだが、まずまずか。

7. Love Crazy

定番ブレイクMELVIN BLISS/Synthetic SubstitutionやBABY HUEY/Hard Times使いの鬼渋い佳曲。

8. For the Love of Hip-Hop

JAMES BROWN/Get Up, Get Into It, Get Involved、B.T. EXPRESS/Express、BEASTIE BOYS/The New Style、T LA ROCK AND JAZZY JAY/It's Yoursネタでファンキーだが、ドラムの音がイマイチかな。

9. Who’s in Power

インタールード

10. Comin’ to Get Ya

曲名は思い出せないが有名ネタに定番ブレイクJAMES BROWN/Funky Drummerを合わせBOB JAMES/Take Me to the Mardi Grasもチラッと使ったノリの良いファンキー・チューン!

11. From the Ghetto to the Get Mo

ブルースハープやピアノのメロディも南部らしさ溢れている素晴らしくブルージーで心を打つ名曲!アルバムで一番好きな曲だな~ この曲ってネタ使ってるのかな?誰か教えて欲しい!

12. Ready to Give It All to You

この曲もネタが思い出せない…

アップテンポで神秘的さも感じるトラックにソウルフルな男性シンガーも絡むポジティブなクラシック!これも大好き!最高!
13. Searching for Momma Feel Good

BARRY WHITE/I'm Gonna Love You Just a Little More Baby、JAMES BROWN/Funky Drummerネタのもの哀しげな佳曲。

14. Pop You Need to Stop Drinking

THE SHADES OF BROWN/The Soil I Tilled for You使いで家庭でのアルコール問題を嘆くシリアスな一発。この曲も存在感あって好きだな~

15. A Thing for Big Women

ほぼビートだけでシンプルすぎるかな。
16. Me and Baby Brother

 ファンキーだが、いまいちピンとこないかな。

 

最近知ったけど2018年にソロで「Every Ghetto’s My Home」をデジタル・リリースしている!SPOTIFYで聴けるみたいだけど、登録していないんだよなぁ… 気になる~ (2023/02/18)

YZ/The Return Of The Holy One(1992)

毎月12日は12'シングルの日
YZ.G-ROCKでデビューしたニュージャージーのYZが1993年にLIVIN' LARGE RECORDSからリリースした2ndアルバム『The Ghetto's Been Good To Me』からのシングル。プロデュースはMURDER’S THE MEDICINE、DJ担当はDJ JUICE。
A1. The Return Of The Holy One (Fonta Leaf Spliff Mix)
KOOL & THE GANG/N.T.の名ブレイクビーツを組み換え、SLY & THE FAMILY STONE/Sing a Simple Songのホーンをトッピングした渋いファンキー・トラックにラガMC”TERMINATOR”をフィーチャー。
A2. The Return Of The Holy One (Original Flavour)
A1とほとんど同じトラックだがSLYのホーン抜いたバージョン。A1の方が好みだが悪くはない。
(2023/02/12)