OLD 2 DA NEW SCHOOL -22ページ目

FUNKADELIC/Maggot Brain (1971)

FUNKADELICが1971年にリリースした3rdアルバム。大学生だった90年ころ、ファンクを勉強する目的で再発LPを購入して聴いてましたね。当時はそのロック色濃いサウンドが理解できなかったけど、今では少しだけ理解できるようになったかな。寂しげなアコースティックのメロディの中、EDDIE HAZELの鬼気迫るギターが唸りを上げるA1. Maggot Brain、アコースティック・ギターとゴスペル的な女性Vo.がナイスなロック・ナンバーA2. Can You Get to That、ファンキーなドラムとギターが耳を惹くA3. Hit It and Quit It、重いドラムと暗めのピアノが最高なドス黒ファンクA4. You and Your Folks, Me and My Folks、アフロなビートにハードなギターが唸るB1. Super Stupid、コミカルな雰囲気もするB2. Back in Our Minds、混沌としたカオス的なファンク・チューンB3. Wars of Armageddonがお気に入り。数十年ぶりに聴いたけど、You and Your Folks, Me and My Folksのイントロ使ってトラック・メイキングしていたのを思い出したな~ ファンク入門編というより、ロック好きに最適かもね。(2023/07/01)

TED TAYLOR/Taylor Made (1972)

50年代から活躍するソウル/ブルース・シンガーのTED TAYLORが1972年にRONN RECORDSからリリースしたアルバムにボーナストラック4曲を追加した再発盤。リリースは信頼のP-VINE。解説は鈴木啓志氏。サザン・ソウルかもしれないけど、P-VINEの帯で「メロウ・ブルース・マッドネス」となっているのでブルースなのかな?まったく期待していませんでしたが、これがファンキーからメロウまで充実した内容で驚きました!ブルース臭も控えめなところも自分好み。WILD CHERRYを彷彿させる(年代からすると、WILD CHERRYが真似!?)ファンキーなギターのイントロから即死確実なファンキー・チューン1. It's A Funky Situation、BPM早めのファンキー・ソウル2. Something Strange Is Going On In My House、ROYCE DA 5 '9/On The Runでサンプリングされた寂しげなピアノが最高な3. Houston Town、パーカッシブで小気味良いご機嫌なファンキー・ナンバー4. Who's Doing It To Who、ワウ・ギターとピアノが効いた南部風情溢れてファンキーな6. (This Is A) Trouble World、ファンキーなブルース・ナンバー7. Papa's Gonna Make Love、どことなく郷愁感漂うソウル・ナンバー9. Only The Lonely Knows、胸に染み渡るソウル・バラッド10. Sweet Lovin' Pair、勢いがあって少しノイジーなファンキー・チューン11. Can't Take No More、ボーナス収録で温かみのあるソウル・ナンバー14. (I'm Just A Crumb In Your) Bread Box Of Love 、これもボーナスでCURTIS MAYFIELD/Move On Up路線なのかパーカッションが効いたアップテンポでファンキーな16. Gonna Find Me A New Loveがお気に入り。(2023/06/24)

E-40/Grit & Grind (2002)

VALLEJOのビッグボス”E-40”が2002年にリリースした7thアルバム。プロデュースは、RICK ROCKをメインにAFROMAN、BOSKO、LIL' JON、MIKE DEAN、MIKE MOSLEY、SAM BOSTIC、TONE CAPONE、DJ SMASHが担当。時代柄、G-FUNKらしさは希薄ですが、バラエティに富んでますね。DR. DRE/The Next Episodeの雰囲気にも似たファンク1. Why They Don't Fuck With Us、単調なビートながらジワジワ効いてくる2. The Slap、PETEY PABLO、BUN B、8BALL、LIL JON & THE EASTSIDE BOYZをフィーチャーした絶唱系クランク4. Rep Yo' City、不気味な電子音のファンク・チューン5. It's All Gravity、RICK JAMES/Cold Bloodedネタのウエストコーストらしい80'sファンク・トラックにKOKANEが喉を鳴らす6. 7 Much、ホイッスルも陽気にさせるトロピカル・モードの8. Mustard & Mayonnaise、SUGA T姉さん参加の小気味良いファンク・ナンバー9. My Cup、重たいビートに寂しげなメロディの11. Lifestyles、ウエストコーストらしさ溢れる極上メロウ・ファンク・トラックにSUGA FREEとBOSKOのトークボックスも最高な12. Til The Dawn、HOWARD JOHNSON/So Fineネタのウェッサイ・ファンク・トラックにAFROMANとB-LEGITをフィーチャーした18. Roll Onがお気に入り。(2023/06/17)

YZ/Maflobi Pimp Strut (1994)

毎月12日は12'シングルの日

YZ.G-ROCKでデビューしたニュージャージーのYZが1994年に名門TUFF CITY RECORDSからリリースしたシングル。プロデュースのクレジットはないが、ミックスはTHE MIGHTY MAESTROが担当。

A面のMaflobi Pimp Strutは、まったく派手さはないが、まったりしたビートに渋いウッドベース?が効いたジャジーな佳曲

B面はインスト。もう1曲収録して欲しかったな。

(2023/06/12)

PUDGEE THA PHAT BASTARD/Give 'Em The Finger

NYハーレムのソロマイカーPUDGEE THA PHAT BASTARDが1993年にリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースはTRAK MASTERZ、TONY DOFAT等。若さ溢れるラップとTRAK MASTERZ等によるストレートNYなトラックが人気でしたね~ 特にエフェクトをかけたホーンが耳を惹くアゲアゲなとらにガヤの煽りも最高な2. Bring The Noiz Niggas、JIMMY McGRIFF/Blue Juiceネタの勢いのあるファンキー・チューン3. The Vibe、シングルカットされ、フロアで人気を博したMELVIN BLISS/Synthetic Substitution、FAT LARRY’S BAND/Down on the Avenue使いのファンキー・クラシック4. Checkin' Out The Ave.、定番WILSON PICKETT/Get Me Back on Time, Engine Number 9ネタの狂気を感じるハーコー・シット5. Give 'Em The Finger、JAMES BROWN/Give It Up or Turnit a Loose (Remix)使いのダークな雰囲気の6. When He Comes On、RAMSEY LEWIS/The Mighty Quinn (Quinn the Eskimo)ネタのファンキーなトラックにレジェンドKOOL G. RAPをフィーチャーした7. This Is How We...、FUNK & RO制作で、ホーンのネタ使いも秀逸なジャジー・ヒップホップ10. Life's A Bitch、短い曲だがSKULL SNAPSの定番ビートにホーンが良い感じの11. Mommie Dearest、弾けるファンキー・ビートにジャズネタも映える14. How U Feel About Thatがお気に入り。(2023/06/10)

CHAKACHAS/Jungle Fever (1972)

毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」、今月は9日に!

ベルギーのラテン・ソウル・グループTHE CHAKACHASが1972年にリリースしたシングル(邦題:恋のジャングル)。全米8位で、しかもゴールドディスクに輝き、全英でも29位と健闘。

パーカッションが効いたリズムにファンキーなギターのリフレイン、そして艶めかしい女性の喘ぎ声がエロいラテン・ファンク・クラシック!この喘ぎ声が原因でBBCでは放送禁止になったらしい。2 LIVE CREW/Put Her in the Buck、PUBLIC ENEMY/Cold Lampin' With Flavor、BREEZE/Great Big Freak、ANTOINETTE/I Got an Attitude、スチャダラパー/Gigolo 7がサンプリング。2 LIVE CREWなんて原曲のノリを分かった上での使い方で大好きだし、一番記憶に残ってるね。(2023/06/09)

素直に嬉しい

昨日、ネットでこのブログやHP名をGoogleで検索してみた。エゴサーチって言うのかな?

そしたら、twitterで、だいぶ前から参考にしてるとの書き込みを発見。

こんな長く続けてるだけで、内容の無い稚拙なブログ・HPを見てくださる方もいるんだな~と嬉しく思いました。

これからもマイペースで細く長く続けていこうと心に誓った管理人でした。

V.A./B&G Party (1988)

前回紹介したBGP RECORDSのレア・グルーヴのコンピレーション・アルバム『Do It Fluid』の続編で、1988年にリリースされた『B&G Party』。これもFANTASY RECORDSとPRESTIGE RECORDSからセレクトされていますね。

 

A1. THE BLACKBYRDS/Rock Creek Park

偉大なトランペッターDONALD BYRDの舎弟グループTHE BLACKBYRDSが1975年にリリースした3rdアルバム『City Life』収録。ヒップホップDJ必携の『ULTIMATE BREAKS & BEATS』にも収録されていますね。ERIC B. & RAKIM/The R、ULTRAMAGNETIC MC'S/When I Burn、BIG DADDY KANE/Raw '91等々、数多のアーティストにサンプリングされた名曲中の名曲でG-FUNKにも通じる心地良いキーボードやベースラインも最高過ぎます!
A2. PLEASURE/Glide

CRUSADERSのWAYNE HENDERSONのバックアップを受けてデビューしたフュージョン/R&BバンドのPLEASUREが1977年にリリースした5thアルバム『Future Now』収録。SUGARHILL GANG/Sugarhill Grooveにもネタ使いされた軽快なドラムとベースラインがイカしたファンク・クラシック!
A3. BILL SUMMERS/Straight To The Bank

HERBIE HANCOCKのHEADHUNTERSのメンバーとして活躍したパーカッション奏者BILL SUMMERSが1978年にBILL SUMMERS AND SUMMERS HEAT名義でリリースしたアルバム『Straight To The Bank』収録。ノリの良いディスコ・クラシック!でも途中のかけ声「フワ、フワ」にはガクッとするけどね。
A4. SPYDERS WEBB/I've Learned From My Burns

ジャズ・ファンク・バンドSPYDERS WEBBが1976年にリリースした唯一のアルバム『I Don't Know What's On Your Mind』収録。BPM早めのジャズ・ファンクだけど、ディスコ過ぎてイマイチかな。
B1. SIDE EFFECT/Keep That Same Old Feeling

1976年にリリースした3rdアルバム『What You Need』収録。THE CRUSADERSのカバーで、オリジナルも最高なんですが、このカバーもコズミックな雰囲気に溢れた最高に心地良い仕上がりで、フロアの人気曲でもありますね。
B2. PLEASURE/Ghettos Of The Mind

A2のPLEASUREが1976年にリリースした2ndアルバム『Accept No Substitutes』収録。クールなインスト・ジャジー・ファンク!カッコ良すぎだな~
B3. JOHNNY HAMMOND/Shifting Gears

オルガン奏者JOHNNY HAMMONDが1975年にリリースしたアルバム『Gears』収録。これも『ULTIMATE BREAKS & BEATS』に収録されてますね。STETSASONIC/In Full Gear、THE 45KING/The King Is Here、DMX/Fuckin' Wit' D等々、数多の曲でサンプリングされた鬼ファンキーなクラシック!
B4. FUNK, INC./Sister Janie

ジャズ・ファンク・バンドFUNK, INC.が1971年にリリースしたデビュー・アルバム収録。レア・グルーヴ黎明期に人気を博したグループで、再発LPを購入してよく聴いてましたね。ソウルフルかつグルーヴィーなインスト・ジャズ・ファンク!

(2023/06/03)

V.A./Do It Fluid (1987)

1987年にUKのBGP RECORDSからリリースされたレア・グルーヴのコンピレーション・アルバム。FANTASY RECORDSとPRESTIGE RECORDSからのセレクトで、このアルバムをきっかけにジャズ・ファンクっていうのを知るきっかけになったな~


A1. JOHNNY HAMMOND/Fantasy

オルガン奏者JOHNNY HAMMONDが1975年にリリースしたアルバム『Gears』収録。プロデュースは、LARRYとFONCEのMIZELL兄弟!JUNGLE BROTHERS/Sunshineでもネタ使いされたタイトなドラムが最高すぎる爽快ファンキーなジャズ・ファンク・クラシック!
A2. PLEASURE/Joyous

CRUSADERSのWAYNE HENDERSONのバックアップを受けてデビューしたフュージョン/R&BバンドのPLEASUREが1977年にリリースした3rdアルバム『Joyous』収録。ヒップホップDJ必携の『ULTIMATE BREAKS & BEATS』にも収録されていますね。SUGARHILL GANG/Kick It Live From 9 to 5をはじめERIC B. & RAKIM/Let the Rhythm Hit 'Em、LAKIM SHABAZZ/Pure Righteousness、THREE TIMES DOPE/Do You Wanna C It、PROFESSOR GRIFF/Love Thy Enemy等々、数多のアーティストにサンプリングされた名曲中の名曲!
A3. PATRICE RUSHEN/The Hump

女性キーボーディストのPATRICE RUSHENが1977年にリリースした3rdアルバム『Shout It Out』収録。中盤のキーボードが心地良すぎるジャズ・ファンク・ナンバー。
B1. SIDE EFFECT/Always There

1976年にリリースした3rdアルバム『What You Need』収録。サックス奏者RONNIE LAWSのカバーで、オリジナルももちろん最高ですが、SIDE EFFECTのバージョンはソウルフルな女性ボーカルが入っており、これまた極上の仕上がりでガラージュ・クラシックの名に相応しいね!
B2. THE BLACKBYRDS/Do It Fluid
偉大なトランペッターDONALD BYRDの舎弟グループTHE BLACKBYRDSが1974年にリリースしたデビュー・アルバム収録。DJ QUIK /Get 2Getha Againで使われたファンキーなドラムとベース、そして少し気だるいボーカルも最高なジャズ・ファンク・クラシック!この曲を知ってからBLACKBYRDSのレコードを買い漁って聴きまくったな~
B3. THE THREE PIECES/Concrete Jungle

ジャズ・ファンク・バンドTHE THREE PIECESが1975年にリリースした唯一のアルバム『Vibes Of Truth』収録。小気味よいリズムにサックス、もっさりとしたボーカルも絡むグルーヴィーなジャズ・ファンク。

(2023/05/27)

GP WU/Don't Go Against The Grain (1997)

グループ名で分かるようにWU-TANG一派のGP WUが1997年にリリースした(唯一の?)アルバム。メンバーは、POP DA BROWN HORNET、DOWN LOW RECKA、RUBBABANDZ、JUNE LUVAの4名。プロデュースは、DOWN LOW RECKA (DLR)、RNS、VISIBLE、JUNE LUVA、RUBBABANDZで、エグゼクティブ・プロデューサーにはPE諸作で知られるHANK SHOCKLEEやDADDY-Oの名も。WU-TANGの2軍扱いかもしれませんが、粒ぞろいでなかなか聴かせてくれます。重たいビートにDIANA ROSS AND MARVIN GAYE/Just Say, Just Sayネタのシンプルだけどカッコいい1. 1st Things First、不協和音な3. Two Gats Up、寂しげなホーンが耳を惹く4. Blow Up、TONE LOC/On Fire (Remix)で使われたRUFUS & CHAKA KHAN/You Got the LoveとKASHIF/I Just Gotta Have You (Lover Turn Me On)使いのノリノリなファンキー・チューン5. Party People、AALIYAH/If Your Girl Only Knew使いのもの哀しい6. If You Only Knew、叩きつけるビートがイカす7. Hit Me With That Shit、どこか寂しさを感じるトラックが秀逸な8. Hip Hop(ベスト・トラック!)、本隊っぽいイルなループが耳を惹く9. Chamber Danger、ド定番MELVIN BLISS/Synthetic Substitutionドラムでグイグイくる10. Underground Emperor、ドライブ感のあるビートにピアノがマッチした12. Don't Go Against The Grain、女性コーラスも絡むうら寂しい13. Things Aren't What They Used To Beがお気に入り。(2023/05/20)