V.A./Discognosis Vol.I
怪しげなレーベル(イタリア?)からリリースされた70・80年代のファンク、ディスコ系コンピレーション・アルバム。discogs見るとブートレグみたいですね。
A1. THE JIMMY CASTOR BUNCH/When?
「Apache」と同じくヒップホップの国歌とも言えるクラシック「It's Just Begun」で知られるTHE JIMMY CASTOR BUNCHが1972年にリリースした2ndアルバム『Phase Two』収録。「It's Just Begun」路線の野蛮さ溢れるアフロ・ファンキー・ナンバー!このいかがわしさ最高だね~
A2. SWEET POTATO PIE/Hot Disco Night(Are You Ready)
1978年にリリースされたディスコ系コンピレーションアルバム『Hot Disco Night Vol. I』収録。パーカッションとドラム上でスペイン語でしゃべりや掛け声が乗っかるシンプルかつファンキーなラテン・ディスコ!中盤のエフェクトかかった部分が今っぽいな~
A3. BAR-KAYS/Son Of Shaft
メンフィスのベテラン・ファンク・バンドBAR-KAYSが1971年にリリースしたシングル。アルバムには未収録で、ISAAC HAYES/Theme From Shaftのアンサー・ソング。オリジナルも最高にファンキーだけど、これも負けずに熱く燃え上がるファンクで最高!BAR-KAYSやっぱ好きだな~ BOMB THE BASS/Beat Dis、PUBLIC ENEMY/Caught, Can We Get a Witness?でサンプリング。
A4. THE MAGIC DISCO MACHINE/Trying To Get Over
ブレイクビーツの古典「Scratching」で有名なTHE MAGIC DISCO MACHINEが1975年にMOTOWN RECORDSからリリースしたアルバム『Disc-O-Tech』収録。このグループってMOTOWNだったんだね。初めて知ったな。ウネウネしたシンセが強烈なインスト・ラテン・ディスコ・ファンク。
B1. KINSMAN DAZZ/Saturday Night
DAZZ BANDの前身KINSMAN DAZZが1978年にリリースしたデビュー・アルバム収録。派手さはないものの重たいベースライン、ホーンセクションがイカしたファンク!
B2. LALO SCHIFRIN/Amityville Frenzy
数々の映画音楽で有名なアルゼンチン出身の作曲家LALO SCHIFRINが1979年にリリースした映画『The Amityville Horror』のサントラ収録。鐘の音や「アチョー!」のブルース・リー的な叫び声入りのサスペンスタッチのディスコ・ナンバー。
B3. THE MAGIC DISCO MACHINE/Scratching
きました!RUN-DMC/Jam Master Jay、ブート盤のRock the House (Part 1)、MC SHAN/Down By Law、DOUG E. FRESH/Guess? Who?等々、数多のアーティストにサンプリングされた最高にファンキーなブレイクビーツの古典!この曲でノレない奴はヒップホップ聴く資格ないでしょ?
B4. WILLIE "BEAVER" HALE/Party Times
マイアミのT.K. RECORDSでの活躍でも人気のギタリスト/ソングライターWILLIE "BEAVER" HALEが1980年にリリースしたアルバム『Beaver Fever』収録。少し泥臭いギターがイイ感じのファンキー・チューン。若い頃、このイントロ使ってトラックメイキングしたな~
(2023/11/04)
C-MURDER/Trapped In Crime (2000)
NO LIMIT RECORDS総裁MASTER Pの実弟C-MURDERが2000年にNO LIMIT/TRU/PRIORITY RECORDSからリリースした3rdアルバム。プロデュースは、NO LIMITやニューオーリンズ諸作でお馴染みのCARLOS STEPHENS、KE-NOE、XL、EZEL SWANGなどに、外部からLT、JERMAINE DUPRIも参加。相変わらず曲数多くて、なかなかの体力がいりますね(苦笑) パンチ不足な感じはしますが、ノイジーなギターが耳を惹く暗めの2. Forever TRU、もの哀しげなトラックにSNOOP DOGG、GOLDIE LOC、KOKANE、TRAY DEEEをフィーチャーし、フックのKOKANEの枯れた歌声もマッチした3. Concrete Jungle、JERMAINE DUPRIによるバウンシーなファンキー・トラックにDA BRATの小生意気なラップも光る5. How A Thug Like It、YOUNG GUNS傘下で、ボコスカ・バウンスビートに不穏な電子音でグイグイ飛ばす9. On Da Block、ガナリ男MYSTIKALにすべて持っていかれたダーク・バウンス10. What You Want、バウウス・ビートに寂しげなメロディのトラックにSILKK THE SHOCKERとMACをフィーチャーし、フックで男性コーラスが歌う12. Where Do We Go、軽いビートに寂しげなメロディ、真逆な派手派手シンセのトラックにMASTER Pが参加した14. Too Much Noise、MACとMAGIC参加で、澄んだキーボードの寂しげなメロディに涙する15. Damned If They Murder Me、郷愁感のある暗めのトラックにKRAZYとMASTER Pをフィーチャーし、フックの70'sソウルを感じさせるコーラスもナイスな16. Hustlin、伝統的なニューオーリンズ・イケイケ・バウンス・ビートの能天気な17. That Calliope、たぶんこのアルバムで一番人気があると思われるPOPEYE、HOLLAWAY OF THE GC参加のソウルフルで寂しげなメロウ・ナンバー18. Young Thugs、KRAZYをフィーチャーしたカントリーっぽさを感じる男性コーラス入りの郷愁ナンバー22. Thug In Yo Lifeがお気に入り。(2023/10/28)
BRAINSTORM/Funky Entertainment (1979)
デトロイトのファンク/ディスコ/R&BバンドBRAINSTORMが1979年にTABU RECORDSからリリースした3rdアルバムにして最後のアルバム。プロデュースは、JERRY PETERS。ディスコ全開の人気盤みたいですが、正直、軽いディスコが続き、期待外れ…と思ったんですが、P-FUNKを意識した少しヘビーなファンク・チューン3. Popcorn、ハードなギターが唸るファンク4. Funky Entertainment、ドリーミーなスロウ5. You Put a Charge in My Life、ホーンセクション、ホイッスルが効いた疾走感溢れるファンキー・チューン6. Don't Let Me Catch You With Your Groove Downは気に入りました。余談だけど、1. Hot for Youがガラージュ・クラシック、SAM DEES作の2. A Case of the Boogieがディスコ・ブギー・クラシックと言われているみたいだけど、ピクリともしない… 過大評価だと思う。(2023/10/21)
V.A./Fast, Funky And Fantastic (1988)
1988年にUKのKENT RECORDSからリリースされたレア・グルーヴのコンピレーション・アルバム。FANTASY RECORDS(傘下のGALAXY含む)からのセレクト。
A1. DAVID SIMMONS/Will They Miss Me
フィラデルフィア出身の男性シンガーDAVID SIMMONSが1978年にリリースしたアルバム『Hear Me Out』収録。プロデュースは、ファミリー・グループINGRAMメンバーのBUTCH INGRAM。フィリーらしく流麗かつ軽快なディスコ・ナンバー。
A2. SIDE EFFECT/Always There
1976年にリリースした3rdアルバム『What You Need』収録。サックス奏者RONNIE LAWSのカバーで、オリジナルももちろん最高ですが、SIDE EFFECTのバージョンはソウルフルな女性ボーカルが入っており、これまた極上の仕上がりでガラージュ・クラシックの名に相応しいね!
A3. THREE PIECES/I Need You Girl
ジャズ・ファンク・バンドTHE THREE PIECESが1975年にリリースした唯一のアルバム『Vibes Of Truth』収録。DONALD BYRDプロデュースで、小気味良いリズムに爽快感のあるメロディの明るいナンバー。
A4. PHILLY CREAM/Motown Review
INGRAMとFAT LARRY’S BANDのメンバーからなるフィラデルフィアのグループPHILLY CREAMが1979年にリリースした1stアルバム収録。BPM早目のフィリー・ディスコなんだけど、あまり好みじゃないかな…
A5. BILL CODAY/Get Your Lie Straight
ミシシッピー出身のサザン/ディープ・ソウル・シンガーBILL CODAYが1971年にリリースしたシングル。アレンジにはHIサウンドで有名なWILLIE MITCHELL。ファンキーなサウンドに塩辛いボーカルがイイ味出してるけど、少し60年代が過ぎるかな。
A6. CAL TJADER/Evil Ways
ラテン・ジャズ・ビブラフォン奏者CAL TJADERが1971年にリリースしたアルバム『Tjader』収録。もちろんSANTANAの代表曲のカバーで、ラテン・ジャズ風味に軽快にアレンジ。
A7. WATER & POWER/Mr. Weatherman
WHISPERSやJACKSON SISTERS等のソングライティングで知られるWARREN SAMS JR.によるグループWATER & POWERが1975年にリリースした唯一のアルバム『Water & Power』収録。プロデュースには、MARVIN GAYEやNEW BIRTHのプロデュースで知られる大御所HARVEY FUQUAも参加。快活で高揚感溢れる素晴らしいトラックに伸びやかな歌声が最高なフリーソウル・クラシック!元気が出てくるね~
B1. THE BLACKBYRDS/Walking In Rhythm
偉大なトランペッターDONALD BYRDの舎弟グループTHE BLACKBYRDSが1974年にリリースした2ndアルバム『Flying Start』収録。優しげかつ涼しげなフュージョンタッチの佳曲。
B2. THE CHECKMATES LTD/Take All The Time You Need
ボーカル・グループTHE CHECKMATES LTDが1977年にリリースしたアルバム『We Got The Moves』収録。リズムが一番嫌いなパターンなのでパス。
B3. LAURA LEE/Sat-is-fac-tion
シカゴの女性ソウル/ゴスペル・シンガーLAURA LEEが1979年にリリースしたシングル。アレンジには、数々のディスコヒットのプロデュース&アレンジャーで知られるPATRICK ADAMS。フィリー系のBPM早めのディスコなんだけど、イマイチかな…
B4. JANICE/I Told You So
女性シンガーJANICEが1975年にリリースしたアルバム収録。ゴージャス系ディスコだけど、全然好みじゃないね。パス。
B5. DAMON HARRIS/It's Music
元THE TEMPTATIONSのメンバーDAMON HARRISが1978年にリリースしたアルバム『Damon』収録。高揚感を感じるアップテンポのディスコ・ナンバー。悪くはないね。
B6. JOHNNY 'GUITAR' WATSON/I Don't Want To Be A Lone Ranger
ブルースにとどまらずR&B、ファンクでも活躍したギタリストJOHNNY 'GUITAR' WATSONが1975年にリリースしたアルバム『I Don't Want To Be A Lone Ranger』収録。優しくも温かいメロディで包み込む人気曲!癒されるね~
B7. BETTY EVERETT/Danger
ミシシッピ出身のベテランR&Bシンガーが1973年にリリースしたシングル。アルバム未収録。プロデュースには、WILLIE MITCHELLも参加。哀愁あふれるHIサウンドに艶やかな歌が映える佳曲。
(2023/10/14)
MIKEY-D & THE L.A. POSSE/I Get Rough (1987)
毎月12日は12'シングルの日
GRANDMASTER MELLE-MELとのビーフやMAIN SOURCEへの加入で話題となったNYクイーンズのソロマイカーMIKEY D、D.J. JOHNNIE QUEST、伝説のプロデューサーPAUL CからなるMIKEY-D & THE L.A. POSSEが1987年にPUBLIC RECORDSからリリースしたシングル。プロデュースは、PAUL C!
A1. I Get Rough (Vocal)
RHYTHM HERITAGE/Theme from S.W.A.T.のイントロから続くCOMMODORES/Brick Houseの弾き直しにCERRONE/Rocket in the Pocket (Live)をスクラッチでぶち込んだラフなナンバー。
B1. Go For It (Vocal)
EAGLES/Those Shoes使いのハーコー・シット!リリックにL.L. COOL J/3 the hardwayやSTETSASONIC/My rhymeが出てくるところもニクいね~
(2023/10/12)
BUSHWACKAS/Caught Up In The Game (1995)
毎月12日は12'シングルの日
NYはブルックリンのBD BOOZE、FISH B. ONE、GRAVEDIGGAからなるハーコー・トリオBUSHWACKASが1995年にPALLAS RECORDSからリリースしたシングル。アルバム未収録で、グループ名もSが一つ少なくなってますね。
A1. Caught Up In The Game (Street Version)
BUCKWILDプロデュースで、LES McCANN/The Harlem Buck Dance Strut、LOU DONALDSON/Pot Belly、AVERAGE WHITE BAND/School Boy Crush使いの静かながら緊張感あふれる逸曲。
B1. Lay It On Me (Street Version)
A.C. SMOOTH制作で、チープなドラムに泥臭いギターのループがクセになる佳曲。
(2023/10/12)
CONCRETE JUNGLE/Get Paid (1999)
THE IMPRESSIONS/You'll Be Always Mine (1969)
毎月7日は「シングル・レコード・レビューの日」
シカゴのCURTIS MAYFIELD、JERRY BUTLERが在籍していたTHE IMPRESSIONSが1969年にリリースした12thアルバム『Check Out Your Mind!』からのシングル。CURTIS MAYFIELDが最後に在籍したアルバムとして知られてますね。
A面の「Say You Love Me」は、温もりを感じるスロウ。
B面の「You'll Be Always Mine」は、BRAND NUBIAN/Always Mine、NAS/Book of Rhymes (9TH WONDER REMIX)でサンプリングされたカーティス節溢れるソウルフルで心震わせるナンバー。このメロディと歌、最高に癒されますね。(2023/10/7)









