わが国最古の正史.(国家によって公式に編纂された歴史書)である日本書紀 の記述に基づき、神武天皇御即位の日(辛酉年春正月庚辰朔:旧暦:1月1日) を日本国家の起源として、御歴代天皇が宮中で皇霊・天地の神々へ国家民衆 (国民)の繁栄・安泰を祈られる祭祀(親祭)にあわせ、全国各地の官社(朝廷・ 国家が管理・保護していた神社)などで神武天皇陵・橿原宮を遙拝して建国の 偉業を偲ぶ祭祀「紀元祭」が執り行われていました。 1872年(明治 5年)、それまで祭祀が執り行われていた日本書紀に基づく神武 天皇御即位の日(前述)を西暦に換算した紀元前 660年 2月11日が建国の日 .「紀元節」.に定められ、以後毎年2月11日に、天皇陛下・御皇室と国家・国民 が一体となって建国の偉業を偲び奉祝する国家祭祀.「紀元祭」.が執り行われ ました。 |
西欧も感銘した【万世一系の皇統】 |
国家として.「御即位日」【日本建国】.を紀元前660年 2月11日と換算したのは 西暦導入の明治初期ですが、元々は江戸時代の1615年(皇紀2275年)、長崎 へ25年間滞在していたスペインの貿易商人、アビラ・ヒロンが.「紀元前660年」 であることを換算しました。 (暦の発祥・歴史 【暦いろいろ】 より) 祖国スペインへ「彼らのもろもろの文書や極めて古い書物は、最初の日本国王 である神武天皇がその治世を始めたのは2270年以上も昔と明言」 と報告。 著書 「日本王国記」(岩波書店、1965年刊)へ 「日本は2270年の間、同じ王家 の王族が108代も続いてきた」 と記しています。 16~17世紀、キリスト教徒の大迫害を経た皇帝の交代、教派・聖典により「紀 元の概念・歴史」 が異なっていた欧州、頻繁な王朝交代があった東洋の他国 と比べ、他国に類ない日本の 「万世一系の皇統」 とその歴史に驚き、【王族 (天皇・御皇族)と民族が一体となった揺るぎない概念と信念】に感銘しました。 |
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現行の祝日法で.「建国をしのび、国を愛する心を養う日」.として制定された 「建国記念の日」.には、建国の地.「橿原神宮」.をはじめ、全国各地の神社で 建国創業の御神徳を景仰する祭典.「紀元祭」.が執り行われ、奉祝団体主催 による奉祝記念行事が行われます。 |