【戦争とアマチュア無線②】ウクライナ、ロシアのアマチュア無線の現況
今日は、7MHzと18MHz帯を楽しんでいます。春の嵐の天候の様子が全国から聞こえてきます。日本は、一応の平和の中で無線を楽しんでいます。さて、アマチュア無線は、戦争になると、一番最初に禁止や抑圧をうける趣味・分野の一つです。さらに、趣味であるにもかかわらず、戦争に協力を求められます。そして、その後、様々な表現活動、自由と権利は抑圧され、人権までも侵害されるようになっていくものです。私は、アマチュア無線家9条の会という団体の呼びかけ人として、平和でなければこの趣味は成り立たないということで日本国憲法九条を守りましょうと、2005年から21年間発信しています。現在、450名の方々の賛同を得ています。 ↓アマチュア無線家9条の会平和を愛するアマチュア無線家のページwww.viva9.org前回の記事でアメリカとイスラエルによるイラン侵略の中で現地や当事国のアマチュア無線家の様子をAIを利用して報告しました。多くの方々からリアクションを頂きました。今回は、ウクライナとロシアについてAIに調べてもらいました。ウクライナが、引き続き厳しい状況です。以下、その調査結果です。無線家でない方々には、専門的で難解でしょうが、厳しい現状を読み取ってください。↓↓ウクライナとロシアにおけるアマチュア無線の現状は、2026年3月現在も「沈黙を強いられるウクライナ」と「国際的な孤立から徐々に復帰しつつあるロシア」という非常に対照的な構図になっています。無線家の方々にとっては、同じスラブ圏の局同士が電波上で交信できない、あるいは「電波の戦争」が起きている今の状況は、非常に複雑な心境かと思われます。1. ウクライナ(UR / UX 局):継続する「沈黙」ウクライナ国内のアマチュア無線活動は、2022年2月24日の開戦と同時に発令された「戒厳令」に基づき、現在も送信禁止状態が続いています。 完全な停波命令: ウクライナ政府(UARL / ウクライナ・アマチュア無線連盟)の通達により、すべての民間アマチュア局の送信が禁じられています。これは、無線の発信源が軍事的な攻撃(位置特定)の標的になるのを防ぐため、また周波数を軍事利用に優先させるためです。 「リスニング」へのシフト: 送信は禁止されていますが、受信(SWL)活動は続けられており、海外からの励ましの信号を受け取っている無線家も多いようです。 DXCC上の扱い: 公式な運用がないため、ウクライナからの電波はほぼ途絶えています。稀に国外へ避難したウクライナの無線家が、避難先のプリフィックス(例:SP/UR...など)を付けて運用する姿が見られます。2. ロシア(R 局):国内活動の維持と国際大会への復帰ロシア(プリフィックス:R / UA)の状況は、ウクライナとは大きく異なります。 国内活動は継続: ロシアアマチュア無線連盟(SRR)は活発に活動しており、2026年3月21日〜22日にも「Russian DX Contest」が開催されるなど、国内および「友好国」との交信は通常通り行われています。 国際的な「制裁」の緩和: 開戦直後は、米国のCQ Magazineなどが主催する世界規模のコンテストからロシア局が除外(ポイント無効など)されていましたが、2024年後半以降、多くの国際団体が**「政治とアマチュア無線は切り離すべき」**として、ロシア局のエントリーを再び認める方針に転換しました。2026年現在、多くのコンテストでロシア局の参加が復活しています。 QSLカードの断絶: 物理的な郵便事情(航空便の停止など)により、日本を含む西側諸国とロシアの間でQSLカードを交換することは、依然として非常に困難な状態です。eQSLやLoTWといった電子的なログ交換が主流となっています。3. 周波数上の対立:7055 kHzの「ラジオ・ウォー」アマチュア無線界で大きな問題となっているのが、40mバンド(7MHz帯)の7055 kHz付近で長年続いている混乱です。 「電波の戦場」: 7055 kHz LSB(およびその周辺)では、ロシア側とウクライナ側、あるいは双方の支持者とされる匿名局が、音楽を流したり、プロパガンダを放送したり、激しい罵り合いをしたりする**「ジャミング(電波妨害)」**が常態化しています。 IARU(国際アマチュア無線連合)の苦悩: IARUのモニタリングシステムはこれを「重大なルール違反」として注視していますが、国家間の紛争に起因するため、強制的に停止させる手段がないのが実情です。まとめ:現在のステータス 地域 プリフィックス 運用状況(2026年3月) 特記事項 ウクライナ UR / UX 原則、運用停止 戒厳令により民間人の送信は禁止。 ロシア R / UA 活発 国際コンテストへの復帰が進んでいる。 共通課題 7055 kHz 混乱状態 政治的な意図を持った妨害電波の発生。 かつては世界中の無線家が「CQ」の一言で国境を越えてつながっていたことを考えると、今の東欧の電波状況は非常に悲しい現実を映し出しています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小学生への、アマチュア無線紹介講座の様子