【※この記事は、2023年4月5日投稿記事を再編集して再投稿したものです。】

 

こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

 

 

日本の歴史と象徴天皇制・・・

なぜ、こんな壮大なテーマを気軽に書くと宣言してしまったのか・・・

これ、誤解生まないように、かつ、正しく書くのすっごい大変なテーマだ(^^;)

まあ、締め切りあるわけじゃないし、のんびり準備して書きますわ( ・ω・)

(※天皇制シリーズは公開済みです。)

 

さて、目線を変えて、新連載です( ・ω・)

 

題して、

 

『神話と歴史のお話( ・ω・)』

 

 

自然科学でも、社会科学でも、人文科学でも、

およそ学問の始まりは、神学です。

そして、おそらく、どんな分野でも、極めた者が行き着く究極のゴールも、

おそらくは、神の領域です( ・ω・)

 

僕が大学一年生のときに受けた必修の刑法総論では、

教授が書いた「宇宙超出論」という教科書が使われていました。

我々、学生は、刑法の講義ではなく、「宗教のお時間」と言ってました。

まあ、一限だったんで、僕はほぼ出てないですけどね。

教科書持ち込んで成績はA(優)もらったけど( ・ω・)

 

世界中には、いろいろな神話があります。

だいたいどの神話も神様が人間みたいな姿で出てきて、

いろいろな物語が展開されます。

僕は、この神話に出てくる話というのは、まったくの空想ではなくて、

自然現象で起こったことを見た人間たちが、その現象について、言い伝えて、

その中で神様が人間みたいなキャラクターとして登場するようになったものなのかなと

思っています。

 

たとえば、日本の神話で有名な話に

天の岩戸(あまのいわと)の話があります。

 

天照大神(アマテラスオオミカミ)が、弟の須佐之男命(スサノオノミコト)を

怖がって、天の岩戸にこもってしまう。

すると、世界が真っ暗になってしまう。

それを神々が相談して、智の神オモイカネが策を考える。

オモイカネの策に従い、神々は盛大なお祭りをして、

アメノウズメが裸踊りをやる。

それを、なにかしらとアマテラスがのぞくと、八咫鏡(ヤタノカガミ)が置いてある。

アメノウズメは、「尊い神が現れた」と言い、アマテラスは鏡に映った自分自身を見て、

「まあ、なんと美しい方」と思う(アマテラス様、それ、あなたご自身のお姿です・・・)。

そこを力の神タジカラオが岩戸を押し開け、アマテラスを岩戸から出す。

その後、八百万の神々は、スサノオを高天原(タカマガハラ)から追放する。

 

まあ、ざっくり言うと、こんなお話です( ・ω・)

これは、おそらく、皆既日食を見た古代の人々が、世界が真っ暗になった、

太陽が隠れてしまったと大騒ぎして、そのためにお祭りをしたのでしょうね。

知恵あるものが考え、踊りのうまいものが踊り、力のあるものが岩戸を開ける。

そこには、なにかしら、古代の日本に生きた人たちの生活や自然への信仰を

感じ取れるように思います。

 

このアマテラス含め、神話に出てくる神様というのは、きわめて人間くさいです。

僕は、世界中の神話には、モデルになる有力者である人間がそれぞれいたのではないかなと

感覚的に思っています。

 

そして、アマテラスのモデルは、卑弥呼(ヒミコ)なのではないか?

すなわち、アマテラスの子孫である天皇家は、卑弥呼の直系の子孫なのではないか?

なんて、仮説も密かに思ってたりします。

まあ、文字も無かった時代のことを証明する歴史的資料が出てくることは、

無いでしょうけどね(^^;)

 

アマテラス=ヒミコ仮説については、また機会があれば、

別記事を書きたいと思います( ・ω・)

 

 

前置きが長くなりました。

いろいろな神話の最高神を、

サクッと紹介してしまいましょう( ・ω・)

 

①日本の神話の最高神 天照大神(アマテラスオオミカミ)

まずは、我が日本の神話の最高神からです。

天照大神は、現在でも伊勢神宮を中心に全国各地の神社で祭られています。

古事記・日本書紀による日本の建国神話では、天皇家は、天照大神の直系の子孫とされています。

まあ、神話の時代の神様の子孫が現代まで続いている王家って、

世界中どこを見ても、他に例は無いですね( ・ω・)

 

もう一つ、世界中の神話、神様と比較して、天照大神は大きな特色を持っています。

 

太陽の女神

 

そう、最高神が『女神』なのです。

僕が探した限り、世界中のどこの神様見ても、

最高神が女神の神話は、他に例を知りません。

それなのに、たかだか明治時代に作られた大日本帝国憲法や皇室典範を元に、

男系男子にこだわり、女性天皇を認めようとしないことは、

僕には、理解不能ですね( ・ω・)

 

 

 

②ギリシア神話の最高神 全知全能の神ゼウス

ギリシア神話、オリンポスの神々の最高神は、ゼウスです。

ゼウスの特徴は、一言。

すごい女好きです。

 

ギリシア神話に出てくる神々や英雄は、

その大半がゼウスの子です。

例えば、太陽と芸術の神アポロン、知恵と戦いの女神アテナ、軍神アレスといった神々、

ヘラクラスなどの英雄、とっても子が多い最高神です。

 

ゼウスは、美人であれば、

女神、ニンフ(妖精)、そして人間の女性。

とにかく手を付けます。子を産ませます。

 

そして、ギリシア神話の物語の多くは、ゼウスの正妻ヘラが怒り、

ゼウスではなく相手の女性を攻撃する物語が多いです。

ヘラは、現代で言えば、夫の不貞相手は、徹底的に攻撃し、慰謝料取りまくるけど、

絶対に離婚はしないという、やっかいな女性ですね( ・ω・)

 

 

③北欧神話の最高神 大神オーディン

北欧神話の最高神は、アスガルド(神の国)の王 大神オーディンです。

 

オーディンは、八本足の愛馬スレイプヌールに乗り、黄金の兜を被り、

青いマントを羽織り、黄金の鎧を着た姿とされています。片目だったようです。

ヴァルハラにワルキューレたちが集めた戦死した勇者たちを集め、

ラグナロク(神々の黄昏)と呼ばれる最終決戦に備え、軍事演習をする。

そういう神だったようです。

 

オーディンが信仰された北欧やドイツ等のゲルマン民族は海の戦士バイキングで有名ですが、

北ヨーロッパの戦う神というイメージでしょうか。

 

ちなみに、多くの神話等では太陽神はたいてい強力な神ですが、北欧神話では、

太陽と月は、毎日狼たちから逃げ回っているというとても弱い存在として描かれています。

この辺も、北欧という気候的な影響なのでしょうね。

 

ちなみに、オーディン含む北欧神話の神々が、フェンリル率いる狼の軍団と

ラグナロク(神々の黄昏)という終末の戦いを行い、死んでしまいます。

神話のラストがそれって、ゲルマン民族にはそういう経験があったのかも

知れませんね( ・ω・)

 

 

④仏教の最高神 大日如来

仏教では、最高神にあたる存在は、大日如来でしょうか。

大日如来は、マハーバイローチャナというインドの神が元で、

摩訶毘盧遮那(まかびるしゃな)と音写され、

大遍照、大日遍照等に漢訳されたようです。

 

日本の奈良東大寺の大仏様も、盧舎那仏ですが、

これもマハーバイローチャナ=大日如来と同じ語源から来ています。

 

厳密な説明や位置づけは、仏教の中でも宗派によりちがうようですね( ・ω・)

 

 

⑤中国の最高神 天帝?

中国にももちろん神話はあります。

ただ、中国神話では、最高神というのが誰であるか、よくわかりません。

 

秦の始皇帝が、「皇帝」という称号を使い始めた後は、

地上の最高権力者である「皇帝」が神のような存在だったようです。

地上の皇帝に対して、最高神は強いて言えば、天帝でしょうか?

 

孔子の論語等を読んでいると、神というよりも「天の意思」というのを意識していたようです。

 

 

⑥ゾロアスター教の神 アフラマズダ

ゾロアスター教は、古代ペルシャ(イラン)の宗教であり、ササン朝ペルシャでは国教とされていたようです。

拝火教とも言います。

光明神アフラマズダと、暗黒神アーリマンの絶え間ない戦い。

終末には、救世主が現れ最後の審判が下され、アーリマンは打ち負かされるとされていました。

ユダヤ教、キリスト教などの一神教の思想の元になったとされていますが、7世紀にイスラム教

がイランに進出し、ササン朝ペルシャが滅んだことにより、ゾロアスター教もイランからはほぼ消滅します。

 

 

⑦ユダヤ教の神 ヤハウェ

ユダヤ教は、アブラハムの子孫であるユダヤ人に伝えられたヘブライ語聖書(タナハ)を代々受け継ぐ集団で、

キリスト教の「旧約聖書」にあたる聖書を聖典としています。

最高神というか、一神教なので、唯一絶対の神のヤハウェを信仰しています。

 

ちなみに、このヤハウェは、以前の日本では、「エホバ」と呼ばれていました。

しかし、日本に「エホバ」という名で伝わったのは、どうも誤訳だったようです。

ほぼ、ユダヤ人のためだけの宗教なのかなという気がしています。

 

⑧キリスト教の神 神

キリスト教も一神教です。最高神というか、他に神はいないので、

神に名はありません。

大きく分けてカトリックとプロテスタント、後は東ヨーロッパの正教系に分かれるでしょうか。

正確な説明は簡単ではありませんが、ざっくりと言うと、

イエスが十字架にかけられ、復活したイエスをキリスト(救い主)として信じる宗教ということになるでしょうか。

「旧約聖書」と「新約聖書」が経典とされています。

 

⑨イスラム教の神 アッラー

イスラム教も一神教です。

イスラム教は7世紀アラビア半島で生まれました。

預言者ムハンマド(マホメット)が神の啓示を受けたことをきっかけに始まりました。

ユダヤ教、キリスト教と同じルーツを持つ一神教で、

イスラム教では、マホメットを「最後の預言者」としています。

聖典は、コーラン。

六信五行、ラマダンの断食、聖地メッカへの巡礼など、

さまざまな厳格な教えがあるようです。

 

ざっと見てみましたが、紹介した神様は、たぶん、

神様と呼ばれるものの中のごく一部に過ぎないのだと思います。

いや、これだけたくさんの神が自分が正しい、他は間違っていると

言い出したら、収拾つきませんね(^^;)

 

なので、僕個人は、特定の神ではなく、

それらすべてを含めた宇宙の真理としての神

信じ、日本人らしく、いたるところに神様がいてくれる

八百万の神々を、ありがたがりたいと思います( ・ω・)

 

読んでくださり、ありがとうございました。