こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

神武征討記の登場人物等はこちら( ・ω・)

 

 

 

なお、この物語はフィクションです。

極右、ネトウヨからの批判、誹謗中傷は受け付けません。

本作の著作権は、作者に属します( ・ω・)

それでは、はじまりはじまり~

 

 

 

この物語は、日本という国の原型を作った一人の

空前絶後の英雄の生涯を描いた物語である。

 

神武征討記

第72話「凍てつく大地に生きる者達!東北大連合の抵抗!」

 

 

ストーリーテラーのアメノウズメでございます。

恐山を本拠に東北地方を凍てつく永遠の冬の世界に変えた魔王フェンリル。

北欧神話の大神オーディンを喰らったフェンリルは、オーディンの力を取り込み、

北欧神話の神々、魔物達を使い東北全土への侵攻を開始する。

東北各地の集落を次々に制圧していくフェンリル軍のワルキューレ部隊。

乏しい食料を分け合い、命をつなぐ東北の人々。

しかし、チチブカネビメにより知らされた魔王軍打倒の方法を元に、

東北の人々も魔王軍への戦いを始めようとしていた…

陸前(宮城県)仙台。

チチブカネビメがハルマゲドン放送局を利用して伝えた呪文の覚え方を参考に、

奥州連合の少年・少女たちが呪文の練習をしているようです。

 

 

フクシマモモ「精神を集中して…

指先に魔法力を集め…

放つ!火炎呪文(メラ)!」

 

 

フクシマモモの指先から火の玉が!

火炎呪文に成功したようです!

 

 

フクシマモモ「できたわ!火炎呪文(メラ)が私にもできたわ!」

 

アキタコマチ「できる!これなら私達でも魔王軍と戦わるわ!」

 

ヤマガタサクラ「もっとも、Aランク以上の魔物とは無理だけどね。

Aランク以上の強敵が現れたら、避難するしかないみたいね。」

 

ソウマウマオイ「女子たちはすげえなぁ。

俺は呪文はダメっぽい。剣で戦うしかないかな。」

 

ツガルリンゴ「へへっ。俺は男子だけど、呪文もできたぜ。」

 

ナンブテツビン「呪文も向き、不向きがあるみたいだな。

俺も肉弾戦かねぇ。しかし、それにしても…」

 

 

辺りを見回すナンブテツビン。夏のはずなのに雪に覆われた世界。

これが魔王フェンリルの封印です。

 

 

ナンブテツビン「いつ見ても真冬の雪景色…

だが、慣れちまえば、こんなもんかな。」

 

 

仙台・奥州連合本部。ここでは、ドクガンリュウノマサムネ達が

魔王フェンリル軍への対策を検討していました。

 

 

カタクラノコジュウロウ「魔王フェンリル軍が東北各地を制圧しています。

陸奥(青森県)、陸中(岩手県)、羽後(秋田県)、羽後(山形県)の

諸集落は、フェンリル軍のワルキューレ部隊によって完全に制圧されたようです。」

 

ダテノシゲザネ「フェンリル軍に制圧されていないのは、

この陸前(宮城県)。それと磐城・岩代(福島県)だけか…

だが、それもこのままだと時間の問題だな。」

 

ヨネザワノヨウザン「魔王フェンリルの封印で、

ずっと冬というのもかなり厳しい状況だな。

雪に埋もれて農作物が育たない。

このままだと食料もじきに底をつくな…」

 

ツチミカドヒメ「冬が続けば農業だけでなく、

取れる木の実や動物も減るわね。食糧問題は深刻ね。」

 

ドクガンリュウノマサムネ「魔王フェンリルの封印が起こる前に

蓄えてあった備蓄米がそれなりにはある。

だが、もって一年というところか…」

 

ヨネザワノヨウザン「食糧問題については、

出雲大社学宮(イズモタイシャマナビノミヤ)で学んだ

技術を使ってなんとかしよう。

根本は、魔王フェンリルを倒せるか、

いや、それ以前に、フェンリル軍の侵攻をどう防げるか。」

 

ツチミカドヒメ「東北地方でフェンリル軍に制圧されていないのは、

私達と会津勢力だけね。

会津勢力と共闘できないかしら?」

 

カタクラノコジュウロウ「新撰組の武勇は、おそらくは

Bランクの魔物にも対抗できますな。

盟を結ぶべきかと。」

 

ヨネザワノヨウザン「会津勢力との同盟。東北大連合か…

だが、俺たち奥州連合は彼らとは以前、戦争している。

彼らが応じてくれるだろうか?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「東北の人間たちの力を結集する!

力を合わせて、この魔王フェンリル軍の脅威へ対抗するぞ!」

 

 

ドクガンリュウノマサムネ達、奥州連合は会津勢力との同盟を目指すこととなりました。

東北大連合。東北地方の人間たちみんなで結束して魔王フェンリル軍に抵抗していこうという方針です。

奥州連合から会津勢力への使者としては、アキタコマチが選ばれ、護衛のダテノシゲザネと二人、

会津に派遣されることとなりました。

アキタコマチ達を見送った後…

 

 

ツチミカドヒメ「マサムネ。私は、遠野に行って来るわ。」

 

ドクガンリュウノマサムネ「遠野?陸中(岩手県)のか?」

 

ツチミカドヒメ「ええ。東北で神の戦士は私だけみたいだし、

魔王フェンリル軍と戦えるように、私自身が神の戦士として覚醒する必要があるわ。

私は、もともと土蜘蛛族との混血。

妖怪の里でもある遠野に行けば、なにか掴める気がするの。」

 

カタクラノコジュウロウ「遠野のある陸中(岩手県)は魔王フェンリル軍に

制圧されています。危険ではないでしょうか?」

 

ツチミカドヒメ「まあ、魔物達と戦ってれば修行にもなるでしょ。

行って来るわ。遠野へ。」

 

ドクガンリュウノマサムネ「わかった。ツチミカドヒメ。

気を付けてな。」

 

 

神の戦士に覚醒するための手掛かりを探りに、ツチミカドヒメは一人、遠野へ向かうこととなりました。

 

やがて、会津勢力への使者として会津へ向かったアキタコマチとダテノシゲザネは、

会津勢力領の郡山に到着しました。

そこで、新撰組に見つかる二人。

 

 

ナガクラキュウハチ「ここは会津勢力領内。

貴様らは何者だ!?」

 

ハラダノサノスケ「侵入者か!」

 

サイトウイチ「悪・即・斬!斬る!」

 

ダテノシゲザネ「こいつら!いきなり斬りかかってくるのか!?」

 

アキタコマチ「待って!私たちはあなたたちと戦いに来たのではないの!

盟を結んで共闘するためにやってきたのよ!」

 

ナガクラキュウハチ「問答無用!侵入者は斬る!

それが我らの掟だ!」

 

サンナンケイスケ「待て!」

 

 

アキタコマチとダテノシゲザネを斬ろうとする新撰組メンバー達を止めるサンナンケイスケ。

 

 

サンナンケイスケ「そちらの女性は、

京都会議のときに見た記憶があります。

あなたは、奥州連合の方ですね?」

 

アキタコマチ「私は奥州連合のアキタコマチです。

魔王フェンリル軍に対抗するため、

会津の方々と盟を結ぶべくやってまいりました。」

 

ハラダノサノスケ「奥州連合だと!?我らと戦をした奥州連合か!」

 

サンナンケイスケ「奥州連合とは京都会議にて、

講和条約が結ばれている!もう戦は終わっておるのだ!」

 

ナガクラキュウハチ「そうだったな。」

 

サイトウイチ「だが、戦は終わったといっても、

戦争で戦った事実が消えるわけではない。

多くの死傷者も出た。互いに侵攻しないということは約束できても、

仲良く仲間になることはできんな。」

 

ダテノシゲザネ「何言ってやがる!水戸連盟と一緒に

俺たち奥州連合に戦争仕掛けてきたのは、てめえら会津の方だろが!」

 

ハラダノサノスケ「おぅ!?やるか!コラ!」

 

アキタコマチ「シゲザネ!私たちは同盟の使者に来たのよ!

喧嘩しないで!」

 

サンナンケイスケ「ハラダノサノスケ殿。下がりなさい。

これは国と国の外交問題です!

さて…外交問題である以上、我々新撰組の現場で判断できる問題ではありません。

会津若松におられるアイヅカタモリ様のご判断が必要です。

アキタコマチ殿でしたか。

我らの主アイヅカタモリ様にお会いいただきたい。

私とともに、会津若松までご同行いただけますか?」

 

アキタコマチ「もちろんです。」

 

 

奥州連合の使者アキタコマチとダテノシゲザネは、アイヅカタモリに会うべく、

サンナンケイスケに連れられ、会津勢力の本拠地・会津若松に向かうことになりました。

 

アキタコマチ達が会津若松に着くころ、ツチミカドヒメは陸中(岩手県)遠野に来ておりました。

遠野…柳田国男が、『遠野物語』を発表するのは、1910年(明治43年)のことですが、

その『遠野物語』の舞台となった地。

天狗、河童、座敷童などの妖怪、山人、マヨイガ、神隠しなどの伝承などが描かれる。

「国内の山村にして遠野より更に物深きところには又無数の山神山人の伝説あるべし。

願はくは之を語りて平地人を戦慄せしめよ。」

明治の時代にさえ柳田国男が序文にそのように記した遠野の地。

そのまさに古代の神々の生きる時代の遠野にツチミカドヒメは一人入りました。

 

 

ツチミカドヒメ「ここが、私の眷属である妖怪たちの故郷・遠野か。

さて、まずは、とりあえずカッパ淵にでも行ってみるかな。」

 

 

カッパ淵に行くツチミカドヒメ。

そこでは、河童たちがフェンリル軍のワルキューレ達に襲われています!

 

 

河童A「た、助けて~!」

 

ワルキューレA「この地の妖怪どもよ!

死にたくなければ我らの奴隷となりなさい!」

 

河童B「ううぅ…オイラ達の土地なのに…

異国の魔王軍に取られちまう…」

 

河童C「だけんど、あいつら、強いだぁ…」

 

ツチミカドヒメ「待ちなさい!」

 

ワルキューレB「あら?なによ、あんた?」

 

ワルキューレC「私達、アスガルドの戦乙女、

ワルキューレ部隊に勝てると思ってんの!?

島国のいなかっぺ女!」

 

ツチミカドヒメ「その河童たちは、私の眷属達の親類!

あなたたちの好きにはさせないわ!」

 

ワルキューレA「生意気なのよぉ~!このいなかっぺ女!」

 

 

ツチミカドヒメとワルキューレ(×3)の戦いが始まった!

河童たちをオラオラとイジメていたワルキューレ達だったが、

神武十将軍の一人であり神の戦士であるツチミカドヒメの相手ではないようです。

ツチミカドヒメはあっという間に3人のワルキューレを倒します。

 

 

ワルキューレA「い、いなかっぺ女のくせに、

私達、戦いのエリート、戦乙女ワルキューレを…がくっ。」

 

 

ワルキューレ×3をやっつけた!

 

 

ツチミカドヒメ「さすがにCランクに手こずることはなかったわね。」

 

河童A「ありがとう!助かりました!」

 

河童B「姐さん、強いなぁ…」

 

ツチミカドヒメ「いったい?なにがあったの?」

 

座敷童A「ツチミカドヒメ様。魔王フェンリルのワルキューレ部隊は、

この遠野がある陸中(岩手県)を制圧しています。

制圧された地域では、人間たちだけでなく、僕たち土着の妖怪も

たくさん殺されています…」

 

ツチミカドヒメ「妖怪たちも!?」

 

雪女A「ワルキューレ達は女ですが、ワーウルフなど男の魔物もいます。

ヤツらは、私達、女の妖怪には子を産ませて、自分たちの仲間を増やそうとしています。

しかも、犯して子を産ませるだけで、認知もしないし、生活の世話もしない、

ゲスのような男どもです。

ワーウルフは、Bランクのとてつもなく強い魔物…

多くの雪女が、ヤツらの性欲のままに好きなように弄ばれています…」

 

ツチミカドヒメ「外来種による侵略ということか…

生態圏が壊れちゃうわね。」

 

座敷童A「ツチミカドヒメ様!この東北で神の戦士は、

あなただけ!どうか!魔王フェンリル軍を倒して、この東北の

人間・妖怪たちを救ってください!」

 

ツチミカドヒメ「もちろん、そのつもりよ。

でも、私一人で、どうやって戦うか…?」

 

座敷童A「この地には伝説があります。

この地を訪れた女神が3人の娘に夢を見させ、

その夢の内容によって3人の娘に、

早池峰山、六角牛山、石上山を与えたというものです。

その3つの山を巡れば、ツチミカドヒメ様も神の戦士としての

真の力に覚醒するかもしれません。」

 

ツチミカドヒメ「なるほど。この地の神々の住まう山を回れば、

神武やスケヨリヒメのように神の導きで神の戦士に覚醒できるかも知れないわね。

わかったわ。その3つの山を回ってみます。」

 

 

ツチミカドヒメは、早池峰山、六角牛山、石上山の3つの山を巡り、神の戦士として覚醒することになります。

さて、陸奥(青森県)恐山。ここは、魔王フェンリルの本拠地です。

 

 

フェンリル「アオモリ、アキタ、モリオカ、ヤマガタは制圧した。

あとは、アイヅってとこと、センダイか。」

 

ロキ「フェンリル様。このトウホクで一番の都市はセンダイのようです。

センダイに向けて、英雄ジークフリートを総大将に、

ワルキューレ、ワーウルフの軍勢を派遣しました。」

 

フェンリル「不死身の男ジークフリートか。

なら、センダイが落ちるのは時間の問題だな。」

 

フレイ「フェンリル様。ヒロシマ、そしてカントー各地の神の戦士たちの戦い。

なかなかにこの国の神の戦士どもは強いようです。

油断ならないかと。」

 

フェンリル「この国の最高神は太陽の神なんだってな?

俺たちの神話では太陽なんてのは、月と一緒に

狼から逃げ回ってる弱っちい存在。

神の戦士が来るってのなら、

オーディンのように喰い殺してやるだけよ。」

 

 

そして、ジークフリートを総大将とするワルキューレ部隊、ワーウルフ部隊で構成された

魔王フェンリル軍の大軍勢が奥州連合の都・仙台への侵攻を開始した!

 

 

ドクガンリュウノマサムネ「戦えない者達は、町の中へ。

戦える者は、町の外へ撃って出るぞ!」

 

カタクラノコジュウロウ「せめて、ツチミカドヒメ殿が

戻ってきてくれていれば…」

 

ドクガンリュウノマサムネ「アキタコマチとシゲザネは

会津から戻らんか?」

 

ヨネザワノヨウザン「今のところ、こちらに向かっているという連絡は無い。」

 

ヤマガタサクラ「とりあえず、私達だけで戦うしか無さそうね。」

 

ドクガンリュウノマサムネ「行くぞ!出陣!」

 

 

出陣するドクガンリュウノマサムネ達。

そして、全国の空のスクリーンに仙台近郊の平地が映し出される。

ハルマゲドン放送局の中継が始まった!

 

 

神武(@広島)「ハルマゲドン放送局。今日はどこだ( ・ω・)?」

 

キョウメ(@大坂)「な、なんや、あの雪景色は!?

大坂は、真夏でこんなに暑いのに!」

 

ミヤコ(@大坂)「夏やのに、雪景色って、異常やわ!」

 

キョウノミチナガ(@福知山)「これが魔王フェンリルの封印。

永遠の冬の世界ということか。」

 

 

仙台の空に現れるパンドラ。

この人も、全国どこにでも現れるわねぇ…

 

 

パンドラ「お~ほっほほ!

今回は、魔王フェンリル様に永遠の冬の世界とされた

杜の都・センダイからお送りするわよぉ♡

神の戦士のいない地で、人間どもが魔王フェンリル軍に虐殺される様を見て、

恐怖し、絶望しなさい!」

 

ヒムカノナミ(@広島)「あっ。あのオバサン、

また♡マーク戻った。前回余裕無くしたって言っちゃったから、

余裕あるフリしてるのかな?」

 

 

仙台近郊で、ワルキューレの軍勢と奥州連合軍の戦闘が開始される!

 

 

ドクガンリュウノマサムネ「呪文攻撃隊!

撃て~!」

 

フクシマモモ「火炎呪文(メラ)!」

 

ワルキューレD「きゃっ!こいつら、呪文を使うの!?」

 

ヤマガタサクラ「閃熱呪文(ギラ)!」

 

ワルキューレE「きゃぁ!」

 

ヒヨシマル(@大坂)「おおっ!すごいぞ!

奥州連合の少女たちの攻撃呪文が、パツキン、セクシー集団の

ワルキューレたちをどんどん倒しているぞ!

あっ、倒れたワルキューレのパンツ見えた!

ナイスセクシー!ナイスセクシー!

ワルキューレちゃん達、大坂に遊びにおいでよぉ!」

 

オワリノチャチャ(@大坂)「サル殿…あんた、それセクハラ…」

 

ナンブテツビン「騎馬隊!突撃!」

 

ソウマウマオイ「Cランクの魔物相手なら、俺たちだって

十分戦えるんだぜ!」

 

ツガルリンゴ「東北人をなめんじゃねぇぞ!」

 

ワルキューレF「こ、この人間どもがぁ!きゃっ!」

 

ミカワノタケチヨ(@和歌山)「ほう。奥州連合。

たいしたもんじゃねぇか。

個々の連中が頑張ってるのもあるが、

指揮をしてるドクガンリュウノマサムネの用兵も

なかなかなもんだな( ・ω・)」

 

チチブカネビメ(@川越)「Cランクのワルキューレ部隊とは十分に戦えている。

でも…」

 

 

奥州連合軍の兵から悲鳴が上がる!

巨大な爪と牙を持ったBランクのワーウルフ(人狼)部隊が投入された!

またたくまに劣勢になっていく奥州連合軍!

 

 

ドクガンリュウノマサムネ「くっ!Bランクの魔物の部隊か!」

 

ジークフリート「さて。ワーウルフ達は強いぞ。

ワルキューレ部隊のようにはいかんが、どう戦う?」

 

ワーウルフA「オラオラオラオラ~!

俺たち、無双~!」

 

ソウマウマオイ「ワルキューレはなんとかなるが。

気をつけろ!ワーウルフ達は強い!」

 

ヤマガタサクラ「私達の都・仙台!

何が何でも守り抜くわよ!

閃熱呪文(ギラ)!」

 

ワーウルフB「呪文のランクが低いんだよ!」

 

ヤマガタサクラ「きゃぁ!」

 

フクシマモモ「サクラ!」

 

ワーウルフB「途中で襲ってやった雪女どもも良かったが、

人間の女もなかなか美人じゃねぇか。

ぐへへっ、楽しませてもらうぜ。」

 

ヤマガタサクラ「ち、ちくしょう!」

 

フクシマモモ「やめろ~!このヘンタイ狼男!」

 

 

ヤマガタサクラを犯そうとするワーウルフB!

しかし、そのとき、ワーウルフBの首が飛ぶ!

オキタノソウシがワーウルフBの首を斬り飛ばした!

 

 

ヤマガタサクラ「えっ!?」

 

オキタノソウシ「新撰組。オキタノソウシ、見参!」

 

ジークフリート「Bランクのワーウルフを?

ほう。神の戦士以外にも、猛者がいるのか。」

 

 

そして、『誠』の旗を掲げた軍勢が!

会津から新撰組が参戦した!

 

 

アキタコマチ「サクラ!みんな、大丈夫!?

会津と盟を結び、援軍を連れて来たわよ!」

 

ドクガンリュウノマサムネ「来てくれたのか!

会津の新撰組!」

 

コンドウユウ「魔王軍の脅威から人間が生き残れるかって時に、

俺たち人間同士がいがみ合ってるわけにはいかないからな。」

 

ヒジカタサイカン「奥州連合の少年たちよ!

俺たち新撰組がワーウルフの相手をする!」

 

ワーウルフA「なぁにが新選組だ!

神の戦士でもないくせに!」

 

 

ワーウルフAの首が飛ぶ!オキタノソウシの剣がワーウルフAを倒した!

 

 

オキタノソウシ「神の戦士でなくても、戦えるんだぜ!」

 

ダテノシゲザネ「俺様もいるぜ!奥州連合最強の男!

ダテノシゲザネ様とは俺様のことよ!」

 

 

次々とワーウルフ達を倒していく新撰組とダテノシゲザネたち!

 

 

ワーウルフ隊長「ちい!俺は雑兵たちとは一味違うぜ!」

 

 

ワーウルフ部隊の指揮を執るワーウルフ隊長に向かって、ドクガンリュウノマサムネが走りよる!

 

 

ドクガンリュウノマサムネ「モモ!火炎呪文(メラ)を撃て!」

 

フクシマモモ「わかったわ!火炎呪文(メラ)!」

 

ワーウルフ隊長「ふん、そんな最下級の呪文でこの俺を倒せるか!」

 

ドクガンリュウノマサムネ「はあぁぁぁっ!」

 

ワーウルフ隊長「なんだと!?」

 

 

フクシマモモの放った火炎呪文を剣で受けとめるドクガンリュウノマサムネ!

そして、火炎をまとったドクガンリュウノマサムネの剣がワーウルフ隊長を斬る!

 

 

ドクガンリュウノマサムネ「俺たちは一人じゃない!

チームで戦えば、一人ではできないこともできるんだ!

火炎斬り!」

 

ワーウルフ隊長「ぐはっ!…か、神の戦士でも、

ないヤツらに、この俺が…」

 

ワルキューレG「ひぃ!こんなヤツら、ムリムリ!

撤退!撤退よ~!」

 

 

ワルキューレ部隊、

ワーウルフ部隊をやっつけた!

 

 

パンドラ「な、なんですって…

神の戦士もいないのに…

なんなの!?この島国の人間たちは!?」

 

 

拍手の音がする。仙台侵攻軍を率いていたジークフリートが拍手をしている!?

 

 

ジークフリート「パチパチパチ…

いや、素晴らしい。素晴らしいよ。

奥州連合と新撰組といったか?

君たちは素晴らしい戦士だ。」

 

フクシマモモ「えへっ。ほめられたわ。」

 

ヤマガタサクラ「バカ!油断しないで!」

 

コンドウユウ「残るは、貴様一人。さっさと降参したらどうだ?」

 

ジークフリート「降参?君たちは勘違いをしている。

BランクやCランクの魔物の群れよりも、

ただ一人のAランクの方がはるかに強いことを。」

 

ドクガンリュウノマサムネ「Aランクだと!?」

 

ジークフリート「私は、不死の英雄。

龍殺しのジークフリートだ。

覚えていただく必要は無いよ。

君たちは…これから一人残らず、死ぬのだから!」

 

 

ジークフリートの周囲に吹雪が巻き起こる!

さらにジークフリートの闘気がドラゴンのような姿となり渦巻く!

 

 

ドクガンリュウノマサムネ「みんな!避難しろ!」

 

ジークフリート「ドラゴンスレイヤー!!!」

 

アキタコマチ「きゃぁ~!」

 

ナンブテツビン「な、なんだ!?この技は!?」

 

 

仙台平野でジークフリートのドラゴンスレイヤーが巻き起こった!

吹き飛ばされる奥州連合の少年たちと新撰組!

東北大連合で戦える者でその場に立っている者はいなかった。

戦闘不能の大ダメージを受け、倒れるドクガンリュウノマサムネや新撰組達。

 

 

ヒジカタサイカン「こ、これが…Aランク…

人間に戦える相手じゃない…」

 

アキタコマチ「うっ…くっ、もう、無理…なの…?」

 

ジークフリート「君たちは強かった。

だが、なまじ強かったがゆえに、私のドラゴンスレイヤーのような

強力な技で大ダメージを受けることになった。

それであれば、無理せずに弱い者として我々に支配された方が得だったと

思わないかね?」

 

ドクガンリュウノマサムネ「思う…ものか!

俺たちは、誰にも支配なんてされない!

俺たちは、一人ひとりが自由な人間だ!」

 

ジークフリート「ほう。そうか。

では、誇り高く、自由な人間として死にたまえ。

トドメだ!」

 

フクシマモモ「マ、マサムネ!」

 

 

ドクガンリュウノマサムネにトドメを指そうと剣を振るうジークフリート!

その瞬間!ジークフリートに矢が飛ぶ!

とっさに矢を叩き落とすジークフリート!

その間に、ドクガンリュウノマサムネを助け出したのは…

 

 

ジークフリート「今の矢…ただの矢ではない。

特別な霊力が込められていた。

君はなにものだ?」

 

ツチミカドヒメ「奥州の土蜘蛛女王ツチミカドヒメ見参!」

 

ツガルリンゴ「ツチミカドヒメ先生!」

 

ツチミカドヒメ「ジークフリート。

あなたの相手は私がするわ。」

 

ジークフリート「ほう。Aランクのこの私。

ジークフリートの相手をすると?

君は神の戦士か?」

 

ツチミカドヒメ「そうよ。私は、神の戦士。

遠野の三山を巡り、神の戦士としての真の力に覚醒したわ。」

 

パンドラ「お~ほっほほ!

ジークフリートは北欧の英雄!

元は人間だったけど、ドラゴンを倒しその血を浴びて、

不死身の肉体を持つ存在になった男よ!」

 

ドクガンリュウノマサムネ「不死身の存在!?」

 

フクシマモモ「不死身って、死なないってこと!?

そんなことあるの!?」

 

ツチミカドヒメ「そう。ジークフリートは不死身。

ただ一か所、ドラゴンの血を浴びた時に、背中にライムの葉がつき、

一か所だけが不死身でない弱点となっている。」

 

ジークフリート「!?

君は、なぜ、そんなことを知っている!?」

 

ツチミカドヒメ「えっ。遠野で私が神の戦士に覚醒する邪魔をしにきた

ワルキューレの女王と名乗る、確かブリュンヒルトとかいうのが

私に倒されるときにそう言ってた。」

 

ジークフリート「君は、あのブリュンヒルトを倒したのか!?

なのにバトルシーンはカット!?」

 

ツチミカドヒメ「うん。尺無いから。」

 

ジークフリート「おお!ブリュンヒルトよ!

転生してもなお、私の死に君はかかわるというのか!?」

 

ツチミカドヒメ「その一点さえ、見抜ければ…

ジークフリート、あなたは倒せる!」

 

ジークフリート「私の弱点となるただ一点!

君にはそれを見抜くことはできん!

喰らえ!ドラゴンスレイヤー!!!」

 

 

ドラゴンスレイヤーがツチミカドヒメを吹き飛ばす!

ツチミカドヒメは飛ばされながら精神を集中していた!

そして、気の流れから、ジークフリートの背中にある唯一の弱点の位置を見抜く!

 

 

ツチミカドヒメ「見えた!この一点!

ジークフリート!あなたの負けよ!!!」

 

 

ツチミカドヒメは空中から李広弓を引き絞る!

そして、李広弓から七色に輝く虹のような光の矢が放たれた!

 

 

ツチミカドヒメ「これが神の戦士としての私の新必殺技!

土蜘蛛天虹龍矢!!!」

 

 

ツチミカドヒメの放った虹のように輝く矢は、曲線を描き、

ジークフリートの背中へ!

ジークフリートの背中の唯一の弱点を刺し貫いた!

 

 

ジークフリート「バ、バカな!?こ、この…ジークフリートが…」

 

 

ジークフリートは息絶え、消滅した。

 

 

ジークフリートをやっつけた!

 

 

パンドラ「ちぃ!また負けた!

覚えてらっしゃい!」

 

 

パンドラは逃げ出した。

美濃(岐阜県)岐阜…

 

 

オワリノブヒメ「ふっ。パンドラよ。

お前たち魔王軍はこれから先、負け続ける。

なぜなら、次のお前たちの相手は、

この戦女神オワリノブヒメであるからな。」

 

 

東北大連合とツチミカドヒメは、ジークフリート率いる仙台侵攻軍から、

仙台の防衛に成功!

そして、次なる戦場は、中部地方。

戦女神オワリノブヒメの登場よ!

さて、今回はここまでにしておきますか。

次回は、

 

第73話「戦女神オワリノブヒメ 対 ギリシア神話の魔物達!」

 

歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?

ナビゲーターは、アメノウズメでした。