こんにちは。

アレテーを求めて~

今日もトコトコ( ・ω・)

弁護士の岡本卓大です。

 

『神武征討記後伝タギシミミの乱』のまとめ記事です( ・ω・)

 

 

 

 

神武征討記後伝タギシミミの乱

第13話「混迷」

 

ロクモンセンユキムラ率いるカムヌナカワミミ軍を神戸・湊川の戦いで破ったタギシミミ軍。

タギシミミは、神戸を平定し、さらに大坂に入ります。

守備兵がおらず、タギシミミを支持する民達が多数の大坂をタギシミミはさしたる抵抗を受けることもなく入城します。

大坂の民達の前で演説をするタギシミミ。

もともと民衆から人気のあったタギシミミ。

それに加えて、カムヌナカワミミ派の世経会の統治により苦しんでいた民達はタギシミミを熱烈に歓迎する。

そして、タギシミミは大和(奈良県)への進軍の足を止め、民政立て直しのために大坂を本拠とすることになる。

他方、大和(奈良県)神武王宮では、カムヌナカワミミはヤマトノネイシンに軍備の立て直しを命じる。

ヤマトノネイシンは、カムヌナカワミミの命として、民達に対する兵の徴兵、課税を増していく。

カムヌナカワミミ派の予算はその9割が軍事費に充てられ、民達の苦しみはますます重くなっていく…

場面変わって、中立勢力のアワジノタマネギが治める淡路(淡路島)。

ここには、神戸での戦いに敗れたロクモンセンユキムラが滞在していた。

ロクモンセンユキムラと十勇士の生き残りサスケ、キリガクレノサイゾウの3人は、淡路から船で伊勢(三重県)へ向かう。

その後、3人は、中立勢力のまとめ役であるミカワノヒデタダを頼ることになる。

さて、カムヌナカワミミ派から奪還した各国の民政の立て直しに専念するタギシミミ。

他方、限られた領地で軍備増強をするカムヌナカワミミ。

タギシミミ領で暮らす民達の生活は次第に回復し、タギシミミへの支持度も上がっていく。

それに対して、カムヌナカワミミ領で暮らす民達は、塗炭の苦しみにあえぎ、物価は上昇。

日々の米を買うこともできない民達は世経会に献金する商人達から高利の貸付を受け借金地獄に。

借金が払えず、娘を娼婦として身売りに出す者も頻発する。

民達の中でもある程度動ける者はカムヌナカワミミ領からタギシミミ領に逃走するようになり、

カムヌナカワミミ派は、刑罰をより厳しくしてこれに対応。カムヌナカワミミ領の民達の怨嗟の声は日増しに高まり、

タギシミミとカムヌナカワミミの国力差はどんどん拡大していった。

そして、タギシミミ派のオワリノチャチャが軍勢を率いて近江(滋賀県)から山城(京都府)へ侵攻。

さらにタギシミミ派のキビツダンゴが軍勢を率いて摂津(大阪府・兵庫県)から丹波(兵庫県・京都府)へ侵攻を始める。

侵攻開始から1月後、オワリノチャチャ軍とキビツダンゴ軍は、それぞれ山城(京都府)と丹波(兵庫県・京都府)を攻略する。

山城(京都府)祇園(京都市)の街。

祇園の民達から熱烈な歓迎を受けるオワリノチャチャ。

同じころ、丹波(兵庫県・京都府)の福知山の街では、やはりキビツダンゴが民達から大歓迎を受けていた。

数日後、三河(愛知県)岡崎。

ロクモンセンユキムラとサスケ、キリガクレノサイゾウは農作業をしていた。

そこに声をかけるミカワノヒデタダ。

所変わって関東。

カムヌナカワミミ派のゲンジノヨリイエ軍は、ノボウノカイヒメが守る武蔵北部(埼玉県)を攻めあぐねていた。

武蔵北部(埼玉県)攻略をあきらめ、東へ進路を変えるゲンジノヨリイエ。

ゲンジノヨリイエ軍は、瞬く間に上総(千葉県)のチバノラツカセイ、

下総(千葉県・茨城県)のフナツシイ、安房(千葉県)のサトミハッケンデンを攻略。

これらを傘下におさめ、さらに常陸(茨城県)のミトノゴロウコウ攻略のため常陸(茨城県)に侵攻していく。

この天下の情勢を隻眼で見続ける男がいた…

岩代(福島県)福島。奥州連合軍本陣…

ドクガンリュウノマサムネから奥州連合の戦略が幹部たちに発表される。

そして、下野(栃木県)宇都宮に、ギョウザノミンミンの要請により防衛に入っていたエツノカゲカツの陣に、

奥州連合から使者としてフクシマモモが派遣される。

事前に軍師アイノカネツグと折衝するフクシマモモ。

アイノカネツグの賛同を得て、フクシマモモはエツノカゲカツと面談する。

奥州連合はエツノカゲカツ軍と不戦協定を締結する。

そして、この一見小さな外交交渉が、今後の戦局を大きく動かしていくことになる。

半月後、常陸(茨城県)水戸では、ゲンジノヨリイエ軍の猛攻にミトノゴロウコウ軍が壊滅寸前になっていた。

常陸(茨城県)を攻略したばかりのゲンジノヨリイエ軍。

その眼前に、東の海から10万の大水軍が!

そう、それこそがドクガンリュウノマサムネ率いる奥州連合軍です!

戦が終わり、鎧を脱いだばかりのゲンジノヨリイエ軍の将兵達を

海から上陸した奥州連合軍10万が急襲する!

奥州連合の兵力はゲンジノヨリイエ軍の2倍。

準備万端の奥州連合軍の兵達と戦を終えて疲労しているゲンジノヨリイエ軍の兵達。

率いる将は、固い結束を誇る歴戦の奥州連合の将達と強制的に従わされている関東の豪族達。

そして、総大将は、天才的軍略家のドクガンリュウノマサムネ。

ゲンジノヨリイエに勝ち目はなく、戦は一方的なものとなっていく。

戦う者は討たれ、次々と投降していくゲンジノヨリイエ軍の兵達。

ドクガンリュウノマサムネと一騎打ちになるゲンジノヨリイエ。

しかし、平和な世になってから生まれ、強き者と戦ったことのないゲンジノヨリイエと、

少年時代から過酷な戦いを生き抜いてきたドクガンリュウノマサムネでは勝負にならなかった。

瞬く間に斬られるゲンジノヨリイエ。

ゲンジノヨリトモの息子ゲンジノヨリイエ。

生まれた時から周りにかしずかれ、本気の戦いを経験したことの無かった貴公子は、

地獄を生きてきた奥州王ドクガンリュウノマサムネの剣により一撃で絶命した。

享年25歳…

水戸の戦いで関東に進出した奥州連合は、ゲンジノヨリイエ軍の敗残兵を吸収し、

15万の大軍となって関東各地を攻略していく。

ゲンジノヨリイエが死んだ今、南関東で奥州連合に抵抗できる者はおらず、

奥州連合は1月後には相模(神奈川県)の鎌倉を攻略。

ゲンジノヨリトモ軍団の後継軍団であるゲンジノヨリイエ軍団は、

奥州連合のドクガンリュウノマサムネによって、わずか一月で滅ぼされた。

そして、鎌倉に入城するドクガンリュウノマサムネ達。

奥州の独眼竜ドクガンリュウノマサムネの雄飛。

天下の混迷はますます深まっていく…

 

 

第14話「外交」

 

ミカワノヒデタダの妻オワリノゴウの要請を受け、タギシミミは奥州連合の外交担当フクシマモモに使者を送る。

フクシマモモとの下打ち合わせの後、相模(神奈川県)鎌倉に向かうタギシミミ。

タギシミミはフクシマモモ、ヨネザワノヨウザンからドクガンリュウノマサムネのキャラクターについて詳しく聞く。

そして、翌日、ドクガンリュウノマサムネと対面する。

ドクガンリュウノマサムネは奥州連合の幹部たちと協議する。

奥州連合の幹部たちは、これ以上の勢力拡大よりも平和を望む意見が多数であり、

ドクガンリュウノマサムネはタギシミミの提案を受け、タギシミミと同盟する道を選んだ。

奥州連合と同盟を結んだタギシミミは、三河(愛知県)岡崎へ向かう。

中立派連盟の盟主であるミカワノヒデタダと会談するタギシミミ。

ミカワノヒデタダは中立派連盟の諸豪族との連名で、カムヌナカワミミにタギシミミとの和平協議を行うことを申し入れる。

強気のカムヌナカワミミも、中立派諸豪族の連名での申し入れを無視することはできず、ミカワノヒデタダと折衝を続ける。

太后スケヨリヒメは、後宮の主として独自にタギシミミ軍との交渉を開始する。

ミカワノヒデタダの仲介により、太后スケヨリヒメの名代であるヒムカノナミと、

タギシミミの名代であるウラワツキノミヤが和平の条件について折衝を開始する。

夫婦である二人の間で話し合いは円滑に進み、タギシミミと太后スケヨリヒメの会談が設定される。

タギシミミと太后スケヨリヒメは、河内(大阪府)藤井寺の地で会談する。

太后スケヨリヒメとの会談の後、タギシミミは、

ドクガンリュウノマサムネ、ミカワノヒデタダ、エツノカゲカツ、

オワリノチャチャ、キビツダンゴ、サツマノオヒラの6人を大坂に招く。

そして、太后スケヨリヒメに語った統治体制について、6人の豪族達に話し、その賛同を得る。

新たな統治体制を具体的に構築したタギシミミは、

ミカワノヒデタダ、太后スケヨリヒメの双方から再度、カムヌナカワミミに直接の会談を申し込む。

カムヌナカワミミはついに、タギシミミとの会談を了解し、タギシミミは、6人の豪族を連れて、神武王宮に入る。

外交を駆使して、カムヌナカワミミ軍との戦争を終結させたタギシミミ。

天下はこれにより治まるかと思えたが、まだ波乱は残っていた。

 

 

第15話「暗転」

 

大和(奈良県)橿原・神武王宮の政庁では、7豪族を集めた評定が行われていた。

タギシミミ達7豪族の合議による政務が行われる中、帝位を約束されたカムヌナカワミミは、

後宮に引きこもっていた。

皇太子妃カワバタビメは、太后スケヨリヒメとともに橿原の街に出る。

太后スケヨリヒメとともに民達の暮らしを見て回るカワバタビメ。

橿原の都の街角で歌うキスミミ。

民達もキスミミの歌を聴き、盛り上がっています。

歌い終わり、太后スケヨリヒメに声をかけるキスミミ。

そこにミトノウメとショウリュウケンが通りかかる。

街から後宮に戻ったカワバタビメはカムヌナカワミミに、

ナカトミノヨリミチとキケノスクネが登用されたこと、

タギシミミがカムヌナカワミミを立派な帝として育てたいと考えていることなどを話した。

カムヌナカワミミは半信半疑でカワバタビメの話を聞いていたが、

その熱心な説得に負け、翌日の評定に出席することを決めた。

妻カワバタビメや親友ナカトミノヨリミチの誘いもあり、

カムヌナカワミミはタギシミミら7豪族とともに政務を執るようになる。

最初は、ぎこちなかったカムヌナカワミミも、タギシミミの立ち居振る舞いを参考に、

次第に豪族達との付き合い方を身につけていく。

タギシミミとカムヌナカワミミは、兄弟で協力して日本(ヒノモト)の統治にあたるようになり、

神武帝の後継者争いで混乱した日本(ヒノモト)も、次第に落ち着きを取り戻していく。

しかし、このタギシミミとカムヌナカワミミの協力による統治体制に対して、反感を抱く者達がいた。

そう、ヤマトノネイシンら、政界を追われた者達である。

ヤマトノネイシン、アクダイカアン、ワルヨノウの3人は、

魔王の地図に描かれたポイントを目指し、洞窟に踏み込んでいく。

深い深い洞窟。かつて大魔王ハルマゲドンのダンジョンだった洞窟を進む3人の小悪党。

そして、ヤマトノネイシン達は、ついに謎の箱を発見する。

ヤマトノネイシンが箱を開ける!

空の箱を投げ捨て、ヤマトノネイシン達は帰ろうとする。

すると、打ち捨てられた箱の中から黒い煙が噴き出し、ヤマトノネイシンを包み込む。

黒い煙が消え、ヤマトノネイシンが姿を現す。

ヤマトノネイシンの指先から放たれた風に吸い込まれるアクダイカアンとワルヨノウ!

2人はあっという間に、ヤマトノネイシンに吸収された!

なんとヤマトノネイシンは、大魔王ハルマゲドンに憑依されている!?

なんとあの大魔王ハルマゲドンの魂がヤマトノネイシンの肉体を奪って復活した!?

迷宮を抜け出し、地上に出る大魔王ハルマゲドン!

そして大地に異変が起こる!

日本列島各地で大地震、洪水などの大災害が同時発生する!

そして暗い紫色に染まっていく空!

それは紛れもなく、魔王軍の封印!

これは、ヤマトノネイシンの肉体を奪った大魔王ハルマゲドンが引き起こしたものだった!

大魔王ハルマゲドンは、カムヌナカワミミの肉体に目をつける。

神武様達、神の戦士のいない時代に蘇った大魔王ハルマゲドン。

大魔王ハルマゲドンは、カムヌナカワミミの肉体を奪って、完全復活を遂げてしまうのか!?

この難敵にタギシミミはどう挑む!?

 

 

第16話「遺志」(最終回)

 

ヤマトノネイシンの肉体を奪い大魔王ハルマゲドンが復活する。

大魔王ハルマゲドンは、日本列島全土に大地震、大洪水、火山の噴火などの大災害を引き起こす。

日本(ヒノモト)全土は、瞬く間に壊滅していく。

タギシミミの指導により民達が神武王宮に避難してくる。

神武王宮に避難することができない民達は、できるだけ安全な場所へ。

大魔王ハルマゲドンの引き起こした大災害を前に、タギシミミ達7豪族は、

出来る限りの避難指示を行っていく。

神武王宮前広場は大勢の避難者がひしめく状況となっていた。

神武王宮前広場に避難してきた民達。

その避難者たちへの食事・物資提供を皇太子妃のカワバタビメも手伝う。

大魔王ハルマゲドンの脅威の前に、人間たちは、絶望することなく、

それぞれができる形で協力し合って、難局を乗り切ろうとしていた。

大和(奈良県)橿原の上空から地上を見回す大魔王ハルマゲドン。

大魔王ハルマゲドンは、神武王宮にいるカムヌナカワミミに目をつける。

大魔王ハルマゲドンは、神武王宮に向けて飛び立ちます。

狙いは、神武帝とスケヨリヒメ太后の血を引くカムヌナカワミミの肉体を奪うこと。

その頃、カムヌナカワミミは避難者たちが集まる神武王宮前広場に出てきていました。

キスミミの言葉を聞き、周りを見回すカムヌナカワミミ。

避難してきた民達が溢れる神武王宮広場では、自然とそれぞれのまとめ役が現れ、

大きな混乱をすることなく、民達の避難生活が営まれている。

力のある者は力を使い、器用な者は器用さを活かし、それぞれの力を活かし助け合う民達の姿。

それは、これまで王宮内で貴族たちに囲まれて暮らしてきたカムヌナカワミミが初めて見る民達の姿だった。

激しい雷撃がカムヌナカワミミめがけて降り注ぐ!

とっさに、カムヌナカワミミをかばうタギシミミ!

そこにヤマトノネイシンの姿をした大魔王ハルマゲドンが現れる。

大魔王ハルマゲドンの登場に騒然となる神武王宮前広場。

ミカワノヒデタダら7豪族やタギシミミの重臣たちもかけつけてくる。

火炎呪文・超(メラガイアー)を唱えるスケヨリヒメ!

スケヨリヒメの放った火炎呪文は、ヤマトノネイシンの身体を焼き尽くす!

肉体が燃えつきても炎のオーラとなり生き続ける大魔王ハルマゲドン。

大魔王ハルマゲドンの炎がスケヨリヒメと神武王宮の降り注ぐ!

炎の直撃を受けるスケヨリヒメ!

神武王宮前広場から避難する民達。

タギシミミはカムヌナカワミミの額に指を当て、テレパシーを送った。

カムヌナカワミミに神武帝が大魔王ハルマゲドンを討ち破ったときのイメージが流れる。

カムヌナカワミミの肉体に向かってオーラを放つ大魔王ハルマゲドン!

しかし、それをキスミミ、ウラワツキノミヤ、ヒムカノナミの歌と踊りが阻む!

オワリノチャチャ、キビツダンゴ、エツノカゲカツ、

ドクガンリュウノマサムネ、サツマノオヒラ、ミカワノヒデタダは、

タギシミミを中心に六芒陣を敷く!

肉体と霊力が強化されるタギシミミ!

大魔王ハルマゲドンをタギシミミの肉体に封じ込める

キスミミ、ウラワツキノミヤ、ヒムカノナミ、

オワリノチャチャ、キビツダンゴ、エツノカゲカツ、

ドクガンリュウノマサムネ、サツマノオヒラ、ミカワノヒデタダ!

そして、人々の祈りがカムヌナカワミミの持つ天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)

に結集される!

大和(奈良県)橿原の地にすさまじい太陽の輝きのような光が放たれる。

カムヌナカワミミの放つ太陽結集剣は、タギシミミに憑依した大魔王ハルマゲドンの魂を切り裂く!

大魔王ハルマゲドンを倒した際に、タギシミミ達10人もまた命を落とした。

タギシミミ達の死は、人々に大きな悲しみを与えたとともに、

日本(ヒノモト)を治める有能な人々を一度に失う結果となった。

その半年後、カムヌナカワミミは即位の礼を取り行う。

第2代天皇・綏靖(すいぜい)天皇である。

また綏靖天皇の即位とともに、皇太子妃であったカワバタビメは皇后となる。

こうして、神々の世界は終わりを告げる。

そして、…人の歴史が始まる!

 

神武征討記後伝タギシミミの乱

完!

命は儚(はかな)きものなれど、志は無窮(むきゅう)なるかな。