2024年6月27日14時にグランドプリンスホテル高輪プリンスルームにて開催された株式会社サンリオ第64回定時株主総会に出席してきた。

業績も株価も絶好調なこともあり、平和に終わった。とも君が質疑で冗談を言えるようにもなってきて、かつての辻節のようになっていくことを期待したい。

株主席は横に最大26席、前後に16列。マイクなどがあるところは席がないので縦横の積よりやや少ない座席数となる。開始20分前の到着では7列目に案内され、開始時点では12列目まで埋まっていたので昨年より人数が多い。9列目か10列目の下手側には昨年まで総務担当役員だった野村高章さんが普通に座っていた。そのため12列目までの全てが一般の株主なのかは不明。

昨年はあった開始直前での席移動可能アナウンスはなかった。昨年と違いノーマスクで咳をしつづけている人が多数いるから、離れた場所に移りたい。5類となった直後の昨年同時期より今のほうが新型コロナに限らずインフルでも溶連菌でも手足口病でも統計的に感染状況が悪化しており、それにもかかわらず人間の公衆衛生観念が悪化しているのが実情だ。

昨年の議長席にはぴょこのるが並べられていたが、今年は目覚まし時計みたいな形をした置時計が置かれていたように見えた。本体が白くて上部のアラームボタンがトサカみたいにとがった赤色。どのキャラクターの時計だろうか。

開始前には『シナモンのひみつの扉』の映像を流していた。

壇上の座席配置は以下の通り。

  • 前列の上手側を中央から端の順に、辻朋邦、中塚亘、斎藤陽史、秋山有子、松本成一郎
  • 前列の下手側を中央から端の順に、岸村治良、大塚泰之、辻友子、柴田貞規、三好加奈子
  • 後列の上手側を中央から端の順に、笹本裕、David Bennett、鴨田視寿子、山中雅恵(リモート)

開会のあいさつ

14:00-14:03

  • 辻:代表取締役の辻朋邦が議長を務める。山中雅恵はオンラインでの出席となっている。
  • アナウンス:議決権を有する株主数は5万1438名、その議決権個数は78万6750個。昨日までの議決権行使を含めて1万7681名、66万7730個。定足数は26万2550個。
  • 辻:本総会は決議に必要な定足数を満たしている。

今後の方向性の映像

14:03-14:07

  • 辻:今後の方向性について映像にまとめた。

舞台上のスクリーンで流した映像は 2024年3月期 決算説明会(パーマリンクになっていないので、違う動画が再生される場合にはプレイヤー右下の「Library」から「2024年3月期 決算説明会」を選ぶ)における第2チャプター「【映像】中期経営計画」(5:55から9:24まで)と同じだろう。

中期経営計画

14:07-14:20

  • 辻:中期経営計画の概要を映像でご覧いただいた。私からも5月に発表した中期経営計画を説明する。

使用したスライドは中期経営計画 不確実な成長から、安定・永続成長へ 2025年3月期-2027年3月期の17ページまでだろう。

  • 辻:今度の中期経営計画の題目は「不確実な成長から、安定・永続成長へ」である。サンリは60年以上もキャラクターを生み出し笑顔を提供してきた。これを100年200年と続けていきたい。
  • 辻:サンリオの企業理念は「みんななかよく」である。この企業理念は不変なものであるが、変化する時代でそれを達成するためのビジョンが「One World, Connecting Smiles.」である。以前のビジョンは「Small Gift, Big Smile」であった。この旧ビジョンも素晴らしい物であり、創業者の辻信太郎がギフトを通じて仲良くなろうとしたものである。しかし時代変化とともに人を笑顔にする方法も変わってきた。多様な方法を肯定するために新ビジョンを制定した。一人でも多くの人を笑顔のするためのフィールドがエンターテイメントであるととらえた。エンターテイメントの貢献度を計るために「サンリオ時間」を定義し、1000億時間を目指している。
  • 辻:以前の中期経営計画の振り返りをする。営業利益がV字回復(2020年21億円、2021年32億円赤字、2022年25億円、2023年132億円、2024年269億円)でき予想以上であった。要因としてはアフターコロナやインバウンドなどの外的要因もあったが、「3本柱の完遂」があったからだ。今後も外的要因の追い風に頼らず、自力で伸ばしていきたい。
  • 辻:過去の営業利益のグラフ(1990年代後半や2010年代前半には200億円ほど達成しているが、そのあとに0や赤字に転落)を見るとボラティリティが高いことが分かる。グラフ通りに見てしまうと今年度の269億円の後には急降下が待っているかのように思われてしまうかもしれない。ボラティリティの高かった原因は、海外でのハローキティ構成比の高さとグッズ中心であり、ブームの変化に耐えられていなかった。2014年での海外売上ハローキティ比率は93%であったが2024年には50%にまで下げた。これは売り上げが下がっているのではなく、ハローキティの売り上げを上昇させつつ他のキャラクターの構成比を上げていったからである。
  • 辻:ボラティリティ脱却のための「3本の矢」の第一の矢が、外的要因に影響しないグローバル目線でのブランディング。第二の矢が、人材基盤と攻めの財務。第三の矢が、IPポートフォリオの拡充。
  • 辻:サンリオのキャラクターにはあまりストーリーがなかった。そのことは強みではあり、コラボレーションがしやすく、人それぞれのキャラクターとの関わり合いが実現できていた。ストーリー型IP、すなわちアニメ発のIPやゲーム発のIPを作る際にはキャラクターごとにボラティリティが生じてしまう。しかしその山を重ねることで全体としてボラティリティを打ち消していきたい。
  • 辻:ボラティリティから脱却し、中期経営計画の終了時点で営業利益400億円を目指し、その先の500億円を達成できるようにしたい。

議案の説明

14:20-14:25

  • 議案1:公告方法を日経新聞から電子公告とする。
  • 議案2:取締役の選任。社内1名と社外1名を増やした計10名。
  • 議案3:監査役1名の選任。
  • 議案4:取締役の金銭報酬限度額を4億5000万円から6億円(うち社外5000万円)とし、株式報酬を1億5000万円から2億円とする。

事前質問への回答

14:25-14:33

今年度では初めてインターネットを介した事前質問を受け付けるようになっていた。

事前質問1:ハローキティの声変更

  • 辻:一つ目の質問。ハローキティの声が変更になったことが悲しい。ハローキティチャンネルの動画削除も含めどのような経緯があったのか説明してほしい。
  • 辻:ご心配をおかけしたことをお詫びする。前提としてキャラクターの声はキャラクター自身が発している声となっている。告知方法に不備があったのではないかと議論を重ね、再発を防いでいきたい。
  • 辻:2018年からハローキティチャンネルを始めた。当時はマーケティング部の本部長であり、キャラクターにYouTubeをやらせるCTuberだ、との思いで立ち上げた。SDGsなどの動画を投稿してきていた。しかし、やむを得ない理由により削除をした。決して過去との決別との意味合いはない。笑顔にれるコンテンツを届けていきたい。
  • 辻:ハローキティ50周年はまだ続く。天皇皇后両陛下がイギリスを訪れた際にチャールズ国王からハローキティの誕生日を祝ってもらえた。このようなキャラクターはなかなかない。

背景情報を補足すると、ハローキティ50周年となる2023年11月1日にYouTubeのハローキティ公式YouTubeチャンネルにて過去の動画が一斉に削除され、同日に林原めぐみさんが「ハローキティ50周年おめでとう&卒業」のブログを投稿した。ピューロランド内で使われているハローキティの声も順次新規録音に差し替えられていった。一方で過去の映像ディスクの内容切り替えや販売終了は起きていないようだ。

声の変更については、明らかに違いはするが思ったよりも違和感がないというのが自分の感想。人間の生産年齢の幅には上限がある一方で、キャラクターの寿命には上限はないから、交代は致し方ない。ただ気になるのは、ハローキティを含めた従来型のキャラクターは表立って声優を出していない一方で、SHOW BY ROCK!!等では声優を前面に出していて、にゃんたじあ!はVTuberだから中の人ありきとなっていて、扱いにばらつきはあるなあと。前者を貫くのは厳しいから後者に寄せるべきではなかろうか。

ハローキティチャンネルについて、実は2024年2月28日に行われた個人投資家向けオンライン会社説明会にて以下の質問を出していた。声優変更については触れる必要がないから触れておらず、動画削除自体も何らかの理由があって消さざるを得なかっただろうからそれ自体には触れていない。ただ今後のこととして国連との共同企画が残されていたのにもかかわらず、国連関係の動画を消すのはまずいだろうという意図で質問をした。

ページ39について。ハローキティのYouTubeチャンネルがキティ50周年を機に動画を削除し更新も止まった。あのチャンネルなしで国連との企画は続けられるか。

あいにくこの説明会では回答を得ることはなかったが、2024年3月28日からSDGs動画の一部が再アップロードされている。例えば最初の再アップロード動画である[Goal 14 of SDGs] Preserving the Bounty of the Sea.[Hello Kitty supports the SDGs]は2020年5月21日の「Let's learn Goal 14, Preserving the Bounty of the Sea. [Hello Kitty supports the SDGs - Goal 14]」の再アップロードであり音声は変わっていない。一方で同じ動画の日本語版【SDGs ゴール14】「海の豊かさを守ろう」をキティと学ぼう!前編【ハローキティ 世界のSDGs応援】は元の「20200521-ゴール14「海の豊かさを守ろう」をキティと学ぼう!【ハローキティ 世界のSDGs応援 Goal 14】」から音声が差し替えられたバージョンになっている。英語音声に問題がないのなら50周年開始時点で消す必要なかったのでは。

なお、チャールズ国王のスピーチはイギリス王室が The King's speech at the Japan State Banquet にて全文掲載している。王室の公式動画は Japan State Visit Banquet at Buckingham Palace にあり、スピーチ全体は2分40秒から12分35秒までで、ハローキティのくだりは10分08秒から10分45秒までである。

事前質問2:ゲーム事業と教育事業の投資の適切性

  • 辻:ゲーム事業と教育事業の投資の適切性について教えてほしいとの質問をいただいた。
  • 辻:これらの事業の意義は先ほどの中期経営計画で説明した。中期経営計画の最終年度の2027年での黒字を目指して投資をしている。ピューロランドのアトラクション(BUDDYEDDY WONDERFUL CLUB)もにぎわっている。
  • 辻:ゲーム事業には100億円規模の投資をする。投資規模について賛否があるだろう。何もしていない会社がゲーム事業に乗り出すのではなく、強いキャラクターのIPを持っているサンリオが乗り出すのであり、スピード感も打率も違う。ゲーム事業はリスクがある。当然ゲーム事業での成功を目指すが、無理そうならばIPのクリエイトで補う。逆輸入的に、ゲームからIPであったり、IPからゲームという形になる。プリプロダクションの段階から投資委員会が入り検証している。アルファ版ができた時にも投資委員会で検証する。面白いゲームが出ることを期待してほしい。

2024年の連結売上が999億円なので100億円はとても大きい。同じくらいの規模でいうと2023年のサンリオエンターテイメントの売り上げが107億円。世の中のゲームの制作費は高騰し続けていて、サンリオタイムネットの頃とはもう桁違い。

中期経営計画によると、カジュアルゲームを家庭用とモバイルで2本、新領域・新感覚ゲームを複数領域で3本、ゲーム起点のグローバルメディアミックスを3本となっている。2024年3月期 決算説明会 質疑応答要旨のQ4とA4にはより詳しいことが書かれている。3年間でローンチできそうなタイトルが1-2本らしい。

ところで、サンリオGOとも言われていたスウェーデンの位置情報ゲーム「Hello Kitty AR: Kawaii World」はどうなったのだろう。2019年11月23日に事前登録をし、2020年12月11日のサーベイを最後に何も音沙汰がない。hellokittykawaiiworld.com のドメインも手放しているようだ。

会場からの質問

14:33-15:00

質問1:サンリオフェスの会場とチケット(受付番号494)

  • 質問者:サンリオフェスに参加した。サンリオフェスへの要望がある。開催規模を拡大してほしい。サンリオプラスの事前応募ではなくチケット販売にしてほしい。これにより入場料による収益アップ、幅広い客層の来場、出展企業への機会拡大を見込む。落選で行けなかった人もいるので検討してほしい。
  • 辻:参加ありがとう。キャラクター大賞の発表を見て、かしわんこもち(とも君の推しキャラ)も順位が上がったのでうれしい。開催方法については毎年検討していく。
  • 辻:秋山さん、何かある?
  • 秋山:大丈夫です。

個人的にもサンリオプラスでの抽選より、プレイガイドでの抽選または先着のほうが嬉しい。サンリオプラスでの抽選だと抽選に外れてもスマイルが消費されるわけで落選時のがっかり感もひとしお。またサンリオプラスでは卑劣な例として、新規アカウントを作り初期付与スマイルで多数の応募をする人もいる。本人確認導入済みのプレイガイドから買えるようにしてほしい。もしくはサンリオプラスに本人確認を入れてほしい。

質問2:ハリウッド映画の進捗状況(受付番号473)

  • 質問者:ハリウッド映画の進捗状況を聞かせてほしい。
  • 辻:ハリウッド映画について公開できる情報がないが、順調に進んでいる。コロナやストライキがあったりするが、順調である。ハローキティ含め20種類以上のキャラクターが出るハイブリッド映画となる。サンリオとしてはハローキティ50周年の終わりのタイミングで公開したいと考えている。この夏にもハリウッドを訪れるつもりである。

2024年3月期 決算説明会 質疑応答要旨のQ1とA1-①にも同様の質疑がある。主導権がワーナー側にありそうで何も答えられなそう。50周年の終わりと語っていたが、おそらく50周年の始まりにしたかっただろうし。映画担当だった鳩山さんがいなくなってしまったことも影響はあったのだろう。

質問3:ライブキャラクターの頭身(受付番号95)

  • 質問者:キャラクター大賞の配信がソーシャルメディア上でも盛り上がっていた。その際に、2-3頭身の着ぐるみと人間体形の着ぐるみが混在している。クロミやマイメロディのように順位が高く人気も高いキャラクターよりも、順位が低くとも2-3頭身のキャラクターのほうがソーシャルメディア上での露出が多かった。踊るときの可動域は狭いだろうが、見た目が可愛い。アニメでは2-3頭身なのに着ぐるみでは人間らしい頭身のキャラクターがいるのはなぜか。海外ではクロミの2-3頭身の着ぐるみもいるので日本でも展開してほしい。
  • 辻:あれは着ぐるみじゃないんです。クロミちゃんはクロミちゃん。シナモンはシナモン。
  • 辻:キャラクターにはいろんな形がある。言ってしまえば変身かもしれない。リアルの対面で会えるキャラクターに対しては、そう簡単に変身してよとは言えない。キャラクターに、こういった格好がいいんじゃないかと伝えようとは思う。

この質問に対する回答の言い回しが辻信太郎会長を彷彿とさせる。質問者が言っていた海外とはどこの国のことだろう。

「リアルの対面で会えるキャラクター」を指す言葉としては、ピューロランドブログ編集長の造語である「ライブキャラクター」が最もしっくりくるため、その言葉を自分は愛用している。

質問者が使った「可動域」という単語には、角松敏生さんの ILLUMINANT REBIRTH を思い出さずにはいられない。2-3頭身のプリンとシナモンは可動域が超狭いからダニエルのようには踊れない。ぷんぷんぷん。

質問4:サンリオ本社の見学会(受付番号不明)

  • 質問者:社長に会いたくて来た。小学5年である。将来の夢はサンリオに入社すること。かつてサンリオ本社の見学会があったと本に書いてあった。今はやっていないようなので、年に1回でもいいので復活してほしい。
  • 辻:10年後くらいに僕が面接する日を楽しみにしている。約束はできないが検討したい。(本社が入っているのはゲートシティ大崎の)14階と15階だけなので、見学しても30分程度で終わってしまう。イベント的な何かを作れればと思う。

本社が移転してから本社バーゲンがなくなってしまったので、個人的にはそちらの復活を希望する。本社バーゲンは他のバーゲンよりも割引率が高く、あまりバーゲンには出てこない家電もあったりして、重宝していた。

質問5:女性管理職の比率(受付番号437)

  • 質問者:グローバル化という言葉が頻発している。女性役員が3人しかおらず、グローバル企業としては少ない。課長以上の女性社員がどれくらいいるか。女性管理職を増やすための施策はあるか。
  • 辻:従業員全体では女性比率は高い(691人中461人)。課長、部長、役員と上げていく育成プランはある。総務人事担当の三好より説明する。
  • 三好:前中期経営経計画で管理職比率43%が目標としており、この3年でそれを達成した。経営陣の女性比率を高めるには管理職の女性比率を高めていく必要がある。次の3年ではキャリア開発やキャリア啓蒙を設けて管理職登用に手を上げたくなる環境づくりをしていく。

3年おきの従業員構成をまとめてみた。女性は平均年齢と平均勤続年数が変わらないまま従業員数が増えていて、男性は従業員数を減らしながら平均年齢と平均勤続年数も減らしていっているように見える。

区分 従業員数 平均年齢 平均勤続年数
2024 男性 231 45歳4カ月 19年3カ月
2021 男性 244 47歳0カ月 22年5カ月
2018 男性 313 48歳0カ月 23年7カ月
2015 男性 346 47歳10カ月 23年8カ月
2024 女性 461 42歳4カ月 16年11カ月
2021 女性 402 42歳9カ月 18年0カ月
2018 女性 418 41歳8カ月 16年9カ月
2015 女性 393 41歳2カ月 16年11カ月

質問6:キャラクターの露出度と戦略(受付番号449)

  • 質問者:増額された配当をサンリオに使うことでサンリオ経済圏を回したい。キャラクターの露出度と戦略について聞きたい。どのキャラクターを露出させるのかの戦略を社内で作っていることだろう。自分の理解では、キャラクター大賞はファンの人気を反映しているので尊重すべきである。ただ人気と順位は必ずしも合っているわけではない。そのあたりのバランスについて聞きたい。
  • 辻:サンリオには450を超えるキャラクターがいる。キャラクター大賞の順位は完ぺきではないが参考にしている。ネット票が多いキャラクターや店舗票が多いキャラクターなど。ブランド管理本部の秋山から詳しく説明する。
  • 秋山:キャラクター大賞では5700万票の投票をいただいた。キャラクター大賞では普段の商品展開とは違って様々なキャラクターが出ている。票を分析して、どのようにお客様に提供できるか検討していく。

順位と実態との乖離はネット票が始まったころから大きくなっていったように思える。

秋山さんが説明をしている間に、中塚さんが社長に耳打ちしていたのは何だったんだろう。耳打ちの時間が結構長く、次が最後の質問との情報を伝えていただけには思えなかった。

質問7:大分県のエンタメリゾート化(受付番号301)

  • 辻:次で最後の質問としたい。
  • 質問者:中期経営計画にある大分県との協業による大分県エンタメリゾート化について聞きたい。ハーモニーランドの拡大を意味しているのか、ハーモニーランドをベースに地域をエンタメリゾート化するのか。
  • 辻:大分県の人ですか。
  • 質問者:違います。
  • 辻:大分県にはハーモニーランドがある。サンリオエンターメントととして利益が出るようになってきている。ハーモニーランドはピューロランドとは違い屋外で土地が広い。昨年あたりからハーモニーランドをどうすべきか議論している。ハーモニーランドは2日や3日と滞在するようなテーマパークになっていない。別府温泉と合わせて半日だけハーモニーランドに行くお客様が多い。ハーモニーランドをメインで滞在してもらえるように改革していきたい。まだ固まっていないがホテルであったりネイチャーだったり。現在の客層はファミリーが多いが他の層にも広がるようにしたい。この議論が出た時から社内で「テーマパークのミシュランの三ツ星になりたい」と言っている。ハーモニーランドを目指して海外から大分県に来てもらえるようにしたい。まだ固まっていることがないが、場所やキャラクターを生かしたエンタメリゾートにしたい。土地を拡大するのではなくエンタメとして拡大していく。

大分県のエンタメリゾート化は中期経営計画 不確実な成長から、安定・永続成長へ 2025年3月期-2027年3月期の31ページに記載されている。“インバウンドも多い大分県で、県と共に 「サンリオ初のエンタメリゾート化」を検討”としか書かれていないので何も情報はないが。

ハーモニーランドは近くに宿泊施設がないから毎晩下山が必要で確かに不便。ハーモニーランドと同じく山奥の屋外パークとなっている杭州HelloKitty乐园のように隣にホテルがあればいいのだが。

議案の採決

1500-1502

拍手で4案とも可決。

取締役紹介

1502-1504

  • 辻:取締役を紹介する。中塚亘、大塚泰之、岸村治良、斎藤陽史、秋山有子。社外取締役として、笹本裕、山中雅恵、David Bennett、鴨田視寿子。並びにわたくし辻朋邦。
  • 辻:社外監査として森川紀代。

自分は気が付かなかったがロビーにウォーターサバ―があったらしい。わざわざハローキティSDGsのポッカサッポロ水を持参した自分は一体。

リンク

過去のメモ