2016年6月23日の14時から16時にかけてパルテノン多摩の大ホールで行われたサンリオ第56回定時株主総会のメモ。去年は参加できなかったので1年開いてしまったが、サンリオ株主総会への参加はこれで9回目。毎度のことながら辻社長のトークが面白い。

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役員人事の目玉としては、鳩山さんが取締役から外れ、辻社長の孫である朋邦さんが新任取締役となったこと。懇親会での主な主張は、消費者を飽きさせず同じ商品を複数買ってもらうためには多数の商品展開をしていく必要がある、であった。そしてバナナ推し。

更新履歴

  • 2016-06-25
    • 初版
  • 2016-08-08
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議決権数

総務部長が古橋から高章さんに変更となっていた。

  • 野村:株主数は64360で議決権の個数は848162個。事前に議決権を行使、または本日の総会に出席をした株主数は16536で議決権の個数は659687個。定足数に足る。

監査報告

古橋常任監査役から報告。

事業報告

決して褒められない成績。ヨーロッパ、北米で苦戦が続いている。ここ何年間も欧米市場で来年には底を打つと言い続けていたが、まだ底が見えそうにないに感じられる。中国は伸びている。

ちなみにBGMは、数字がある事業報告ではピューロランドの外やピューロビレッジで流れている曲で、数字がないところでは KAWAII FESTIVAL であった。

質疑

辻社長自らがほとんどの質問に答えていた。まだまだ元気そうで何よりではあるが、副社長への引継ぎをしていた時とはやはり異なる。引継ぎが終わるのはだいぶ先だろう。

後継者(出席番号46)

  • 辻:花を持っている人。
  • 質問者:昨年も株主総会に参加したがなかなか当ててもらえなかったため、今回は派手に手を上げさせてもらった。社長はまだ元気で、あと20年くらい大丈夫だろうが、後継者について考えていることを明らかにしてほしい。昨日のソフトバンクの孫社長のようなこと(社長の座をアローラ副社長に譲る予定だったものの株主総会の前日にアローラ副社長を取締役から外し、社長を続投すると宣言)があるので。後継者は今の役員の中から育てるのか、ヘッドハンティングで外から入れるのか。
  • 辻:2年前に後継者を副社長とすることにしていたが、副社長が亡くなるという不幸なことになってしまった。サンリオは似た会社が他にないので、外から人を呼んでも会社はうまく回らない。今は次期社長を育てている最中である。
  • 辻:来年は数え年で90になる。世界でも90で社長をやっている会社はないだろう。老舗のお店は家族内で継いでいくことによって成長していく。もう90であるが、そのへんの70歳よりも若い顔をしている。髪の毛も地毛である。孫さんは10年続けるといっている。銀行のような会社ならば誰が社長をやってもよいので3年程度で社長が変わっていく。サンリオは無二な会社なのでそうはいかない。
  • 辻:新聞社がしょっちゅう来て、後継者が誰かを聞きに来る。死ぬまでやると答えている。僕がいないとサンリオはさびしくなる。キティと同じようなもの。

この応答からして、一族から後継を出すことは確定路線だろう。

パレードパラレルのDVD(出席番号243)

  • 辻:おじょうさん、ラーメンおいしくなったよ。
  • 質問者:ハーモニーランドのパレードパラレルのDVDを作ってください。
  • 辻:もちろん作りましょう。

社長がラーメンネタを出してきていたが、この子はラーメンの子供ではない。ラーメンの子供は本総会の出席番号598のお子さんである。当てられた子供の年齢は不明だが、3桁の出席番号を「二十四と三」や「二、四、三」と読んだりして3桁の数字を読めない程度の年齢であった。

パレードパラレルの名前を辻社長が何度も読み間違えていた。ピューロランドのパレードは何度も見に行っているけれども、ハーモニーランドには行っていないのだろうか。ハーモニーランドは全然DVDを出さないので、この一声で出すようになってくれるとありがたい。記録用に映像はパラレルに限らず昔のも残っているはずだろうから、昔のも遡って出してほしい。

孫の実力(出席番号321)

  • 質問者:取締役に27歳の孫を登用するとのことである。3代目なので徳川でいえば家光。年齢も若く、入社して間もないため、実力のほどが分からない。あとで新任挨拶をするので、その時に本人から一言しゃべってもらいたい。はっきり言うと心配でしょうがない。
  • 辻:あまりいじめないでくださいね。インド(最初の質問でソフトバンクのアローラ副社長のことがあったためだろう)から人を連れてきて社長にするのは難しい。総会が終わるといつものように懇親会の後で質問をうけるので、(後継者がらみの質問ばかりで議事が進まないことにならずに)議事が終わるよう協力をお願いする。

議案に書かれている情報によると、孫の朋邦さんは1988年11月1日生まれでキティと同じ誕生日。それはいいとして、2014年1月に入社し、そこから半年後の2015年6月に企画営業本部担当執行役員となっている。2013年11月に副社長が亡くなられたので、2014年1月の入社はそれがきっかけと考えるのが自然だろう。友子さんの入社も2013年12月である。

北米戦略と借入金(出席番号226)

  • 辻:そこのいつもの女性の人。去年も質問しましたか。
  • 質問者:来られる限り来ている。
  • 辻:質問魔じゃないけれども、いつも質問してくれていますね。
  • 質問者:数字の読み方が間違っていたら申し訳ない。北米の営業利益が昨年比で -94.7% で、欧州は -57.3% で、南米が -44.2% にもなっている。特に北米は -100% に近く、場合によっては撤退の可能性もあるではないか。撤退するのか、他に戦略があるのか、答えてほしい。
  • 質問者:連結の売上高が724億円で経常利益が131億円である。主要な借入先(三菱東京UFJ、三菱UFJ信託、三井住友、山梨中央)の合計だけでも104億円も借入がある。負債は248億円(数字からするとバランスシートの負債ではなく、金融商品の時価等に関する事項で記載されている負債計のことと思われる)となっている。借入金(金融商品の時価等に関する事項で記載されている負債計のことか)が売上(経常利益のことか)よりも多くなっている。借入金が多いのはよくないので、これについての計画はあるのか。
  • 辻:まずは北米について。ディズニーは知っていますか。
  • 質問者:はい。上海に(先週の6月16日に)できた(上海ディズニーランド)。
  • 辻:あのディズニーが映画『アナと雪の女王』を出して、ウォルマートにあったサンリオの売り場をアナ雪に奪われてしまった。映画のキャラクターグッズはたいてい1年で終わるものなのだが、アナ雪は2年も続いた。今ではアナ雪は売れなくなってきたが、バーゲンをやっていてまだ困っている。ぼちぼちサンリオが復活し始めている。
  • 辻:ここにいる友子さんがアメリカを担当している。ウォルマートはバーゲンをよくやっている店なので、バーゲンをあまりやらないターゲットなどのきちんとした店でキティ、ぐでたまを売っていく。
  • 辻:経理については中谷から。
  • 中谷:連結貸借対照表において現預金が410億円である。短期借入金、1年内償還予定の社債、固定負債の社債、長期借入金を合計すると198億円である。差し引いても200億円以上残ることになっているので財務上問題ない。
  • 辻:無借金の会社なので、借りてはいるが預金のほうが多い。
  • 辻:借りないと銀行だって困る。会社だって他の会社とうまくやらないといけない。貯金しても利息はほとんどつかない。借りることで銀行を応援している。
  • 質問者:(マイクを取り上げられているため聞き取れず)
  • 辻:北米はディズニーにやられたから悔しいが、中国にディズニーランドを作ったディズニーはディズニー同士で戦争になる。僕はウォルトのこともよく知っている。ディズニーには勉強してもらったが、違う道を進んで、サンリオはサンリオ、ディズニーはディズニーになった。ディズニーは映画の会社。
  • 辻:質問者はよく勉強してきていますね。ぜひいい恋人を作ってください。

映画『アナと雪の女王』のことを事業報告のビデオでは毎回名前を伏せていたのに、社長は物怖じもせずに名前を出してしまう。そして質問者に対しても、質問魔だとか、いい恋人を作れだとか、質問者を弄りまくり。まるでどこかの卵みたいだ。

男性向けキャラクター(出席番号801)

  • 質問者:マイメロディ、キティ、キキララと女の子のキャラクターが多い。売る対象は女性が中心となっていることだろう。自分は男性なので、シナモンやダニエルなどの男性キャラクターで男性向けのキャラクターを強化してほしい。男性向け商品の開発について戦略は今後どうなっているか。
  • 辻:僕も男だけれども、かわいいのが好き。あなたも男だからといっておっかないものが好きというわけではないだろう。かわいいものというと、子供が好きになるということが多いことは確かではある。今ピューロランドのフェアリーランドシアターで上演している『ねずみ物語』は男しか出てきていない。女性向けの商品が多いのは確かだが、男性向けの商品としてペンやネクタイもある。あなたのような青年が好きになるような、抱いて寝たくなるようなキャラクターを作ってもらうように、崎山さんによろしく言っておく。出てきたらまた買ってください。
  • 質問者:(持ってきているシナモングッズをアピール)
  • 辻:確かにシナモンは人気がある。

キャラクター自体の性別と、そのキャラクターが対象とするお客さんの性別は関係があるのか。質問の意味が良くわらかなかった。

元の質問では全く触れていなかったのに、回答では「抱いて寝たくなるようなキャラクター」。出席番号を踏まえてのことなのか。

キティ以外での結婚式(出席番号412)

  • 質問者:今日付けてきているネクタイはマイメロディである。
  • 質問者:ピューロランドで挙げることができる結婚式はキティが登場するものしかない。自分が結婚すると想定している20代女性はキティよりもメロディが好きである。自分の結婚までには結婚式でメロディを出してほしい。
  • 質問者:ピューロランドのレストランではハラルの認証を受けているか。世界平和を実現させようとしている辻社長には、イスラム諸国も安心して食べていただけるようなレストランにしてほしい。
  • 辻:自分もメロディは大好き。あそこにいる僕の秘書を捕まえて、結婚式ではマイメロディを立ててくださいと言っておいてください。
  • 辻:豚肉を入れない料理を作ってもらうようにしてもらう。

結婚式の質問を出したときにはこの質問者への応援の意味で会場から拍手。和やかな総会である。

メロディ結婚式でキティ以外の前例をぜひ作ってほしい。そうすれば他のキャラクターでもできるようになるので。私も応援する。

人工知能ぬいぐるみ(出席番号760)

  • 質問者:昨年の総会の時期にはドイツとオーストリアに行っていたため参加できなかった。
    • (時期と国が一致しているが、質問者は私ではない)
  • 質問者:ヨーロッパでも最近は中国人や韓国人の旅行者が多い。ぱっと見で日本人に見えることもある。以前に比べて空港内でのキティグッズが少なくなってきている。営業を頑張ってもらいたい。
  • 質問者:昨年の株主優待で送られてきたキティぬいぐるみを娘が寝るときに抱いて寝ていて、非常に喜んでいる。いい優待をありがとう。
  • 質問者:それに関連し1つ提案がある。産業では人工知能が有力視されてきている。AIを入れ込んだキティ人形を開発して、老人ホーム、幼稚園、各企業のフロントなどに置いてもらって雰囲気を和ませてほしい。
  • 質問者:辻社長が編集した『みんなのたあ坊の賢人訓』の本を息子のために買った。この本には孟子の言葉の「木に縁りて魚を求む」が掲載されている。魚を捕まえるにあたって木に登ってはだめである、という意味である。手段が間違っていたら目的を達成できないので、うまくいかなかったらやり方を考え直す必要がある。この辺を踏まえてもらって経営してほしい。今日の前場でサンリオ株は年初来安値(1901円)をつけていた。ここ4-5年間では2000円を割ったことはない。
  • 辻:まあ長い質問でしたけれども。
  • 辻:お年寄りにもキティは人気ある。総務の課長がキティを連れて熊本に行ってきた。熊本地震からあまりにも早く行くのも迷惑なので、1か月前のころに行ってきた。自動車内で泊まっている人も多いためトイレに困っている人も多いだろうということで、おしめをたくさん積んで持っていった。熊本のおじいちゃんとおばあちゃんは、おしめよりもキティを連れてきてくれたことに喜んでくれた。1日だけの訪問の予定を2-3日に伸ばし、マスコミにばれないようにして熊本を歩いてきた。キティの安堵感と九州在住の社員の協力とで喜んでもらえた。
  • 辻:人工知能はいろいろあるでしょうけれども、(人工知能みたいな)難しいことを言わないで、キティのようにみんなが仲良くなってくれるキャラクターを愛してくれれば。キティのぬいぐるみは各家庭にあることだろうし、困った時には話しかけてあげてください。
  • 辻:株価は下がってきている。個人株主数は2万人増えて個人は買ってくれているのだが、外国の石油成金が売っていったため値段が下がったしまった。そういう人たちよりも個人を大切にしたい。株価は2倍くらいにしたいので、売らないでください。配当が80円だから4%もある。銀行の金利とはケタが違う。仮に株価が倍になっても2%で金利よりずっと高い。

一昨年の総会でのこの質問者の出席番号は470であった。一昨年の質問でも冒頭でスペインに行ってきたと語っていて、世界中を飛び回っているようである。

東日本大震災の時には、キティが印刷されていいない普通のマスクと毛布を支援物資として送ったことは2011年6月の総会で説明されている(質問者1の3問目)。今回熊本に持っていった大人用と思わしきおむつは印刷付きだったのか気になる。

辻社長はいつも株を売るなと言うが、売る人がいないと買いたい人も買えないので、売る人も必要なのでは、と野暮な突っ込みをいつも思う。どの年の総会でも、株を売らないでくださいとの発言が辻社長から出る度に会場で笑いが起きるので、お約束のボケでしょうけど。

総会があった23日の終値が1926円で、翌日の24日はイギリスのEU脱退の国民投票が公表されて終値が1772円にもなったから、2000円を割った程度ではどうってことはない。

ユーシン(出席番号258)

  • 質問者:2号議案の監査役について。平松剛実さんの経歴を見ると知財の経験があり当社にふさわしいと言える。しかし引っかかる点があり、平松さんは株式会社ユーシンの社外監査役を務めている。このユーシンとは自動車部品メーカーのユーシン(東証一部6985)であっているか。
  • 古橋:自動車メーカーのユーシンであっている。
  • 質問者:ユーシンという会社は田邊耕二というやつが社長をやっている。とんでもない奴だ。業績が極めて悪いのに15億円以上の報酬を受け取っている。
    • 正しくは2014年11月期において役員報奨額の合計が15億9600万円で、そのうちの14億500万円が田邊社長の報酬であり、全上場企業の中で歴代最高の高額報酬となっている。ちなみにその期は4億3300万円の赤字である)
  • 質問者:田邊耕二は会社の私物化をしているとんでもない人間である。監査役候補の平松さんは、ユーシンの監査役をやられていた時に、役員の報酬や社長の暴走に対しどのような態度を示していたか、監査役の仕事をちゃんとされていたか、説明してほしい。
  • 古橋:サンリオはユーシンと関係がないため答えられない。
  • 質問者:(マイクを取り上げられているため聞き取れず)
  • 辻:僕はユーシンを知らない。何屋さんか。
  • 質問者:(マイクを取り上げられているため聞き取れず)
  • 辻:そりゃだめだよね。でもその田邊ってのが来ているのではない。平松さんがどうしていたかはチェックしていない。平松さんはいい人である。
  • 質問者:(マイクを取り上げられているため聞き取れず)
  • 辻:そりゃ悪いことは悪いが、(古橋さんのほうを向いて)どうしますかね。
  • 古橋:平松さんは立派な人なので監査役をできると思っている。
  • 辻:あとでそっと聞いておきます。

質問者から離れた場所で2名が質問者の主張にやたらと大きな拍手を送っていた。その2名のうち1名は私のちょうど隣に座っていた人で、総会が始まってから入場してくるし、総会本編が終わったら懇親会を聞かずに帰ってしまった。何だったのだろう。

システム変更の告知(出席番号598)

  • 質問者:自分の娘が総会で、ラーメンが辛い、優待品がタオルばかりつまらない、と言ってきた。その娘が今度中学生になり学業優先ということで今回は総会に参加していない。その娘からかわりに質問してきてほしいと頼まれている。
  • 質問者:小学生でも株主ということで、小学校卒業記念や中学校入学記念でピューロランドに何回か行っている。受験により1年近く来られなかった期間があり、その間の運用システム変更で戸惑うことがあった。例えば、パレード待機列やピューロパスなど。ホームページで分かり易く告知しておいてほしい。
  • 辻:ホームページ担当に言っておく。

私は2015年の半年ほどピューロランドに行っていなかった時期があったため、2015年8月30日に半年ぶりのピューロランドに行ったら多数のルール変更やシステム変更に戸惑わされた。

最も理解できなかったルールは入場列やパレード待ち列やシアター入場列での「途中合流はお1人様につき2名様までとさせていただきます」である。例えば、1人だけが待機していて後から100人が合流してきたとしたら、それは非常識であると思う人が多数だろう。では100人の規模が非常識だとした場合、99人では非常識なのか、98人では非常識なのか、と帰納していくことで常識と非常識の境を見つけていこうとしたらどうなるか。誰もが納得のいく回答を出せないことだろう。少なくとも0人が合流してくる、すなわち合流を許さないは非常識ではない。そのため私は先のルールが策定される前から、合流を許さず最終的な人数を可能な限り維持し続けるべきであるという自主ルールを自分に課してきていた。それなのにこのようにルールが文章化されてしまったのはとても残念だ。ルールをいちいち文章にしないといけないとはなんとも無駄の多い世の中だ。そしてこのようなルールが作られてしまうと、明示的に合流を許すということになる。1名につき2名までという中途半端なルールでは、その2名がさらなる4名を連れてくる。実際にそのようなことも見かけた。

合流人数についてはのちに変更が行われ、2015年12月には「待機列への途中合流はご遠慮ください(小学生以下の小さなお子様連れのご家族は除きます)」となった。家族の定義は不明だが、このルールのほうが悪質な合流は減ることだろう。

ピューロランドのWebサイトは2015年11月にリニューアルされ、私の感覚では使いづらくなった。どうリニューアルされたかは2015年11月13日2015年11月22日のそれぞれのスナップショットをInternet Archiveで比較してみましょう。新サイトでは単一ソースでデスクトップとモバイルの両対応ができるようになったのは利点ではある。しかし、大きい画像ばかり配置されて肝心の情報が見つけられないことに私は苛立ちを覚える。どこがいつ更新されたのかも分からない。

ルールやシステムを少しずつ変えてより良いものにしていくということには大いに賛成なのだが、どこをどう変えたのかが追跡できるようになっていてほしい。古い例ではあるがドイツの法律を GitHub に乗せる活動やその考え方は気に入っている。

鳩山さんの穴埋め(出席番号786)

  • 質問者:社長が元気でいるかぎり損得に関係なく株を持っていようと思っている。サンリオに興味が持つようになったのは、鳩山さんがテレビの密着で活躍を紹介されていたことによる。日本にもこんな革新的な人が入ってきていたのだと感心した。その鳩山さんの退任を今日初めて知った。鳩山さんは優秀な方のはずで、退任となってしまうのは会社に撮って痛手となる。喧嘩別れでなければよいとは思うが、穴埋めはどうするのか。
  • 質問者:孫を取締役にするということである。社長の気持ちなので痛いほどわかりはする。取締役にする理由として、短期間で利益を出したため、と書かれている。具体的に聞きたい。
  • 辻:鳩山さんは素晴らしい人である。おじさんが亡くなってしまい、鳩山さん自身の人生もある。鳩山さんのいとこ(正しくは父の鳩山明のいとこ)が総理大臣(鳩山由紀夫)であるし、おじいさんのおじいさん(正しくは祖父の父)は鳩山一郎という有名な総理大臣。そのように鳩山一族は政治家である。三菱商事で勉強して歩いてこれから政治家になる。質問者は鳩山さんが立候補することになったら、応援しますか。
  • 質問者:(マイクを取り上げられているため聞き取れず)
  • 辻:本当に?
  • 質問者:(マイクを取り上げられているため聞き取れず)
  • 辻:そっちの鳩山ではなく、うちの鳩山が立候補した場合に応援してくれるか。
  • 質問者:(マイクを取り上げられているため聞き取れず)
  • 辻:ということで、鳩山さんは立候補するために辞めました。
  • 辻:他の質問は何であったか。
  • 質問者:(マイクを取り上げられているため聞き取れず)
  • 辻:そんなことよりも、鳩山さんを応援したように孫も応援してください。
  • 質問者:(マイクを取り上げられているため聞き取れず)
  • 辻:上司の福島から説明をしてもらう。
  • 辻:ただその前に。今日は総会会場で素晴らしいバナナを売っている。普通のバナナは30円くらいなのだが、このバナナは200円。そういう仕事もやっている。帰りに必ず買ってください。
  • 福嶋:私の下で副本部長として1年間働いてもらった。最初はどうかなと思っていた。菓子、食品、化粧品を一から始めてくれ、数字を120%も伸ばした。新規キャラクターのサンリオ男子も朋邦の部下である4年目の女性社員に作らせた。この女性社員はデザイナではなく事務である。もちろん最終的なデザインは崎山さんなどのデザイナが担当するが、コンセプトを若い事務にまかせたことは驚きであった。そういうことで非常に優秀であるため、取締役に推薦した。

副社長の場合は、1976年3月に日本大学理工学部卒業、1976年4月に入社、1982年10月に取締役、となっていた。新卒入社から6年半かかって、年齢は30歳。それと比較すると、朋邦さんは、2014年1月に入社、2015年6月に執行役員、と議案に記載されている。議案が可決されれば入社から2年半の27歳で取締役。確かに異例である。

議案審議

拍手で可決。

  1. 取締役14名選任の件
    • 辻信太朗、江森進、福嶋一芳、中谷隆英、宮内三郎、野村高章、岸村治良、崎山裕子、下村陽一郎、辻友子、辻朋邦、北村憲雄、嶋口充輝、早川吉春
  2. 監査役1名選任の件
    • 平松剛実

可決後の役員紹介で辻社長が名前を読み上げその人が立って会釈をしていく時に、朋邦さん以外は会場からは拍手だけだったのだが、朋邦さんの時だけ総務社員と思わしき男性が「がんばれ」と叫んでいた。

朋邦さん挨拶

  • 朋邦:今までやってきたことはセールスプロモーション。若いということで心配させる方もいるだろうが、サンリオは変えていかなければならない時代に来ている。企業規模や企業価値の拡大に力を入れていく。そのためにはキャラクター力が不可欠だ。キャラクターのプロモーションとブランディングでキャラクターを人の目に触れられるようにし、物販事業、ライセンス事業につなげていく。サンリオにしかできないプロモーションのやり方で実施していきたい。若いことで嵐を起こしていきたい。
  • 辻:若い人と90歳のおじいさんのコンビです。

パルテノン多摩の大ホールで座席の大半が埋まるほどであったのに、怖気ることなく堂々と話されていた。

懇親会

いつも通りタイトルは「このごろ思うこと」。主な主張としては、消費者を飽きさせず同じ商品を複数買ってもらうためには多数の商品展開をしていく必要がある、といったものである。話の内容2016年5月19日の決算説明会と大体同じなので、総会に参加できなかったけれど辻社長の喋る様子を見たい人は決算説明会を見るとよい。

  • 辻:サンリオは今期で57期となる。皆さんの応援のおかげである。
  • 辻:製造業、販売業、サービス業も厳しい時代になってきている。去年はインバウンドで売れてきていた。特に中国の爆買いが増えてきたため、中国が空港で税金をかけだした。円高にもなってきたため日本で買ってもお得ではない。それによってインバウンドが減ってきてしまった。
  • 辻:いままでは物を作れば売れていたが、今は違う。そごうなどの百貨店がかつて破たんしたが、これからは量販店も潰れていくことだろう。
  • 辻:今サンリオでは150人が新製品の開発にかかわっている。企画が100人でデザイナが50人である。月に400種類の新製品を作っている。厳密には新製品といっても全くの新製品というわけではなく、デザインを細かく変えたりして売れ筋を見極めている。
  • 辻:今は同じ人が同じものを2個も3個も買うわけではない。そのため新商品を出すと、最初は売れるがすぐに売れなくなる。どうやったら複数売れるか考えた。薬は飲み切ってしまえばまた同じ薬を買うだろう。しかし薬はたくさん作れない。次に化粧品。化粧品もなくなれば同じものを買うことだろう。他には食品。これも同じものを何回も買う。そこで化粧品と食品に力を入れてみようとした。
  • 辻:食品の商品展開を調査してみた。僕が子供のころは森永のミルクキャラメルを毎日食べていた。
  • 秘書:(ミルクキャラメルの歴代パッケージを20種類程度張り付けたパネルを出す)
  • 辻:例えばこれは、パッケージの裏に小説が書いてあるものがあり、3個買うと小説の全体が読めるようになっている。他にも多数のパッケージがあるが、このようにいろんな種類を作らないと売れない。
  • 辻:森永と競争しているのは明治。明治チョコレートも多数のパッケージがある。
  • 秘書:(明治チョコレートのパネルを出す)
  • 辻:なじみのある原型のパッケージのほかにこんなにもある。
  • 辻:もっと恐ろしいメーカーもあった。グリコはポッキーを154種類も出していた。
  • 秘書:(グリコのパネルを出す)
  • 辻:こんなにたくさん作っていかないと売れないということである。食品は売れるといっても、そんな簡単に売れるものではない。
  • 辻:食べるものでも同じものを40回も食べると飽きる。飽きてしまうと食べなくなってしまう。さっき結婚するといって人(出席番号412)がいたが、結婚ではお嫁さんに飽きてはいけない。飽きたら終わり。人間には飽きるという性質がある。飽きさせないように変化を持たせながら売っていかなければならない。
  • 辻:サンリオの商品、キャラクターを飽きさせないように血みどろの努力をしてきている。世界中でアナ雪が売れている間、サンリオはキャラクターを温めてきた。
  • 辻:今ぐでたまが売れている。海外でも売れていて、英語でしゃべる商品もある。しゃべる商品を考えたのはサンリオ。財布を開けると「無駄遣いしないでください」とか、筆箱を開けると「字は丁寧に」などとしゃべる。
  • 辻:(ぐでたま商品に「おはようございません」「そんな無理すんなよー」などとしゃべらせる)
  • 辻:来月からアメリカでこれの英語版が発売される。日本ではすでに売られているが、取り合いになるくらいに売れている。
  • 辻:今日ピューロランドでぐでたまのショーがオープンする。5時から。
  • 秘書:(耳打ち)
  • 辻:5時30分からだそうだ。
  • 辻:今は商品が売れない時期であるが、競合がいないサンリオは売っていくことができる。一般に商売で苦労するのは競合である。例えば製造業ではノウハウを知った工場長が独立して競合になる。たいていは独立した新しい会社が勝つ。しかしサンリオは真似ができない。
  • 辻:その点では有利だが、モノがあふれる時代ではやはり簡単に売れない。例えば衣類で様々な寝巻きを作ろうとしたが、今は寝巻きを着る時代ではないと指摘された。今時の人はTシャツとパンティだけで寝ていると。それでパンティをたくさん作ってたくさん売れた。
  • 辻:サンリオの原則は、みんななかよく。高くなくてもいいが、かわいいものをプレゼントしあう。ソーシャルコミュニケーションビジネスを始め、キャラクターをたくさん作った。
  • 辻:キャラクターは昔なかった。キャラクターは商品でいうとブランドである。45年前フランスに専務と一緒に行った。その専務の奥さんにエルメスのスカーフを買ってきてくれと言われた。現地でエルメスのお店に行ってみたら馬車や馬具ばかり売っている。こんな店でスカーフを売っているのか疑問だった。店員に聞いたら細い路地の先に案内されて、そこでスカーフを売っていた。今僕がしているネクタイはエルメスで3万円もする。サンリオのキティネクタイは3000円なのに。単なる馬具屋のエルメスが有名になったのはブランドのおかげ。
  • 辻:50年前にやなせたかしのハンカチを絹で作った。このハンカチにエルメスの名前を付けて売ろうとしたが名前を貸してくれなかった。サンリオはキャラクターを誰にでも貸し出しているのに。日本の着物にエルメスの名前を付けて売ったりすれば膨大なロイヤリティが入っただろうに。今は友子さんにエルメスの折衝を何度もしてきてもらっているので、やがてコラボレーションが実現するだろう。ルイ・ヴィトンもだが、自分で売っているだけでは儲からない。福嶋が担当したフィラとサンリオのコラボレーション商品は売れている。スリッパを売るためにグッチを計画している。
  • 辻:時計メーカーやドラえもんなどと色んなコラボレーションでがんばっているので、株が2000円で悲しいけれども、僕も株を買っていくので株価を上げていきましょう。配当(年間80円)を考えたら2000円は安い。
  • 辻:三菱銀行などの銀行から事業会社に来てくれる人はたいてい3年でいなくなる。それなのにこの江森は10何年もいてくれている。
  • 辻:結婚だって3年くらいで離婚する人もいるが、長く連れ添うべきである。65年間も一緒にいた家内が先日亡くなった。65年間、寝るときは手を握り合って眠っていた。亡くなって3月経ったが、寝ぼけていたときは繋いでくれる手を探し当然見つからないので涙が出てきた。
  • 辻:孫が作ったバナナ。バナナは一本25-30円なのにこれは200円もする。エクアドル産のバナナでキティのマークがついている。株主にはただで渡したかったが断られたので、今日は値引きして150円。味が全然違う。孫が頑張って作ってくれた。東京では紀ノ国屋や千疋屋のみで売っている。200円もするので他の店では売れない。今日は原価の150円で売っている。
  • 辻:ほかには山本の海苔。パッケージは僕がデザインした。山本の糊を食べたら不味かった。昔はちゃぶ台に海苔、醤油、味の素があったが、今はどれもない。生活スタイルが変わり普通の海苔では売れないので、山本海苔に味を付けろと注文した。山本海苔は180年も続いている老舗で、素人に注文を付けて怒っていた。兄である社長は怒っていたが、弟の専務が味を付けて持ってきてくれた。しかしそれでも不味い。何回か作り直してもらって、この程度ならいいだろうということでできた商品がこれ。
  • 辻:(壇上で海苔を食べだす)
  • 辻:2缶で2000円だが今日は1500円。
  • 辻:羊羹のとらやは480年も続いている。しかし今の時代にはわざわざ羊羹を買いに行く人はいない。カステラの文明堂も同じものを売り続けている。同じものばかりを売っていると消費者に飽きられる。
  • 辻:化粧もいろいろと変えないといけない。たまには3つ編みにしてみるなど。うちの家内も84歳で3つ編みをしていた。
  • 辻:商売でも結婚でも飽きられないようにしていかないといけない。飽きられないような努力をやっていくので、応援をおねがいしたい。そして死んでも株だけは離さないで。大株主に株を握られるのではなく、個人に少しずつ持ってもらって、株主にサービスを提供していきたい。
  • 辻:中国のディズニーランドに招待状で招待された。招待されたのに入場料で別途1万円取られた。うまい商売をしていて真似したくなった。ジェットコースターの規模もすごく、日本のディズニーランドの比ではない。日本のディズニーランドはこれから苦労することだろう。ピューロランドの目玉はショーであってアトラクションではない。おばあさんやお母さんを連れてきてほしい。ショーをぼんやり見てもらって、おばあさんやお母さんに感謝をしめしてもらいたい。
  • 辻:なんぼでも話したいが、ここらへんで止めないといけない。トイレに行きたい人もいるだろう。ただトイレの前にうちの孫が作ったバナナを買っていくこと。そしてこの海苔は僕が作った。

バナナ推しにより、バナナは完売した。海苔は値段が高かったことや、不味い発言があったことで売れ残った。かわいい孫のために海苔を当て馬にした形だ。

その他

来場者数

チケットに書かれているIDの解釈をすると発行した枚数の母数が分かるらしく、この日は7000と500の母数が確認できたため、7000枚とは別に少なくとも500枚を追加したようである。株価が下がり、個人株主が増えてきたためだろう。

株主総会の受付のレイアウトが変更になり、列が綺麗に並ぶようになり、また議決権行使書を持たない人が乱入しにくいようになった。

グリーティング

総会会場では総会の前後にキャラクターのグリーティングが通例行われる。そしてキャラクター数は通例で3キャラクターだ。

例年総会に参加している人たちと、今日のグリーティングは誰なのかの予想を立てあってみた。

  • ぐでたま、プリン、キティ
    • 今最も売り出し中のぐでたまとプリンをメインとする。キティは常にいることだろう。しかしぐでたまは階段の昇り降りが困難なため、総会会場には登場しにくい。
  • 水着メル、他2キャラ
    • 6月25日から登場する予定の水着メルを先行して登場させる。しかしこの日の『ハッピーはっぴ~バースデーSHOW』のメルは水着ではなかった。
  • アグレッシブ烈子、OLキティ、他1キャラ
    • 新規売り出し中のアグレッシブ烈子は昭和時代のOL姿で、またキティもフコク生命OLの服を持っているので、この2キャラクターを組み合わせる。
  • アグレッシブ烈子、OLキティ、水着メル
    • 誰の趣味だろう。
  • ひまわり、すみれ、ローズ
    • 8月1日から『リルリルフェアリル大行進~リトルフェアリルへようこそ~』が始まる。また6月23日時点で6月25日のグリーティングでひまわり、すみれ、ローズが登場する見込みとなっていた。リリーボンボンズでリーダーのりぼんだけが外されて3キャラクターでグリーティングをしていることがたまにあるので、それと同様にリーダーだけを外して3キャラクター。

いろいろと予想を立てはしたものの、結果はぐでたまとプリンの2キャラクターであった。キティが外されたのは意外である。登場経路を変えてぐでたまが台車で登場できるようにしてあった。

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お土産

お土産は普段のサンリオくじと同じなので、特筆することはない。しかし検索語句を見ると総会のお土産が何であるのかを調べている人が多数いるので、その人たちに向け一応書いておく。

総会のお土産は、普段は600円するサンリオくじを引けてその景品をもらうことができる。くじを引くための券は同伴者にも付くので、一人よりも二人で来ればくじを余分に引ける。「一人より二人よ」とガーネットが先月千秋楽を迎えた『ジュエルペットのどきどきマジカルマーチ』で言っていた。追加料金を払って入場する3人目以降では「私は数に入っていないの」となるのかは不明である。

くじを引ける会場と時間は、ピューロランド内のエンターテイメントホールが常時で、総会会場が総会の前後であった。エンターテイメントホールでのくじ列は多い時には200人を超え、ピューロビレッジの2階に登り1階に降りてくるという状況も発生するほどであった。総会会場のくじ列はそこまで長くないので、総会会場でくじを引くとよいだろう。総会会場に入れない同伴者はピューロランドで長い列に並んでくじを引くしかない。

当初今回のくじはぐでたまのみであった。総会会場で今日の仕切りをしている総務の人と雑談をしたところ、来場者数が想像以上に多いため、くじがなくなる前に早めに引いたほうがいいとのことであった。在庫が尽きたら500円の食事券に交換とかですかね、と冗談交じりに質問してみたら、なにもないとの回答であった。しかし実際にはプリンのくじに切り替わる対応がなされていた。

ちなみに今回私が引いたくじは「パスケースB」であった。「パスケースA」は引換所にまだあったが「パスケースB」はなかったためスタッフが別室に取りに向かった。しかしなかなか戻ってこない。何も言わずずっと待っていたら、やたらと大きな袋を持ってスタッフが別室から戻ってきて、特に説明もされずに袋を渡された。袋の中身はラストスペシャル賞のぬいぐるみであった。おそらく「パスケースB」の在庫が切れていたのだろう。大きさでは2016年3月末の1000株以上の株主に7月以降送られてくるぬいぐるみよりも大きいだろう。

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先行上演

6月25日から正式公開されるディスカバリシアター新作『ぐでたま・ザ・ム~ビ~ショ~』が先行して上演された。午前中の1回のみプレスとプレビュー当選者むけに記者会見とショーを上演し、午後の総会の最中には30分おきに5回の上演があった。そして17時30分に1回のみ。

このようなスケジュール編成のため、株主総会に参加していると最後の1回しか見るチャンスがない。株主に見せたくないのかと思われてもおかしくない。ピューロパスの販売もこの日のディスカバリシアターに関しては行っていなかったため、16時30分の2パレを無視してディスカバリシアターに並んでみた。

始まったばかりで具体的な内容は控えるけれども、前作の『レディジュエルペット魔法のミュージカル! 誕生! リトルレディジュエル』と同じ細川徹さんが脚本と演出を担当しているので、笑いの要素が強いものとなっている。

この日の17時30分の回ではスーツの偉い人とかデザイナの人とかが後ろに多数いたため、普段とは雰囲気が異なっていた。その中のVIP席に座っていた招待客と思わしき人がこの回の晒し者にされ、口を開けて呼吸していたため、ぐでたまに「くちこきゅう」というあだ名を付けられて終始弄られていた。

写真は1枚も撮らなかったので、ここに載せる写真はない。自分はまだかまだかと「07121990」と書かれている幕をずっと見ていた。この数字は07日12月1990年でピューロランドのオープン日の意味だろう。その幕をずっと見続けるショーとは一体。

過去のメモ