高野てるみさんによる、ココ・シャネルの名言集。

名言集のいいところは、そのときの自分の気持ちや、置かれた状況によって、ピンと来る言葉が変化するところ。

今の私がピンと来た言葉をピックアップしてみます。

①「ショートカットが流行ったんじゃない、私が流行ったのよ」

伊達や酔狂であたしをやってんじゃないわよ、というシャネルのフレンチどや顔がありありと浮かびます。こーゆうところ、好きだなぁ。私も、伊達や酔狂で隠居してんじゃないわよ!

②「それは、わたしが独立できたときに答えるわ。わたしにあなたの援助が必要でなくなったとき、わたしがあなたを愛してるかどうかがわかるでしょう」

資産家のパトロン、カペルに「君は本当に僕を愛してるのかい?」と聞かれて答えたセリフ。
私は自立心のある人が好き。自立心は人生を楽しくすると信じてる。
だってさ、たとえば隠居なら、親とか他人に与えられた環境で隠居するより、自分で選び取った環境で隠居生活をつくりあげるほうが何倍も楽しい。

③「20歳の顔は自然から授かったもの。30歳の顔は自分の生き様。だけど50歳の顔にはあなたの価値がにじみ出る」

私はいつも歳をとるのが楽しみ!それは巷に蔓延する若さ至上主義とか、それに対するカウンターとかいう文脈でもなくて、50歳になったとき、自分がどんなふうになってるか興味があるのって、ごく自然なことだと思うんだけど。それは私が男性だから?と思いかける私の疑念をドヤ顔で一掃してくれる、爽快なシャネルの言葉。

さて、次回この本をひらいたとき、どんな言葉にピンとくる自分がいるでしょうか。