日暮里・舎人ライナーと東武大師線他。
秋晴れの気持ちの良い晴天だった今日。
どこか鉄旅へ出ようとも思ったのだが、金銭的・身体的ともに遠くへ行ける余裕が無く(つまりお金が無くておまけに疲れている)、近場旅にぶらりと出てみることに。
まずは都営バスに乗り、車内で都営の一日フリーパスを購入。
これで都バス・都電・都営地下鉄・それに今年の春に開業した日暮里・舎人ライナーに1日乗り放題出来る。1枚700円なので、例えば都バスならば4回乗れば元が取れる。
実を言うと日暮里・舎人ライナーはまだ乗ったことが無かったので、今日はこのフリーパスを使って乗りに行ってみることにする。
日暮里・舎人ライナーの起点は「日暮里」。
JRの日暮里駅に隣接して、高層ビルの真ん中に建っている。
ここで、先ほど都バス車内で買ったフリーパスを見せて改札を通ろうとするも…
駅員「そのパスだと自動改札通れないんですよ。舎人線はこの駅以外全て無人改札なんで…」
そう言われ、別のパス(使える内容は全く同じだが)に交換される。
あのさ…だったら最初っからコレくれよ!!ww
まあ別にイイけど。こっちの方がデザインいいし。
これが日暮里・舎人ライナーの車両。
まあありがちと言えばありがちなごくごく普通の新交通システムの車両。車内は固定式のクロスシートが並んでいる。通路を隔てた1人席と2人席とで座席の向きが逆になっているのが特徴的。
列車は日暮里を出ると、ずっと高価線を走って行く。
高層マンションや色々な建物が立ち並ぶ中、道路にたくさんの車の群れを見下ろしながら走って行く。風景自体はどうと言うことのない、ありきたりな都会の街並みだが、抜ける様な青空が気持ち良い。
しかしこの日暮里・舎人ライナー、他の新交通システム(ゆりかもめだとか神奈川のシーサイドラインとか)に較べて、やたらとスピードを出して飛ばす。おまけに路線のアップダウンが多くて、ちょっとジェットコースター的なスリル感がある。
…と言ってもまあ、湘南モノレールのあの凄まじい乗り心地に比べれば全然大したこと無いんだけど。
日暮里を出て20分ほどで終点の「見沼代親水公園」に到着。
駅を出てほんのすぐのところに公園がある。公園と言っても、細長い遊歩道の中に小川が流れている感じだ。さしずめ、都会のちょっとしたオアシス、と言ったところか。
少し公園をぶらぶらして、再び列車に乗って折り返す。
今度は、終点から2つ手前の「舎人公園」で降りる。
駅前にはやはり公園。それもかなり大きな公園があるのだが、この日は近くの小学校の遠足なのか何なのか、大勢のクソガキお子様に占拠されていたのに辟易してさっさと退散。
再び列車に乗り、今度は「江北」で降りる。ここから、有名な西新井大師へと行ってみることにする。
実はこの「江北」の隣に「西新井大師西」と言う駅があるのだが、名前と裏腹に西新井大師へは遠かったりする。徒歩で20分かそこらかかるらしい。それよりもこの「江北」で降り、都バスに乗り換えて向かった方が楽に行けるとのこと。
バスに揺られて10分少々。さあやって来ました西新井大師。
参道にはたくさんの店が立ち並ぶ。土産物屋に食べ物屋など。どこへ行っても、有名な寺や神社の参道と言うのはにぎわいがあってイイものだ。
ここで、門の手前にあるお団子屋に引き留められる。「試食をどうぞ」と勧められるので食べてみるとなかなか美味しい。餡の入った草団子の様なもの。
気に入ったので一箱購入したのだが、すると。なぜか。
「お客さん、芸能関係の方ですか?」
そう店のおばちゃんに尋ねられてビックリ!!(゚Д゚) おばちゃん曰く、なんかそんな雰囲気に見えたのだと。
えへへ…俺、芸能人みたいに見えるんだぁ…(誰もそうは言っていない)
しかし…なんでそんな風に見られたんだろ。今まで、旅先の土産物屋で「学生さん?」と言われたこととかはあったけどなぁ。う~ん。
すっかり気を良くして(?)、西新井大師に参拝。
本堂がただいま工事中の模様。なんか俺って、神社とか寺とか行くと工事中ってパターン、結構多いんだよなぁ…。
ちなみにこの西新井大師。境内は飲酒厳禁とのことで、あちこちにこんな看板が。
まあ、禁酒は分るんだけど…「守らない人は出て行け」てまた恐ろしく強気だなぁ。ここまでキツく書いてあるのは初めて見たw
ここからは、東武鉄道に乗る。
西新井大師最寄の、東武鉄道の大師前駅。かなりバカでかい立派な駅だ。
が、なんとこの駅。
切符を売っていない。
つまり、この駅から乗る乗客は皆(定期だとかを持ってる人以外は)切符を持たないまま電車に乗ることになる。なんとも不思議な駅だ。
ちょっと時代を感じさせはするが、ホームも広くて立派だ。でもこの駅じゃ切符売ってないんだなんて、信じられるかい?
大師線の車両は8000系。東武鉄道のごくごくありふれた一般型車両だ。
これが2両編成で、大師線内を延々ずっとピストン輸送している。と言うか、大師線って、大師前と西新井のほんのわずか1キロを結んでるだけの盲腸線だから。
大師前を出て、ほんの数分で終点の西新井に到着。そして、大師前で買えなかった切符をここで買うことになるのだ。大師線のホームからあがったところに改札があり、その手前に券売機がある。
大師前で乗る客は大師前では切符を買えず、終点の西新井で買うことになる。ちょっと他ではなかなかに例の無い、実に変わったシステムだ。と言うかこれ、俺みたく鉄道好きで事前に調べる人間なら別にイイけど、普通の一般客だとワケ分らずに戸惑うんじゃないだろうか。
さて。東武線に乗ったついで、ここでちょっと足を延ばして東向島へ。今日の旅の絞めに、東向島にある「東武博物館」へ行ってみることにする。
東向島の駅を出てすぐにある「東武博物館」。出てすぐ、と言うか、実は駅の真下にあるのだ。
東武鉄道に関する展示が色々と置いてあるこの博物館、入館料が200円と異様に安い。
正直、どうせ子供だましの大したことない内容だろうとタカをくくっていたのだが、意外にも内容濃くて楽しめた。東武鉄道の歴史や昔の車両のデータなどがパネルなどを使って展示されていて、興味のある人ならばそれらを観て、読んで、過去に色々と思いをはせているうちにあっと言う間に時間が過ぎてしまうだろう。
また、鉄道シュミレータや模型運転のコーナーなどもある。
更に、こんな旧型車両が静態保存されていたりもする。
車内の造作がもう、レトロってレベルじゃねぇぞ!! こんなの見たら、ここ最近ブームのレトロ「風」車両なんて裸足で逃げ出すよ、きっと。
こちらには往年の名車5700系の顔面だけ。やっぱり昔の車両ってイイ顔してるんだよなぁ。昭和初期から30年代くらいに製造された車両って、どれもこれも本当に味わい深い、素晴らしい顔立ちしてると思う。そりゃあ今の車両みたいなスマートなかっこ良さは無いけれど、武骨一辺倒なんだけど、でも、その分表情豊かで、まるで本当に生きているみたいな…。
こんな「過去の名車」がずっといつまでも、「過去」だけのものになってしまわず、どこかで現役で走り続ける。そんな鉄道世界であって欲しいなぁ、と、最近心の底からそう思う。
*****************************************************************************
ほぼ思いつきで決行してみた今日の近場旅。
交通費・お土産代他含めて2000円程度でまる半日遊べて、これはこれで有意義で楽しめた。どこか遠くへ旅するのもイイけど、こんな風に近場をぶらりと回ってみる旅も色々としてみようかなぁ。
房総半島一周日帰り旅。
昨日は久々に、気持ちの良い晴天だった。
と言うワケで、夏の終わりの海を楽しむべく、「南房総フリー切符」を使用して、千葉県の房総半島一周列車旅に出かけてきた。

内房線・外房線の指定区間が乗り降り自由で、しかも特急自由席にも乗り放題と言うこの切符。ちなみに、房総方面の特急は基本的に自由席車の割合が多く、しかも編成数が多い上にたいてい恐ろしく空いているので、座席の心配などまず要らない。
乗った車両はE257系の特急「わかしお」「さざなみ」と113系の普通列車。
E257系はどちらかと言うと、特急型としては地味な存在で、あまり人気も無いっぽいが(笑)、個人的には結構好きだったりする。シートピッチも(座席の下が空いているせいか)広く感じ、乗り心地も悪くない。インテリアも、天井付近がイエローのものとブルーのものとあったりで、何気に凝っている。
東海道線からは完全に消えてしまった113系だが、ここでは未だにスカ色のままで走っていると言うのが凄い。しかも主力車両。ステンレスの211系よりも明らかに遭遇確率高い。
さて、今回の旅。途中、3か所の駅で降りてぶらりと観光。
まず、浜金谷の駅で下車。
JRのちょっと田舎の方へ行くとよく見かける様な雰囲気の駅。
ここでは、千葉県の名山として有名な鋸山へ登る。と言っても、自力で登るのは大変なのでロープウェイでサクッと山頂へ。駅から歩いてほんの数分のところにロープウェイ乗り場がある。
山頂からは東京湾が見渡せる。
ところでこの鋸山、実は山頂一帯が全て「日本寺」と言う寺の境内になっている。そして、あちこちに石で出来た仏像が置かれていて、中にはやたら大きな観音様や大仏様のお姿も。
それらを観てお参りしながら回るのだが、しかしこの寺が、先に書いた通り山頂一帯全てが境内なものだから、やたらと広い上に石段のアップダウンばかりで、歩くのがとにかくキツい。
本気でじっくり観て回ろうと思ったらおそらく3時間くらいはかかりそうなのだが、ここだけでそんなに時間を使うワケにもいかず、無理矢理1時間程度で主要なところを観て回った。ところどころで石段駆け足で。だから結局、ロープウェイ使って登ったのにも関らず物凄く疲れた。
次は館山の駅で下車。
白い壁にレンガ作りの屋根。なんかもう、いかにも作られた南国リゾートムード満点の駅だ。
ここではバスに乗って野島崎の灯台へ。
海に行ったらやはり灯台へ。ありきたりと言えばそうなんだけど、青く澄み切った空に白亜の灯台は何度観ても、どこで観てもいい風情。灯台の上からの太平洋の眺めも最高。
そしてこの灯台のある辺り、どうやら房総半島の最南端らしい。
この野島崎周辺、美術館があったり船にも乗れたりと、灯台の他にも色々と楽しめそうだったのだが、ここでそんなに時間を費やすワケにも行かず、それらは泣く泣く諦める。
ところで、灯台のすぐ近くに神社があり、そこには何やら物々しく祀られているものが。
その傍の説明書きを見ると…なになに…。
「男根」がどうとか書いてある。
…と言うことはつまり、奥に見えるぶっとい木製の物体がアレで、となるとつまり、その横に置いてあるデカイ貝殻はナニですか。そうですか。
アレをナニに突っ込んじゃうワケだ。もうこれ以上は何も言うまいw
最後は千倉の駅で降りる。
コンクリート作りの千倉駅。造作がどことなく現代アートっぽい。
ここからタクシーで5.6分。「海岸美術館」へ。
海岸美術館と謳ってはいるが、海辺にあるワケじゃあない。山間の、池のほとりにひっそりとたたずむ。その閑静な佇まいが何とも素敵。
でもきっと、この静かな池の中にもブルーギルやらブラックバスやらがうじゃうじゃいて、中ではきっと生態系崩れまくりのドロドロなんだろうなwとか考える俺は多分どっか歪んでる。うん。
この美術館、浅井愼平さんと言う人の写真の美術館で、写真と言うよりは絵画的な雰囲気の作品もあったりで非常に興味深かった。何よりとにかく、建物とロケーションの雰囲気がイイ。
落ち着いた自然の風景の中にコンクリートむき出しの建物。もうその存在そのものがアート。
小さな美術館で作品数も決して多くはないけれど、でも美術館とか好きな人ならば行ってみて損は無いと思う。…ただ、かなり不便な場所にあるけど。そのせいか、僕が行ったこの時も他にお客は誰もいなかった。
帰りは特急列車の車内で、駅弁とビールで乾杯。
「さんが焼き弁当」。房総の郷土料理、「さんが焼き」をメインにした弁当で、なんとも野趣溢るる味わい。房総一周旅の締めくくりに房総の味と言うのもまたオツなもの。
そんな感じで観て回った今回の房総半島一周旅行。我ながら内容盛りだくさんで非常に充実した旅だったと思う。…ただ、ちと詰め込みすぎたか。
本当ならば、このフリー切符使って回るのなら、途中館山か鴨川あたりで一泊し、ゆっくりと観て回るべきなんだろうな。鴨川シーワールドとか勝浦海中公園なんかのメジャースポットも交えつつ。
2008年7月・熊本旅行(14)
- 熊本城・そして旅の終わりは500系新幹線 -
球泉洞の駅にて、やって来た12時47分発の普通列車に乗り込む。車両はキハ30。
ステンレス製の、いかにも最近の軽快気動車と言った風情の、鉄的には全く面白みの無い車両なのだが、車内は転換クロスシートが並んでいるので、実はかなり快適。ただしトイレが無い。この辺りの普通列車は全然乗り通すと結構長時間にもなるので、トイレが無いと言うのはマズい気もするのだが…。
車内でうとうとしたりしながら、八代に13時34分に到着。ここで乗り換え。やって来たのは817系で、初日に福北ゆたか線で乗った車両だから、出来れば813系あたりに乗りたかったなぁ、などと思ってみたり。
熊本に14時22分に到着。ここからタクシーに乗って、いざ熊本城へ。熊本旅行で熊本城を見ないまま終わってしまうと言うのも何となく勿体無い気がして、最後の最後に観に行くことにしたのだ。
平日にも関わらず、それなりにお客はいる模様。まあ、平日と言っても世間は夏休みか。
並び立つ天守閣と宇土櫓。この熊本城と言うのは、実は西南戦争の時にそのほぼ全てが消失してしまったらしく、天守閣も当然、近年になってから再建されたもの。内部は熊本城の歴史などを展示した博物館になっている。結構上の階まであるので、全てを観て回るとなかなか疲れる。
一方、宇土櫓は昔のものがそのまま残っている貴重な建物で、内部も往時のままの姿が残されている。
宇土櫓の内部と、天守閣からの眺め。宇土櫓は当然ながら木造で、白塗りの壁にきしむ床、全てが昔のまま。
他にも本丸御殿など、とりあえず内部を見学できる建物は片っ端から回ってみる。再建された本丸御殿の内部はとても豪華で美しく、様々な美術品などもあったりで見応えがあったのだけれど、でもやっぱり僕は昔のままが残されている宇土櫓が一番面白かったかなぁ。
こんな「ゆるキャラ」もいた。
駆け足で回ってみた熊本城。だだっ広い敷地内に、内部見学可能な建物が幾つもあって、本気でじっくり観て回ろうと思ったら2時間くらいは欲しいところ。ただ、宇土櫓以外は再建された建物ばかりなので、本当の「昔の城」を観たいという人には物足りないかもしれない。
さて。タクシーを捕まえて熊本駅へと戻るのだが、ここでちょっとした事件発生。
タクシー乗り場にて、最前列に停まっていたタクシーに乗ろうとしたところ、なんと運転手が中で寝てやがる。ちょっと起きそうになかったので、仕方なくその後ろのタクシーに乗り込んだのだが、当然、発車時にその前のタクシー(運転手寝ている)が邪魔になるので、僕の乗ったタクシーの運転手さんが起こしに行ったのだが…。
その寝ていた運転手、車をどかそうとはせずに、こっちの運転手さんに向かって「バックして出ろ!!」と言ったそぶり。これにはほとほと呆れた。
観光客の多い熊本城と言うこの場所で、昼間仕事中にどうどうと居眠りと言うこと自体も酷いが、何よりその後が本当に酷過ぎる。自分に非があるのにも関わらず、どこうとはせずにこっちに迂回しろと言う。多分お客のことだとか何も考えていないのだろう。
まあ、正直僕は怒りよりもただ呆れて苦笑いだったのだが、こっちの運転手さんがかなり怒り心頭だった模様で、「タクシー会社に必ず報告入れておきますから」とおっしゃってた。
でもこの運転手さんが良い方で、迂回になってしまうからと、熊本城の敷地を出るまではメーターを入れずにいてくれたりと、何かと気を使って下さったので、結果的にはまあ良かった、か。
これだけお客思いないい運転手さんだからこそ、余計に同業者のあの酷い態度が許せなかったのだろう。
熊本城と言う、熊本随一の観光地で、旅の最後に見た人間模様。どっちも同じタクシー運転手と言う人なのに、凄く良い人とどうしようも無い人と。人間の最も綺麗な部分と最も汚い部分とを同時に見せられた、なんとも言えない経験だった。
**********************************************************************
熊本駅からは16時10分発の特急「有明24号」で博多へと向かう。
この「有明」、使用車両は「リレーつばめ」と同じく豪華な787系なのだが、4両編成のミニ特急で、しかも車内販売など行われていない。てっきりJR九州の特急は全車車内販売(+可愛いお姉さんの笑顔付き)だと思っていたので、車販の無い特急があることが意外だった。
博多に17時36分に到着。そして、今日の、いやこの旅のラストランナーは18時00分発の「のぞみ50号」。N700系デビューと共に瞬く間に少なくなってしまった、今や貴重とも言える500系運用の「のぞみ」。その姿が見られるのも、あとわずかだ。(500系と言う車両自体はしばらく残るが、山陽の「こだま」運用に転用されてしまう)
久々に出会った500系の「のぞみ」。シャープなロングノーズのその顔立ちは登場後10年経った今となっても新鮮だ。スマートで、均整の取れたスタイル。陳腐な言葉だが、誰が見ても「カッコイイ」と思えるシルエット。「スピード」に特化した、その機能性を追求した形が究極の「車体美」を生み出した稀有な例と言っても良い。
僕の中できっと、彼を超える新幹線車両は今後も現れないだろう。
黄色みを帯びた優しい光が灯すグリーン車。重厚で落ち着きと豪華さとが上手く調和した、その雰囲気も全く色あせていない。なのに、なのにキミは…もうすぐ居なくなってしまうのか。
正直、僕は新幹線車両にはほとんど全く興味が無い。旅に出る際も、極力新幹線なんて使いたくない位だ。しかし、だがしかし。この500系だけは別だ。ずっと、登場した当初からずっと、凄いヤツだと思っていた。最高の速さと最高のカッコ良さ。痺れる位に素敵な、「夢の超特急」。それが500系なんだと思う。
そんな彼もやがて消え去り、実用本位(で面白みの無い)700系だけが走る様になっていく。それも時代の流れなのか。仕方が無いことなのか。
とても寂しいことだと思う。鉄道の面白みがまた一つ、無くなって行く。
消え行く500系。彼に対して今、僕の抱いている想いは、キハ58やキハ52、もはや風前の灯火となった旧国鉄型気動車達への惜別の想い。それと同じものなのかもしれない。
グリーン車の深い座席に腰掛け、飲んだビールはほろ苦く、ちょっと切ない別れの夏の味だった。
**********************************************************************
こうして5日間の、実に濃い九州・熊本旅行は終わった。
寝台特急「はやぶさ」から始まり、旧型気動車乗り較べ、球磨焼酎に熊本の美味あれこれ、川下りに熊本城…本当に盛り沢山な旅だった。
もうしばらくは、こんな大きな旅はしなくても充分だ。
でも…まだまだ満足しきったワケじゃあない。この日本に、鉄道が走っている限り、僕はどこまでも乗って、あちこち旅して回って行くだろう。

















































