VAIOタワーを一生使う

VAIOタワーを一生使う

1998年に購入、補修を重ねて一生使うことを決めたSONY VAIO TOWER PCV-S610を使って記録した、終活を兼ねた備忘録です。

恐竜映画が大好きな家内と、映画好きで映画館の導入システムにこだわる次男と一緒に最新映画「オークストリートの異変」を見ることになった。そこで次男が提案してきたのが、大阪の「みのおキューズモール」で見ることができる「ScreenX」という3面スクリーンのフォーマットだ。

 

メインスクリーンの両側に側面スクリーンが2面あって、昔のシネラマを彷彿とさせるフォーマットがあるというのは聞いたことがあったが、意外と国内で普及していて比較的近所で見ることができるというのは今回知った。IMAXがワイド画面ではなく正方形のスクリーンに回帰していることを考えると、横長フォーマットは時代遅れかと思っていたのだが、こういったカタチでじわじわと普及しているというのはワイド画面も一定数の需要と評価はあるんだと推測する。

ScreenX映画館の広々とした客席と巨大スクリーン

みのおキューズモールのScreenXはこんな画面だった。大きく湾曲していた昔のシネラマのスクリーンとは違って、シネスコのメインスクリーンの両サイドに平面スクリーンを向かい合わせに2枚継ぎ足した感じ。横の画面は長方形というよりも座席の傾斜に合わせて多角形となっており、さらに前面スクリーンとの間に小さな縦長スクリーンが2枚入っておりさながら屏風のよう。そして初期のシネラマにしか無かった画面の継ぎ目があるのはある意味目新しく感じた。

 

さて映画が始まるとどうだったかと言うと、通常はメインスクリーンだけでドラマが繰り広げられ、ここぞという場面のみ5枚のスクリーンにぶわっと広がるといった演出がされている。「オークストリートの異変」では、恐竜の登場場面のみ超ワイドになると言ったらわかりやすいだろうか。IMAXの「インターステラー」や、昔の「ブレインストーム」といった映画もこういった見せ場のみ画面が巨大化するといった演出がされていた。

 

しかし映画の内容が面白く、そんな画面の切り替わりも自然に楽しむことができ、何よりもぶわっと広がった世界の迫力には圧倒された。個人的には、縦に広がるIMAXよりも、横に広がるこっちの方が好きかもしれない。かなり後ろの席で見たのだが、両サイドの画面にそれほど重要な情報が入っていなかったことを考えると、私の定位置であるかなり前列で見ても重要な情報は欠落せずに没入感たっぷりに楽しめるのではないかと思った。

 

テレビが巨大化して、その気になればスクリーンで100インチを超える大画面も家庭で楽しめる時代、映画館もIMAXや4DX、このScreenXにDolby Atomosと生き残りに必死なのかと思う。ふだんプロジェクターで映画を見ている私だがScreenXはあえて映画館に行きたいなという気分にさせられる上映方式だと思わされた。これをホームシアターで実現するのはさすがにハードルが高そうだ。センター画面があれば、サイド画面はAIで自動生成できたりするんだろうか?

 

 

 

 

 

VAIOカラーマウスの修理と動作チェック

VAIOマイクロタワーオリジナルってことでしばらくボールマウスを使っていたのだが、やっぱり使い勝手は光学マウスの方が数段上ってことで、現在はこのVAIOカラーのマウスを使っている。しかしこれも、20年以上使っている年代ものである。指や掌が当たる部分のコーティングが剥げているのはどうしようもないとして、今度は右クリックのききが悪くなってきた。メニューを出したり、範囲指定やファイルのドラッグアンドドロップなどWindowsではマウスの右ボタンは意外とよく使う。修理すべく、さっそくマウスを分解してみる。

VAIOマウス分解と修理、右クリック復活

マウスの裏側の敷居滑りみたいなシールをはがして、その下にあるネジを外せばマウスは簡単に三分割される。左クリックのマイクロスイッチはずいぶん前に交換したことがあるので、その時買ったオムロンのマイクロスイッチが残っているはずだと探してみる。マウスのボタンにはほぼこのオムロンの同じスイッチが使われているのだが、端子の形が何種類かありわからなかったので2種類買っていた残りがあるはずだ。

マウスのマイクロスイッチ交換

マイクロスイッチはあったのだが、端子がこのような直接コードをハンダ付けするような形状をしている。プリント基板の小さな穴にこの端子は入るのだろうか? それに端子の長さも短いような気がする。1個100円もしない部品なので、1個だけ買いに行くのも通販でたのむのも面倒だなと思う。

VAIOマウス修理、基板とハンダ吸い取り線

悩んでいても仕方がないので、くっついている不良のマイクロスイッチを外しにかかる。おなじみのハンダ吸い取り線を出してきてハンダを除去する。

VAIOマウス修理:マイクロスイッチ交換

やっぱり基盤の穴にマイクロスイッチの端子が入らない... どうしようかと考えて、結局ペンチで端子を潰すことにする。なんとも原始的だが、基盤には押し込むことができた。しかし長さがどうしても足りない。これで接触不良なくハンダ付けすることができるんだろうか?

VAIOマウス分解、マイクロスイッチ交換

ちょっと長めにハンダごてを押し当てて、穴にハンダを流し込む。なんとか基盤にくっついた図がこちら。あとは元通りに組み立てていく。

VAIOマウス 修理 懐かしのVAIOカラー

組み上がったVAIOカラーのマウス。表面のコーティングの剥がれをなおす方法はないんかなあ?

デスクトップ右クリックメニューと背景

さっそく動作チェック。見事に右クリックが復活して、メニュー出しも範囲指定も自由自在にできるようになった。不調の時はファイルをドラッグ&ドロップしようにも途中で変なところにぼてっと落ちたりして苦労したんだけど、至って快調となった。良かった良かった...

 

現在までの改造箇所
■メモリー 64MB → 256MB → 4GB → 8GB
■ハードディスク 8GB → 68GB → 1TB+68GB → 1TB → SSD480GB+HDD2TB → SSD1TB+480GB+HDD 2TB
■CPU Pentium2-333MHz → Celeron 533MHz → CORE i3-540 → CORE i3-12100
■ドライブ CD-R/RW → DVD-RAM/RW/R (DVDマルチ) → Blu-ray(BD-XL) + FDD
■インターフェース USB1.1 → USB2.0 → USB3.0
■電源ユニット 80W → 300W
■OS Windows98 → WindowsXP → Windows8 → Windows8.1 → Windows10 → Windows11
■プリンター BJ F600 → PIXUS 550i → EP-802A → PIXUS TS8330
■インターネット接続 ダイヤルアップ → ADSL+無線LAN(11g) → 光 + 無線LAN(11n) → 光 + 無線LAN(11ax)

 

 

以前に大きな反響をいただいた、ブラウンのシェーバーの自動洗浄機の分解と修理... 解決しないながら半年以上が過ぎていたのだが、今回WE22さんという方のコメントから多大なるヒントをいただき、無事修理に成功したので報告しようと思う。WE22さん、本当にありがとうございました。

ブラウン シェーバー 自動洗浄機 分解修理

いただいたコメントを要約すると、

1.センサーの汚れを落としたら復活した

2.モーター給電の2本のピン(液量センサーかもしれない)の接触不良

3.基盤の接点の酸化による接触不良も原因

 

もうひとつ、分解する際は外筒を支えて洗浄部を上から押し込むと簡単に外れますということだが、これはやってみるとあっけなくカバーが外れたことも書き加えておこう。

ブラウンシェーバー基板のコネクターと配線

前回は基盤が原因とわかった時点であきらめたので、基盤の分解までは手をつけなかったのだが、今回は接点を磨くべく基盤の取り外しにかかる。3カ所にこのようなコネクターが入っているので、これを引っ張って外す。写真では上に3カ所の接点(ハンダが盛られている)があるのでここは綿棒と接点復活剤でクリーニングする。あまり汚れている様子ではなかったが。

ブラウンシェーバー洗浄機基板の清掃

基板は2枚あり、隅をプラスチックのツメで押さえてある。ネジは一切使われていないのは、シェーバー本体と同じ。コネクターと爪を外せば、基盤は簡単に取り外すことができる。モーターの線だけは外せないので、これは切らないように要注意。

ブラウンシェーバー基板の接点クリーニング

中央に見えるのが2本のピン。金属の接点とつながっているので、真上にゆっくりと引き抜くと外れる。いちおうこの接点も磨いたが、それほど汚れている様子はない。モーターの給電線は奥にあるので、どうも液量センサーのような気がする。

ブラウンシェーバー基盤の接点クリーニング

もうひとつ、モーターの横に2つの接点を見つけた。基盤の裏側にこれとつながる接点があるのだが、この接点がひどく汚れていたのでこちらも綿棒と接点復活剤でクリーニング。写真がうまく撮れてなかったのだが、綿棒が真っ黒になるほど汚れていた。動かない原因のひとつはこれじゃないかと思う。

ブラウン シェーバー 洗浄機 分解部品

ひととおり綺麗になったので、元の手順で組み立てる。コネクターを全部差し込み、基盤を元に戻す。上に乗っていたシェーバーの置台やLEDの光を導くアダプターも、パズルのように組みあがるようになっている。設計の見事さを感じる。

ブラウンシェーバー洗浄機、接触不良、修理

久しぶりにカートリッジを入れて通電。ちなみに入れっぱなしになっていた古いカートリッジは、中の液が完全に蒸発してすっからかんになっていた。こんなの見たことない!

 

液量はfull、汚れの状態は intensive を差し、すべては順調に動いているように思えた。しかし、シェーバーを立てて手前の青いスイッチを押し込んでもうんともすんとも何も起こらない。スイッチがまったく機能していないようだ。どこにスイッチがあるかも含めて、再び分解して内部を調べる。

ブラウンシェーバー部品の接着

レバーを押し込むとこの部品が下がるのだが、どうも内部で見つけたこの破片がぽきっと折れている。この破片が先ほどの接点を押し込んでスイッチが入る仕組みとなっているようだ。さすがにこれを接着するのは大変だろうなと思ったのだが、接点を触ってみるとあまり力はかからない部品のようなのでとりあえず接着剤を試してみることとする。

ブラウンシェーバー部品と瞬間接着剤

瞬間接着剤を使ってこの爪を接着する。一晩置いておくと、意外としっかりくっついていたので、さらに接着剤を盛ってがちがちにくっつける。果たしてスイッチは入るのか?

ブラウンシェーバー部品「3」とPCマーク

こちらがレバーをシェーバー受けに組み込んだところ。スイッチを押し込むと、この部品が下中央の支点を軸に押し込まれて接点が押される仕組み。

ブラウンシェーバー自動洗浄機とシェーバー

再度カートリッジを入れて、洗浄にチャレンジ。あれ、今度はモーターの音はすれども液が上がってこない。液が無い状態でシェーバーが動き出したぞ。ドライ洗浄されても綺麗にならないなと思いつつも、モーターが動き出したことに安堵する。ということは、モーターとポンプ部分がうまくかみ合っていないに違いない。以前を思い出してモーターのキャップを取り外す。

ブラウンシェーバー部品の歯車とバネ

吸い上げ部分のキャップを取り外したところ。ポンプの羽根車は見えず、なぜか歯車が見える構造。ここで、ひょっとしてキャップを取り付ける時にこの穴の向きを間違えているのではないかと思い立つ。穴を手前側に取り付けていたのだが、以前の分解前の写真を見ると穴は写真のように奥側になっている。液の経路がおかしいので吸い上げられないのではないかと試してみることにする。

ブラウンシェーバー 自動洗浄機 故障修理

すると今度は... 液が吸い上げられて従来どおりのクリーニングが始まった。感動だ! WE22さん、ありがとう! 数十分後には、以前のようなぴかぴかに磨きあがったシェーバーを手にすることができた。

 

というわけで、20年以上使用した我がブラウンの自動洗浄機付きシェーバーは命を永らえて、一生モノへと邁進して行くのであった...

 

 

 

VAIOにフロッピーディスクを挿入した様子

ネットワークや配信の普及で、ブルーレイやDVDなどのリムーバブルメディアの終焉が噂されるこの頃ではあるが、我がVAIOタワーの前面には光学ドライブに加えて、フロッピーのスロットが準備されている。しかし昨今のマザーボードにはこれをつなぐインターフェースが用意されておらず、もう何十年もフロッピードライブはただの飾りとなり果てていた。

フロッピーディスクドライブUSB変換アダプター

ところが今回、フロッピーインターフェースをUSBに変換するボードがヤフオクに出品されているのを見つけた。価格の安さも手伝って、思わずポチしてしまう。上の写真がそのインターフェースで、マニュアルも無いのでどうやって繋ぐのかも手探り状態。おまけにフロッピーディスクもほとんど処分してしまって手元に無いのだが、とりあえず何とかしようとパソコンを分解してフロッピードライブを取り出す。

フロッピーディスクドライブとUSB変換ボード

久しぶりに見たなあフロッピードライブとか、意外とフロッピーのメディアって大きいなとか思うこと色々あるんだけど、眺めているだけでは始まらないのでボードをコネクターに差し込んでみることにする。あれ、このコネクター、裏返しにしても刺さるぞ。ドライブ側はピンが1本少ないのだが、コネクターはどっち向きでも入ってしまう。間違えてドライブ壊してしまったらもう二度と手に入らないかもしれない。同じタイプのボードを繋いだ写真が無いか、しばしネットを探す。

フロッピーディスクドライブ USB変換基板

恐らくこっち向きだろうっと、えいやっと差し込んでみたのがこの写真。白いコネクターのケーブルは電源用と思われるので、ドライブの電源側に差し込む。このままUSB端子につないでドライブとして認識されればオッケーなのだが、むむ、マザボ上に差し込めるUSB端子が空いてないぞ...

PC背面ポートとUSB変換ボード

見た目がかっこ悪いのであんまりやりたくなかったんだけど、ケーブルを後ろから出して空いている背面USB端子に差し込む。ボード上のUSB端子にはビデオキャプチャ―とBluetoothがつながっていて空きがないし変換ケーブルも手持ちが無い。ここは次の機会に、マザボに刺さる二股USBでも準備しようかと思うが今回はこれで行く。

フロッピーUSB変換ボードとPC内部

フロッピードライブの後ろに基盤を足すと、何かに干渉するんじゃないかと心配したけど、このエリアはケーブルがごった返しているけど意外と干渉するパーツは無い。使い勝手の悪いVAIOのケースだが、マイクロタワーと言えども中は意外と広いのだ。

VAIOにフロッピードライブとWindows情報ディスク

ではパーツを仮組して通電チェックを行うこととする。基盤が反対刺しかもしれないという不安があるので、ちょっとナーバースな気分になる。

フロッピーディスクドライブ(A:)が表示されたPC画面

パソコンの電源を入れると、何事もなく起動してフロッピードライブのアクセスランプが点灯する。やった、成功かと思いエクスプローラーを見ると、永らくご無沙汰だった「フロッピーディスクドライブ(A:)」が出現。やたー、しばし感動で手を止める。

 

フロッピーの容量は最大で1.44MB。その下に1.2MBとか640KBとかいろいろあったけど、今となっては写真1枚も入らない低容量。しかも手持ちのディスクはほとんど無い。何のために復活させたのかは謎でもあるんだけど、単なる自己満足の世界だなあとまたまた悦に入る。こんなことなら古いフロッピー、しばらく持っていて中身をコピーしてから処分したら良かったとしばし後悔する。パソコン通信のログとか、今では手に入らないデータはいろいろあったはずなんだけど...

 

現在までの改造箇所
■メモリー 64MB → 256MB → 4GB → 8GB
■ハードディスク 8GB → 68GB → 1TB+68GB → 1TB → SSD480GB+HDD2TB → SSD1TB+480GB+HDD 2TB
■CPU Pentium2-333MHz → Celeron 533MHz → CORE i3-540 → CORE i3-12100
■ドライブ CD-R/RW → DVD-RAM/RW/R (DVDマルチ) → Blu-ray(BD-XL) + FDD
■インターフェース USB1.1 → USB2.0 → USB3.0
■電源ユニット 80W → 300W
■OS Windows98 → WindowsXP → Windows8 → Windows8.1 → Windows10 → Windows11
■プリンター BJ F600 → PIXUS 550i → EP-802A → PIXUS TS8330
■インターネット接続 ダイヤルアップ → ADSL+無線LAN(11g) → 光 + 無線LAN(11n) → 光 + 無線LAN(11ax)

 

 

自分の部屋の模様替えをしていると、突然がらがらがちゃんと何か落ちる音が... 何だかわからずにいたんだけど、しばらくして家具の隙間に部屋のマスコットのチュンちゃんが落下していることに気がつく。拾い上げてみると、両足がもげて何とも可哀そうな姿に...

チュンちゃんの足修理、竹串と接着剤で復活

実はチュンちゃんは以前も同じ目にあって足を修復したことがある。悪いことは繰り返す...というわけで、再度チュンちゃんの復活手術(?)を試みることに。

マスコット修理 接着剤と竹串

用意したのは瞬間接着剤と竹串。こんな尖ったものが接着剤でくっつくんだろうかと思うのだが、最近の接着剤はなかなか優秀なのである。なお片方の足は根元から折れているが、そのまま残っている。もう片方は、前回継いだ軸のみが残っている。

竹串をカッターで削る

竹串を適当な長さにカットする。そのままでは足にならないので、カッターで斜めに削って形を整えていく。

チュンちゃんの足修理、瞬間接着剤と竹串で。

足のパーツがそろったところ。以前使っていたパーツも回収できたものは再利用する。左足は瞬間接着剤で先にくっつけて固定されるのを待つ。

竹串でチュンちゃん足を修理

竹串をハの字に寄せて、削り具合を微調整したあと瞬間接着剤でくっつける。真ん中の棒は開き具合を調整するためで接着はしていない。

マスコットの足、竹串で修理中

接着剤がくっついたら、残っていた足の縦の串に接着する。足の角度により立ち方が変わるので、ピンセットで微調整しながら固まるのを待つ。

チュンちゃんの足、竹串と接着剤で修復

これだけでは足の指が足りないので、真ん中の指を作ってこれも接着する。

チュンちゃんの足修理、復活した姿

復活したチュンちゃん。心なしか仲間も嬉しそうに見える。ちょっと足の色が違うのでニスかマジックで色を塗ってやろうとは思うのだが、これはまた次の機会に。しかしそれまでにまた、チュンちゃん災難に合うかもしれんが...

 

最近、NETFLIXの配信ドラマ「ガス人間」のCMがよく流れている。まさか60年代の怪作「ガス人間第1号」のリメイクじゃなかろうなと思って調べたら、やっぱり「ガス人間第1号」だった。これは映画会社の東宝が5~60年代に作っていた「変身人間シリーズ」という連作の中の1本。私もリアルタイムに見てたわけではないんだけど、小学生の頃にシリーズの何本かがテレビで放映されてトラウマ級の思い出があるのでちょっと記しておこうと思う。

 

たぶん小学校低学年の時だったと思う。両親が熱心にテレビを見ていたので、「ぼくも見せて」というと「子供が見るもんじゃない」と追い払われた。でもなぜかしつこく喰いついていると、結局見せてくれた画面には男女が暗いマンホールの中の地下道を逃げまどい「ここで液体人間に殺されるか、それとも焼け死ぬか」なんて言っている。その視線の先には液体人間の姿が... あと覚えているのは、あたり一面が火の海になり最後は海だか川だかわからんが一気に燃え上がって「終」の文字が。当時の画質の悪い白黒テレビの雰囲気も手伝って、あれは何だったのかとしばらくわからずにいたような。それから両親に「海って燃えるの?」ときいたら「油が流れていたらな」と教えてくれた。

 

これが最初に見た「美女と液体人間」の記憶である。

美女と液体人間 DVDジャケット

■美女と液体人間(1958)

本多猪四郎監督、円谷英二特技監督、白川由美・佐原健司・平田明彦出演。この映画は社会人になってから見直して、なるほどそうだったのかと答え合わせができた。原爆実験の副産物で生まれてしまった液体人間が帰巣本能で日本へやって来て人々を襲う、というストーリーだったような、といっても、答え合わせからも時間が経ってしまってるので記憶は正確ではないかもしれない。

 

次に見たトラウマ映画が「マタンゴ」。これは小学生高学年になっていたので、翌日の学校でも話題になっていた。嵐に見舞われて無人島に漂着した若者たちが、生きるために食料を探す。そこに謎のキノコ人間が現れて、というストーリーなのだが、そのキノコ人間の造形が何とも気味悪い。後半のメンバーが一人また一人と追い詰められていくスリラーが、そしてひとりだけ無事帰還した男の末路がなかなかのインパクトで小学生には結構なトラウマであった。

■マタンゴ(1963)

本多猪四郎監督、円谷英二特技監督、久保明・水野久美・小泉博・佐原健二出演。これを見てキノコが食べられなくなったという人が続出したらしいが、私はキノコ類は大の好物である。

 

ここから先の「伝送人間」「ガス人間第1号」は結局見たのは社会人になってからのような気がする。レンタルビデオやBS、WOWOWを録画した映画をプロジェクターで見る、というのが日課だったのだが、その時に一気に見た記憶がある。

 

■電送人間(1960)

福田純監督、円谷英二特技監督、鶴田浩二・白川由美・平田明彦・土屋嘉男出演。人間を電送する装置を使った完全犯罪をテーマにしたミステリー仕立て。今考えると、「ハエ男の恐怖(1958)」にヒントを得た気がしなくもない。「宇宙大作戦・スタートレック(1966~)」にも影響を与えたかな?

 

■ガス人間第1号(1960)

本多猪四郎監督、円谷英二特技監督、三橋達也、八千草薫、土屋嘉男出演。不可思議な銀行強盗事件が立て続けに起こり、それは人体実験の失敗で生まれたガス人間の仕業だったというのが主なストーリー。それに日本舞踊の家元(八千草薫)との恋愛がからんで、一種独特な世界を生んでいる。

 

以前に見た時には日本舞踊のシーンが冗長で邪魔にも感じたのだが、古典芸能もちょっとは見るようになった今となっては見方が変わるかもしれない。もう一度見てみたい映画ではある。

 

さてさて、最新作のドラマ版「ガス人間」である。スタートレックの件で解約してしまったNETFLIXではあるが、再契約して見てみようかと迷っているところである。

 

 

 

 

実は私の家には温水洗浄便座(ウォシュレット)が付いていない。以前に子供が小さい時に取り付けたら便座周りがひどく汚れて大変なことになった。というわけで、今の家に引越してからは長年ウォシュレットなしで過ごしていたのだが、子供たちも大きくなり、急に思い立ってウォシュレットを取り付けることにしたのだった。

 

ウォシュレットの取り付けは過去に何回かやったことがあるのだが、実は作業自体はそんなに難しくはない。しかし水回りのことなので、水漏れを起こしたら大変なことになる。あくまでも自己責任だが、自分でやってみようという方の参考になるかと思い記しておこうと思う。

ウォシュレット取り付け部品と工具

今回準備した新品のウォシュレット一式。なおウォシュレットとはTOTOの登録商標で、パナソニックや東芝など他社を含めての名称は温水洗浄便座という。今回購入したのはTOTOの製品なので、以降もウォシュレットと書いていく。

ウォシュレット取り付け、水道元栓を閉める

最初にタンクにつながる水道の元栓をマイナスドライバーで閉める。取り付けマニュアルには建物の水道栓を元から閉めろと書いてあるが、経験上ここを閉めれば大丈夫なはず。時計方向にいっぱいまで閉めておかないと、パイプを外した時に水が噴き出してえらいことになるので要注意。なお写真のようなフレキシブルパイプではなく、曲がらない金属パイプが付いている場合は少々ややこしい細工となるので要注意。きちんと閉まっていたとしても、パイプを外した時にパイプの中にたまっていた少量の水がしたたり落ちるので、バケツか洗面器を下に置く。

ウォシュレット取り付け、便座ネジを外す

元の便座と蓋を取り外す。便座の付け根のヒンジのネジをドライバーで外す。ネジにキャップが付いている場合はマイナスドライバーでこじれば簡単にキャップが外れる。ネジが外れれば、便座と蓋がカパっと取れるはず。

トイレにウォシュレット取り付け、準備完了

TOTOの便器の場合はネジ穴にゴムのブッシュが入っているので、これもラジオペンチなどを使って引っこ抜く。大きな穴が2つ残る。ここにウォシュレットに付属のゴムブッシュを押し込み、取り付けアダプターをねじ止めする。

ウォシュレット取り付けアダプターを設置

アダプターを取り付けたところ。位置は前後に微調整できるので、便座の先っぽと便器の位置が合わない場合は、ここのネジで調整することができる。

TOTO製温水洗浄便座の取り付け完了

アダプターに便座を前からすべらせるように押し込むと、かちっと音がして固定される。便座の右横にボタンがあるので、これを押せば便座を手前に抜き取ることができる。以前使っていたパナソニックの便座はこの取り外しができなかったので、便器と便座の間が強烈に汚れてしまったが、これなら時々外して掃除ができるので清潔である。

ウォシュレット取り付け:水栓とホースを接続

便座が付いたので、次は水道をつなごう。レバーを引いて洗浄タンクの中の水を抜いたあと、水道管のパイプをレンチで外す。最初に締めた水栓の締め方が足りなかったら噴水になるので、恐る恐るゆっくりとねじを外す。パイプの中にたまっていた水が出るので、洗面器で受ける。幸い、水はしっかりと止まっていた。

ウォシュレット取り付け、水道管接続作業

ウォシュレット本体から伸びてるパイプの先がT字型になっているので、オス側をタンクのパイプにつなぐ。パッキンが入っているのを確かめた上で、スパナでしっかりと締め付ける。締め付けが足りないと水が漏れるので慎重に。

ウォシュレット給水管接続

そして反対側にパッキンを入れたら、壁から出てるパイプに取り付ける。水栓工事は実はこれだけのことなのだが、怖いのは何度も書くが水漏れである。手順は簡単だけど、プロに任せた方が良いと言われる所以はここにある。

ウォシュレット取り付け:給水管の元栓を閉める

パイプの取り付けが終わったので、元栓を開ける。水道工事では緊張の一瞬。もちろん水漏れがあればすぐに栓を閉めれば良い。今回は何の問題もなく終わり、水が空っぽのタンクに流れ始めた。再度各部に水漏れがないかチェックする。

ハンドドリルとドリルビット

最後に壁にリモコンを取り付ける。石膏ボードの壁なので、アンカーと呼ばれるナイロン製の留め具を埋め込む。ネジ穴の位置を決めると、アンカー指定の径のドリルを使って壁に穴をあける。未だにハンドドリルを愛用している私。

アンカーを石膏ボードに打ち込む作業

アンカーがなかなか固くて入りにくく、最後は金づちで叩き込む。ドリルの径を間違えたかな??

ウォシュレット取り付けアダプターのねじ止め

リモコンのスペーサーをアンカーにねじ止めする。石膏ボードにアンカーを使わずネジくぎだけだと、力がかかるとずぼっと抜け落ちることがあるので要注意。

ウォシュレットリモコンを壁に取り付ける

電池を入れたリモコンを、スペーサーに引っ掛ける。電池交換がしやすいように、リモコンは簡単に外れるようになっている。

温水洗浄便座取り付け完了後のトイレ

これで完成。アースをつないでコンセントを入れたら、動作チェックを行う。お疲れ様でした。

 

過去に何回か温水洗浄便座の取り付けをやったことがあるのだが、パイプの先が合わなかったり、長さが足りなかったりといろんなことが起こってホームセンターに走った経験がある。今回はTOTOの便器にTOTOの便座を取り付けということで、まったく追加部材不要で終わったので楽だった。チャレンジしてみようという方は、あくまでも水漏れは自己責任なのでそこだけは注意してくださいね。

 

私の両親は、遠くに住んでいるが未だに健在だ。母は認知症が進み施設に入っているが、91歳の父はその施設の近くで一人暮らしをしている。体力的にはびっくりするほど元気ではあるのだが、やはり90歳を超えると一人暮らしをさせておくのは心配である。こまめに電話をかけてはいるが、それも数日に1回。ネット全盛の今だからこそ、プライバシーに配慮しながら遠隔で見守りできるシステムはないかと探していた。

 

まずは父のスマホに見守りアプリを入れることを考えたが、父は家族との通話以外はほとんどスマホを使わない上に、外出時は壊したり置き忘れたら大変だと家に置いていく。かつてよく言われた不携帯電話だ。

 

ネット回線が無いところで使える見守りサービスで、有名なのはSECOMやALSOKが提供しているもの。カメラやセンサーを高齢者の住居に設置して、異常があれば連絡が入り場合によっては警備員が駆け付けてくれる。ただし月額料金は2,000円~5,000円ぐらいとちょっと高め。もっと気軽に設置できるものはないかと探していて見つけたのが、今回導入した「まもりこ」である。

まもりこ見守りセンサー本体とスタートガイド

「まもりこ」はnecolicoというところが提供している見守りサービス。冷蔵庫にセンサーを取り付けて、その開閉状況を見守る側のスマホに送ってくれる。生活していれば必ず使うのが冷蔵庫。開閉されていない状態が続けば、出かけているか食べていないか倒れているかということになる。その場合は電話して健在かを確認すれば良いだろう。

 

「まもりこ」本体は買い取りで13,200円するのだが、月額利用料が550円なのでランニングコストが安いのが良い。さっそくネットから注文すると、写真の「まもりこ」本体と、電源用のUSBケーブルやスタートガイドを送ってきた。1,000円アップでUSBアダプター付きもあるが、アダプターはいっぱいあるので手持ちの余ったものを使うこととする。

まもりこ見守りセンサー本体とUSBケーブル

設置はカンタンで、スマホに専用アプリをインストールして「まもりこ」とペアリング。あとは冷蔵庫の横に両面テープでペタッと貼り付けてUSBで電源供給すれば出来上がりである。SIM内蔵で回線はauかソフトバンクのLTEが送受信できれば良いとのこと。実家は山間部なので電波が届くかどうかは心配だったが、ボタンを押せばランプがしばらく点滅したあと送受信成功を表すグリーンに点灯したので問題なさそうだ。

まもりこ、見守り結果表示画面

見守り結果は8時、14時、20時の1日3回、このようなマークで表示される。グリーンのマークが点灯すれば活動(冷蔵庫の開閉)が確認できたということ。確認できない場合は、イエローやレッドのマークに変わる。レッドの場合は同時にスマホにメッセージを送ることも可能だ。

まもりこアプリの活動記録と温度湿度

実際は1時間ごとにデータは送られているので、画面をスクロールするとこのように冷蔵庫を開閉した時間と部屋の温度・湿度が表示される。これを見ていると、親父が生きていることが確認できる。エアコン嫌いの父が部屋で湯だってないかもわかる。かといってカメラを設置しているほどプライバシーに立ち入っているわけでもなく、なんとなく元気で食事したり飲み物取ってるな、なんて想像することができるわけだ。

まもりこ冷蔵庫開閉見守り結果表示

実はこのシステム、100%開閉をキャッチしているわけではなくドアを開閉しても反応しないことも多い。最初に設置した時は、ちょっと感度が悪いなあと思いながらも実家を後にした。すると予感が的中して、その後は赤いサインが増えた。上のキャプチャーはゴールデンウィークに帰省してセンサーの位置を調整した時のものだが、帰宅後に今度はまったく反応しなくなり赤マークの羅列でシステム自体が意味を成さなくなってしまった。何てこった!

冷蔵庫見守りセンサー「まもりこ」設置例

こういうシステムは裏メニューとかで感度設定が用意されている場合もあるので、公式ページで調べてみたけどそういったものは無し。感度が悪い場合は設置場所をいろいろ変えてみてというアドバイスがあり、貼り付け位置を変えたら反応するようになったという口コミもあったので、用事ができて再度帰省したついでに丁寧に試してみることとする。

 

最初は冷蔵庫の左側に貼り付けていたのだが、上下に位置を変えたり冷蔵庫の上面(無茶苦茶汚れていたので、ぴかぴかに磨いた)に変えたり、あるいはセンサーを90度回転して貼り付けてみたりと試行錯誤を繰り返すもベストな位置が見つからない。口コミにあった冷蔵庫の反対側に貼り付けるために、USBの延長ケーブルを用意してやってみたがこれも芳しくない。「まもりこ」でこんなに苦労してる人がいるのだろうかと疑問に思う。

まもりこセンサーと冷蔵庫の火の用心ポスター

ところがところが、冷蔵庫の壁に手を当ててドアを開閉すると、コトンと振動を感じる場所があることに気が付いた。しかも閉じる時のバタンという振動ではなくて、開ける時のロックが外れるようなコトンという振動だ。触る位置をいろいろ変えて試すと、上の写真の位置が一番コトンがよく伝わってくる。冷蔵庫内部の構造の関係なのだろう。ここに「まもりこ」を貼り付けて試してみることにする。

まもりこ見守りアプリの冷蔵庫開閉・温度・湿度記録

すると的を得たかのように、冷蔵庫の開閉を察知するようになった。100%とまではいかないが、実用に問題のない感度まで上がったという感じだ。

 

その後実家を後にしたが、「まもりこ」は今のところ役目を果たし続けてくれている。親父の冷蔵庫の開閉に対して反応が鈍いのは、見ていると習慣的にかなり優しくソフトに開閉しているようで、それも一因のようであった。がんこで私とは喧嘩ばかりしている親父ではあるが、元気で長生きしてほしいと願う次第である。

 

私が子供の頃、コンピューターとは知らないことを打ち込んだら答えが返って来る賢いマシンだと思っていた。私が学生だった1970年代から80年代にかけてに世の中にマイコンやパソコンが相次いで発売されたが、当時のスタンドアロンのパソコンの能力的にはそういう芸当ができるはずもない。今でこそグローバル検索やAIを使ってその夢が実現されているが、私が子供の頃はまさに夢の世界だった。

 

1980年代中盤になって、パソコン通信が登場した。掲示板を利用したコミュニケーションによって世界がぐっと広がったが、もうひとつ便利になったのは自分が作ったプログラムやデータの共有である。当時の私は映画が大好きだったが、人名と人の顔を覚えるのが大の苦手だった。この俳優さん、何の映画に出てたっけ、この監督さんの以前見た映画はなんだったっけ、と常に頭をひねっていた。

 

そこでパソコンに自分が見た映画のデータと簡単な感想を打ち込んで事あるごとに検索・活用していた、というのが私の映画データベース作りの始まりだった。そこでひとりでデータを作っていても登録数に限界があるので、みんなでデータや感想を持ち寄って大きなデータベースを作りませんかとパソコン通信で呼びかけたら、紆余曲折の末にスタートしたのがこの映画データベース作りというわけである。

 

当時の「月刊パソコン通信」という雑誌に、そのプロジェクトがフリーのデータ(PDD=Public Domain Data)として掲載された記事があったのでここで紹介しよう。

パソコン通信 1989年7月号表紙

PDDはPC-VANで活用できる

音頭を取っていたのは、PC-VANの「システム手帳(後のSIG知的生産)」と「貴方も私も映画ファン」という二つのSIG(フォーラム)だった。

 

当時はSIG内の掲示板の並びにデータベースというメニューがあり、SIGOP(SIGの管理人)のみがここにデータを転載することができた。映画データベースというコーナーをSIGOPからいただいた私はせっせとみんなの書いた映画のデータを転載していたのだが、なんと999件を登録したところで入力ができなくなった。PC-VANの事務局に問い合わせると、999件がデータベースの最大登録件数ということで、そんなにたくさん登録されることは元から想定してなかったそうだ。しかも検索機能もそんなに強力ではない。

 

そこで一発奮起して作成したのが、STEMAN(エステマン)というフリーソフトだ。この名前は、SIGシステム手帳のジャンプコードであるSTE(=通称エステ)と当時登場したばかりのCD-ROMを使ったソニーの電子辞書「データディスクマン」をもじって命名した。みんなで作成した映画データを丸ごと自分のパソコンにダウンロードして、ローカルで検索閲覧できるようにしたソフトである。このソフトは今でもVectorのサイトに登録されているが、作者の私がパスワードを忘れてしまい残念ながら更新も削除もできない状態となっている。

 

STEMANはSIG「システム手帳」の中で「映画」「音楽」「書籍」「探訪」「料理」「雑学」の6つのデータベースに対応していたが、私が力を入れていた映画ばかりが映画SIGのメンバーの協力により際限なく増え続け、最終的に7,000件を超える映画データが集まることとなる。項目も「原題」「監督」「出演」「スタッフ」「製作年」「製作国」「製作会社」など多岐にわたり、それらを組み合わせて検索できるのは当時としてはかなり強力なデータベースであったと思う。

 

こういった映画データを持っているのはその頃は「ぴあシネマクラブ」が日本最大かと思われたが、そちらは書籍がメインで毎年「邦画編」「洋画編」の2冊を刊行するのが定例となっていた。もちろん私は毎年両方を買っていたが、他にも映画の辞書っぽい本は片っ端から買いあさっていた。

 

1990年代に入り、時代がパソコン通信からインターネットに移ってからは環境が激変する。ウェブページとデータベースというのは親和性が高く、こういったアマチュアの手作りではなく企業が作った本気の映画データベースがぽこぽこと登場し始めたのだ。

 

もちろん私も手をこまねいて見ていたわけではなく、ウェブ上にSTEMANを移植しようとやってみた。PC-VAN事務局と交渉して、スクリプト言語のPerlが使えるホームページのスペースを無料でいただき、STEMANを設置した。しかしデータベース部分までPerlで手作りしようとしたため、ユーザーの映画の感想を追加する部分まで小回りがきかず、登録が100件を超えるたびに手作業で追加していく仕様となった。今考えると、かなり遅れたシステムであった。

STEMAN映画データベース システム

それでも開設した当初は「STEMANもついにここまで来たか」とそれなりの反響をいただいた。当時の雑誌にもいくつかの記事を掲載いただいた。以下は「特選街」の1999年9月号より。

特選街9月号、電子メールとロボットの表紙

STEMAN映画DB 7000件

この頃すでに私がブログタイトルにもしているSONY VAIO PCV-S610を使っていたのがちょっと笑えるかも。

続いて「Sofmap WORLD HYPER」の1999年10月号より。

Sofmap WORLD HYPER 1999年10月号表紙

映画データベース STEMAN

7,100件程度の掲載で「なんと~」がつくのは今ではちょっと恥ずかしいかな。

 

しかし終焉は間もなくやって来た。ウェブページからの感想の書き込みがそんなに多くなかったのに加えて、2001年にSTEMANの母体となっていたPC-VANが閉局した。数年後にインターネットに移行していたPC-VANのサービスがすべて終了し、オンライン版のSTEMANは幕を閉じる。

 

今では複数の映画データベースがインターネット上で運営され、また普通に映画名や俳優・スタッフ名などをネット検索しても満足な結果が表示されるようになった。STEMANはすっかり役目を終えたわけだが、手元に当時集めたパソコン通信時代のメンバーの膨大な映画の感想がある。著作権の問題が大変そうだが、当時を振り返る資料として、まとめてCSVやXML形式のデータにして公開できないかなと考えているところである。

 

 

 

インターネットの爆発的な普及は、1995年に発売されたWindows95が火をつけたと記憶する。この前後はまだまだホームページ(正確にはウェブページ)が一般的ではなく、またホームページを作ってみようと画策していた人たちは何をテーマにするか頭を悩ませてもいたものだ。

 

当時は勤めていた会社が研鑽も兼ねて自由に使えるサーバーを提供してくれていたので、同僚たちはああでもない、こうでもないと自分勝手にホームページを作っていたのが思い出される。スペイン好きな私は、過去のスペイン旅行の写真と当時オープンしたての志摩スペイン村のパビリオンを対比させた「ビジュアル・スペイン」というページや(現在のスペイン村のオフィシャルページがこれを真似している(笑))、地元奈良の話題などを書いたりしていたのだが、その中で一番ヒットした(今風に言うとバズった)のがこの「怒涛の缶ジュース情報」というページである。

怒涛の缶ジュース情報 1190缶掲載

缶コーヒーが好きだった私は、毎日1本は何らかの缶コーヒーを飲んでいたわけであるが、同じブランドでもマイナーチェンジを経て微妙に缶のデザインや味が変化していくのが面白く、これを記録できる方法はないだろうかと考えていたところ、当時発売されたデジカメで撮影してホームページ上に記録することを思い立った。そうすると次第に缶コーヒーだけでは満足できなくなり、手近な自動販売機に入っている缶ジュースを手当たり次第に撮影してしかも飲んでみた味まで記録したのがこのホームページである。

ジョージア アイスカフェオレ 缶コーヒー

手元に残っているコンテンツデータを確認すると、最終的に1419缶の情報をこつこつと集めたようである。始めたのは1995年ぐらいじゃないかと思っているのだが、終了年というか自然消滅した年度は2013年。公開場所は最初は勤務先のサーバーだったのだが、後にbiglobeやplala、geocitiesなど個人的に契約していたプロバイダーに順次移転して行ったようだ。

週刊現代 1999年 記事

黎明期のホームページは、雑誌で紹介されることも多く、「怒涛の缶ジュース情報」は「食品」「飲み物」「コレクター」などのジャンルで良く取り上げていただいた。こちらは「週刊現代」の1999年8月21日28日合併号。

缶ジュース情報サイト「怒涛の缶ジュース情報」

この雑誌は会社の近所にある、昼休みに社員のたまり場となる喫茶店にも置いてあった。実名入りの記事は誰かが発見して声をかけてくるんじゃないかと思ったけど、誰にも声をかけられなかった(笑)。意外と雑誌の細かいところなんてみんな読んでないんだなと思った次第。

アサヒパソコン 1999年6月号雑誌表紙

「朝日パソコン」の1999年6月1日号。パッケージソフトを作っていた頃はパソコン雑誌に取り上げられることもあったけど、こんな形で記事が載るのは久しぶり。

怒涛の缶ジュース情報サイト

別に極めているつもりはないのだけど、サンプル数の偏りから飲みたくて飲んだものを記録しているというのは鋭い考察だと思う。掲載している缶ジュースの総額が単純計算して8万円分は下らないとあるけど、1日1本飲んでれば数年でまあそんな金額になってもおかしくないはず。サラリーマンのランチ代の総額を計算しても、別に誰も驚かんでしょと思ってしまう。

タウン情報誌「こうち」8月号

地方の情報誌にも掲載。最近「ぴあ」が復刊して話題になってるけど、インターネットの発達してなかった当時はこういう情報誌がいっぱいあったなあと思う。姉妹誌の「タウン情報まつやま」にもほぼ同じ内容の記事が掲載されていた。

怒涛の缶ジュース情報 雑誌掲載

他にもいろいろ載ってたと思うのだが、とりあえず手元に資料が残っているのはこんなところ。

 

このホームページはテーマを缶ジュースに絞っていたのだが、最近はジュース販売も主流がペットボトルに移ってしまい、またコンビニのレギュラーコーヒーにも押されてすっかり下火になってしまった缶ジュースの世界。

 

ずっと続けていればレジェンドのページになったかもしれないな、と思い返すのだが、個人的にも最近いつ缶ジュースを飲んだか記憶がない。続ける・続いていくってことは、やっぱ凄いことなんだと思ってしまうのである。