
こんにちは、
カウンセリングサービスの中山塁です。
毎週水曜日は「素敵な愛の育て方」というテーマで、
東条正貴、私・中山塁、
高見綾、の3人が交替でお届けしております。
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他人に厳しい人とか、真面目過ぎる人とか、
周囲からそんな印象を持たれたことってありませんか?
本当はそんなに厳しくしたい訳じゃないのに、
ついつい厳しい態度を取ってしまうそんな自分がイヤで、
自分を変えようと努力されている方もいらっしゃると思います。
一般的には周りに厳しい自分を変えようすると、
無理やり他人に優しくなろうとされることが多いようなんですね。
それで、不快なことを見逃したり、
言いたいことを抑えてみたりするのですが、
それは心に湧き上がる不満を抑えつけて我慢している状態なので、
なかなかにストレスの溜まる日常になってしまうかもしれません。
もちろんその我慢と努力のおかげで表面上は平和に見える様になるのかもしれませんが、肝心な自分の心は意識的にも無意識的にも、イライラと不満で満ちていってしまうかもしれません。
それでは元々あった不満が別の形に変わっただけのようで、
イライラ自体、さほど解消されていなかったりするのかもしれません(^^;)
では、どのようにしていくと、
厳しい自分を変えていけるのでしょうか?
今回はその例のひとつについてお話していきたいと思います。
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まず、厳しくなってしまうのも分かるんですよね。
相手のイヤな態度やおかしなところが目に付けば、
注意や指導、文句のひとつやふたつも言いたくなるものです。
だらしないところとか、不誠実なところとか、
ウソを誤魔化したり、自分に甘かったり・・・。
いろいろと目に付いてしまうところもあるかと思います。
それで、そんな相手のことがどんどん嫌いになっていって、
見るのもイヤ、近づかれるのもイヤ!
という感じになっていったりもするのですが、
カウンセリングでよくよくお話を進めさせて頂いていくと、
「“そこ”さえ直してくれればいいんです」とか、
「その点については許せないけれど、でも好きは好きなんです・・・」、
などとおっしゃる方も少なくありませんでした。
それはつまり、「目に付く部分」が嫌の「大部分」であって、
相手そのものはそこまで嫌いになっているのではないらしいのです。
では、この目に付く部分の正体は何なのか?というと・・・?
実は相手を通して見ている『自分のルール』なのだと言われています。
相手の至らなさや嫌なところに感じる感情は、自分が同じことをしてしまった場合に、自分に向ける怒りや憤りと同じもののようです。
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他人に優しくしようとして上手く行かない場合、
試してみて頂きたいのが、『自分に優しくなる』ということなんですね。
だらしないのはダメ。
不誠実な対応をしちゃダメ。
ウソを吐いたり誤魔化すのはダメ。
自分自身に甘くするのはダメ。
例えばこういった様に実際にも、心の中だけにしても周りにダメ出しをしているとすれば、それは同時に自分に向けている制限・禁止のルールがあるということであり、周囲に対するダメ出しのエネルギーが強いほど、自分自身をそのルールで強く厳しく縛っていると言えてしまうのかもしれません。
それらのルールは、子供の頃にご両親からのしつけ等を通して受け継がれたものや、成長していくうえで学び、作られていったものだったりします。
それには自分を守るためのノウハウが詰まっているのですが、怖れなどのネガティブな感情がベースになっている場合、少し過剰に身を守ろうとしてしまうケースもあります。
その過剰な部分(ルール)が自分を縛りだしてしまうこともあるのですね。
それによって今現在、何か問題が起きてしまっているなら、
あの頃のルールや厳しさは改善・変化させていくと良いのかもしれません。
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『自分に優しくなる』というのは、
ここでは厳しいルールから自分を解放してあげること。
ですので、自分を知るというチェックも兼ねて、
「〇〇すべき」、「〇〇しなければならない」などといった、
自分の中にあるルールを、10個くらい書き出してみて下さい。
それを「〇〇してもいいし、しなくてもいい」に書き換えてみて下さい。
試しに、一時的に、でも結構でございます(^^)
どんな気分がするでしょうか?
もしイヤな感じや強い抵抗を感じるようなら、
そのルールを作らなければならなかった時の心の痛みが、
まだ癒されていないのかもしれません。
その場合はまず、そこからご自分のケアを始めてみるのも良いかと思います。
抵抗が少なければ、
焦らずに少しずつ受け入れ、意識の奥にしみこませていきましょう(^^)
ちなみに、自分に厳しい方というのは、自分に厳しいのが「普通」になっているので、自分でそこに気付くというのはなかなか難しかったりするものであります。
むしろ私は自分に甘い方ですけど?
なんて思われている方もザラにおられます(^^;)
ですので、自分は厳しいとは思わないけど・・・という方でも、
自分の中のルールをチェックされてみると意外な発見があるかもしれません♪
自分を縛る厳し過ぎるルールは、
時に無意識的にも周りの人に影響を与えてしまうことがあります。
厳し過ぎるルールに縛られて重さと硬さを感じながら生きるのでなく、
それを緩めて、軽く柔らかに生きてみるのもオススメでございます。
お読みいただきありがとうございました!
来週は
高見綾カウンセラーです♪お楽しみに!

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