尾張エクセルの「日々精進ブログ」

尾張エクセルの「日々精進ブログ」

木曽の清流に映え、心触れ合う躍動都市;愛知県一宮市に活動拠点を置く、尾張エクセルです。保守政権を応援しつつ、経済・社会・軍事防衛まで、地域や国内、海外の気になる出来事や話題を、独断と偏見溢れる一味違った目線でブログ提供します。

物事には多面性がある。だから、ある一面からだけ見て「それが全体だ…と

思ったら大間違い」というミスを犯しかねない。

小生が、老母から「新聞は、裏一面のテレビラジオ欄から見るものよ…」と

言ったのを耳にしてである。老母は、読売新聞と中日新聞を読んでいるから

至極当然なのかもしれないが、産経新聞に加えて日経新聞を合わせて読んで

いる小生からは、「い~や、これはおかしいぞ」と感じたからである。

そんな「正論」も決して一筋縄ではいかないのかもしれない。

小生が愛読する日経新聞名物の「私の履歴書」が、最終面に掲載されている

と対比して、他の一般新聞は「何故、最終面をテレビラジオ欄(ラテ欄)

当てているのか」とか、「もっと有効に活用するべきではないか」との

指摘に対しては、それ自体は同感もしたい。

だが、「それでは一般新聞は十年一日の如く旧弊を墨守しているのか」と

いえば「読者の要望に応える為である」という以外にはないのかも…。

もしも、紙面の都合で「ラテ欄を中面に移そうものならば、たちどころに

文句が来る」らしい。

今の地デジ(地上デジタル放送)では、リモコン操作によって、容易に一週

間の番組が画面に現れる時代なのである。

「裏一面を使っての番組紹介などは時代錯誤でないのか?」と同欄は言いた

そうであるが、「そのような操作を、お年寄りが出来るのだろうか」という

意見もあるようだ。

「でも、そうなって欲しい」というのも、新聞社側の本音ではなかろうか?

何故なら、新聞社側でも「大金を支払って番組の配信を受けている」という

のが実情だそうであり、「裏には裏がある」のもまた事実のようである。

知人から聞いたちょっと面白い話を今回のブログで紹介する。
それは「18歳と81歳の違い」という話題である。
TV番組「笑点」の大喜利で話題になったのだという。

 
「ドキドキが止まらないのが18歳、動悸(どうき)が止まらないのが81歳」
「恋に溺れる18歳、風呂で溺れる81歳」
「心がもろい18歳、骨がもろい81歳」
「道を暴走している18歳、道を逆走している81歳」
「恋に溺れている18歳と、お風呂で溺れている81歳」
「まだ何も知らずにいる18歳と、もう何も覚えていられない81歳」
「恋で胸をつまらせる18歳と、餅で喉をつまらせる81歳」
「ハートが脆くなっている18歳、体の骨が脆くなっている81歳」
「学校の偏差値を気にしている18歳、体の血糖値を気にしている81歳」
など、どれも面白いが、些か切なくなるものもある。
例えば「自分探しをしている18歳、皆が自分を探している81歳」などは…。
 

閑話休題。人は「忘れる」ことで、悲しみや苦しみが和らぎ、前に進めるものである。
だが、忘れたくないものも多い。学生時代、サラリーマン時代、創業後のあれこれ…。
「思い出は、生きてきた証し」の一つである。71歳の小生にも思い出が多数ある。
明るく振り返られるのならば、今の暮らしがそう悪くないことを示していると思う。
「忘れる力も大事だが、記憶力も失いたくない」ものである。
最近は、「TVに映る芸能人の名前が出てこない」ことが増えて、「老人力がついた」と
言ってみても、些か不安なわが身だ。この三年余りの闘病中に、なお一層進んだようだ。
「大切な約束を忘れ、どうでもいいことを覚えているのが81歳」と、笑われてもいいの
ではないだろうか。
時々は「脳トレ」に励み、「記憶力を磨こう」とも考えている。
そのためには、人の話をよく聞いて、よく考え、せいぜい頭を働かせることであろう。
書くこととも、計算することも、そして話してみることも重要だと思う。
集合住宅の賃貸管理を20年間営んできて、「金持ち大家さん」を目指す小生が、
常日頃感じている「こだわり」を金言集として綴る。
2024(令和6)年の第17弾である。
今回のテーマは「小生が考える不動産の賢い相続対策」である。
 
相続財産の内訳でもっとも多い「不動産」は、困った相続財産なのか?
相続財産の主役とも言えるこの不動産が、実は困った問題を引き起こすことも。
1つしかない不動産を兄弟の誰が相続するのか、誰も住まない実家をどう処分?
…など、家族間や相続税の申告において様々なトラブルの原因となっている。
 
【解説】「いま保有している不動産(居宅,土地,駐車場,更地、賃貸物件…)の
相続対策」に当たって考慮すべき事項。
 
①不動産の三重苦「分けにくい」、「揉めやすい」、「税負担が分りにくい」
②元気なうちにやっておきたい相続対策は…
 「遺言書作成」、「生前贈与」、「保険活用」,「民事信託(家族信託)」など。
③財産の把握と相続税の試算;「不動産がある遺産の相続税シミュレーション」
④不動産の相続税評価額の把握;宅地(自宅、貸家建付地),駐車場,農地,山林…
 種類と利用方法で異なる。
⑤これから変わる新ルールを学ぶ;民法改正や土地登記制度の見直しなど。
6月24日の東京外国為替市場で、円相場が大きく下落している。8時30分時点は
1$=159円83〜85銭と、前週末17時時点と比べ1円07銭の円安・ドル高。
米景気の底堅さを背景にした「円売り・ドル買い」が優勢となって、8時半過ぎには
一時1$=159円90銭近辺と4月29日以来およそ2か月ぶりの安値をつけた。
6月の「米購買担当者景気指数(PMI)」速報値は。2年2か月ぶりの高水準に。
企業の景況感が改善していることで米景気は底堅さを保つとの見方が広がり、日米で
大きく開いた金利差に着目した「円売り・ドル買い」が改めて膨らんでいる。
神田真人財務官は6月24日、円安進行の為替相場への対応姿勢を問われて「投機に
もとづく過度な変動があった場合には、適切な行動をとる用意がある」と述べた。
為替介入については「常日頃から24時間いつでもできるように準備している」とも
述べて、円安進行を牽制した。だが目新しい内容には欠けたとして円買い・ドル売り
の勢いは限られている。
対ドルの円相場は1$=159円台を推移し、政府が為替介入に踏み切る前の4月に
付けた「1$=160円」に迫っている。
 
小生が愛読する日経新聞6月14日の夕刊マーケット・投資欄コラム;【十字路】に
掲載の 「中前国際経済研究所代表;中前忠氏の『なぜ円安なのか』」は、なかなか
面白かったので、一部加筆の上で引用して紹介する。
 
円安は長年にわたる放漫な財政・金融政策の結果」である。「税収を遥かに上回る
財政支出を続け、これを日銀がファイナンスし続けた
」からだ。円安を止める為には
財政も金融も引き締め、経済活動を落とさなくてはならない。
放漫の度合いをみると、2010年から23年にかけての13年間で、中央政府の債
務は609兆円から988兆円へと379兆円増えている
が、この同じ期間に日銀の
保有する国債(財投債を含む)は523兆円の増加
だ。政府債務の増加分の1.4倍も
買っているのだ。驚異的な「プリンティングマネー」である。
 
問題は「このような安易な財政政策は、貿易赤字の定着で転機を迎える」ことである。
資金の対外流出が加速するだけでなく、内外の金利格差が認識されてくるのだ。特に、
米国がインフレと高金利に見舞われて以降、状況は一段と厳しくなっている。
高いリターンを求めて、為替リスクのとれる個人マネーが海外投資の主役になった
からである。「ミセス・ワタナ」ベのドル預金に始まって、新NISA(少額投資非
課税制度)の下での海外株ファンドへの投資などである。金融機関のような投資制約
のない個人マネーが解き放たれてきているのである。
デフレからの脱却といって、インフレの受容を迫るのは中央銀行の傲慢」である。
円安はインフレを加速させて、家計の生活水準を圧迫する。しかも、円安になっても
輸出数量は増えてこない。大半の輸出企業は海外に生産基地をもっているからなのだ。
財政赤字と貿易赤字という双子の赤字を抱えた国は、財政も金融も引き締めて赤字の
縮小を強要されてきた
のが世界の歴史である。政治がそれに取り組まないなら、円安
から高金利へと市場が圧力をかける。小手先の為替介入で解決できる話ではないのだ。
日経新聞6月1日付けの朝刊の「プラス1」に掲載された「人生に役立つ相場格言」
からの加筆引用である。
金融相場で長年にわたって共有されてきた投資の格言である。山あり谷ありの修羅場
で揉まれており、人生の大きな決断に生かせるものも少なくない。人生にも役立ちそ
うな格言を選んで紹介する。「売買のコツと心得編」である。
 
売るべし 買うべし 休むべし
「株式投資に売りと買いのどちらかしかない」と思うのは誤りで、休むことも大切な
要素なのだ。
年中、売ったり買ったりしていなければ 気のすまない人がいる。失礼な言い方だが、
そういうやり方で儲かっている人はいないのではないだろうか。
株式投資に売りと買いのどちらかしかないと思うのは誤りで、休むことも大切な要素
であると説くのが、この「売るべし 買うべし 休むべし」である。
損得に関係なく 一つの売買が終わったら一歩退いて市場の環境や相場の動向、そして
天下の形勢をゆっくり眺め回す余裕を持つ。この間に目のくもりを払拭して、心身の
コンディションを調整し、同時に投資資金を整えて、次の機会に備えるわけだ。
とにかく株式投資で無理をすれば、必ず敗れる。何らかの制約をおしてまで株式投資
をする愚は避けることだ。
 
相場は明日もある】焦りを戒めて、冷静さを促す格言である。
相場は今日で終わりではなく、明日もある。焦って売買をせずに冷静になろう。保有
する銘柄が今日は上昇しなくても、次の日以降の需給や物色変化で上昇することも。
明日という言葉に抱くイメージは、日本と西洋では大きな違いがある。 日本のそれは
「明日は明日の風が吹く」や、「明日ありと思う心のあだ桜」などと、やや刹那的であって
ヤケ気味であるが、西洋では「明日は今日よりもっと良い日だ」と、明日を楽しみにする
風潮が強い。
株式投資で「明日」を見る場合は、日本的心情ではなく 西洋式でいきたいものである。
特に買いの場合は、この気持ちが大切になる。
みんなが一斉に買いついているときの相場は不自然なものである。その後に現れる相場
こそ、本来の姿だ。これを待って仕掛けることが成功の道につながるといえよう。
「相場は明日もある」とは、焦りを戒め、機会をじっくり待つことを教えた格言である。
 
株を買うな、時を買え
投資対象である株を買う(選ぶ)ことよりも、投資をする時(時期やタイミング)を
選ぶことの方が重要である。
同じ優良株でも、やはり買い時を誤ると結果は思わしくないものだ。
「漁師は潮を見る」という。経験豊かな漁師なら気象のほかに潮流の微妙な変化を読み
取って、出漁の機会をつかむものだ。株式投資も同様なのである。
経験をつめば、ちょうど潮が満ちてくるのを感じるように 上げ相場到来を予知できる
ようになるという。むろんそれは、単なるカンではなく多種多様の指標や材料を的確
に分析した結果というべきだろう。
 
見切り千両
含み損を抱えた際、損失が少ないうちに見切りを付けることは「千両の価値」がある。
含み損を抱えた株式などに対して、損失の少ないうちに見切りをつけることは、千両の
価値があり、損失を拡大させないために、ある程度の損を覚悟で売買することには万両
の価値があるという例え。
投資で含み損(評価損)の状態にある場合、今後の反転を期待して保有し続けるのでは
なく、期待せずに手放して損切りするのが重要であることをいう。
これは、株式や債券,投資信託,商品先物,FXなど投資全般で参考になる格言(教訓)
であり、「見切り千両、損切り万両」と言うこともある。
一般に保有するポートフォリオやポジションに評価損が生じた場合、甘い期待で回復を
待ってずるずると保有し続けると、想定外に損失が大きく膨らむ可能性があるために、
早めに見切って(損切りをして)、損失を限定的なものに抑えることが重要になる。
 
利食い急ぐな、損急げ
慌てて利食いをする必要はないが、損失は早めに切るのが得策である。
上げ相場の場合には、あわてて利食いする必要はない。 一時的に下がっても、儲け幅が
多少減ることぐらいですむ。 しかし、損をしているのに損失を確定しないと損はかさむ
ばかりになる。
利益が出ているときは、もっと値上がりする可能性があるので、急がずに 利益を伸ばす
べきである。逆に損失が出ているときは、早めに切って大損を避けるべきである。
❝金(カネ)は天下の回りも物だ! ただ いつもこっちをよけて回るのが気にくわん❞
「イワン・ツルゲーネフ」の『猟人日記』より
「カネは天下の回りもの」とは、「お金は常に人の間を巡っているものだから、今は
持っていない人のところにも、そのうち巡ってくる。
お金は一箇所にとどまるものではなく、常に人から人へ回って世の中を絶えず動いて
いるものだから、今はお金がなくても、頑張って働いていればいつかは大金が回って
くるものである。「だからくよくよせずに、真面目に働くように…」という励ましの
言葉として使われている。
また、「今は大金があるかもしれないけれども、お金は回りものだから いつかは手を
離れていくかもしれない」という戒めの意味として使うこともあるようだ。
だから、「お金を一箇所にとどめていてはいけないぼだ!」と考えて、どんどん使う。
それは正しい考え方かもしれない。しかし『投資』であることが重要だ。『浪費』で
あってはならない。
てっきり「お金は使わないと流通しないからじゃんじゃん使っちゃおう!」、「ガン
ガンお金をつかっていこーぜ!」という意味かと思いきや、励ましの意味で使うこと
が多いようである。
小生は、「カネは天下の回りもの」とは、ことわざだと思っていた。
この言葉は、ロシアの文豪;「イワン・ツルゲーネフ」の『猟人日記』にあるという。
抑圧された貧しい農民を描き、後の農奴解放に繋がったとされる連作短編集である。
この言葉の教えには「二面性」がある。「金銭を持っていてもいつかは失う」という
戒めと、「カネはそのうち手にできる」という励まし。どちらにとるか。
「パーッといこう」と、呑兵衛調も俗にあるようだが、殆んどは後者であると、小生
は勝手に推測する。
 
閑話休題。今年の春闘の交渉結果によると、現時点の賃上げは過去最高水準だという。
全国では 4月の基本給の伸び率が実に29年6か月ぶりの高さになった由。とはいえ、
実質賃金は 最長の「25か月連続マイナス」であるそうだ。「物価の高騰に賃金上昇
が追いつかない」のだ。財布なしのキャッシュレス時代に、スマホを動かす指は固く
なるばかりという。
他方で、こちらは「環流」である。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件。これに
端を発した「改正政治資金規正法」が6月19日に成立した。実態解明、再発防止など
「政治とカネ」に真摯に向き合ったのか。透明度は増したのか。超低空飛行を続けてい
る岸田内閣支持率を見れば明らかだろう。
「ツルゲーネフ」の金言に続くのは、「ただ、いつもこちらを避けて回るのが気にくわ
ない」である。
古今東西、嘆息は同じであろう。「東海地方も梅雨入りした」せいばかりではないだろ
うが、あまりにもすっきりせずに、梅雨入りした日曜日の湿っぽいブログになった…。
6月22日の午後は、コロナ禍後 久しぶりに「ニッショー」本社を訪れた。
本社2階のセミナールームで、大勢の大家さんたちとともに、「落語で学ぶ相続・
アパート経営」セミナーを受講した。
講師の「こころ亭久茶」師匠は、東京;八王子で行政書士、FP(ファイナンシャル
プランナー)事務所のオフィス代表でもある。
年間140回を超える「心の通う相続・資産継承」を提唱しておられるという。
また、賃貸住宅経営や不動産活用に関与されて、独自のノウハウで賃貸住宅経営の
フォローもされている由。
今回のセミナーは、「相続対策」、「相続税対策」、「不動産活用」、「賃貸住宅
経営」、「終活」などについて90分高座を拝聴した。
小生が興味を持ったポイントを箇条書きにしてみる…
・今どきの相続事情~相続問題のあんなこと、こんなこと
・亡くなる前に相続問題は起きている~後見制度・民事信託と認知症対策
・相続税増税で大切な節税対策~しかし、税金ばかりに向いてはいけない!
・節税対策例~生前贈与(名義預金に注意)、アパート経営、生命保険
・増える空き家・空き地問題~専門家のアイデアと今どきのニーズ/解決策
・アパート経営は、唯一後出しジャンケンが出来る資産運用法
・アパートオーナー二代目・三代目の認識と心得とは?「資産」ではなく「事業経営」
・終活や相続対策は明るく前向きに
今回のセミナーでは、「落語で学ぶ相続対策・賃貸住宅経営」を楽しくお聞きしたが、
「終活」ついてもおおいに役立つ内容であった。
国会は去る6月19日に、与野党の党首討論を開いた。岸田文雄首相(自民党総裁)は
立憲民主党の泉健太代表からの衆院解散要求を拒否した。「経済をはじめ様々な課題に
結果を出すことに専念しなければならない。それ以外のことは考えていない」と語った。
党首討論の開催は3年ぶりの開催で、岸田政権下では初めてだ。泉代表は、「改正政治
資金規正法の改革内容は不十分」と指摘した。「国民は全く納得していない。無理やり
通したのは本当に残念だ」と述べて、衆院解散を訴えた。
日本維新の会の馬場伸幸代表は、内閣総辞職を求めた。岸田首相の政権運営については、
「万策尽きている。責任を持って仕事ができる首相にバトンを渡して欲しい」と主張。
国民民主党の玉木雄一郎代表は、「自民党内からも責任を問う声が公然と出て、国民の
信頼も地に落ち、四面楚歌だ」と辞職を促した。
岸田首相は、「立憲民主党が政治資金パーティーの全面禁止法案を提出しながらも 党幹
部がパーティーを開いていた事案」に言及した。政治改革のあり方については、「全て
禁止し、現実を見ることがない案ではあってはならない」と語った。
さらに、憲法改正や安全保障、エネルギー分野でも「責任ある態度をとってもらいたい」
と立憲民主党の姿勢を批判した。
「選択的夫婦別姓」も論点となった。岸田首相は ビジネスなどの現場で不都合が生じて
いると認めつつも、「国会で議論を深めるのは重要だ」と話すに留めた。また、共産党
の田村智子委員長は制度導入のための法整備を主張していた。
 
3年ぶりの党首討論が開催された。岸田文雄首相が政権に就いてから、初めてのことだ。
過去には、民主党政権の野田佳彦首相と 当時は野党であった安倍晋三氏との党首討論の
場で、衆院解散が決まったこともあった。小生は、このときのやりとりを覚えている。
岸田文雄首相が6月19日、初めて国会の党首討論に臨んだ。自民党派閥の裏金事件を
受けて成立した「改正政治資金規正法」。透明化は、一歩でも先に進んだのだろうか。
「政治活動の自由と知る権利のバランス」を、岸田首相は訴えていたが、「見えそうで
見えない秘密は、蜜の味」ともいえる疑念が一向に消えない。
衆院解散や内閣総辞職を迫る声が、各野党側から相次ぐと、岸田首相は強い調子で こう
反論した。「私自身は、四面楚歌とは考えていない」と。「弱いところなんて見せちゃ、
ダメダメ」とでも思っているのだろうか。
「経団連」が早期実現を提言した「選択的夫婦別姓制度」。「夫婦や家族の一体感」は、
別姓を選ぶ当事者が心配すればいい話ではないのか。だが、「私 分からなくてさ…」と
言わんばかりのゼロ回答が続いた。
岸田腫瘍がお得意の、こんなフレーズもあった。「先送りできない課題に結果を出す」。
「この言葉が いつか本当になる日を願って…」。果たして超低空の支持率に留まってい
る岸田首相に、そんなに時間が残されているのだろうか。
野党から衆院解散を迫られても、退陣~内閣総辞職を迫られても、岸田首相は「のれん
に腕押し」であったなぁ。全く嚙み合わないやりとりを、事務作業の合間に眺めつつも、
昼下がりのひと時が実に苦々しいものであった。駄目だぁ、こりゃ…。
本日;6月21日は 二十四節気の一つ;「夏至(げし)」である。今朝は雨であるが
1年で最も 昼の時間が長い日である。この日を境に、だんだん日が短くなっていく。
この春から、毎日のように早朝の散歩をしている小生は、日の出の時間が早く、日没
時間が遅いことを 肌で感じている。残念だが、雨の今日は散歩中止である。
「昼の時間が長い」というのは北半球での話で、南半球では同じ日が、最も昼の時間
が短い日になる。

ちなみに、「夏至」という日本での名前は、「二十四節気」という 中国の古い暦(こ
よみ)から来ている。
二十四節気は古代中国で生まれた暦のために、ネーミングの季節感が日本とは 微妙に
違う部分がある。
例えば、「立秋」が まだ真夏の8月7日頃だったり、「夏至」は梅雨のない北海道を
除いて、ほぼ日本全域で梅雨であったりする。
そのために、「雑節(ざっせつ)」という「日本独自の暦」を表す言葉も生まれた。
例えば、入梅(6月10~11日)、半夏生(はんげしょう:7月1~2日)、土用
(7月19~20日)といったものである。
 
「二十四節気の節気(約15日間)」を 更に3つ(約5日間)に分けた季節の目安を
「七十二候」と言う。日本特有の季節の移り変わりを感じ取れる、古来伝わる区分だ。

初候は「乃東枯(なつかれくさかるる)」で、6月21日~26日頃。
12月の冬至の頃に芽を出した「靫草(うつぼぐさ)」が枯れる時期である。「靫草」
とは「夏枯草(かこそう)」とも呼ばれる野草である。
色鮮やかな花が開花する時期に枯れゆく花に目を向けて、季節の巡りを実感する。
次候は「菖蒲華(あやめはなさく)」で、6月27日~7月1日頃。
水辺や水中で菖蒲(あやめ)が咲き誇る時期である。
紫と緑の組み合わせは 雨に濡れると一層鮮やかになり、しっとりと日本の梅雨を彩っ
てくれる。
夏至の末候は「半夏生(はんげしょうず)」で7月2日~6日頃。
「半夏(はんげ)」という薬草が生え始める時期である。
「半夏」とは漢方薬の半夏(はんげ)、別名で「からすびしゃく(烏柄杓)」のこと。
農家では、夏至から11日目の雑節である「半夏生(はんげしょう)」を特に重要視し
ており、この日までに田植えや畑仕事を終える目安としていた。
世界遺産で国宝の姫路城(兵庫県姫路市)の外国人入場料について、清元秀泰市長が
約4倍に引き上げる案を6月16日の国際会議関連行事で示した。
清元市長は、「多くの人が上ると天守閣が傷む。市民の憩いの場でもあり、2種類の
料金設定があっても良いのではないか」と趣旨を説明した。「実際に値上げをするの
かどうか」は検討段階だとした。
清元市長は6月16日、姫路市での国際防災会議に関連したシンポジウムに出席して
「姫路城には7$で入れるが、もっと値上げしようかと思っている。外国人は 30$
払っていただいて、市民は5$ぐらいにしたい」と発言した。
現在の18歳以上の入場料は国籍問わず1千円で、清元市長の案の通りなら外国客が
高くなり、市民の5$は今よりも安くなる。
日本の城は外国の人に人気が高い。中でも白壁が美しく、「シラサギ」が舞う姿にも
似た「姫路城(白鷺城)」は特別らしい。国宝で世界遺産でもある姫路城への外国人
来場者は昨年、過去最多45万人だったという。全入場者の約3割を占めた由。
姫路市にとっては、「インバウンド(訪日客)」を見込める「財産」でもあるのだ。
18歳以上は1千円で天守に登れるが、「30$(約4700円)くらいにしたい」
という。「外国人に限って入場料の値上げを検討したい」と姫路市長が語った。
「大勢が登ると木造建築物は傷み、壊れやすくなる」と「オーバーツーリズム(観光
公害)」を指摘。「ごみ対策」もあるのだろう。「市民と、10年に1回来るかどう
かの外国人観光客は違う」とも述べて、料金差に理解を求める。
小生が約10年前に訪れたインドのタージマハルは、外国人である小生の入場料金は
750ルピー(約1400円)だったが、インド人の料金は僅か20ルピー(約35
円)であった。これは、インド人のガイドツアーから聞いた。約40倍近い金額だ。
エジプトのピラミッドは、エリア入場料が160エジプトポンド(約1120円)、
クフ王のピラミッド内部入場料は360エジプトポンド(約2520円)などだが、
周辺国とそれ以外の国の人では、入場料に9倍もの差があるという。
料金差の受け止めはさまざまだろうが、世界遺産は人類共通の財産だ。国境を超えて
理解し合う場であってほしいものである。