物事には多面性がある。だから、ある一面からだけ見て「それが全体だ…と
思ったら大間違い」というミスを犯しかねない。
小生が、老母から「新聞は、裏一面のテレビラジオ欄から見るものよ…」と
言ったのを耳にしてである。老母は、読売新聞と中日新聞を読んでいるから
至極当然なのかもしれないが、産経新聞に加えて日経新聞を合わせて読んで
いる小生からは、「い~や、これはおかしいぞ」と感じたからである。
そんな「正論」も決して一筋縄ではいかないのかもしれない。
小生が愛読する日経新聞名物の「私の履歴書」が、最終面に掲載されている のと対比して、他の一般新聞は「何故、最終面をテレビラジオ欄(ラテ欄) に当てているのか」とか、「もっと有効に活用するべきではないか」との 指摘に対しては、それ自体は同感もしたい。 |
だが、「それでは一般新聞は十年一日の如く旧弊を墨守しているのか」と いえば「読者の要望に応える為である」という以外にはないのかも…。 もしも、紙面の都合で「ラテ欄を中面に移そうものならば、たちどころに 文句が来る」らしい。 |
今の地デジ(地上デジタル放送)では、リモコン操作によって、容易に一週 間の番組が画面に現れる時代なのである。 「裏一面を使っての番組紹介などは時代錯誤でないのか?」と同欄は言いた そうであるが、「そのような操作を、お年寄りが出来るのだろうか」という 意見もあるようだ。 「でも、そうなって欲しい」というのも、新聞社側の本音ではなかろうか? |
何故なら、新聞社側でも「大金を支払って番組の配信を受けている」という のが実情だそうであり、「裏には裏がある」のもまた事実のようである。 |