3年ぶりの「党首討論」を聴いて… | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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国会は去る6月19日に、与野党の党首討論を開いた。岸田文雄首相(自民党総裁)は
立憲民主党の泉健太代表からの衆院解散要求を拒否した。「経済をはじめ様々な課題に
結果を出すことに専念しなければならない。それ以外のことは考えていない」と語った。
党首討論の開催は3年ぶりの開催で、岸田政権下では初めてだ。泉代表は、「改正政治
資金規正法の改革内容は不十分」と指摘した。「国民は全く納得していない。無理やり
通したのは本当に残念だ」と述べて、衆院解散を訴えた。
日本維新の会の馬場伸幸代表は、内閣総辞職を求めた。岸田首相の政権運営については、
「万策尽きている。責任を持って仕事ができる首相にバトンを渡して欲しい」と主張。
国民民主党の玉木雄一郎代表は、「自民党内からも責任を問う声が公然と出て、国民の
信頼も地に落ち、四面楚歌だ」と辞職を促した。
岸田首相は、「立憲民主党が政治資金パーティーの全面禁止法案を提出しながらも 党幹
部がパーティーを開いていた事案」に言及した。政治改革のあり方については、「全て
禁止し、現実を見ることがない案ではあってはならない」と語った。
さらに、憲法改正や安全保障、エネルギー分野でも「責任ある態度をとってもらいたい」
と立憲民主党の姿勢を批判した。
「選択的夫婦別姓」も論点となった。岸田首相は ビジネスなどの現場で不都合が生じて
いると認めつつも、「国会で議論を深めるのは重要だ」と話すに留めた。また、共産党
の田村智子委員長は制度導入のための法整備を主張していた。
 
3年ぶりの党首討論が開催された。岸田文雄首相が政権に就いてから、初めてのことだ。
過去には、民主党政権の野田佳彦首相と 当時は野党であった安倍晋三氏との党首討論の
場で、衆院解散が決まったこともあった。小生は、このときのやりとりを覚えている。
岸田文雄首相が6月19日、初めて国会の党首討論に臨んだ。自民党派閥の裏金事件を
受けて成立した「改正政治資金規正法」。透明化は、一歩でも先に進んだのだろうか。
「政治活動の自由と知る権利のバランス」を、岸田首相は訴えていたが、「見えそうで
見えない秘密は、蜜の味」ともいえる疑念が一向に消えない。
衆院解散や内閣総辞職を迫る声が、各野党側から相次ぐと、岸田首相は強い調子で こう
反論した。「私自身は、四面楚歌とは考えていない」と。「弱いところなんて見せちゃ、
ダメダメ」とでも思っているのだろうか。
「経団連」が早期実現を提言した「選択的夫婦別姓制度」。「夫婦や家族の一体感」は、
別姓を選ぶ当事者が心配すればいい話ではないのか。だが、「私 分からなくてさ…」と
言わんばかりのゼロ回答が続いた。
岸田腫瘍がお得意の、こんなフレーズもあった。「先送りできない課題に結果を出す」。
「この言葉が いつか本当になる日を願って…」。果たして超低空の支持率に留まってい
る岸田首相に、そんなに時間が残されているのだろうか。
野党から衆院解散を迫られても、退陣~内閣総辞職を迫られても、岸田首相は「のれん
に腕押し」であったなぁ。全く嚙み合わないやりとりを、事務作業の合間に眺めつつも、
昼下がりのひと時が実に苦々しいものであった。駄目だぁ、こりゃ…。