国会は去る6月19日に、与野党の党首討論を開いた。岸田文雄首相(自民党総裁)は
立憲民主党の泉健太代表からの衆院解散要求を拒否した。「経済をはじめ様々な課題に
結果を出すことに専念しなければならない。それ以外のことは考えていない」と語った。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240622/06/office-sugimoto/47/99/j/o0550034315454403997.jpg?caw=800) |
党首討論の開催は3年ぶりの開催で、岸田政権下では初めてだ。泉代表は、「改正政治
資金規正法の改革内容は不十分」と指摘した。「国民は全く納得していない。無理やり
通したのは本当に残念だ」と述べて、衆院解散を訴えた。 |
日本維新の会の馬場伸幸代表は、内閣総辞職を求めた。岸田首相の政権運営については、
「万策尽きている。責任を持って仕事ができる首相にバトンを渡して欲しい」と主張。 |
国民民主党の玉木雄一郎代表は、「自民党内からも責任を問う声が公然と出て、国民の
信頼も地に落ち、四面楚歌だ」と辞職を促した。 |
岸田首相は、「立憲民主党が政治資金パーティーの全面禁止法案を提出しながらも 党幹
部がパーティーを開いていた事案」に言及した。政治改革のあり方については、「全て
禁止し、現実を見ることがない案ではあってはならない」と語った。 |
さらに、憲法改正や安全保障、エネルギー分野でも「責任ある態度をとってもらいたい」
と立憲民主党の姿勢を批判した。 |
「選択的夫婦別姓」も論点となった。岸田首相は ビジネスなどの現場で不都合が生じて
いると認めつつも、「国会で議論を深めるのは重要だ」と話すに留めた。また、共産党
の田村智子委員長は制度導入のための法整備を主張していた。 |
|
3年ぶりの党首討論が開催された。岸田文雄首相が政権に就いてから、初めてのことだ。
過去には、民主党政権の野田佳彦首相と 当時は野党であった安倍晋三氏との党首討論の
場で、衆院解散が決まったこともあった。小生は、このときのやりとりを覚えている。 |
岸田文雄首相が6月19日、初めて国会の党首討論に臨んだ。自民党派閥の裏金事件を
受けて成立した「改正政治資金規正法」。透明化は、一歩でも先に進んだのだろうか。
「政治活動の自由と知る権利のバランス」を、岸田首相は訴えていたが、「見えそうで
見えない秘密は、蜜の味」ともいえる疑念が一向に消えない。 |
衆院解散や内閣総辞職を迫る声が、各野党側から相次ぐと、岸田首相は強い調子で こう
反論した。「私自身は、四面楚歌とは考えていない」と。「弱いところなんて見せちゃ、
ダメダメ」とでも思っているのだろうか。 |
「経団連」が早期実現を提言した「選択的夫婦別姓制度」。「夫婦や家族の一体感」は、
別姓を選ぶ当事者が心配すればいい話ではないのか。だが、「私 分からなくてさ…」と
言わんばかりのゼロ回答が続いた。 |
岸田腫瘍がお得意の、こんなフレーズもあった。「先送りできない課題に結果を出す」。
「この言葉が いつか本当になる日を願って…」。果たして超低空の支持率に留まってい
る岸田首相に、そんなに時間が残されているのだろうか。 |
野党から衆院解散を迫られても、退陣~内閣総辞職を迫られても、岸田首相は「のれん
に腕押し」であったなぁ。全く嚙み合わないやりとりを、事務作業の合間に眺めつつも、
昼下がりのひと時が実に苦々しいものであった。駄目だぁ、こりゃ…。 |