人生にも役立つ「相場格言」③ | 尾張エクセルの「日々精進ブログ」

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日経新聞6月1日付けの朝刊の「プラス1」に掲載された「人生に役立つ相場格言」
からの加筆引用である。
金融相場で長年にわたって共有されてきた投資の格言である。山あり谷ありの修羅場
で揉まれており、人生の大きな決断に生かせるものも少なくない。人生にも役立ちそ
うな格言を選んで紹介する。「売買のコツと心得編」である。
 
売るべし 買うべし 休むべし
「株式投資に売りと買いのどちらかしかない」と思うのは誤りで、休むことも大切な
要素なのだ。
年中、売ったり買ったりしていなければ 気のすまない人がいる。失礼な言い方だが、
そういうやり方で儲かっている人はいないのではないだろうか。
株式投資に売りと買いのどちらかしかないと思うのは誤りで、休むことも大切な要素
であると説くのが、この「売るべし 買うべし 休むべし」である。
損得に関係なく 一つの売買が終わったら一歩退いて市場の環境や相場の動向、そして
天下の形勢をゆっくり眺め回す余裕を持つ。この間に目のくもりを払拭して、心身の
コンディションを調整し、同時に投資資金を整えて、次の機会に備えるわけだ。
とにかく株式投資で無理をすれば、必ず敗れる。何らかの制約をおしてまで株式投資
をする愚は避けることだ。
 
相場は明日もある】焦りを戒めて、冷静さを促す格言である。
相場は今日で終わりではなく、明日もある。焦って売買をせずに冷静になろう。保有
する銘柄が今日は上昇しなくても、次の日以降の需給や物色変化で上昇することも。
明日という言葉に抱くイメージは、日本と西洋では大きな違いがある。 日本のそれは
「明日は明日の風が吹く」や、「明日ありと思う心のあだ桜」などと、やや刹那的であって
ヤケ気味であるが、西洋では「明日は今日よりもっと良い日だ」と、明日を楽しみにする
風潮が強い。
株式投資で「明日」を見る場合は、日本的心情ではなく 西洋式でいきたいものである。
特に買いの場合は、この気持ちが大切になる。
みんなが一斉に買いついているときの相場は不自然なものである。その後に現れる相場
こそ、本来の姿だ。これを待って仕掛けることが成功の道につながるといえよう。
「相場は明日もある」とは、焦りを戒め、機会をじっくり待つことを教えた格言である。
 
株を買うな、時を買え
投資対象である株を買う(選ぶ)ことよりも、投資をする時(時期やタイミング)を
選ぶことの方が重要である。
同じ優良株でも、やはり買い時を誤ると結果は思わしくないものだ。
「漁師は潮を見る」という。経験豊かな漁師なら気象のほかに潮流の微妙な変化を読み
取って、出漁の機会をつかむものだ。株式投資も同様なのである。
経験をつめば、ちょうど潮が満ちてくるのを感じるように 上げ相場到来を予知できる
ようになるという。むろんそれは、単なるカンではなく多種多様の指標や材料を的確
に分析した結果というべきだろう。
 
見切り千両
含み損を抱えた際、損失が少ないうちに見切りを付けることは「千両の価値」がある。
含み損を抱えた株式などに対して、損失の少ないうちに見切りをつけることは、千両の
価値があり、損失を拡大させないために、ある程度の損を覚悟で売買することには万両
の価値があるという例え。
投資で含み損(評価損)の状態にある場合、今後の反転を期待して保有し続けるのでは
なく、期待せずに手放して損切りするのが重要であることをいう。
これは、株式や債券,投資信託,商品先物,FXなど投資全般で参考になる格言(教訓)
であり、「見切り千両、損切り万両」と言うこともある。
一般に保有するポートフォリオやポジションに評価損が生じた場合、甘い期待で回復を
待ってずるずると保有し続けると、想定外に損失が大きく膨らむ可能性があるために、
早めに見切って(損切りをして)、損失を限定的なものに抑えることが重要になる。
 
利食い急ぐな、損急げ
慌てて利食いをする必要はないが、損失は早めに切るのが得策である。
上げ相場の場合には、あわてて利食いする必要はない。 一時的に下がっても、儲け幅が
多少減ることぐらいですむ。 しかし、損をしているのに損失を確定しないと損はかさむ
ばかりになる。
利益が出ているときは、もっと値上がりする可能性があるので、急がずに 利益を伸ばす
べきである。逆に損失が出ているときは、早めに切って大損を避けるべきである。