こんにちは、粟津サヤカです![]()
京都でオリジナルツアーのガイドをしています。
京都の歴史と風情ある町並みが好きで
いろいろ訪ね、調べまわっているうちに、
これをコースにしてガイドしたら楽しんでもらえるかも![]()
と勝手にガイドをはじめました。
そんな私が町を歩きまわっているとき目にした
レトロ消滅の現実![]()
風化、耐震、維持費の重圧、管理者の不在・・・
生まれるものがあれば消え去るものもある。
ちゃんと理解しています。
だからこそ今のうち自分の目で見て記録に残そう![]()
そんな思いからはじめたこのブログ、
今回のレトロは、
旧日本生命京都支店です。
大正3年竣工、辰野片岡事務所が設計しました。
東京駅を設計したことで有名な辰野金吾が
教え子の片岡安とともに設立した建築事務所です。
三条通りと柳馬場通りの角に建っています。
三条通りは東海道とつながる通り、
明治末期ごろには京都を代表するビジネス街になったそうです。
その名残りで三条通りには現役の近代建築が多いのです。
(「京都の洋館」光村推古書院より)
塔屋部分のみを南側から撮影しました。
この建物が南北に細長い建物であることがよくわかります。
建物の左側を見てください。
新しい建物が続いていますよね。
そう、この塔屋を含む一部のみが保存されているのです。
壁面の装飾が凝っていておしゃれです。
カーテンなどの房飾りをイメージしているのでしょうか。
壁体には鉄骨をいれて耐震補強してあります。
壁面は石を貼ってあるそうですよ。
(「京都の洋館」光村推古書院より)
南と東へ向いて扉と階段がついています。
お着物を着つけられたボディがお迎え![]()
現在はリユース着物のお店になっています。
古典主義的な装飾が目立つ塔部分。
パリの大きな橋に取り付けられている照明のような装飾が見えます。
屋根はスレート葺きだとか。尖がった屋根が個性的です。
正面に額のようなものがあったので、彫刻か何かかと思いましたが
かつてはここに日本生命京都支店の看板がはめこまれていたようです。
(「京都の洋館」光村推古書院より)
一部のみ保存されている旧日本生命京都支店。
竣工当時はどんな姿をしていたのでしょうか。
活気ある三条通でもひときわ目立つとんがり屋根の塔。
この通りのシンボルのひとつとして長くあり続けてほしいものです。
また、今回ご紹介した旧日本生命京都支店はコースに含まれていませんが、
私がオリジナルツアーのガイドをつとめるオフアワーズの京都のんびりおさんぽ旅では
他にもいろんな京都をご紹介しています。
- 洛中レトロ御所南コース 12/16(土)
今年開催分も残すところあと1回![]()
晩秋のレトロな京都をご一緒しましょう![]()
来年のツアーについては1ヶ月前を目途にどんどん公開していく予定です。
ご期待ください![]()
さて、次はどこへ行こうかな~![]()








