こんにちは、粟津サヤカですお茶

京都でオリジナルツアーのガイドをしています。ニコニコ

 

京都の歴史や風情ある町並みが好きで

北から南へ訪ね歩いたりスニーカー

西から東へ調べまわったり本

 

そうしているうちに、

この街が無限の切り口を持ち、

切り口ごとに異なるおもしろい表情を見せてくれることに気付いたのです。

そのできるだけ多くを知り、伝えるために

勝手ながらオリジナルのガイドを始めました。

 

そんな私が町を歩きまわっているとき目にした

レトロ消滅の現実ガーン

 

風化、耐震、維持費の重圧、管理者の不在・・・

生まれるものがあれば消え去るものもある。

ちゃんと理解しています。

だからこそ今のうち自分の目で見て記録に残そうグー

そんな思いからはじめたこのブログ、

 

今回のレトロは、

日本聖公会京都復活教会です。

 

京都でも交通量の多い堀川通りと北大路通りの交差点に

どっしりと、その真っ白で清らかな姿を見せています。

やや新しめの昭和11年、ヴォーリズ建築事務所の設計で建てられました。

(「京都の洋館」光村推古書院より)

現在は写真の左手から続く幼稚園が併設され、

子どもたちの元気な声が聞こえています。

 

丸みのある尖塔アーチと曲線で装飾性のある意匠が優し気。

ニコニコと笑顔が絶えない肝っ玉母さんに見守られているような気がします。

入口の左右に取り付けられた照明もレトロで美しい拍手

この塔屋部分にのみ2階があり、応接室が設けられているそうです。

(「京都の洋館」光村推古書院より)

 

復活教会の名の通り、

キリスト教で復活の象徴とされるザクロが実をつけていました。

「わ~音符わ~音符いいな~ルンルン

夢中で写真を撮っていました。

 

満足してふと我に返ったとき、

背後に年配の女性が立っておられることに気付きましたハッ

「ああっ!すみませんガーン!!

私が門扉の前に立ちはだかって塞いでしまっていたのです。

こういうことってあるんですよ・・・、気をつけてはいるんですが・・・ガーン

 

 

ところが、慌てて道をゆずる私にその方がおっしゃってくださったんです。

 

「こういう建物を撮っておられるの?」

 

「あ、ハイ、そうなんです。いろいろ訪ね歩いてまして。有名なので」

 

「よかったらどうぞ、中へお入りください」

 

教会の信徒の方のようでした。

慣れた様子で中へ入り、幼稚園の先生へひと声かけ、

教会堂へ誘ってくださいました。

 

内部へ入れるとは思っていなかったので思わぬ偶然に心躍りルンルン

その女性に何度もお礼をいいました。

神のお導き?本当にありがとうございました十字架

 

玄関内部です。

歴史を感じる重厚な内装。

内部も曲線や円の多い柔らかな印象です。

 

赤と青の十字架デザインのステンドグラスが美しい。

 

礼拝堂へ。

伝統的な祭壇です。

 

祭壇上のステンドグラスです。

かなり細かな細工に主イエスキリストの姿が浮かび上がっています。

 

教会建築によく見られる天井を張らずに梁を見せるトラスという工法です。

アーチとの組み合わせははじめて見ました。

 

縦長のアーチ窓から夕陽が差し込んでいました。

まるで夢のような世界。

天に召されるときってこんな感じなのでしょうか。

 

祭壇から入口を望む。

左側に書が掲げてありました。

「(十字架マーク)聖堂」、その下にMariaと筆書きされていました。

どなたか有名な方の書でしょうか?

建物は完全な西洋風の造りをしていますが、ここは日本だと気づかされます。

 

窓にはめこまれたステンドグラスの十字架、デザインがそれぞれ異なっていました。

よく見ると「X」もあります。

一枚一枚、意味が込められているのかもしれません。

 

京都復活教会、

優しくふところ深い母のような素敵な教会でした。

思わぬ出会いと好機にも恵まれ、素晴らしい訪問となりました。

 

今回ご紹介した京都復活教会はコースに含まれていませんが、

私がオリジナルツアーのガイドをつとめるオフアワーズの京都のんびりおさんぽ旅では

他にもいろんな京都をご紹介しています。

 

オフアワーズの京都のんびりおさん旅

  • 洛中レトロ御所南コース 12/16() 

すべてのツアー、日程の詳細はこちらまで

(Peatixページへリンクします)

 

今年開催分も残すところあと1回!

晩秋のレトロな京都をご一緒しましょう!

 

来年のツアーについては1ヶ月前を目途にどんどん公開していく予定です。

ご期待ください音符

 

さて、次はどこへ行こうかな~ランニング