こんにちは、粟津サヤカですコーヒー
京都を旅するコミュニティツアーのガイドをしています。
 
眺めているだけでワクワクしていた
とあるレトロ建築の解体がきっかけで、
レトロ建築がさらされているどうしようもない現実を知り、
ならばせめてその姿を記録にとどめようと
ブログを書いています。

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暑いですね。8月です。

 

今回はなんとも不甲斐ないお話ですが、

「記録しよう」と勇んで出かけたものの

記録に足る写真や情報を得ることができず

次の機会を待つことになった

そんな一日のことを書いてみたいと思います。

 

そのレトロがこちら、国立京都国際会館

 

場所は洛北、宝が池のほとり。

国立京都国際会館とはその名の通り、

日本で開かれる国際会議や学会の会場として

知られる国際会議場であります。

 

日本古代の神殿や宝物庫を思わせる

伝統的なフォルム。

 

1963(昭和38)年、

公開設計競技方式(コンペ方式)により

最優秀作品に選ばれた大谷幸夫氏の作品。

1966(昭和41)年5月に

この地に竣工しました。

(詳細は正式に記録することになった時に

掲載したいと思います)

 

宝が池越しの眺めがこちら。

自然豊かな一帯の風景に

みごとに調和しています。

 

国際会議にはとんとご縁のない

一般庶民にとっては

こちらのほうが馴染みがあります。

 

私個人の記憶の中では

建物の中へ自由に入れるイメージだったんですが、

「コロナ禍のため関係者以外は立入禁止」

の看板が入口に。

その上で週末に開かれるイベントの準備が

進められていました。

 

内部のインテリアも見どころの一つで

カフェがあるようだったので

楽しみにしていましたが、

玄関はかたく閉ざされていました。

 

あー、だめかー…

うらめしい気持ちを抱えながらも…

これはもう仕方がない。

 

こういうことは、

「忘れて待つ」のが大切。

チャンスは忘れた頃にやって来る。

そうやって、今までいろんなレトロへ

念願の、正々堂々たる入場を果たしてきたのです。

扉はいつか開かれる。

 

気を取り直して

隣接する宝が池公園内を歩いてみました。

 

日陰のできようもない

盛夏の風景が広がっていました。

雲ひとつない夏の日ざしのもと、

比叡山がいつもより力強く見えます。

岩倉川がギッラギラ!

自然の力強さを目の当たりにするのも

夏ならではの風景です。

 

少し歩いて、

公園内にある京都府警察平安騎馬隊の拠点へ。

 

年中、伝統行事や祭が行われている京都。

平安騎馬隊は

馬上から誘導などの雑踏警備や

観光地のパトロールを行っています。

 

すぐそばの厩舎には馬たちの姿が。

一心不乱に草を食んでいました。

 

ミスト機能を備えた扇風機もフル稼働。

確か馬って暑さに弱いんですよね。

北海道とかモンゴルの大平原とか、

涼しい場所にいるイメージ。

 

人間でもへたばってしまう京都の暑さ。

馬たちには人間の力を借りて

うまくこの夏を乗り切ってほしいです。

 

今回は

残念ながら【記録見おくり】となった

国立京都国際会館の遠景と

宝が池公園の夏の一日を掲載しました。

 

建築物って公道に面していれば

誰でもその姿を見ることができますが

所有者が必ずあるものですから

中は閉ざされていて見えない

ということはよくあるものです。

 

なぜ閉ざされているかというと

それは彼らには彼らの役割があるから。

役割を失った彼らの運命は

解体か、活用か、はたまた…。

 

街並みのなかで

多くの人に愛され、

懸命にその役割を果たそうとする彼らの姿を

そっと見守っていきたいと思います。

 

そして機会があればぜひ!

中を見学させてもらいたい!

 

さてさて、次はどこを記録しようかな~ランニング

 

今回の記事は下記を参考に作成しました。