つまりファシスト
排外主義の旗を高く掲げた
自民党ではそもそも安倍派の連中が「裏金問題」に対する責任を
取らずうやむやにしてきた事(これだけではない)が、今回を初め
3連続惨敗の大きな原因(安倍派の負の遺産のせい)だと言える
にもかかわらず、その元凶どもが「自民党を変えなければ」などと
石破降ろしに嬉しがって飛び回るなんて、ちゃんちゃらおかしい、
茶番なのは言うまでもない。
安倍派の連中(それに担がれた高市)などにすれば、恐ろしく
幼稚で出鱈目な参政党の「憲法草案」要するにファシストのそれ
(到底許し難いものだが)は、安倍派ですらこれまでは言いたく
ても言えなかっただけで、多分本音。
*
今日の東京新聞で、「参政の憲法草案」は「人権の保障」も
「思想の自由」も「戦争の放棄」もナイナイづくしだと紹介されて
いるが、そもそもが「国民主権」ではなく「国家主権」なんだか
らまさにファシストの「憲法」。
要するに「何も知らない極右」共(大体候補者が党の憲法草案
なるものをまともに知らない、その他そもそも社会人としての常
識すらないとんでもないバカだらけ、「核兵器を持つ方が安上がり」
とかおよそ被曝の惨状を何も知らず、考えたこともない度を越し
たバカが当選する許し難い現実)の跳梁が自民の右派共は羨まし
くて仕方がないらしい。
安倍派を支えていた極右部分もかなり流れてしまった。そこで
最右派である高市あたりを担ぎ自ら右派の本姓を表す事により、
極右参政党に流れた部分を取り戻したい、あるいは参政党(また
は維新、国民の「ゆ党」)などとの連立政権の妄想を抱いているに
違いない。
維新、国民は石破とは組まないと言う、つまり他の顔なら可。
今の石破降ろしにはこういった最悪のコースが即座に頭に浮かぶ
から、それなら石破の方が遥かにマシと考えた人たちが、「石破
やめるな」のデモをやったようだ。
*
候補者すらまともに知らない参政党の憲法草案などは支持した
連中のほとんどはほぼどうでもいい。ただ「日本人ファースト」
といったトランプの猿真似の排外主義的な言動に乗っかっている
に過ぎない。
なぜ乗るかというと、根底には自分の生活が一向に良くなら
ないという不満がある。これを、自分と異なるよく分からない
他者(外国人)に対する不安感とをないまぜにして、これを排除
することに転換して(攻撃してスッキリする)いるからである。
自分達の支持しているものが何なのかなどもちろん何も考え
てない。
*
今や通常の労働者階級の下に(就職氷河期世代を中心に)
「非正規雇用」の「アンダークラス」と分類される人が約890万人
もいるそうだ。(「東京新聞」社説 7、27)
(労働者階級を通常と「最下層の新階級」とに分類することが
どういう意味を持つかは検討する必要があると思う。が少なくとも
「アンダークラス」(層)といっていいほどの格差の現実があること
は常々言われていることだ。)
ふざけた事に「スキマバイト」なるものが持ち上げられたりする
ほどに非正規雇用の人々の現実は苦しい。そこには働く者の権利の
カケラもない。そこで事故にあった時の保証などはまず考えられて
はいない。これは通常の非正規雇用でも常に問題になる事である。
目に見えない犠牲者が相当な数泣いているに違いない。
*
こういった「層」の人々の不満の吐け口として、よく分からない
人達、外国人への漠然とした不安からこれへの攻撃を提示して組織
するといったこと、つまりファシスト的排外主義の手法が使われた
と言う事に他ならない。
これはトランプ流の猿真似でしかない。世界各国での排外主義、
極右の躍進といった現象と軌を一にするものだ。
しかし日本の極右はあまりにも幼稚で度し難い。が問題は旗を上
げている連中のバカさかげんではなく、その底流にある日本社会の
矛盾、格差社会の底辺で出口の見えない閉塞感にもがいている人達
の現実にある。今の野党、湯党のテイタラクでは日本でも「バカは
正しい」などという事に近づきかねない。
だがそうさせてはならない。
冤罪
前川さん再審無罪確定
日本に対するトランプ関税が15%で決着したというので、株価
が爆上がりしている。ひとまず最悪は免れたというわけか?
しかし15%という関税はトランプ以前から見ればとんでもない
高関税で、しかも取引でトランプの様々な要求を飲んでの決着で、
これからジワジワと日本経済の足を引っ張る事になるのはどう見
ても不可避だ。
しかもこれを実現した石破はこの「手柄」にもかかわらず、
参院選の敗北を受けて、自民党内からの「退陣要求」に晒され、
「退陣不可避」の文字が新聞に躍る。
足を引っ張ってる連中の中には、玉木を総理に据えることを
条件に「国民」と連立政権でもいいと画策するものもいるとか。
(玉木は大して自民と変わらないのだから。)
しばらくは永田町は大混迷の藪の中となりそうだ。
*
本を読んでて「牢獄」が出てきてふと気が付いた。牢獄の牢の
字は家(うかんむり)の中に牛がいる。牛が繋がれてる状態から
きてるのかしら?
(調べたら、囲いに入れられた牛の象形文字からだそうだ。)
袴田さんに続き7月18日、前川さんの再審無罪確定。しかし冤罪
事件はそれを作り上げらた奴ら(警察、検察、裁判官)が何も責任
を問われない事になっているが、裁判官が「申し訳ない」の一言
で済ませてしまっている事に怒りを感じてならない。
(袴田さんに対しても一言あやまっただけで同じ。)
39年もの歳月(人生の大半)を奪われ、60歳になった前川さんが、
自分の誕生日に小さなケーキを買ってきて蝋燭を立て火をつけ吹き
消して食べている姿が放映されていたが、一人で誕生日を祝うどう
しようもない寂しさに泣かされたな。
(母は鬼籍に入り、父は施設とか。)
前川さん有罪の証拠とされた偽証をした男が、取引(自分の罪を
軽くする)で偽証したことは既に明らかになっているが、これが
顔を隠してるとはいえシャアシャアとインタビューに出てきた。
仕掛けたのはあくまで警察であったとしても、「悪いことをした」
で済む話ではないはずだ!信じられない。これも「バカ」の一つか。
もちろん最悪は事件をでっち上げて、長い間無罪の証拠を隠蔽し
続けた警察、検察にあるのはいうまでもないが、これで何の責任も
問われないのはどう考えてもおかしい。
参院選で際立ったように世の中は「バカ」で溢れてる。だからこそ
こんな世の中ができているに違いない。
ま、そう思う自分も「バカども」と50歩100歩、どれほどの
差があるか威張れたものではないことは十分自覚しつつ、少しでも
世の出来事にアンテナを張り、遅れないようにするとともに、テレビ、
新聞(今のバカはこれすら見ない)ばかりでなく、本を読み(何を
読むかが問題だが、少なくともバカどもは本を読まない、人間の歴史
を知らない)学び、バカにならないようにしたいものだと思っている。
もはやほとんど時間がないか。
バカは正しい
バカ丸出し
バカをバカと言えなくなって久しく「民主主義とは一言で言えば、
バカは正しい、という思想だ」といったおっさん(呉智英)がいる。
今回も多分バカ丸出しの結果となる。「バカは正しい」で選ばれた
トランプの猿真似をした中学生レベルの排外主義丸出しの極右が
ウケる、バカか!
アメリカのトランプの勝利、ヨーロッパ政界での極右の進出など、
世界的にナショナリズム、排外主義が力を増している。これの酷く
稚拙な猿真似(参政党)が今回票を集めた。
なんといっても足元の生活の苦しさの元を、敵を提示することに
よって票にする手法はまさにヒットラーのそれであり、トランプ流
以外の何者でもない。それだけ生活が苦しいことの現れではあるが
何故そんなことになっているのかなど、これまで何も考えたことが
なく、政治にも何も関心を持ったこともない層が今回の結果を生み
出している。(何も知らない極右、つまりバカ。)
伸びたのはどちら(国民、参政)も今は中学生レベルではあるが、
日本社会全体が酷く低迷していることの現れであることは間違い
ないので、かなり危険な兆候であり、今の自民党政治で相当危険な
(新たな戦前)社会になっているのに、さらに社会全体の右傾化に
拍車をかける事になるのは間違いない。