鬼川の日誌 -326ページ目

奥日光柳沢

奥日光柳沢 伊奈、横山係り・のぼろ集中山行 09,6,6~7  7名


  *  切込湖・刈込湖

  6日は予報通りあいにくの雨でしたが、時々傘をたためる程度の弱い雨で
 光徳から山王峠を経て切込湖、刈込湖を散歩するには問題ないものでした。
 新緑がとても綺麗で、白樺と岳樺の混交林もあり、ミズナラ、ブナ、コメツガ、
 モミ、カツラ、幾種類かのカエデの仲間、そしてヒノキとアスナロの違いなどを
 表示で勉強しながら歩きました。

  誰かが林の中にテンを見つけました。遠いしすばしこいので写真には撮れ
 なかった。花では刈込湖の湖岸にサンリンソウがまだ一輪の状態で咲いて
 いました。(しばらく何の花か分かりませんでした。)
 小峠まで来ると雨も上がりいい天気。湯元の源泉付近は満開のズミ

  宿では部屋が決まると風呂、酒の定番コースで、そのまま夕食大宴会、
 小宴会と続きいつものように飲みすぎて寝ました。次の日朝4時起きちょっと
 辛かった。いつものように飲みすぎを反省。

   * 柳沢

  今の日光千手ヶ原付近はクリンソウの写真を撮るために溢れるほどの
 カメラマンが詰め掛けるのだそうです。自家用車は奥に入る事は出来ません。
 既に赤沼バス停には沢山の三脚が並んでいました。

  私たちは西の湖入り口でバスを降り外山沢川を渡りしばらく歩いて赤岩滝の
 表示に従い、柳沢に沿った林道を遡っていきます。小1時間ほどで渡渉点、
 さらに30分ほど遡って、赤岩沢との合流点で準備して、柳沢に入りました。

  柳沢に入るとすぐに綺麗なナメを行くようになります。とても気持ちのいい
 沢です。何本かの滝を快適に登っていくとすぐに右俣と左俣の出合です。
 私たちは右俣を遡り左俣を下る計画です。

  右俣に入るとまだ雪渓も残っているところもありましたが、そう冷たいとは
 感じません。ゆっくりナメを歩いていくと綺麗なスダレ状の滝に出会います。
 ここから滝が連続します。いずれもコケが付いて滑りやすいですが直登出来る
 美瀑で楽しめます。沢登りの楽しさを満喫できるところです。

  足並みもそろいロープを出さずに済みました。黒岩滝2段25mの上部だけは
 左から巻きました。
 この上もとても綺麗なスダレ状滝で、流れの右を登りきると、滝上から中禅寺湖
 と男体山が見られます。これからは源頭の様子になってきます。

  ここからとても複雑に支沢が分岐していきますが、遡行図や地図を慎重に
 検討しながら、2241mピークからの尾根に沿うように遡り、20mほどの涸れ滝
 問題なく登り、ガレを詰めて、あまりひどくない薮漕ぎでピークに出ました。

  今回地図に緯度、経度を記入してきましたし、GPS機能の入った携帯を持って
 いる人がいましたので、ぴったり2241mピークにいることが確認できました。
 ここと左俣、左沢に下る地点をGPSで確認しましたが、現在地が確認出来る
 ことはとても重要です。

  左沢は癒しのナメの沢という話でしたが、大部分は左右の崖からの崩壊が
 進みガレ沢でした。きれいなナメになるとすぐに右沢との合流です。
 ロープを出す必要はない沢なのですが、これはあまりおすすめではない。
 左俣は右沢を下るほうが面白そうです。
 もちろん懸垂下降が出来なければなりませんが。

  左俣と右俣との合流点を過ぎ、お助け紐を出す程度で赤岩沢との合流点に
 帰り着き、赤岩滝の見学に行きました。合流点から直ぐです。赤岩滝はここ
 まで見学に来る人も多いとの話ですが、さすがに圧倒的な迫力のある
 4段100m近い大滝です。
 華厳の滝を下から眺めているようなものです。

  赤岩滝の見学も出来、すべてを計画通りに完遂。
 素晴らしい山行になりました。

     奥日光柳沢沢登り
 

     

谷川岳から平標山

谷川岳から平標山 つくも会 09,6,15~16  5名


  谷川岳から万太郎山、仙ノ倉山を経て平標山の間は遠くから眺めると実に
 ゆったり、伸びやかな稜線に見えます。私も歩いたことはないので一度ここを
 歩いてみたいという希望に付き合うことにしました。

  * 谷川岳肩の小屋


  15日月曜日水上駅に着いてみると、14日日曜を区切りとして入梅のこのとき
 谷川岳ロープウェイが点検休止になっていた。そういえばそうだ。今頃の平日
 来る人は少ないよなあと思ったが後の祭り。

  今日は天神平から大障子避難小屋まで行く予定だったが、行ける所までと
 西黒尾根を登り始める。これが結構な急登が続く。

  ようやく天神平と同じ高さかな?という地点で12時近くなった。思わぬいい天気
 でとても暑く少し不調の仲間も出て、結局肩の小屋に泊まることになった。

  肩の小屋も管理人さんが小屋を降りていなかったので、避難小屋として使わ
 せてもらった。大障子避難小屋もまあ大きいが快適さでは雲泥の差、結果的
 にはここで良かったか?

  * 万太郎山、仙ノ倉山、平標山

  さて16日不調の仲間も回復し、今日は大障子小屋までの2時間をプラスして、
 コースタイムで9時間、休みを入れれば10時間を越す稜線歩きに挑戦です。
 天気はとてもいい。

  西黒尾根も朴の花をはじめ、コイワカガミ、オオバキスミレ、ヨツバシオガマ、
 キバナイカリソウなどそして岩っぽくなるとホソバヒナウスユソウといった
 沢山の花が目を楽しませてくれました。

  これからもハクサンイチゲ、ハクサンコザクラの群落、稜線のシャクナゲ
 そしてお目当てのシラネアオイ(これはきれいだと思うほどの花はなかった。)
 ツガザクラにミヤマハタザオ、ツマトリソウにミツバオウレン、ベニサラサ
 ドウダン、ウラジロヨウラクといった花もあり、飽きることがないほどの
 花の山でした。

  しかし稜線は遠目にはのびやかでも歩いてみるとこれが厳しい。肩の小屋
 から200mほど下ってオジカ沢の頭に登り返し、小障子の頭、大障子の頭
 アップダウンを繰り返して、肩の小屋とほぼ同じ高さの万太郎山に登る。
 3時間20分くらい。

  万太郎山からがまた凄い。毛渡乗越まで400mほど下るのだが、下は
 見えない。そしてここから300m以上登ってエビス大黒の頭に着くが、この
 アップダウンが一番辛かった、応えた。

  もう一度の下りと上りで谷川岳より高い仙ノ倉山に辿り着く。
 同じく3時間20分くらい掛かった。

  ここで大きな目処は着いたかなと思ったが、平標山までさらに松手山までも
 かなりの下りと上りで、それぞれ1時間10分ほど掛かり、松手山からの下りで
 とうとう雨が降り出した。
 この下りは濡れて非常に滑りやすくなり、疲れもあり時間が掛かった。

  松手山登山口に15時10分過ぎに降り立ったから、全部で10時間半くらい掛
 かったことになる。久しぶりに歩いたなあという感じだ。とても疲れた。

  それにしても最後には降られたが梅雨の最中にしては天気もいいほう
 だった。皆さんよく頑張りました。

    谷川岳から平標山
   

富士登山

  新年明けましておめでとうございます。今年もよろしく。

 このブログも少しずつ充実していこうと思っていますがなかなか大変です。
 記録は現在から遡っていますが、写真(ルームのスライドショーなど)は
 少し半端に始めたのでもう一度06年1月の厳冬期八ヶ岳赤岳キレット越え
 の写真からやり直します。
 こうしたちょっとした連絡は「なう」に載せたいと思います。


鬼川の山行日誌と独り言





富士登山 新井、清水係り・のぼろ例会  09,6,27  12(14)名


  今年は例年になく富士山は残雪が多く、吉田口の登山道は除雪整備が
 間に合わず、7月1日の山開きを迎えた。
 山頂付近は一時通行止めのニュースがながれた。

  のぼろ会の富士登山は富士宮口から、例年山開きとは関係なくその前に
 実施される。アルプス登頂隊の高度順化のための訓練登山として計画
 されたが、富士登山目的の人が今回はほとんどだった。

  26日夜富士宮5合目でテントを張り仮眠。しかしいくつかのトラブルで到着
 が遅くなり一杯飲んで寝たのが2時半、起床5時で2時間半しか眠れず
 これが辛かった。

  途中リタイアした人は多分ほとんど眠れなかったのだろう。睡眠不足
 山登りには一番悪い。今年第一回目の富士登山のせいか私は山頂あたり
 から下山する間ずっと頭が痛かった。また私の他にも頭痛を訴える人がいた。
 やはり高山病なのだろうが、睡眠不足の影響も大きいようだ。

  第一回目ということでもあり、また富士登山は初めてという人が二人参加
 したこともあり、ゆっくり登った。9合目で一人、9号5勺で一人リタイアしたが、
 9合5勺以上の雪渓を更にじっくり登ったおかげで、初登山二人を含め12名
 が登頂できた。

  雪渓の一部は凍っているところもあったが登りはキックステップでしっかり
 足場を作り、アイゼンは使わなかった。富士宮山頂の神社の鳥居はまだ
 かなり雪に埋まっていた。

  一部でも凍っているところがあったのと、9合5勺から9合目までは
 雪渓部分を下ったほうが早いということもあり、下りはアイゼンを装着した。

  もう少し時期が早く、7合目近くまで雪渓を下れば早かったのだが、いつも
 ながら富士山の下りは長く疲れる。
 一時ガスが出たがまあいい天気で寒くもなく登山日和だった。

  6合目に近づき植生が見られるようになると、ミヤマハタザオコイワカガミ
 などの花も見られた。

   富士登山