鬼川の日誌 -327ページ目

東北の山

07年の山行

  まもなく09年も暮れ10年となる。こうなると他人の3年も前の山行など
 どうでもいいことでしょう。まあこのブログは私の独り言です。
 日誌として記録することはもう意味ないでしょうから、あれば写真を載せて
 若干のコメントをするつもりです。

 (白馬岳主稜の写真はルームのスライドショーに載せています。)

  07年の山行

10月  御在所岳岩登り            10名    のぼろ例会
8月  * 赤木沢と読売新道         4名、単独   のぼろ個人
    ** 北岳バットレス            4名     のぼろ個人
7月   荒沢岳と未丈ヶ岳           3名     つくも会
6月  ** 谷川岳南稜から山頂        5名     のぼろ個人
     浅間山山頂               8名     つくも会
5月  ** 白馬岳主稜             7名     のぼろ個人
4月   巻機山山スキー            21+5名   のぼろ例会
3月  * 秋田駒ケ岳山スキー        14名     のぼろ例会

  07年はアルパインクライミングと山スキーの年だったのかな?
 北岳バットレスはバットレス登頂隊以来の長年の懸案だったから
 登れたのはうれしかった。(登頂隊の残党?Oz、H、S、鬼の4名)
 
  谷川岳南稜と合わせ(同じくOz、鬼、S、N、Onの5名)アルパイン
 クライミングのクラシックルートの登攀を自分達の力で実現出来た。
 Ozさんのこだわりで南稜から山頂に抜けたので一層思い出深いものに
 なった。Ozさんのおかげです。
 
  そして白馬主稜の雪壁の登攀は素晴らしくも厳しかった。両側が削げ落ちた
 長いナイフリッジを渡るとき風が強く痺れた。このリッジの写真を撮れなかった
 のが悔やまれる。これはK、Hさんはじめ7人でした。
 (この3コースすべてにチャレンジしたのはOz、S、鬼の3人です。)
 
  とても綺麗で明るい赤木沢を4名で遡り黒部五郎小屋で泊まり、その後
 単独で水晶岳を経て読売新道を下りましたが、奥黒部ヒュッテまでが
 遠かった。11時間以上掛かったかな?下りながら何度後悔したか
 分からないくらい厳しかった。五郎小屋から来た私が一番遠かった。
 
  山スキーでもっとも素晴らしく且つ思い出に残るのがこの秋田駒ケ岳
 でしょう。男女岳の天辺から滑り降りるのは最高の気分だった。
 山スキーは今も I さんにお世話になってます。天気も良かった。



 

大幡川四十八滝沢

四十八滝沢  伊奈、横山例会 09,7,24夜~25  10名 


  24日夜出発したが雨だった。明日は大丈夫かなと思うくらいどうも
このところ天気が悪い。宝鉱山にある倉庫の庇を借りてテントを張り仮眠。

翌朝は晴れていい天気。車を駐車場に入れ、出発は5:50頃。
三つ峠北口登山道に入り(この入り口まで車が入れた)沢を一つ越えて
登っていくと、右手の沢沿いを登るようになる。早めに沢に入るつもりだったが、
 大きな堰堤がありもう少し登ると「千段の滝入り口」の看板が大木に打ち
 付けてある。準備してここから沢に入る。7:30頃。

   * 四十八滝沢へ

  ゴーロを少し歩くとすぐに小滝が現れこれを次々と越えていく。
 30分ほどで初滝。高さは10mほどだが全体がスラブ状で、流れにはコケが
 生え、かなり登りにくい。係り二人と私が先に登り、大岩でビレイ。最初の人は
 引き上げたが、これでは時間が掛かりすぎるので、ロープを固定し
 クレムハイストで登ってもらう。

  この上の快適な小滝群を越えていくと大滝25m。9:10頃。中段にテラス
 があり、右側が登れそうではあったが止めて、左のガレから巻いた。
 滝上で少し休憩。

  大滝上から七福の滝が始まる。これは何段(7段?)にも滝が連なっていて、
 見上げたところでは「えー登れるの?」という感じだ。

  下りの登山道からここが見えるところがあるが、巨大な一本の滝 のように見え、
 あんなところを登れたとは思えないほどなのだ。ところが滝の中に上手い具合
に登路がちゃんとある。時にはシャワーを浴びながらこれを登っていった。
 ここは楽しい。どこまでが七福の滝なのか分からず、また次々と出てくる滝を
 登り続ける。1時間ほどして滝上で休む。

  この上に一ヶ所、結構滝が立っていて手がかりが少なく難しい滝があった。
 この滝を登ると上はきれいなすり鉢状で、ビレイポイントが全くない。
 木も岩もない。仕方なく肩がらみで後続をビレイした。

  ここは考えれば下りでは懸垂下降も出来ないことになる。下るのは難しい。
 なるほどこういう滝もあるのだと思った。大部分の人は滝の側壁から登ってきた。

  ネットなどで、手がかりがなく「(2段)ショルダー」で登るという滝が出て
 くるのだが、私たちはついに「ショルダー」登りなどすることはなかった。
 どの滝だったのだろうか?

  さらに連続する滝を登っていくと二俣に出る。10:50頃。二俣の左の滝を
 登るがこの滝はなかなかきれいだ。これを越えるとすぐに奥の二俣

  これを右に入ると最後の滝。これが全面きれいなコケに覆われてとても
 素晴らしい滝だ。滝上で崖の岩から大量の水が湧き出している。このきれいな
 水があのコケと滝を作っている。滝を登り終えたのが11:10頃。この上で
 水枯れとなりしばし休憩。

  これから沢中を詰めていったが、グズグズのザレとなり大勢では落石が
 出やすくとても怖い。ある程度登り、左の尾根に逃げてこれを詰め、三つ峠
 山頂のテレビ塔のすぐ下の登山道に飛び出した。これが12:00頃だったかな?
 虫が多く足のそこらじゅうを食われた。

  ここで沢装備を解き、三つ峠北口登山道を下っていったのだが、途中道が
 不明瞭になるところもあり、とても危なく怖い道だった。何ヶ所か登った滝を
 眺められるところがあり、沢中を辿るところもある。

  四十八滝沢と言うだけありほとんどゴーロや河原歩きのないこれでもかという
 くらい滝ばかりの沢で、天気もよく滝登りを楽しめた。


  四十八滝沢沢登り