鬼川の日誌 -325ページ目

丹沢勘七ノ沢

  09年勘七ノ沢には2回行きました。これは2回目ですが時間を遡っているので繋がらない
 ところがあります。それでこの記録に続いて1回目の記録も出します。



  丹沢勘七ノ沢 つくも会 09,5,2  3名

  直前に日程(燧ケ岳山スキー)があり、5月連休大きな山に行くだけの体力が
 なかったので、丹沢の周辺をうろついていることにしました。

  本当は鬼石沢とかが候補だったのですが、都合がつかず私には早くも
 2回になりますが、また勘七ノ沢に行くことになりました。
 一緒に行った仲間2人はもちろん今シーズン初めてです。

  勘七ノ沢の滝についてはについては、1回目の勘七ノ沢の報告を参照
 してください。今回は同行したH氏が写真を沢山撮ってくれました。
 沢の中から眺める今頃の新緑はとても素晴らしいです。

  三俣から更に登ったところで、鹿の死骸を見つけました。前回は気が
 つかなかったのですが、9日目ですから様子からすると既にあったものと
 思われます。

  今丹沢には鹿が大変増えています。こうした鹿の死骸を春先の沢で時々
 見ます。死骸が新しい時は熊が出没し、遭遇し襲われた例もあります。
 そんなわけで丹沢の本流など、地表面を流れている水は生では飲まない方
 が無難です。

勘七ノ沢沢登り

 ブランシュ高山&車山スキー

丹沢マスキ嵐沢と鬼石沢

 マスキ嵐沢と鬼石沢 つくも会 09,5,12~13  3名

  丹沢の初級の沢です。花崗岩の沢で綺麗なことで知られています。
 ちょうど鬼石沢の入り口に一軒屋避難小屋があり、ここに一泊し二つの沢を
 登ることにしました。
 私はマスキ嵐沢には行ったことがありますが、鬼石沢は初めてです。
 3人で行きました。
 
   * マスキ嵐沢

  避難小屋泊まり装備はマスキ嵐沢の出合にデポして遡行開始。
 F1滑り台と、F2トイ状滝は問題なく、F3がこの沢のハイライトで2段15m
 下部は問題ないが上部は滑りやすいし途中ピンはありませんので要注意。
 滝上には確保用のピンが打ってあります。

  F4は左側三角形のスラブでつるつるですが、右側が登れます。
 F5は水流沿いは難しく少し右から登ります。この後ちょっとした小滝を越え
 ながらしばらく歩くと完全に水涸れになりF6、これは階段。

  最後のF710mは岩の練習です。易しいですがかなり上まで行かないとピン
 がありません。乾いている分問題ないでしょう。

  私たちは今回各滝を懸垂下降しながら出合まで戻りました。
 懸垂下降は難しくはありませんが、セットし損なうととても危ないので、
 初心者のいる場合は確保器のセットは慣れた人が確認しましょう。

  デポした荷を担いで一軒屋避難小屋まで登りました。
 この日は平日で誰もいませんので、とても快適です。
 夕食後小屋の前でキャンプファイアーです。久しぶりのことで楽しめました。
  
   * 鬼石沢

  翌朝小屋前の鬼石沢にすぐ上の大きな堰堤を越えて入ります。
 鬼石沢F1は小屋のずっと下、雨棚と言われる50mの大滝で私たちには
 逆立ちしても登れません。それでこの沢はF2から始まります。ここは
 右の泥壁から取り付き水流沿いに登ります。

  次のF320mがこの沢のハイライト。
 滝の右の泥交じりの壁を登れば3級だそうですが、私は少しシャワーを
 浴びながら、水流の右沿いを登りました。

  結構つるつるで、ホールド、スタンス共に乏しく、勘七ノ沢のF5大滝3級上
 よりは難しく感じました。途中2本ピンが打ってあります。セカンドの確保も
 急崖の立ち木でやるしかなく、要注意です。

  F4は水流の真ん中を登れます。気持ちのいいナメを歩いて、F5チョック
 ストーン(CS)。ここは大岩の間をくぐり乗り越えます。

  この辺の崖には岩タバコが群生しています。しばらく歩き大岩の乗った
 堰堤を越えるともう源頭部の様相です。

  歩いていると結構重い蛙の鳴き声が響いています。よほど大きいのかと
 思いきや、胴体は5cmほどの田子蛙です。泥の中にもぐっていてめったに
 姿を見ることはありませんが、今回たまたま水中にいるのを見つけました。

  F5以後問題のある滝はありません。F7後の二俣を右に取り、5mCSなど
 を越え、三俣を左に取り5mCS滝を左から巻けば薮漕ぎなしで畦ヶ丸の
 登山道に出ます。

  下りで畦ヶ丸登山のパーティーに結構出会いました。

  新緑のこの頃沢はとてもきれいです。同行のH氏が素敵な写真を
 沢山撮ってくれました。

    マスキ嵐沢と鬼石沢沢登り