丹沢マスキ嵐沢と鬼石沢 | 鬼川の日誌

丹沢マスキ嵐沢と鬼石沢

 マスキ嵐沢と鬼石沢 つくも会 09,5,12~13  3名

  丹沢の初級の沢です。花崗岩の沢で綺麗なことで知られています。
 ちょうど鬼石沢の入り口に一軒屋避難小屋があり、ここに一泊し二つの沢を
 登ることにしました。
 私はマスキ嵐沢には行ったことがありますが、鬼石沢は初めてです。
 3人で行きました。
 
   * マスキ嵐沢

  避難小屋泊まり装備はマスキ嵐沢の出合にデポして遡行開始。
 F1滑り台と、F2トイ状滝は問題なく、F3がこの沢のハイライトで2段15m
 下部は問題ないが上部は滑りやすいし途中ピンはありませんので要注意。
 滝上には確保用のピンが打ってあります。

  F4は左側三角形のスラブでつるつるですが、右側が登れます。
 F5は水流沿いは難しく少し右から登ります。この後ちょっとした小滝を越え
 ながらしばらく歩くと完全に水涸れになりF6、これは階段。

  最後のF710mは岩の練習です。易しいですがかなり上まで行かないとピン
 がありません。乾いている分問題ないでしょう。

  私たちは今回各滝を懸垂下降しながら出合まで戻りました。
 懸垂下降は難しくはありませんが、セットし損なうととても危ないので、
 初心者のいる場合は確保器のセットは慣れた人が確認しましょう。

  デポした荷を担いで一軒屋避難小屋まで登りました。
 この日は平日で誰もいませんので、とても快適です。
 夕食後小屋の前でキャンプファイアーです。久しぶりのことで楽しめました。
  
   * 鬼石沢

  翌朝小屋前の鬼石沢にすぐ上の大きな堰堤を越えて入ります。
 鬼石沢F1は小屋のずっと下、雨棚と言われる50mの大滝で私たちには
 逆立ちしても登れません。それでこの沢はF2から始まります。ここは
 右の泥壁から取り付き水流沿いに登ります。

  次のF320mがこの沢のハイライト。
 滝の右の泥交じりの壁を登れば3級だそうですが、私は少しシャワーを
 浴びながら、水流の右沿いを登りました。

  結構つるつるで、ホールド、スタンス共に乏しく、勘七ノ沢のF5大滝3級上
 よりは難しく感じました。途中2本ピンが打ってあります。セカンドの確保も
 急崖の立ち木でやるしかなく、要注意です。

  F4は水流の真ん中を登れます。気持ちのいいナメを歩いて、F5チョック
 ストーン(CS)。ここは大岩の間をくぐり乗り越えます。

  この辺の崖には岩タバコが群生しています。しばらく歩き大岩の乗った
 堰堤を越えるともう源頭部の様相です。

  歩いていると結構重い蛙の鳴き声が響いています。よほど大きいのかと
 思いきや、胴体は5cmほどの田子蛙です。泥の中にもぐっていてめったに
 姿を見ることはありませんが、今回たまたま水中にいるのを見つけました。

  F5以後問題のある滝はありません。F7後の二俣を右に取り、5mCSなど
 を越え、三俣を左に取り5mCS滝を左から巻けば薮漕ぎなしで畦ヶ丸の
 登山道に出ます。

  下りで畦ヶ丸登山のパーティーに結構出会いました。

  新緑のこの頃沢はとてもきれいです。同行のH氏が素敵な写真を
 沢山撮ってくれました。

    マスキ嵐沢と鬼石沢沢登り