奥日光柳沢 | 鬼川の日誌

奥日光柳沢

奥日光柳沢 伊奈、横山係り・のぼろ集中山行 09,6,6~7  7名


  *  切込湖・刈込湖

  6日は予報通りあいにくの雨でしたが、時々傘をたためる程度の弱い雨で
 光徳から山王峠を経て切込湖、刈込湖を散歩するには問題ないものでした。
 新緑がとても綺麗で、白樺と岳樺の混交林もあり、ミズナラ、ブナ、コメツガ、
 モミ、カツラ、幾種類かのカエデの仲間、そしてヒノキとアスナロの違いなどを
 表示で勉強しながら歩きました。

  誰かが林の中にテンを見つけました。遠いしすばしこいので写真には撮れ
 なかった。花では刈込湖の湖岸にサンリンソウがまだ一輪の状態で咲いて
 いました。(しばらく何の花か分かりませんでした。)
 小峠まで来ると雨も上がりいい天気。湯元の源泉付近は満開のズミ

  宿では部屋が決まると風呂、酒の定番コースで、そのまま夕食大宴会、
 小宴会と続きいつものように飲みすぎて寝ました。次の日朝4時起きちょっと
 辛かった。いつものように飲みすぎを反省。

   * 柳沢

  今の日光千手ヶ原付近はクリンソウの写真を撮るために溢れるほどの
 カメラマンが詰め掛けるのだそうです。自家用車は奥に入る事は出来ません。
 既に赤沼バス停には沢山の三脚が並んでいました。

  私たちは西の湖入り口でバスを降り外山沢川を渡りしばらく歩いて赤岩滝の
 表示に従い、柳沢に沿った林道を遡っていきます。小1時間ほどで渡渉点、
 さらに30分ほど遡って、赤岩沢との合流点で準備して、柳沢に入りました。

  柳沢に入るとすぐに綺麗なナメを行くようになります。とても気持ちのいい
 沢です。何本かの滝を快適に登っていくとすぐに右俣と左俣の出合です。
 私たちは右俣を遡り左俣を下る計画です。

  右俣に入るとまだ雪渓も残っているところもありましたが、そう冷たいとは
 感じません。ゆっくりナメを歩いていくと綺麗なスダレ状の滝に出会います。
 ここから滝が連続します。いずれもコケが付いて滑りやすいですが直登出来る
 美瀑で楽しめます。沢登りの楽しさを満喫できるところです。

  足並みもそろいロープを出さずに済みました。黒岩滝2段25mの上部だけは
 左から巻きました。
 この上もとても綺麗なスダレ状滝で、流れの右を登りきると、滝上から中禅寺湖
 と男体山が見られます。これからは源頭の様子になってきます。

  ここからとても複雑に支沢が分岐していきますが、遡行図や地図を慎重に
 検討しながら、2241mピークからの尾根に沿うように遡り、20mほどの涸れ滝
 問題なく登り、ガレを詰めて、あまりひどくない薮漕ぎでピークに出ました。

  今回地図に緯度、経度を記入してきましたし、GPS機能の入った携帯を持って
 いる人がいましたので、ぴったり2241mピークにいることが確認できました。
 ここと左俣、左沢に下る地点をGPSで確認しましたが、現在地が確認出来る
 ことはとても重要です。

  左沢は癒しのナメの沢という話でしたが、大部分は左右の崖からの崩壊が
 進みガレ沢でした。きれいなナメになるとすぐに右沢との合流です。
 ロープを出す必要はない沢なのですが、これはあまりおすすめではない。
 左俣は右沢を下るほうが面白そうです。
 もちろん懸垂下降が出来なければなりませんが。

  左俣と右俣との合流点を過ぎ、お助け紐を出す程度で赤岩沢との合流点に
 帰り着き、赤岩滝の見学に行きました。合流点から直ぐです。赤岩滝はここ
 まで見学に来る人も多いとの話ですが、さすがに圧倒的な迫力のある
 4段100m近い大滝です。
 華厳の滝を下から眺めているようなものです。

  赤岩滝の見学も出来、すべてを計画通りに完遂。
 素晴らしい山行になりました。

     奥日光柳沢沢登り