WindowsでSDメモリカード、USBメモリやポータブルHDD/SSDを使用していると見かけるエラーです。エクスプローラーなどでファイル操作をしたり、バックアップ・ユーティリティを実行しているときに発生します。問題を生じている原因の部位としてはデバイスのI/Oコントローラー、媒体(メディア)などで問題を生じている場合に発生するほか、接続ケーブル、USBポートの不良などさまざまです。
「エラー 0x8007045D:I/Oデバイスエラーが発生したため、要求を実行できませんでした。」
対処方法
対処方法としては発生時の操作を中止して、デバイスの再接続をしてやり直す。あるいは、Windowsの再起動をしてやり直す。別のメディアに交換して操作を試すといった方法で切り分けします。PC本体側の故障の可能性もあるので、可能なら別のポートや別のPCに接続して試します。
コネクタの金属部分の汚れによって発生しているときは特別なことをしなくても差し直しているうちに回復することがあります。あまり使わないデバイスやポートを使用しているときに起きがちです。きちんとクリーニングすればエラーは起きなくなります。
反対に頻繁に使用しているデバイスの場合には、物理的な摩耗、破損を疑います。ケーブルの断線の場合には再発するので良品のケーブルに交換します。PC本体側や小型SSDやUSBメモリのようにUSBコネクタが直付けされているデバイスの場合、基板とコネクタ部の半田クラック、接触不良を起こしていると高度な修理技術が必要になるので面倒です。手で押さえているときだけ使えるような場合にはこの原因です。使える間に記録してあるデータを別のデバイスに複製して交換するのが手っ取り早いです。完全に壊れてしまうとほとんどのメーカーは修理時にデータを保証しませんのでメーカー以外の第三者修理が必要です。メーカーは修理と言いながら新品交換になることも少なくありません。第三者修理は修理専業で行っているところで高い技術力や時間をかけてデータを保持したまま修理をしたり、データを救出してくれます。数万円から数十万円の費用が掛かるのでこうなる前に複数のデバイスにバックアップをして予備を必ず作っておくことで回避します。
エラー発生の多いデバイス
エラー 0x8007045Dが発生するようなデバイスは内部の電子部品やメモリ素子にもダメージがあることが予想されます。信頼性に欠けるので重要なデータの保存には向きません。エラーの起きるデバイスの有効活用は難しいです。記録できても読出しできなくなったり、消去できなくなったりということが起きます。肝心な時に使えなくなることを考えるとデータの受け渡しにも使えません。返品可能期間内であれば返品を、無償修理期間であれば修理依頼をするのが妥当ですが、1度しか発生していない場合には様子見します。高頻度でエラーが再現しないと問題の事象を修理センター側で確認できずに受付してもらえません。それらができない場合にはメイン利用しなくなった機器に取り付けて使用するか、廃棄してしまうのがよいと思います。
エラーを避ける方法
高温・多湿の場所に保管しない、USBケーブルを無理して曲げたり引っ張らない、USBメモリの場合には短めのUSB延長ケーブルに接続して使う、USBポートに負荷がかからないように運搬する(ノートPCに差し込んだままの持ち歩きはNG)など日頃の使い方で機器に与えるダメージを少なくしてエラーを避けることができます。
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■関連リンク
・Windows 10でエラー0x8007045dが発生する原因と対処法 [PartitionWizard]
・エラーコード 0x8007045Dについて [Microsoftコミュニティ]
・エクスプローラーから書き込みができない__エラー 0x8007045D:I/Oデバイスエラーが発生したため、要求を実行できませんでした、とのメッセージあり [Microsoftコミュニティ]
・デバイスエラー エラー0x8007045D:I/O デバイスエラー フォルダの削除ができない [Microsoftコミュニティ]