3月中旬につけた146円台から4月中旬は151~152円で小康状態だった円安が155円を突破して円安ドル高が加速しています。2022年の為替介入約6兆円で防衛することができず円安状態が続いていて成すすべがないとみられています。
各国が通貨防衛のために利上げしている中で日本が利上げできないでいること、資源エネルギー関連の高騰、インターネット関連のクラウドサービスなどの利用料・ソフトウェアライセンスの支払い増加、新NISAによる対外投資拡大など円安になる要因はあっても円高になる要因はなかなか見つかりません。
出典:日本国債 利払費と金利の推移 [財務省]
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/005.pdf
政府はバブル期は7%を超える高金利だった国債ですがその後は利払費を10兆円を目安に抑えつつ国債発行を急速に増やしてきました。金利下落とともに利払費を8兆円を目安に20年ほど続けてきて現在に至っています。
■関連リンク
・国債利払い費27年度に1.6倍 財政圧迫、米欧も負担膨張 [日本経済新聞]
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA022650S4A200C2000000/
国債の償還や利払いにあてる国債費は24年度の27兆円から34.2兆円になる。一般会計歳出に占める比率は24年度の24%から28%に高まる。
・2022年の為替介入を振り返る-結局、効果はあったのか?
[ニッセイ基礎研究所 基礎研REPORT(冊子版)8月号[vol.317]]