最近、かなり以前に発売された家電製品、ガス機器のリコールが多い。なぜ今頃と思える製品ばかりだ。構造設計上の問題から経年劣化によるものという理由までさまざまであるが、購入者がトラブルに巻き込まれるのには変わりがない。
バブル期には家電製品の消費サイクルが極端に短くなる時期があった。当時は、環境問題やリサイクルに対する意識が消費者もメーカーも今より低かった。そのため、長期間使用するような設計や試験は重視されていなかったようだ。その一端はゴム製ジョイントが劣化して起きた石油ストーブの死亡事故、部品が劣化して正常に機能しなくなるガス湯沸かし器の事故で垣間見ることが出来る。身の回りに、当時から使っている製品がどれくらいあるだろうか。バブル期ならではの贅沢な作りで故障が少なく上等な製品も多かった。しかし、作れば売れる当時の状況では、よく考えないで製造・販売していたメーカーもたくさんあった。
これから大枚はたいて家電製品を買うときには、製品のデザインや性能、価格といった表面的な情報だけでなく、そのメーカーが過去にどのような行いをしてきたのか、どんな製品を販売してきたのかについてもチェック項目に加えたい。
それには、まず、メーカーはきちんと世に送り出した製品についての情報を公開し続けることが必要だ。カタログや製品紹介サイト、ブランドアピールのサイトなどを立ち上げては、製品の流通が終わると消してしまうようなやり方をしているメーカーは購入対象から外したい。
ところで、最近のリコールの届出、発表をとりあえず行っておけばそれでよいという感じがありありだ。発表しさえしておいて、回収のポーズをしておけば免罪符になるとでも思っていたら間違いだ。生命にかかわるような事故を起こす可能性がある製品は、ユーザ登録を行うよう二メーカーや販売店に義務付けるべきだろう。街の電器屋さんが減って、いい加減な量販店やディスカウント店がのさばっている。回収が思うように進まないのは、まじめにサポートしていたお店が廃業してしまったのも影響しているのではないか。最近の量販店やディスカウント店では多くでPOSシステムとポイントシステムがあってリコール対象製品の購入者を特定できるようにデータは持っているが、交換のための回収や修理など熱心に事故防止に取り組んでいるのか疑問だ。
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