今年もメジャーリーグのシーズンが始まり、日本語メディアでは、日本人メジャーリーガーの活躍が連日のように報じられていますが、我々も3年ぶりに大谷翔平選手の出場する試合を見てきました。2021年ボルチモア、2022年フィラデルフィアと、前所属チームエンジェルスの東海岸遠征時にも試合観戦に行ってきましたが、今回はワシントンD.C.を本拠地にするナショナルズとの対戦。大谷選手が強豪ドジャーズに移籍して2年目、ワールドシリーズ制覇後初の東海岸ということで、ニューヨークの日本人界隈でも話題になっていました。ちなみに、地元NYヤンキーズと試合で大谷選手はニューヨークにも何度か来ていますが、試合が雨で順延になったり、その時に限って日本へ一時帰国中だったりでした。

 

ニューヨークでの試合ならまだしも、遠く離れたワシントンD.C.で月曜から水曜までの3連戦ですから、仕事もあるし行くのは難しいそうだと思っていたのですが、旦那が「月曜仕事休んじゃおうよ。」というので、まあそれもありかなということで、使ってない有休消化の意味も込めて大谷選手の活躍を見るためにはるばる行ってきました。

 

 

 

この日の試合は、「ジャパニーズ・ヘリテッジ・デー」というテーマで、現地の日本大使館や日系団体、日米交流団体などが招待されていました。会場散策していて見逃してしまいましたが、もしかすると日本大使とか、地元の日系議員など重鎮などが始球式をしたのかもしれないですね。特別チケット購入した人には、桜のマーク入りのウインドブレーカー特典がついてくるというので、我々もそのチケット購入。特典配布場所に行ったら、結構な数の日本人がいました。ニューヨークから来たと思われる顔見知りも見かけました。ワシントンは南部の州の入り口でもあるので、リッチモンドなどヴァージニア南部や、ウエストヴァージニア、遠くはノースキャロライナあたりからも現地在住の日本人が来ているようでした。

 

アメリカ人も大谷シャツ着て応援

 

大谷選手の打順では一際盛り上がる

 

冬に逆戻りしたかのような寒い日でしたが、球場内は結構盛り上がっていました。大谷選手はこの日大活躍。まず、序盤に得意の俊足を活かして内野安打。続く第2打席は、軽ーくライトスタンドへホームラン。当然会場は大盛り上がり。そう、これ、これを見に来たのです!大谷選手を追いかけて6年間、やっと願いが叶いました。終盤にも、3塁打を打って得点に貢献。我々が観戦に行く時は、応援する選手があまり活躍しないという疫病神的ジンクスは立ち切ることができました。残念ながら試合自体はナショナルズに負けてしまいましたが、大谷選手の大活躍を生で観戦できて大満足でした。3時間かけて日帰り強行軍でやってきた甲斐がありました。

 

シーズン始めの平日ということもあり、空席が目立つ会場でしたが今まで行ったどの球場よりもアットホームな感じでしたし、桜の名所ワシントンらしく、球場内にも桜の木が植えてあるコーナーがあってお花見気分で試合観戦もできました。ソメイヨシノの満開ピークは過ぎていましたが、八重桜がピーク。日が暮れてナイターに照らし出される、夜桜と野球の試合のコントラストは意外にも美しいものでした。

 

このジャケットがジャパン・デー特典

 

夜桜の中野球観戦もいいものです

 

 

 

うちの実家の両親もそうなんですが、日本人は大谷選手の活躍について「全米が熱狂してる」「アメリカで絶大な支持を集めてる」という風に信じたがります。正直、アメリカ国民の皆が野球好きでもないし、ましてや日本人選手ともなると、野球通かそのチームのファンでもない限り、存在すら知らないでしょう。なので、仮に街行く人に大谷って知ってると聞いても、知ってる人は多分ごく少数かと思います。しかし、大谷選手がアメリカに来て以降ずっと観察している立場から見ると、やはり、彼はスポーツ界では今や押しも押されぬ大スターになった感があります。そして、何よりもアメリカにおける日本の好印象を醸成したり、スポンサーになってる日本企業の知名度アップに貢献したりと、在米日本人にとっては精神的な支柱になり得る存在ともいえます。日本の総理大臣や政府関係者、政治家には何も期待できない今、大谷選手は、図らずも日本とアメリカの橋渡しをしていると言えるでしょう。

 

この試合前にホワイトハウスでトランプに会った

 

この日大谷選手はトランプ大統領に面会するためにホワイトハウスを訪問したそうです。メジャーリーグの前年の覇者がワシントンD.C.に来た時には大統領を表敬訪問する習慣があり、その一環です。リベラルな西海岸ロスアンゼルスを基盤にするドジャーズなので、以前トランプ政権の時にはホワイトハウス訪問を拒否した選手もいたようですが、今回はそういった政治的な対立は目立たず終始にこやかに終わったようです。これで、アメリカ大統領執務室に入ったことのある数少ない日本人の一人となった大谷選手。今後もますます日米関係の橋渡しになってもらいたいです。

 

このブログ書いてる時に、大谷選手と真美子さんの間に赤ちゃんが誕生したというニュースが入ってきました。おめでとうございます!

 

DCの地下鉄には日本語表記もあった