コンデジ
これまで一眼レフをいつも車に乗せてたんですけど、さすがに重いのとデカいのとで、写りのいいコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)が欲しいと思って、ちまたで話題のリコーの「GR Digital II」の新古品を手に入れました。さっそく使ってみて、予想以上に写りがよくて感激!
広角レンズの単焦点(ようするにズームがないってこと)なので、あまり一般受けはしてないようですが、カスタマイズできるオプションが多いうえ、なんといっても操作性がいい(って言っても、露出変えたり、コントラストやホワイトバランスを変えたり、っていうマニアックな使い方をするかぎりでの話ですけど)。
さすがに精細さは一眼デジタルの写りには及ばないけど、そのぶん使い勝手がいいし、あまりphotoshopでいじらなくてもすむくらいの素直な色合いなので、これから重宝しそうです。
名医たち
最近、巷ではスーパードクターが流行っているらしいですね。私の知っているかぎりでも、それらしき医者がいるようです。その一部をご紹介しましょう。
(1)私の実家の近くにある尼崎労災病院の前にある看板。最近はじめて気づいた。若い女性に大人気であろうと推測されます。
(2)職場に近い、京阪石山駅の看板。超絶テクを駆使して虫歯を取り除いてくれるんだろうと推測されます(注1)。
(3)「ナチスの外科技術は世界一ィィィ」という声が聞こえてきそうです。緑十字がハーケンクロイツ(鈎十字)にみえるのは気のせいでしょうか。阪急園田駅に看板があって、子供の頃から興味津々でした。
ほんとうにどうでもいい話題でしたね。
(注1)写真をみてはじめて気づきましたが、「うますぎ」じゃなくて「ますぎ」と読むようです。
入学式
今日は入学式でした。
いまや大学の入学式は小学校の入学式より早いのです。昔は4月8日くらいだったのが、文科省が授業日数さえ増やせば学生の学力が伸びると勘違いしているために、しだいに授業開始が早くなっているらしいのです。
だから珍しくスーツを着ていったのに、今年は満員で会場にはいることさえできませんでした。え、なぜかって?
それは父兄の参加数が予想以上に多くて、教員の席がなくなってしまったからです。子供の晴れ姿をひとめみようと一族郎党を引き連れて親御さんたちがやってくるのです。少子化の影響がこんなところに出てるわけですね・・・。
私自身は子供の頃から儀礼があまり好きじゃなかったので、入学式ってあまり出たことないし、うちの親も来たことなかったし、そのうえ教員が出席してた記憶もありません。だから、正直いってこういう事態があんまりよく理解できないです。
来年からは教員の席を減らして、親御さんたち(とくにお爺さんお婆さん)の座る場所を増やしてあげてほしいです。そのほうがお互いのためですよね。
しかし、この春休みは大分、東京、丹後、和歌山と出張ばかりでした。しかもさっそく会議やイベントなどの儀礼行事のラッシュで、しばらくあたふたしそうです。春休みなんてあっという間。ゆっくり論文を書く暇なんてほとんどないよ!憂鬱です。
東京出張
先日、学内のプロジェクトの一環で、青山学院大学に出張してきました。教養教育にかんする資料を集めるのが目的です。ちょうどこの春から新学部「総合文化政策学部」が開設するのでちょうどよい、という理由です。
実際に訪ねてみると、青山学院はほんとうに都心のど真ん中にあって、これが最初の驚きでした。ちょうど昼ご飯のときだったので、学食に行くことjに。最初は簡素な生協食堂を想像していたのですが、そうではなくて大学の会館に付属のレストランへ。店構えも店内も高級レストランみたいなので気後れしたのですが、値段はふつうの喫茶店程度。メニューはフレンチっぽい料理が多いみたいでしたが、「ポークソテーのキノコクリームソースがけ」のランチセット(スープ、コーヒー、サラダ付き)で950円。しかもおいしい!
学内で資料をもらおうとうろついていると、新学部設立の中心人物である先生と偶然に会い、そのまま詳細にわたって新学部設置の背景と教育方針などについてお伺いすることができました。詳細については語れないことが多いのですが、おもしろかったのは、現在建設中の会館を「21世紀の西部講堂にする」と話していたことでした。西部講堂っていうのは、京大にある無管理状態の行動で、学生運動の時代から現在まで、学生が勝手に使っていて、ライブや講演会などいろんな企画がしょっちゅう催され、学生たちの文化活動の象徴になっている講堂のことです。もちろん24時間出入り自由。
青山学院も多くの私学と同様、学生紛争の後で管理体制を強化し、さらに郊外キャンパスを設置したために、「学生文化が完全に壊滅」したそうです。その結果、いろいろな点で問題が起こるようになり、学生文化の再構築の必要性が痛感されたそうです。そして現在建設中の会館は、できるだけ管理をしないで、学生が昼も夜も自由に出入りできるようにして、カフェで溜まることができるようにしたいそうです。
ただでさえ都心のど真ん中にキャンパスがあって、周囲に喫茶店から飲み屋まで、学生たちが集まるのに便利な環境にあるのに、それでも学生がたまれる場所を自前で作ろうというのは、とても余裕があるなあと感心しました。「自由な気風の学生文化がなければ大学の授業をいくらやったところで効果がない」というのは、まったくそのとおりだと思います。学内でビラ一枚張るにも当局の許可が必要などこかの大学とは、どえらい違いでした。
そのほかにもインターンシップや語学教育のことから、周辺の文化資本との関係やそれへの対抗戦略のことまで、多くのことをお話ししましたが、 いや、ほんとすばらしい構想でした。詳しいことを書けないのが残念です。
ぜひとも大きな成功を収めて、地方の大学のあり方まで変える原動力になってほしいと本気で思ってます。私も集中講義でも何でも、できることがあれば手伝いに行きますよ!
ネグリ来日中止
『構成的権力 』や『帝国 』をはじめとする著作で世界的に知られる思想家アントニオ・ネグリ 氏が、来日直前に外務省と法務省からの「圧力」で来日することができなくなりました。20日から来日して各地で講演し、25日には京都で講演するはずだったのですが。
朝日新聞に第一報 がありますが、記者はネグリについてあまり詳しく知らないみたいです。詳しい情報はこちら にあります。
しかし、イタリア政府によって「アルド・モロ殺害の中心人物」というぬれぎぬを着せられて投獄され、後に事件と無関係のえん罪だったことが判明した人に対して、来日するためには「政治犯だったという証拠」が必要だというのは、あまりに無茶苦茶。関係者の話によれば、明らかに嫌がらせみたいです。関係者の方々の落胆ぶりが目に浮かびます。
たとえば痴漢の疑いで捕まった人が、あとで無実だとわかった後に、何かの手続きで「一度犯罪者として捕まった以上、犯罪者であったという証拠を出せ」といわれても、そんなもの出しようがないのと同じですね。
外務省にせよ法務省にせよ、この国っていったいどうなってるんだろう?ネグリはすでに世界中を自由に旅をして講演している身だというのに、しかも思想家としてこれ以上はないほど有名な人なのにね。日本の文化レベルの低さを世界中に宣伝して、非難を巻き起こそうっていうつもりなのかな?
この国の役人のあまりの無知とアホさ加減に涙がでそう。まあ今にはじまった話じゃないし、外務省や法務省にかぎった話でもないんだけど。
もう寝よう。