前からの続きです。
六話Part
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●昭和のドラマ「君の名は」との不思議な繋がり
***「君の名は」のスピンオフ小説と、「愛染かつら」
***ヒッタイトの聖地と、夜叉
***大甕神社と、天台宗の守護宮
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[昭和のドラマ「君の名は」との不思議な繋がり]
平成のアニメ「君の名は」を大甕神社から紐解いてきましたが、
昭和にも同名のドラマがあり、それにも不思議な繋がりを感じました。
内容を書くと長くなるので、ネット上でご確認下さい。
アニメ映画の「君の名は」には、スピンオフ(派生)小説「君の名は」が出ています。
スピンオフ小説とは本編から「派生」した物語を言います。
「君の名は」外伝です。
それには、映画では登場しない宮水神社の祭神二柱が書かれています。
健葉槌命(たけはつちのみこと)
甕星香々背男(みかほしかかせお)
この二柱が祀られている場所は、大甕神社しかないのです。
これは、既に巷では語られていますが、昔の「君の名は」との繋がりまでは語られてはいないのです。
上記の祭神の建葉槌命は、
倭文神建葉槌命
と書き記されます。
一話で書いたように、
甕星香々背男(星の神)を討伐に来た織物の神で、
「倭文(しず)」の言葉は、古代の織物の名称です。
この神については以前にも書きました。
この織物の特徴から、宗像氏族が作った織物と言われ、この地にも北斗七星との不思議な配置が見られるのです。
「倭文」は、「しず」とか「しとり」と、ほとんどの人が読む事ができない文字なのです。
***「君の名は」のスピンオフ小説と、「愛染かつら」
この神と、アニメ「君の名は」と、昭和の「君の名は」が、どのように繋がっているかを考えて行きます。
スピンオフ(派生)小説のように、元になっているものとの繋がりを考えると、不思議な一致が見えて来るのです。
昭和の「君の名は」の派生元は、川口松太郎氏の小説から映画化された「愛染かつら」です。
映画「君の名は」
↓
派生→スピンオフ小説「君の名は」
小説「愛染かつら」
↓
派生→昭和の「君の名は」
「愛染かつら」の舞台とされるのが、慈覚大師が創建した長野の北向観音(北極星・北斗七星信仰)なのです。
この寺のご神木・愛染桂の木から題名が付けられました。
天台密教を広めた慈覚は、北の星を鎮める施しを北斗七星の柄杓に重ね合わせました。
それは、愛染明王と、北極星の天帝とを重ね合わせ、北斗七星の柄杓の水を愛染明王に掛ける事なのです。
また、北極星の妹は、「織姫」と言われたりします。
対立する神ですが、倭文神が織物の神とされるのと一致するのです。
この愛染桂の木で知られる寺が日光にもあります。
日光の神と神との戦いの地にある中禅寺湖のお寺のご本尊は、立ち木観音と言い、十一面千手観音を桂の木、直(じか)に彫ったものです。
愛染桂の木としても知られ、この場所も「愛染かつら」の物語のモデルになったとされるのです。
***大猷院四夜叉門と、アニメ「君の名は」の体の入れ替わり
この地の輪王寺には、大猷院(だいゆういん)と言う徳川家光の霊廟があります。
この入り口には、四夜叉門があり、鬼を鬼で守っている変わった守護の形が見られます。
この形は、比叡山にも見られます。(三元堂)
その四夜叉を紐解くと、やはり、愛染明王のように火焔の明王が現れます。
その明王の特徴が「男女を逆転させる力」を持つのです。
アニメ「君の名は」の「立花瀧」と「宮水三葉」が入れ替わった話と見事に重なるのです。
こんな稀な特徴を持つ明王の事まで、新海誠監督は頭に入れていたのでしょうか?
***ヒッタイトの聖地と、夜叉
家光の霊廟の四夜叉門(よんヤシャ)は、製鉄の発祥のヒッタイトの聖地・ヤズルカヤと不思議な繋がりを見せます。
大甕神社に「鉄」のキーワードが見られることから、ヒッタイトに私の意識は行くのです。
ヤズルカヤでの春を迎える儀式では、四つの門に2つ、陶製の牛を置きます。
そして、その儀式を司る氏族は、タタラ鉄のルーツであるタタール人の故郷のクリミヤ半島(黒海/ウクライナ/現在はロシアが略奪)が出身と思われ、夜の人と呼ばれるフルリ人で、その一族が奉る神がフルリヤシャと呼ばれるのです。
クリミヤは、ヤズルカヤの北に位置し、日本での夜叉は、北の守護神とされ、重なるのです。
この儀式は、日本での節分のルーツとされ、家光の霊廟の四夜叉門が、鬼で鬼から守ると言われる事も、節分の儀式にみられ、
通常「鬼は外」ですが、「鬼は内」とも言われる地域もあり、比叡山の良源大師の鬼になり鬼を退治する事も重なるのです。
香取神宮が石にされた北の星の神に睨みを聞かせている事も繋がって来るのです。
「香」の神が「香香」の神を抑えるからです。
フルリ人は、神職一族である事から、巫女である宮水三葉とも繋がり、三葉の名前からも、三葉葵紋の徳川家光に繋がるのです。
複雑な関係で分かりにくいので、相関図を書いてみました。
***大甕神社と、天台宗の守護宮
比叡山は、奈良大神(おおみわ)神社から大黒様を招致し、地主神と共に日吉大社に祀らせ、天台宗の守護宮としました。
タタラ一族のクリミアがある黒海の「黒」、タタラ鉄の出雲の大黒様の「黒」が、ヒッタイト民族と、この神官民族の関係と、比叡山と、大神神社の関係に結びつくのです。
日吉大社を見てみると、賀茂神社との繋がりが強く見られ、
結局、賀茂のルーツも、大神神社であるから、日吉大社の根底には、三輪の思想があると思われるのです。
東山道を伝って三輪の思想が伝わって行ったとすると、賀茂の直系の本多善光が開いた善光寺にもヒントが隠されていると思われるのです。
善光寺は、飯田市座光寺にある元善光寺から始まりました。
大甕神社の紐解きでも、川を挟んだ鹿島、香取神宮があったように、座光寺にも同じ形があるものと思われるのです。
天竜川を挟んで元善光寺の対岸は喬木村です。
喬木村から見て元善光寺のある対岸には、飯田古墳群があります。
大甕神社の「甕(みか)」は、「瓶」を表し、それは、古墳を表しているものと思われ、
大甕神社周辺も古墳群で知られるのです。
喬木村の謂れが、鏡に映すと橋が架かる仕組みが施されている事を意味とすると、大甕(おみか)神社の「甕(みか)」の言葉を鏡に写したら「かみ(神)」、つまり「大神」となる細工がされているのではと思ってしまいます。
***「倭文」の名前が導く創造世界
この紐解きは、三輪の血を引く私との繋がりを、私は感じたいのかもしれませんが、娘が座光寺に嫁いだことも、我が家の道を挟んだ前の家の方が、大甕神社の星の神を石に封印した「倭文」の神の名と同じ「倭文」と言うのも、既に、私は、創造の世界の中にいるものと思われます。
この名前の方、そうは、いないと思うのです。
何軒か離れた場所だとか言うのではないのです。
その方の苗字を知ると更に驚きます。
創り出された仮想現実世界にいるとしか考えられないのです。
ここまで、私も含めて大甕(おおみか)神社が絡んできました。
この六話を書いている時に、上記の娘から、座光寺のお祭りがあるから来ないかと誘ってきました。
とても変わったお祭りでした。
私の記事の、流れの中にあるようでした。
次回は、そのお祭りを紐解いていきます。
その中に、我が家の運命を感じたのです。