松本 晃一
アマゾンの秘密──世界最大のネット書店はいかに日本で成功したか

目次

第1章 長谷川氏からの電話
第2章 アマゾンの考え方
第3章 マーケティングシナリオの作成
第4章 カスタマーキャンペーンをやろう
第5章 コンピュータ書の品揃え
第6章 アマゾン日本上陸
第7章 品質との闘い
第8章 究極のeコマースを目指して
終章 アマゾンで学んだこと


アマゾンジャパンの立ち上げから運営までのドキュメント本。

日本でECを普及させた立役者の1つでもあるアマゾンに、どのようなカラクリがあるのか知りたくて読んでみた。

なるほど、やはり今までとは違うPRであったり仕掛けがあったのですね

アマゾンで1回でも物を買ったことがある人には、とても面白く読めると思いますよ!


野尻 佳孝
史上最短で、東証二部に上場する方法。

目次

第1章 江戸川のガキ大将、「起業家」を目指す。(父の背中。自営業の家になんか、生まれるんじゃなかった ほか)
第2章 ラガーマンからサラリーマンへ。(明治大学進学。悪夢のような明大ラグビー部。 ほか)
第3章 経営は、苦しい。けれど、楽しい。(1円でもコストを下げろ!カラーコピー割引大作戦。 ほか)
第4章 上場は一日にしてならず―後書きにかえて(社員への愛と会社への愛。経営のベースは「思いやり」です。 ほか)


著者の野尻さんの見方が大分変った。

とても順調に会社を経営されているかと思ったが、やはりその裏ではコスト削減や地道な営業活動があることが分かった。

しかし、野尻さんのバイタリティには舌を巻く。

目標を決めたら貪欲に求め続ける様は、とても参考になった。

300頁弱と若干厚いが、全体的に読み物としてとても面白く、アッという間にスイスイ読めるだろう。


津田 大介
アマゾる―オンラインショップAmazonをとことん限界まで使いこなすこと

内容紹介

なんでもかんでもAmazonで買い物する人も、アソシエイトやマーケットプレイスで儲ける人も、

もっと便利に、もっとお得に使えるワザ70選。 

amazonはよく利用する方だが、知らない機能がたくさんだった。

だが、それを使うことで便利になるか?と言われたら、私はそうでもなかった。

だが、アフィリエイトやせどりをやる人にはとても参考になると思う。

いずれにせよ、巨大市場amazonの魅力を十分堪能できる1冊である。

高橋 朗
黄金のおにぎり

目次

第1章 ブランドは頭より心を使う(念願の開業!でも売れない
「モノ」ではなく「コト」が大事!?
自分の“ウリ”に気づく! ほか)
第2章 ブランドはコミュニケーション(クレーム発生!
原因は何なのか?
お客さんと親密に付き合いたい ほか)
第3章 ブランドは他人への思いやり(真似するヤツには真似させておけ
おにぎり戦争勃発!?
クチコミはすごい広報 ほか)


いやぁ、面白かった。

『ブランド』の創り方を小説風に書いたビジネス書。

表示やタイトルはバカにしている感じがするが、内容は全然バカにならない程ためになります。

集客にお金をかけられない中小・零細企業が、ブランドを創ることを通じて繁盛していく過程が書かれています。

また、とても実践しやすい内容となってます。

全部は実践しなくとも、1つでも取り入れられるものがあるならば、この本を買う価値はあるでしょう。

ショーン・K&J-WAVE
成功前夜 21の起業ストーリー

内容紹介

J-WAVEの人気番組「Make IT 21」に登場した200名近いゲストの中から、選りすぐりの起業家21人を選出。成功者であり、もしくは成功を明確にイメージして歩み出している起業家たちが、起業、もしくは輝かしい成功をつかみ取る前の、まだ読者と変わらなかったころのストーリー。

「朝起きたら、誰でもいい。自分以外の誰かになってくれと願っていた」(ワイキューブ・安田佳生社長)
「マイナス500万円からのスタートですから、失敗してもまたそこに戻るだけです」(エイチ・ワイ・ジャパン 安田久社長)
「会社なんてやめちゃえばいいんだ。そう考えたらすごく楽になった」(バルチック・システム 吉野幸則)
「今でも人見知りするんです」(和田裕美 有限会社ペリエ)

そんな彼らがなぜ、今成功をつかみ、また成功への過程を歩みだしているのか。
「哲学」「情熱」「発想(ひらめき)」「経験」「判断力」の5つのキーワードを彼らの成功ストーリーから導き出す。


思っていたよりも、なかなか面白かった。

著名な経営者もいたしね。個人的にはフルキャストの平野氏、トレジャーファクトリーの野坂氏の話は良かった。

そうそう、ピーチジョンの野口氏も紹介されているが、まさかピーチジョンの命名があんな理由からだとは(笑)


本書は起業して成功した話だけでなく、それまでのバックグランドも描かれているから良かった。

ただ、21人のボリュームは欲張りすぎか。1人だいたい10ページぐらいだからちょっと物足りない。

その分、このFM番組のDJのコラムみたいなものは必要ない。ただ内容を水増ししたり、内容がないコメントが多く感じる。

そういうのもひっくるめて、評価は3ぐらいかな。

桂 幹人, 藤木 美奈子
儲からんのはアンタのせいや―企業再建「五つの鉄則」

内容紹介

「売れない」のではなく、「売ろうとしていない」のだ――。156社のクライアントのうち、154社の再建を成功させたという経営コンサルタントの著者は、売り上げ不振に嘆く企業経営者にこのようにげきを飛ばすという。

 では、「売る」または「儲ける」ためには、何をすればよいのか。その心構えと普遍的なノウハウを説くのが本書だ。

 本のタイトル同様、文中には「欲望予算を作れ」「成功体験は毎朝廃棄してしまえ」など、かなり刺激的な言葉が飛び交う。だが、いずれも著者が手掛けた指導例とその方法論を披露しながら話を進めているので、内容に説得力がある。

 残念ながら飲食店そのものの事例はないが、稼働率が極端に落ちたシティホテル、大手の攻勢に押されている小規模ドラッグストアなど、飲食店にも参考になる立場の事例は多く登場する。その視点に学ぶところは多いはずだ。

「売れない」のではない、「売っていない」んだ!

ちょっとしたパラダイムシフトを味わえた本。

著者はバリバリの商人かと思いきや、「思いは実現する」といった潜在意識や霊体験なども物語る面白い人物。

ただ、その体験が成功していく鍵を握るとも言っている。決してオカルト的な本ではないので悪しからず(笑)。

改めて、目的・目標意識を持つことの大事さを教えてくれる。

モチベーションも上がるし、もういっちょやったるか、といった気持ちにさせてくれる。

シリーズで計3冊出ているが、他の2冊も読みたくなる。

経営者の方には、ぜひ読んでみてほしい1冊です。

岡本 吏郎
お金の現実

目次

第1章 お金というもの(「よのなか」の仕組み
外食という出費のファクター ほか)
第2章 お金という夢を追いかけることに夢はない(「お金を貯める方法」のナンセンス
「夢」と「現実」 ほか)
第3章 お金とは何なのか?(お金は奇跡?
バナナの交換 ほか)
第4章 夢は捨てて、現実的に考える(「お金の貯め方7つの鉄則」を書かない理由
安田善次郎というモデル ほか)
第5章 この本での結論(お金という冒険)(実務家の夢物語
「測定」というメッセージ ほか)


ダメダメ本だな、久しぶりに。

最初の章のあたりはとても参考になったのだが、章を読み進むにつれて中だるみしている。

この著者は嫌いじゃないし、他の著書を読んだことがあって、それはGOODなのであるが。。。

バイアスの話が出ていたが、著者こそバイアスがかっている気がする。

また、帯に書いてある言葉も多少傲慢さが見受けられる。

『この本を読んで、本を投げてしまう人は、99%お金持ちになれません。逆に、この本に夢を感じていただけるならば、お金持ちになる可能性は十分あります。』

は?何様のつもり?って感じ。

確かにお金に関してプロであることは認めるし尊敬しているが(他の著書は結構イイ)、それだけに今回はとても残念でならない。

次回作は期待していますよ

安田 隆夫, 月泉 博
ドン・キホーテ 闘魂経営

目次

十字架は背負うが挑戦はやめない
徒手空拳のド素人だったから成功した!
常識は疑い、破壊するためにある―ドン・キホーテ誕生秘話
失敗と苦労こそ成功のコスト
ようこそ!ドンキ劇場へ
主語は「自分」でなく「相手」に置け
我がケンカ商法の極意を語ろう
今どき最強の人材育成法とは?
仕事は「ワーク」ではなく「ゲーム」だ!
「人間学」こそ究極のマーケティング〔ほか〕


小売業の常識を打ち破り、破竹の勢いで売上を伸ばしてきているドンキホーテ。

ただ、著書を読むと、意外にも基本を重視していることが伺える。

例えば、「売り場」ではなく「買い場」といったお客様重視の経営スタイルを貫いているのが分かる。

紆余曲折あった社長が現場から身につけたノウハウは、今流行のコンサルタントが書いているようなスマートさはないが、経営者(事業者)としてとても感銘を受けるものがある。

また、独自の教育スタイルも確立されており、とても興味深かった。


個人的にはもっと泥臭いことが書かれているのかと期待していたが、そうでもなかったのが残念。

逆に日頃から言われている経営の基本を、別の見方からもう1度再認識させてもらえた1冊だった。

石井 裕之
一瞬で信じこませる話術コールドリーディング

目次

1 人生が変わる話術!コールドリーディングとは?(コールドリーディングの定義
なぜ占いで使われることが多いのか? ほか)
2 コールドリーディングは「人の心理を利用している」から強力(「巻き込むこと」の魔力
「セレクティブメモリ」というワナ ほか)
3 誰でも使える!コールドリーディングのテクニック(あなたもコールドリーダーになれる!
「ストックスピール」でヒットを狙う! ほか)
4 コールドリーディングを日常で利用する方法(人は人との交流の中に生きている
セールスへの応用例 ほか)


ビジネスで使えるかと思って読んでみたが、それよりも『どうして占い師の話は信用されるのか』について詳しく書かれている。

占い師の話のトリックが分かり、ある意味『目から鱗』だった。

最後のほうにビジネスも含めた日常生活でのコールドリーディングの使用方法が書いてあるが、ハッキリ言ってあまり役に立たない。

これの使い道とすれば、占い師に占いをしてもらう際、占い師がこちらの心の内側を読もうとする質問に対して、それに凛として反応しないようにして、占い師を困らせることかなぁ、個人的に(笑)

ただ、人間というのは単純なもので、こんなにも自分に当てはまるのか、というような答えがあるというのは驚きだった。

皆さん、コレを読んで、シッカリ自衛しましょう!



齋藤 孝
眼力

目次

プロローグ 人物・モノを見る目(=眼力)を身につける本
1章 見えないものを見抜く「カリスマ眼力」とは?―経験が磨いた「カン」が生みだすノウハウ
2章 自分の「ものさし」一つで勝負する―人を計る「基準」と「ふるい方」を持つ方法
3章 眼力を「技化」する―これが、あなたもできる「斎藤式・座標軸思考法」
4章 「化ける才能」は、プロセスで見抜く!―結果よりも「何をしてきたか」でわかる“その人”
エピローグ その人の人生に最も役立つ「眼力」という武器


『眼力』というので、テクニックによって人を見る目を養えるのかと思い読んでみた。

確かにそうなのだが、結局は「このテクニックを使いなさい」というよりは、自分で見つけなさいということ。

ただ、その為のヒントが著名人の例も踏まえて書かれている。

人を見る際に、自分の中に1つでも判断基準があるというのは確かに良いことである。

その判断基準の結果サンプルが多くなるにつれて、より自分なりの人を見る目が養えるのであろう。

即効的なテクニックというよりは、じっくりと時間をかけて実践しながら体得していく技術である。