桂 幹人, 藤木 美奈子
儲からんのはアンタのせいや―企業再建「五つの鉄則」

内容紹介

「売れない」のではなく、「売ろうとしていない」のだ――。156社のクライアントのうち、154社の再建を成功させたという経営コンサルタントの著者は、売り上げ不振に嘆く企業経営者にこのようにげきを飛ばすという。

 では、「売る」または「儲ける」ためには、何をすればよいのか。その心構えと普遍的なノウハウを説くのが本書だ。

 本のタイトル同様、文中には「欲望予算を作れ」「成功体験は毎朝廃棄してしまえ」など、かなり刺激的な言葉が飛び交う。だが、いずれも著者が手掛けた指導例とその方法論を披露しながら話を進めているので、内容に説得力がある。

 残念ながら飲食店そのものの事例はないが、稼働率が極端に落ちたシティホテル、大手の攻勢に押されている小規模ドラッグストアなど、飲食店にも参考になる立場の事例は多く登場する。その視点に学ぶところは多いはずだ。

「売れない」のではない、「売っていない」んだ!

ちょっとしたパラダイムシフトを味わえた本。

著者はバリバリの商人かと思いきや、「思いは実現する」といった潜在意識や霊体験なども物語る面白い人物。

ただ、その体験が成功していく鍵を握るとも言っている。決してオカルト的な本ではないので悪しからず(笑)。

改めて、目的・目標意識を持つことの大事さを教えてくれる。

モチベーションも上がるし、もういっちょやったるか、といった気持ちにさせてくれる。

シリーズで計3冊出ているが、他の2冊も読みたくなる。

経営者の方には、ぜひ読んでみてほしい1冊です。