あたしは………。

 

キョウコが嫌い。挨拶もろくにできず鈍臭くて、化粧も古いし、自分のことしか考えてないし、というか自分で精一杯なようだし、とにもかくにも腹がたつ。

 

 

でもそれは半分嘘だ。

本当はハルトがキョウコに構いすぎるから、それが叱責であっても、イライラする。嫉妬する。

なんと小さい自分だ。

 

 

あたしは将来ベルギーに行く。

皆との関係は続かないだろう。

ダオはベトナムに帰るけど………。

 

 

ハルトとキョウコはそれぞれ日本に残る。

通訳や翻訳家を目指すからだ。


 

私は必要とされなくなる………。

 

 

幼少期、あたしはハーフで皆から浮いていた。

でもある日、皆んなで蝶をとりにいった時、珍しい蝶を捕まえた。

 

皆んなその蝶の名前が分からなかった。

でもあたしはわかった。

 

小学校理科の教師である父が家で標本にしていたからだ。

アサギマダラ。

それを教えると皆んなびっくりして、あたしを褒めてくれた。

 

あたしは思った。

 

 

 


 

必要とされるって、

 

なんて気持ちいいんだ。





 

皆んなの役に立ちたい。

博識で冷静沈着で、皆んなが避けたりできないことをやり遂げたい。

 

 

だからあたしは今カメラを………

 

あれっ

 

 

 

 

「あっ………」

 

「何だ??」

 

 「あれれ?」



「やばいっ!逃げろ!!」

 

 

 



 

            

                                   守

 

 

 

 

 

 

 

 

僕、ダオはスマホで廃病院の内科診察室を撮影しながらそう呟いた。

診察室にはレントゲン写真が沢山貼られており、誰かがその肺の部分にタバコを押し付けてあった。

 

 

僕はもう一度言いかけてしまった。

「僕は誰も………」

 

ハルトが振り返って言う。

「どうした?」

 

「何でもない」

「そっか………キツくなってきたら言えよ。カナミに代わる」

 

カナミは嬉しそうに片手を突き上げ小躍りしていた。メガネが落ちそうだ。

「いつでも任せて〜♪」

 

 

ハルトはいつも頼りになる。僕らを守ってくれる。

強引なところや、高圧的なところはあるけれど、仲間想いだ。

こないだの猿搾トンネルの火葬場の時だってそうだ。

 

茶化しにきた暴走族10数人にハルトは1人で向かって行った。

それで仲良しになって戻ってきたんだ。

僕はただ震えているだけだった。

 

 

僕は誰も守れない。

弟のクァンでさえも。

 

 

 

クァン、ごめんよ。

親が離婚して、家族が壊れて、お前が母さんとベトナムに帰る時、どうして僕も付いて行かなかったのだろう。

クァンは国際線のロビーで聞いてきた、「どうしてダオは帰らないの?」

僕は言った、「いずれそっちに行くよ!今は日本で勉強をしなきゃいけない。待ってなよ〜」

 

 

 

その後クァンはあっけなく病気で死んだ。

 

 

 

日本で「勉強しなきゃ」は嘘だ。

母国でも「勉強はできた」はず。

 

 

ただ、僕は華やかな日本で学生時代くらいは遊びたいと思っていたんだ。

 

 

離婚した親は!!家族を壊した親は!!私たちは何よりも家族を大事にするのといつも言っていた!

 

 

僕は誰よりもクァンを大事にしていたはずだ。

だけど愚かにも華やかな日本で学生時代くらいは遊びたいと思っていた。


 

 

この嘘つき、嘘つき、嘘つき!

 

 

 

 

家族を壊したのはお前だ!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廃病院、診療棟の中程、急にハルトが振り向いた。

 

「(………元気ねえな)おーいダオちゃん!!いいの撮れてるぅうう??」

「………とっても撮れてるぅううう〜。見る?ほらほらライブラリ。よし、これだ、これ。再生」

 

僕はスマホの映像ライブラリをハルトに見せ、その中のひとつを再生した。

カナミとキョウコは後ろの方でくったくない会話をしているようだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

外大の学食での動画。
一人で盛りのすぎたパズルゲームをやっているキョウコに対して、突然、僕が撮影しながら話しかける。

「キョウコちゃん、ハルトのこと好きでしょ〜」

「な!!ちょっと何言ってるの!」

「わかりやすいんだから〜」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

僕はライブラリから動画を選び直した。

「違う、間違えた。こっちの動画だ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

外大の学食での動画。カナミが2、3人の友達と楽しそうに話してる。

そこへ僕が撮影しながら話しかける。

「カナミちゃん、ハルトのこと好きでしょ〜」

「ちょい。待てい。その動画ちゃんと消すんだろうな??」

「わかりやすいんだから〜」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「これも違うな〜………」

「ダオ、お前わざとだろ」

 

「もう〜わかりやすいんだから〜。ハルトはどちらかと言うとキョウコだよね?主従関係はっきりしそうだから〜」

「お前、肝試しに向いてないよ」

「どうかな〜僕みたいのも必要よ」



 

僕は道化師。誰も守れない。

ハルト、僕は君が羨ましいよ。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

私たちは待合ロビーを通り過ぎ、ロの字形の廊下へと向かった。そこには沢山の診察室があった。

外科、整形外科、内科、循環器科、小児科………。

 

どれもドアが外れてボロボロ、それどころかスプレーやマジックで落書きがされていた。

 

 

羽衣LOVE ずっと一緒だよ

大久保一帯 ここに集結

らりるれろー!

出てこいやぁCCC

棺桶はこちら⤴️から

 

中でもタチの悪いのは小児科に、

 

希望のない事どもたち。壊れた子供達。どこいったのーーー???

と書き殴られていた。

 

 

診察室はどこも荒らされ、カルテや器具があちこちに散らばっていた。

私はカルテを踏んだら呪いでも受けるんじゃないだろうかと、へっぴり越しでライトを照らしていた。

 

そんな私を見てカナミがニヤッと笑い言い出した。

 

 

「ねえ皆んな、『赤い靴』っていう怪談知ってる?」

 

 

ハルトが前を見たまま返す。

「アンデルセンの童話か?」

 

 

「違う………。今の私たちみたいに廃病院に肝試しに行った日本のグループの話」

 

 

ダオがわざとらしく驚いた。

「ワオ!」

 

 

「………そのグループはね、今の私たちみたいに撮影目的で廃病院に入ったの。そしてね、そのグループの1人がジャンケンに負けて1人で先に進んだ。

 

そいつはちょっと進んだところで白い布を一瞬カメラに映り込ませる役だったの。

 

 

でも仲間たちがそこに到達してもね、そいつも布も出てこないの。これは何か起きたと仲間たちも思ったみたい。

 

でもそいつはサービス精神が強いところもあって、もしかしたらもっと盛り上げるために自分たちを出し抜いたかも、とも思ったの。

 

 

それでね………。

 

 

彼らはかなり奥に行ったところで笑い声を聞いたの。乾いた笑いで、もうこれ以上笑えないっていう感じの笑い。

 

彼らはその笑い声の所まで行った。そこは手術室だった。ジャンケンに負けた奴はそこにいたわ。

 

 

手術台の脇でしゃがみ込んで、自分たちを見てヘラヘラと笑っていた。目の焦点は合ってなくて全裸、自分たちのことも分かっていなかった。

 

 

そしてその素足は何かから逃げてきたのか、地面に散らばったガラス片で切りすぎて、真っ赤っかだった」

 

 

 

 

 

 

(つづく)

 

 

 


 

深夜の廃病院のロビー。

床に散らばったガラス片が私たちを映し込む。

 

焼けこげた大量の紙、外れかかった沢山のドア。

何らかの旧式の機械。雨水に浸かった配電盤。

分厚い電話帳。荒らされたロッカー。

 

そして大きな待合室の椅子達は、まるで宗教施設に集まった信者達の様。

 

照明係の私、キョウコは嫌でも全てを照らさなきゃいけない。


 

ハルトはワクワクとしているようだった。

キラキラとした目で皆に言う。

「みんな勉強ちゃんとしてきたか?」

「………」

「ダオはしてないよなーもちろん」

「火事があったのは知ってる」

「………。まあカメラ回せ。概要を話してやる。呼称は後でピー入れる」


 

『有色川(ゆしきがわ)

いのちの森 総合病院(1989〜1991)

 

北関東地方、有色川市の山中に存在した大病院。

バブル経済の真っ只中、1989年に開業されその豪華な入院施設で話題となった。

 

中でも個人の病室内に天然温泉を設置、庭園も整備されておりそれはさながら高級温泉旅館のようだった。

 

高い部屋では保険適用外で1泊17万円。富裕層を中心にたいそうな賑わいだった。』

 

 

「その当時は高い病室で1泊17万ほどしたんだと」

ダオが驚いて言う。

「えーーー!!??超高級旅館みたいじゃん!」

「まあ問題はそんなに話題を集めた病院がたった3年で廃業してることだ」

 

 

『有色川(ゆしきがわ)
いのちの森総合病院 火災事件(1991)

 

9階会議室から発火。火の気はなく原因は現在も不明。

逃げ遅れた職員と患者26名が死亡。78名が重軽傷。

以降、肝試しの定番コースとしてその名を知られる』


 

「この………9階会議室から発火というのが不可思議で、その時その部屋では、院長その他幹部が謎のフィルムを見ていたと言われている。当時はデジタルビデオテープの時代で、フィルムってのも変な話」

 

「86フィルム」

「そう………一説には職員が倉庫か何かから見つけてきたらしい」

 

「だから9階にいくのね」

「まあでも………それじゃ味気ないから1階から順に色々回ってみよう。今の会話は編集で切っとけよ」

 

 

みんなエンジンがかかってきた様だった。

だけど私は………誰かにずっと見られているような気がしてならず、何度も何度も後ろを振り返っていた。

 

 

 

 

 

(つづく)
 

 
 
         私
 
 
 
 
 
 

 

私はついつい鏡の前で、言葉に出して言ってしまった。

 

私は、私は、

 

 

私は中国語、ビジネス中会話をマスターするため、ど田舎からこの外大に来た。

私はど田舎から出てきた当初のまま安い衣類量販店の服を着て化粧もそのまま。

私は唯一自分の居場所だと思える心霊サークルでも存在が浮いている。鈍臭い。

私はリーダーのハルトが好きだ、でも彼は何時も都合よく私をぞんざいに扱う。

 

 

私はもう一度、誰も私なぞ気にもしていないという逃げ道と、いつか誰かが本当の私に気づいてくれるという希望のふたつで、祈る様に言った。

 

 

「誰も私なんて見ていない」

 

 

私はそう言って、トイレとお風呂が一緒になったボロアパートの電気を消し、駅前へと向かった。誰も見ていない薄い赤のインナーカラーを纏って。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「なんでそんな懐中電灯なんだよ。LEDって言っただろ」

外大で創設されたオカルトサークル、エコエコオカルトの部長ハルトが、肝試し先の廃病院の前で声を荒げた。私がLEDではない懐中電灯を用意してきたからだ。

 

「ごめんなさい、ごめんなさい、これしかなくて」

私はハルトの目を見ず頭を何度も下げる。

 

 

ハルトは短く刈り上げた2ブロックの先のパーマを指でなぞりながら言う。

「ほんとお前ってあれだよなぁ………」

 

 

「Hey You!これがなんだかわかるかい〜!?」

ダオがすっとんきょうな声を出した。ダオは在日ベトナム人2世だ。母国で会社を設立する夢を持っており、日本語とベトナム語両方のスキルを磨いている。いつも陽気で活発。仲間想いのいい奴。ちょっと太り気味だけど。

 

「おおおー。LEDじゃーん。やるじゃんダオ!」

「おおおー。やるじゃーん俺〜。まあ機材は揃ったし。仲良く行こ!はい!キョウコ!これ使って〜」

「ありがとう………」

 

ハルトが元気な声で言う。

「よし、じゃあ撮ってくよ!最初は俺の足元から。顔映すなよ!第一声終わったら病院入り口にパン!(指定したポイントまでカメラを向ける)」

「オッケーオッケー、いやでもしかし、iPhone16すごいね〜!」

 

「そういう話は学食でやれ。行くよ!」

「はーいカメラ回すよ〜」

 

 

『エコエコ!このチャンネルは日本各地に散らばる、ヤバい心霊スポットを回っているチャンネルです。本日はこちら。北関東にあるY総合病院跡。

 

この病院は1991年に火事で全焼しています。コンクリートの基礎部分だけが残った状態。ですが、このY総合病院には人呼んで86(ハチロク)フィルム、見てはいけないヤバい映像フィルムが眠っているということ。

 

何にしろ1991年の火災時は、院長その他幹部がそのフィルムを見ている最中だった様です。我々はそれを探しに行きます。映写機も持ってきています………』

 

 

「オッケーだよー。照明もオッケー。キョウコやるときゃやるじゃん〜」

ダオがそう言うと私は下を向いて照れた。

 

カシャ………カシャ。たいそうなレンズをつけた一眼レフカメラのストロボが光る。

 

「仕事人だなぁ。お前は」

ハルトがそういうとカナミがストラップのついたメガネを外したまま、レンズを覗きながら答えた。

「動画の合間じゃ無いと迷惑でしょ。うまいことやるわよ」

 

カナミはベルギーと日本のハーフ。

専攻はベルギー語。

ビジネス白(ベルギーの漢字表記)会話を習得するらしい。

冷静沈着、博識で頼り甲斐がある。でも彼女は………。

 

 

ふいにカナミが壁を見つめながら言った。

「ツタがかなり生い茂っているね。でも………変ね。どうしてこの病院の外壁、こんな青白いの?」

 

「照明のせいだろ」

ハルトは気にも留めない。

 

「いや………やっぱおかしい………青白い」

 

「メラニン色素の問題じゃないのか?」

 

カナミは一瞬ムッとした。それはそうだ。カナミはベルギーと日本のハーフ。白人はアジア人より光に弱いから住処や街は間接照明が多いし、よくサングラスをかける。瞳の中のメラニン色素が弱いためらしい。だけどそれを言うハルトは少々失礼だと思う。

 

でもカナミの方が大人だ。

「ネタとして撮っておいてもいいんじゃない?」

 

「よし、じゃあそれでワンカット撮るぞ」

「待ってよ。なんか電波がおかしいよ〜」

 

「お前ら、あっちもこっちも。よーわからん小ネタばっかり。山奥なんだから電波がないことだってあるだろう。さっさと撮ってよ」

「………急にアンテナが消えたんだけど。あ、戻った。まあいいか、はーい。じゃあカメラ回すよ〜」

 

『今、スタッフの一人が気づいたんですが………この建物青白くないですか………?照明は普通のLED白色です。何でだろう』

 

カナミが小声で言う。

(火災があった様には見えない。なぜ外壁が焦げてないの?)

 

『今スタッフがここでは大火災があったのに、なぜ外壁が焦げていないのかと言っています。でも………窓を見てみましょう。内から少し焦げた後はありますね。何にしろ気味が悪いですがとにかく中に入ってみましょう』

「はーい。カット〜」

 

 

「さてと………中、入るか。みんないつものやるぞ」

私たち4人は右手を重ね合わせた。

 

「エコエコオカルト、我々は死を恐れず、我々の存在をここに刻む」

 

 

 

 

 

その時、

 

 

 

病院の奥の奥、緑色の壁に囲まれた小さな部屋で、黒いワンピースの女児が涙をこぼした。

 

 

 

 

 

帰れるのは一人だけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

(つづく) 

 

 

 

最近書いた短編を近々載せていきたいと思います。
またよろしくお願いします。

 

 

 

『 焦残 -ShoZa- 』

あらすじ

 

北関東地方、有色川(ゆしきがわ)市にある、

1991年に全焼した

「有色川いのちの森総合病院」の廃墟。

 

そこには86(ハチロク)フィルムという

「決して見てはいけない」映像フィルムが

隠されているという都市伝説があった。

 

外大に通うオカルトサークルのメンバー、

ハルト、ダオ、カナミ、キョウコの4人は、

それを求めYouTubeの撮影に訪れる。

 

しかし探索する中、次第に4人はとある言葉を発することができなくなる………。

 

 




帰れるのはひとりだけ。











 

(あらすじ)

 

江戸の末期。

縁日で風変わりな商売をする

双子の男がいた。

 

それぞれが店を出して

『笑い屋』『哀し屋』を名乗り、

小話で客を楽しませて金を集めていた。

 

しかし双子は縁日が終ると、

ほんの一文でも払わない限り、

誰とも口を聞かなかった。

 

大金を貯める彼らの目的とは………。

 

 

 

写真はフリー素材などを使って制作した物です

 

 

(目次)

 

 

 

 

 

 

 

以前書いた短編に

新しいシーンを加えたお話を次回から

順次掲載させて頂きたいと思います。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

(あらすじ)

 

毎年の盆、自分の髪の毛を

白い箱に入れるという変わった風習の町があった。

ある盆、OLの屋白京香は多忙のため実家に

帰ることができず、

髪を納めることができなかった。

その後、京香の周囲で

おぞましい出来事が起こってゆく………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短編「赤刈」

 

 最近書いた1話完結モノを発展させた

 

ホラー短編を近々連載していきたいと思います。

 

またよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛娘

 

 

足元から見つめています

お耳ぴょん

 

 

 

 

深夜の街角。

 

 

走って追っかけたよ。

22時に大人が走ったよ。

 

 

 

 

わーーーーーーーーー!!

 

 

食べちゃいました😂

 

 

まーた全部食べちゃいました。

 

午後22時に屋台ラーメン追っかけて走って食べちゃいました。

 

このチャルメラ………塩味が効いてとても美味しんです(がっついたためNo Photo)は、
飲んだ後にはサイコー!!って感じですね。

 

またいつか走る。

 

 

非喫煙者ですがシーシャ(水タバコ)吸ってきました。
んー。デオドラントの味がした。が、そこそこは美味かった。