ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会アニメーション第一話。

ついに放送されました!めでたい!!

 

時を経て、またラブライブ!シリーズのアニメ感想記事が書けることを嬉しく思います。

 

早速感想を書いて参りたいと思いますが、

本記事は光の先へネタバレ全開ですので、

まだ放送を観ていないという方は、リピート放送を観てからまたお越し頂ければ幸いです。

 

それでは始めたいと思います。

 

何よりも、まずは一言。

 

ありがとう!!

 

お礼を言わせて頂きたい。

 

「アニメ化する予定がない」と言われ、様々な逆境と共にあった虹ヶ咲。

待ちに待った虹ヶ咲のアニメーション。

その第一話。

それは期待と不安が入り混じった、不思議な高揚感の中で幕を開けました。

 

ワクワクとドキドキの30分を終えて。

私の中にあった感情は「感謝」でした。

 

歩夢ちゃんたちが動いて、しゃべって、笑って、泣いて……

 

「俺たちの最高の虹ヶ咲を見てくれ!」という想いが溢れ出すような、

アニメスタッフの虹ヶ咲への愛がこれでもか!!と詰め込まれていたからです。

これは無敵級*ビリーバーの時も強く感じました。

 

 

それが如実に現れている配信の充実ぶり。

一人でも多くの人に届けたい!

虹ヶ咲学園を知ってほしい!

という想いがとにかく詰まっているんです。

 

そして、観た人の心を掴む確たる自信があったであろうことは言うまでもありません。

 

一番それを感じたのは、やはり歩夢ちゃんのソロPV、「Dream with You」。

 

 

これを観た時、自然と涙が零れていました。

理由は主に二つ。

 

一つ目は上でも触れたように、

「愛してくれてありがとう」という感動。

 

無敵級*ビリーバーと比べても遜色のないような、素晴らしい映像でした。

 

 

かすみちゃん同様に、スクスタでの衣装や更にはA・ZU・NA衣装まで。

 

まるで、上原歩夢がソロ楽曲投票で1位を取った世界線からそのまま持ってきてくれたかのような……

歩夢推しが「かすみ推し羨ましい!」「もしも勝っていたら」という、

一度はした妄想を具現化してくれたと言っても過言はないでしょう。

 

私が心から感動した“あの”無敵級*ビリーバーと同水準のアニメーションPVを本放送でも魅せてくれたことへの感動。

 

 

そして二つ目は、

「あぁ、やっぱりラブライブ!だ」という感動。

 

ラブライブ!無印、ラブライブ!サンシャイン!!に引き続き、第一話のラストに挿入歌。

 

今までのラブライブ!の型に嵌らず、色々なことに挑戦してくれる虹ヶ咲でありながら、

根底に「ラブライブ!イズム」と言えるものが確かにあったことに感情が揺さ振られました。

 

今までのラブライブ!のアニメを愛した私たちが素直に

「ラブライブ!のアニメが帰ってきた!」と思えるようにしてくれたこと。

 

 

このシーン。

シリーズファンの誰もが思ったでしょう、「あぁ、くるぞ…!」と。

 

そしてこのラブライブ!イズムはストーリー中、既に予感として仕掛けられていました。

それは他ならない、上原歩夢という少女の中に流れる「ラブライブ!の血潮」

 

本当に凄いと思ったよ!

自分の気持ちをあんなにまっすぐ伝えられるなんて。

スクールアイドルって、本当に凄い!

私もあんな風に出来たら、なんて素敵だろう!って。

 

上原 歩夢

 

 

スクールアイドルの輝きに触れて、憧れた少女がまた一人。

 

スクールアイドルとは「限られた時間の中で精一杯輝こうとする」存在です。

 

その輝きに触れて、また次の誰かが精一杯輝こうとする……

脈々と受け継がれるスクールアイドルの意志。

 

また、彼女たちは「高校二年生からは予備校へ通う」という約束をしていたようです。

 

 

しかし今回、彼女たちは一人のスクールアイドルと出逢い、

スクールアイドル同好会の扉を叩くことを選択しました。

 

これは「大人になること=好きなことを諦めること」という図式への拒絶でもあります。

 

物語中の随所で「明日の授業の話」を遮って「スクールアイドルの話」をすることも、同じ意味合いを含んでいるでしょう。

 

 

可愛いとは思うけど、子供っぽいって。

もうそういうのは卒業だよ。

 

上原 歩夢

 

冒頭、「卒業」というワードで強くスクールアイドルと紐付ける構成がこれまたニクイ!

 

 

私、好きなの!

 

ピンクとか、可愛い服だって、今でも大好きだし、着てみたい!って思う。

自分に素直になりたい。

だから、見ててほしい。

 

私は、スクールアイドル、やってみたい!!

 

上原 歩夢

 

「やりたいからやる!」

 

ラブライブ!を通してのテーマの一つを、彼女は私たちへ示してくれました。

 

 

この上原歩夢という少女の中にラブライブ!の血脈が流れている「予感」が、

ある種伝統ともいえる一話最後の楽曲によって、「確信」へと変えられたのです。

 

 

生まれたときめき。

あの日から世界は、変わり始めたんだ。

 

高咲 侑

 

変わり始めた「あなた」の世界。

さて、そろそろ高咲侑ちゃんにも触れていきたいと思います。

 

今までのシリーズと大きく違うポイントの一つでもある、「あなた」こと「高咲侑」。

 

スクスタでの通称「あなたちゃん」とは別キャラクターと明言されています。

(スクスタの「あなたちゃん」は音楽科で高咲侑ちゃんは普通科、などの違いもあります)

 

 

このシーンに違和感を覚えたんですが、どうやら部屋の位置がスクスタと逆なんですね。

内装も逆転してるみたいで、とことんパラレルワールドということを印象付けています。

 

そんな彼女ですが、冒頭のワンシーンから、いろいろなものに目を向け、「ときめき」を求めて燻っていることが見て取れます。

 

 

パスケース、洋服、映画……

どれもなんだかときめかない。

こんな経験、みんな誰しもが持っているのではないでしょうか?

 

そんな彼女の元に舞い降りた、最初のスクールアイドル、優木せつ菜。

 

 

こちらはラストの歩夢ちゃんとは相反して、今までのラブライブ!ではなかったもの。

強い既存楽曲でガツン!と先制パンチを繰り出すかのような衝撃。

 

「今までとは一味違う!」

 

そんなメッセージにも思えて、期待が高まりました。

更に一番を丸々公開せず、フルサイズを変則的に公開したところにも驚かされました。

 

 

後半は侑ちゃんがあまりの衝撃に炎に包まれます。

この演出も初めての試みですが、侑の心象風景として描けることが凄いですよね。

 

リアルライブでCHASE!を観てるときの私たちも、これくらい昂ってるのは間違いない。

 

 

更に、ラストのシャウトの部分はライブでも最高に盛り上がるポイント!

なんとアニメ版では、こちらの音量がCD音源よりも大きく編集されていて……。

 

個人的に、このシャウトは「歌詞」ではなく、「台詞」としての扱いなんじゃないか?と。

比喩ではなく、「優木せつ菜の叫び」として描いたのではないかと解釈しました。

 

そんな優木せつ菜の叫び、パフォーマンスを見て、生まれたときめき。

 

退屈な毎日から抜け出したくて。

何かが始まる予感に従い、スクールアイドル同好会の扉を叩こうとして……

 

 

優木せつ菜がスクールアイドルを辞めたと告げられる。

 

明日もまた、同じ日が来るのだろう。

幸福は一生、来ないのだ。

 

 

CM明け。

桜坂しずくちゃんの演劇部でのシーンから始まります。

 

侑ちゃんの心情を見事に表すこの台詞。

何か仕掛けてあると思い早速検索してみました。

 

明日もまた、同じ日が来るのだろう。幸福は一生、来ないのだ。

 

それは、わかっている。

けれども、きっと来る、あすは来る、と信じて寝るのがいいのでしょう。

 

太宰 治 『女生徒』より

 

しずくちゃんの台詞。

これは太宰治著『女生徒』の一節。

 

この作品は、幸せについて思い悩む思春期の女生徒「私」が朝起きてから夜眠るまでを描いた作品だそうで……

これを引用するとはもう、敬服致します。

 

 

やっぱり難しいのかな。

夢、追いかけるのって。

 

アイドルやるって、そういうことでしょ?

 

自分の夢は、まだないけどさぁ。

 

夢を追いかけてる人を応援出来たら。

私も何かが始まる、そんな気がしたんだけどなぁ。

 

高咲 侑

 

 

この独白の最中、「部活動が終わった時間」を映す演出の美しさ。

 

そんな侑ちゃんの中に生まれたときめきは、敢え無く消えてしまうのか。

本当に幸福は一生、こないのか。

 

彼女一人だったら、そうだったかもしれません。

しかし、生まれたときめきは、一つじゃなかった。

 

 

今はまだ、勇気も自信も、全然だから。

これが、精一杯。

私の夢を、一緒に見てくれる?

 

上原 歩夢

 

侑に対する、歩夢からの「告白」である「Dream with You」。

凄いですよね、この一世一代の大告白。

 

 

最初に「イマイチときめきが足りないね」と言っていたパスケース。

 

 

その直後の「普通ならときめくこと間違いなし」の定番シチュエーション。

 

 

それに対して特別な感情を抱きはしない侑。

それは熟年夫婦のような、彼女たちの日常ならでは、でしょうが……

 

事実、侑は歩夢にときめいてはいなかった。

 

 

”ちゃん”!?

 

上原 歩夢

 

そんなに、優木せつ菜「ちゃん」は、特別なの?

 

 

「せつ菜ちゃんじゃなくて、私を見て!私にときめいて!!」という訴え。

 

重い。

最高に重くて、最高と言わざるを得ない。

これぞ幼馴染、上原歩夢。

 

 

その手を取って、明日は幸福が来ると信じて夢を見る。

 

 

もちろん。

いつだって私は、歩夢のとなりにいるよ。

 

高咲 侑

 

 

高咲侑と上原歩夢の中に始まった夢への一歩。

せつ菜が「終わりにする」ために立ったはずのステージで、新しい夢が「始まった」。

 

 

夢を終わらせた少女と、夢を始めた少女。

この二人の対比が描かれた第一話。

今後の二人の邂逅、そしてまだ見ぬスクールアイドル同好会のメンバーたち。

 

こんな完璧な一話、なかなかないでしょう。

ただただ、称賛させてほしい。

そして冒頭の通り、ただただ感謝の意を述べたい。

こんなに心躍る虹ヶ咲のアニメをつくってくれて、ありがとう!

 

 

🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈

 

 

さてここからは各キャラクターの気になった所を挙げたいと思います。

 

【高咲侑】

 

もはや歩夢ちゃんの代名詞ともいえる「ねぇ覚えてる?」。

侑→歩夢になるのも反転の影響かと思うと感心します。

 

 

髪下ろし侑ちゃん、かわいいですね。

通常時は基本ダウナーな感じがイイですよね。

 

これから三か月、宜しくお願い致します。

 

【上原歩夢】

 

あ ゆ ぴ ょ ん だ ぴ ょ ん ♪

 

 

はぁ?

 

ここ凄い好き。

 

 

着信音ににやり。

 

 

サスケを確認!!

 

 

侑ちゃん同様、夜更かししてスクールアイドルの動画を見ていたことからのあくび。

侑ちゃんに誘われる前から部室棟を見ている歩夢ちゃん。

……本当に細かい。素晴らしい愛です。

 

 

そして何より、最後の泣き笑いの動きが半端ない。

いったい何枚描いてるんだ……。

本当にありがとう。

 

【中須かすみ】

 

ぐぬぬぬぬ……おのれ生徒会……!!

 

次回のかすみん回を震えて待ちましょう。

絶対コミカルなシーンでヤバイシーン隠してるよ知ってるよ。

 

【桜坂しずく】

 

くそダサジャージの大女優。

最高にダサくて好き。

 

短くも演劇部のシーンは、第一話を語る上でも欠かせないシーンでした。

『女生徒』ですが、なんでも太宰治の元に送られた「女性の日記」を元に著された作品とのことで、是非読んでみたいと思いました。

 

「太宰治」と聞くと無条件に高海千歌ちゃんの実家、十千万こと安田屋旅館さんを思い出すようになってしまっているシリーズファンの方も多いことでしょう。

こういうちょっとした部分でも繋がりを感じられて、嬉しかったですね。

 

演劇部部長のCVが某舞台少女の方なのも小ネタとして面白いですよね笑

 

【朝香果林】

 

エマちゃんのおかげでモデルをしていることも自然な流れでわかりましたね。

ドヤ顔で「今日は休んだ」って言うかと身構えました申し訳ございません。

 

【宮下愛】

 

めちゃくちゃ映えるよね、この人。

なんかすごいいい匂いしそうだなって思いました。

 

 

爪かわいい。

 

【近江彼方】

 

今回はまだ眠れる彼方ちゃん。

彼方ちゃんがお目目パッチリさんになる回が待ち遠しいですね。

 

【優木せつ菜】

 

キック、マジでかっこいい。

上で結構語ったので、こちらを。

 

【エマ・ヴェルデ】

 

廃部問題以外にも何らかの理由でスクールアイドルを続けるか悩んでいる様子?

エマさんの話もスクスタと結構変えてきそうで楽しみですが、果たして。

 

【天王寺璃奈】

 

この無表情感が堪らない!

この子がいつか笑顔満点になる日は約束された神回となることでしょう。

 

気になったのは、なんで部室棟にいたのか?ということ。

「スクールアイドル好きなの?」という台詞から、もしかすると彼女もスクールアイドル同好会に興味が?

 

璃奈ちゃんは感情を表現するのが苦手な子なので、内に何を秘めているか想像のし甲斐がありますね。

 

個人的に、アニメ化で一番の期待株。

最近のアナログハートなどによりグイグイ私の中での順位が上がっている璃奈ちゃん。

楽しみです。

 

【中川菜々】

 

菜々ちゃん!キリッとした表情がかわいい!!

 

 

菜々ちゃん!!優し気な微笑みもかわいい!!

 

謎の生徒会長。

正体は皆目見当もつきませんが、本当に大好きなんです。

あー全然わからない。あーつらい。あー好き。

 

ちなみに。

この生徒会長、学校の生徒全員の名前を覚えていると言いますが……

虹ヶ咲学園は一学年1,000人のマンモス校です。

 

3,000人の顔と名前を覚えているんです。

 

ヤバイでしょ?

 

【流しそうめん同好会の面々(麺だけに!なんつって)

愛さんにはおかえり頂いて。

 

流石にこの人たちの話題は避けて通れないかな、と笑

 

ラブライブ!界の腹筋崩壊太郎こと流しそうめん同好会。

 

 

流しそうめんに対して部室面積が狭すぎる。

本棚にそうめんのパッケージが張られまくってるところとか最高にぶっ飛んでるよね。

そして敷き詰められた本はいったい何の資料なのか…。

ポスターとかも地味に作り込まれてて笑う。

山積みダンボールの中身、絶対全部そうめん。

 

 

そして一番ヤバイのは、ふと入った部室がアレでも特に疑問に思わない、虹ヶ咲学園の同好会事情だと思うんだ。

 

鉄腕ダッシュの流しそうめんを思い出した人は握手。

 

と、落ちもついたところで。

 

🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈🌈

 

 

さて、いかがだったでしょうか、虹ヶ咲アニメーション第一話。

本当にこれから毎週毎週楽しみになりそうでワクワクします!

 

最後に。

スクールアイドルと出逢った侑ちゃん。

 

 

それはラブライブ!に出逢って、完全にときめいた――あの日の「わたし」だと感じました。

 

みなさん、ラブライブ!との出逢いはそれぞれでしょう。

そして、「完全にときめいた瞬間」というのがきっとあるはずです。

 

私の中でラブライブ!が一アニメコンテンツから、明確に変わった瞬間っていうのは……

うろ覚えですが、μ's New Year LoveLive!の試聴動画を観た時かな?

いや、もぎゅっと“love”で接近中!のMVを観た時も捨てがたい……

 

あなたが完っ全にときめいたのは、いつですか?

 

……ということで。

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会第一話感想を締めたいと思います。

 

毎週感想書いていきますので、気が向いたらまたお立ち寄りくださいませ。

それでは!

 

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