父が亡くなって2ヵ月以上が過ぎました。
数か月前は憎たらしい程元気だったのに、、、。
心にぽっかり穴があくというのは
こういうことをいうんだなぁと
思っています。
この穴はきっとふさがることはないでしょう。
わたしが最後に父に会ったのは
3月半ばの退院の日でした。
父の不平不満が止まらず
私はものすごく悲しい気持ちになり
家まで送り届けてほとんど口も利かずに東京へ
それきりです。
暫く自分を責めてばかりいました。
ブログを読んで下さるご縁のある方から
優しいメッセージが届きました。
「私も父親を亡くしました。」
「何年経っても辛い気持ちは変わりません。」
「残されたものが元気でやっていくことがなによりの供養だと思います。」
目が覚めたような思いがしました。
私が元気で幸せでいることが一番
そう思えるようになりました。
ありがとうございました。
心に染みました。
この世に生きる喜びの一つは
人間の純粋な心にふれることである。
著：武者小路実篤
ご両親を亡くされた方はお分かりかと思いますが
悲しんでばかりはいられません。
葬儀や納骨は終わったものの
やることはたくさんあって
手続きに明け暮れる日々でした。
母とは離婚していて他人
姉も父とは暫く会っていないので
私しかやる人はいません。
「よーし！」
一冊ファイル作って
とりかかることにしました。
年金
電話
健康保険
介護保険
電気
ガス
水道
クレジットカート
几帳面なところはおそらく父譲り
そして、午未天中殺っぽいかも。
こういう時こそ
星のエネルギー活かさなきゃ（笑）
家にも時間を作っては片付けに通っていますが
行くたびに、いろんなことがわかって
それも結構辛いのです。
個室の「老人ホーム」のパンフを発見。
なんと、見学に行ったようでした。
そんなことは一切聞いておらず
いつも
「大丈夫」と言っていました。
８0歳を過ぎた辺りから、自分の体力や気力に不安を感じていた様子でした。
コロナになって孤立してしまったことも辛かったと思います。
新聞の切り抜き等も結構ありました。
「火葬9万～」
「亡くなった後にすること」とか
なるべく負担をかけないようにという親心でしょうか。
あぁ
思わず大きなため息がでます。
「年をとるとはこういうことなんだなぁ」
心境を綴っている走り書きもありました。
たった一人で老いていき、どんなに不安だっただろうと思うと、何とも言えない悲しい気持ちがこみあげてきます。
おそらく父は80代になっても90代になっても、できるだけ変わらない暮らしを続けたい
そう思っていたと思います。
なぜか父の好きだった武者小路実篤の詩が何度も頭の中をよぎります。
ふまれてもふまれても
我おきあがるなり
青空を見て微笑むなり
星は我に光をあたえ給うなり
著：武者小路実篤
玄関に飾ってあった長寿の書
父は天寿を全うしたのだと思います。
天から授かった受命を生き尽くしたのです。
父が遺してくれたものは
私が生まれた時に建てた家と土地
姉と相続するために「相続登記」が必要なことも知りました。
どうしたらいいのか、誰に依頼したらよいのか
相場もさっぱりわからないので、友人に聞いてみます。
「司法書士に20万ほど払った。」
「税理士は別で40万ほど」
「戸籍謄本は自分で集められるよ。出来るものは自分でやった。」
「え、そんなにかかるの？」
とびっくりしました。
彼女の場合、都内で大きな家を一人で相続したので
相続税対策もあったようです。
他の友人も、相続税が払えず土地を半分売ったとか
人によって状況は違いますが
大体理解することができました。
なかなか教えてくれないお金のこと包み隠さず教えてくれた友人には感謝です。
郊外の小さな家ですが
父が築き、守り、遺してくれた大切な財産
幸い、相続税の心配はなさそうです。
倹約家で贅沢など一切しない人でした。
すべて司法書士の先生に依頼すると20万円はかかりそうなので
書類集めなどは自分でやることにしました。
印鑑証明
住民票
除籍表
戸籍謄本
除籍謄本
あちこち移動していた人ですから
出生から亡くなるまでの
戸籍謄本を集めるのがちょっと面倒でしたが、仕事の合間に行いました。
よくわからないことだらけでしたが
依頼先の担当部署に電話すると
わかりやすく教えてくれました。
郵便為替を同封して郵送で依頼しました。
私は歳を重ねてから、素直さに磨きがかかりました。
わからないことはなんでも素直に聞くようにしています。
その分、時間も節約できます。
それにしても、出生まで遡るって
どうしてこんな面倒なことするんだろう？
と疑問に思いましたが
「隠し子」とかいると財産分与が変わってくるらしいです。
なるほど・・・・
父は、4兄弟の長男として誕生
祖父の仕事の関係で、台湾で生まれました。
若くして亡くなったので会うことはありませんでしたが、人の為に尽くす立派な祖父だったようです。
家族で引き揚げ、九州の宮崎へ
その後家族でブラジルへ移住
１９歳で父だけ帰国
しばらく神戸の親戚の家でお世話になり
２０代で東京へ上京
そこで母と出会い、結婚し姉が生まれ
3年後に私が生まれ、家を建て今の住所へ
84歳の波乱万丈の生涯でした。
生まれけり、死ぬまでは、生くるなり。
著：武者小路実篤
84歳という年齢は、十分に長生きだと思います。
もう頑張らなくていいんだよ。
ゆっくり休んでね。
父の人生を振り返り自分のルーツも知れてよかったです。
心配はしていませんでしたが、隠し子はいませんでした（笑）
今は父のことを想い
自分の気持ちの整理しながら
この時間を大切にしようと思います。
めそめそしながら、、、。
次は、司法書士の先生を探します。
よい先生がみつかりますように。
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