普段は思い出しもしないいろんなことが
フラッシュバックのように
浮かび上がってくることってありませんか?
それはよく行ったスーパーの
地下の駐車場だったり
日常の何気ない一コマだったりします
離婚して10年がたちました。
7歳だった娘が17歳になり
間違いなく月日は過ぎていて
ああ、あれからもう10年もたったんだ
早いな
というのが、正直な感想。
悩んで苦しんでいたあの頃の自分に
大丈夫
穏やかで幸せな毎日を過ごしているよ
出来ることならそう報告してあげたい位
あんなに悲しむことはなかったのにね
結婚生活はそれより長い約15年
結婚した当時彼は世界で一番大切な人で
私は家族となった人を愛することに
思いっきり幸せを感じていた。
この愛だけは永遠であるような気がしていた。
最愛の娘を授かり
母としての幸せに感謝する毎日で
胸いっぱいの感動的な瞬間が
本当にたくさんありました。
離婚に至った経緯は別として
離婚は周りにもたくさん悲しい思いを
させてしまいました。
自分で納得して決断したことですが
当時は精神的にかなり凹みました
離婚は誰にもおすすめしません
関係を修復できるのならその方がいいです
一方で(クリスチャンなので、教会の牧師さんが話してくれたことも含めて)
この世の中に
人生に不変なことなどあり得ないのです
人は孤独な生き物
一人でこの世に誕生し
死んでいくときも一人
永遠に変わることのないものなどなく
人の気持ちも変わります。
愛が情に変わったり
離れることもあるのです。
誰が悪いわけでもなく
生きていく上でどうしようもないこと。
それでも人は生きていかなければならない。
Life is too short!
強がるわけではなく
結婚したことも離婚したことも自分で決めたこと
後悔は一切ありません。
日本では離婚後元配偶者と音信不通になった
ということも聞いたりしますが
彼が一生娘の父親であることには変わりはなく出来る限り
よい関係を築いていきたい。
ちなみに彼は再婚し
彼そっくりの愛らしい男児の父親となり
元義理の両親も親戚も
今でも私と娘の誕生日に
お祝いをしてくれる愛情深い人達
縁とは不思議なものだと
つくづく思います。
オーストラリアは
いわゆるステップファーザー(義理の父)とか
ステップシスター(義理の姉妹)とか
娘のクラスメイトにも普通にいて
養子もめずらしくない。
離婚後
平日は母親と過ごし
週末は父親と過ごすというライフスタイルも
お互い話し合って決めます。
もちろんそれは子どものため
離婚しても父親であることは
変わらないんだよ~という感じ。
子どもも子どもなりに
受けいれているそんな環境でした。
そんな状況を周りに隠すこと等なく
むしろ尊重するのが自然で
文化も人種も宗教も様々で
様々な背景の人が
暮らしいる移民の国でもあり
異なることが当然なので
まずお互いを認め合うことから始まる。
振り返れば
15年間のシドニー生活で
私が日本人だからといって差別されることはなく
一人の人間として受け入れられたことに感謝しています
50,60代になっても皆で集まりパーティーをして
誕生日を祝ったり
歳を重ねても素敵なパートナーに
巡りあう魅力的な人も周りにたくさんいて
まだ若かった20代の私は
「歳をとるのも楽しそう」
そう思ったものです。
皆それぞれが自然体で
今を生きていたように感じます。
そういう環境で
15年過ごしてきたこともあり
日本に帰ってきたらシングルマザーの肩身の狭さとか
離婚する人は社会不適合者みたいな感覚に違和感を覚えました。
日本の美徳は
「謙虚」「忍耐」
だったんですね。
シングルマザーだから
特別という発想が私にはなく
同情されたりすることもものすごく嫌で
とはいえ
ひとり親同士で肩を寄せ合うと気もさらさらなく
ひとつだけ決めていたのは
8歳だった娘には
さみしい思いをさせたくなかった。
二人でそして
友達家族や
姉と一緒にキャンプや
海水浴などよく出かけました。
「何をしているか」とか
「その人自身」よりも
学歴
勤務先
配偶者の有無など
周りで判断する風潮は
それはそれで仕方がないことのようにも感じますが
わたし自身はもっと内面的なものに
重視を置きたい。
夫婦関係においても
お互いを信頼し支え合っている
ご夫婦もたくさんいると思いますが
仮面夫婦の存在や
経済的な理由から
離婚できない方もいるかも
それも人それぞれ
幸せの形は皆違っていて当然
結婚していようが独身だろうが
子どもがいてもいなくても
その人個人の感じ方は皆異なり
それだけでは計りしれません。
私は
偽ることなく
自分自身に正直でいたい。
ただそれだけかな
離婚して10年たって
今を生きていて思うことは
人からどう思われようと
迷惑をかけない限りいいんじゃないかな、と。
自然体で自分らしく生きていきたい
そんな風に思ってます。
実はそれが一番贅沢なことなのも知ってる上で。
とりとめのない文章になってしまいました
おやすみなさい