ギターの速弾きが出来ない人の中には、速弾きが「出来なくてもいい」とか、「出来たほうがいい」とか、つまらないコンプレックスの煽り合いの論争や、Youtuber系ギター講師(詐欺師)の動画や解説をわざわざググって自分に都合のいい安心材料を探している人もいると思う。

 

 

 これには、「自分の音楽に必要な速さを弾ければいい」という答えは出ているのだが、現実的な話をすると速弾きというのは基礎力の積み重ねの産物であり、最終的に上級者を目指すうえで、「速く弾くことができる」ことは避けて通れないのである。

 

 

 クリス・インペリテリほど速く弾ける必要もないが、リッチー・ブラックモアくらいは楽勝で弾ける速さでないと、実際問題かなり下手くそである。それを証拠に、セッションミュージシャンで少しも速く弾くことが出来ませんなんて人はいない。これは彼らには裏打ちされた基礎力があるためである。

 

 

 このため「速弾きなんて別にできなくてもいい」とか言っちゃうギター講師は100万%基礎力がなく、向上心のかけらもない信用できない詐欺師だと思ってもらっていい。講師であるはずの彼らがそんなことを言うのかというと、自分自身の下手くそを隠すためであることに他ならない。だって、そういうことにしておかないとギタリストの卵ををカモにできないじゃないか。

 

 

 冒頭でも言った通り、速弾きは基礎力の積み重ねの産物だ。仮に生徒(被害者)に弾き方を教えてください!なんて言われても、詐欺師の彼らは基礎力の無い下手くそなので教えられないのである。また、基礎力がないということは本当に恐ろしいもので、他の奏法も誤ったやり方で教えている可能性が非常に高い。

 

 

 彼ら詐欺師はあなたたちのコンプレックスを突き、「速弾きできなくても上手くなれるんだ!」という都合のいい甘~い嘘で騙すのである。こんなもん、「食って痩せる砂糖」に騙されているのと同じだ。しかし、人間は弱った心理状況の時、いとも簡単に騙されてしまう生き物なのである。

 

 

 ギター講師は詐欺師だと思って接する癖が必要だ。彼らはネガティブな話も、ポジティブな話も人のコンプレックスを突こうとするだろう。彼らは戦うすべがそれしかない哀れな生き物なのである。

 

◎関連記事