私は本当に悲しい。というか、あきれ果てている。なぜ、こんなバカバカしいタイトルの記事を書かにゃならんのか?「床に落ちた飯は食うな!」などと注意喚起の記事を書くライターがいるだろうか?残念ながら、今それをやっている。

 

 

 というのも最近、ギター講師系YouTuber(詐欺師)の主張として、「ギター講師の本分とは生徒を上達させることではなく、楽しませること」であるとする考えが散見されるのである。まぁ、ド下手糞のギター講師系YouTuber(詐欺師)はともかく、これをさも美談のように共感する人間の多さに愕然である。その殆どが囲いか、同業者(詐欺師)であると思いたい。

 

 

 講師という肩書でありながら、こんな論理を平然と持ち出すのは、100万%ド下手糞の信用ならない詐欺師である。今回はギターレッスンにおける、「上達」と「楽しさ」の関係について解説しよう。

 


1.ギターは楽しむことが大事?


 彼らギター講師系Youtuber(詐欺師)の考えに賛同するわけではないが、「習い事を続けること」において「楽しむ」という要素が重要なのは事実である。これは別にギターに限った話ではない。ピアノ、水泳、英会話、なんでもそうだ。

 

 

 例えば、子供向けの音楽教室には、厳しいレッスンをする講師が存在する。生徒が上手く弾けないと、「なんでできないの?」、「練習してこなかったの?」とネチネチ、グチグチと子供を精神的に痛めつけるのだ。そして生徒は「怒られないように上手くならなきゃ」という、ネガティブな動機によって練習するのである。

 

 

 なぜ、こんなにスパルタ(虐待)にする必要があるのかというと、そもそも教え方が下手糞で感情を支配するしか能がないアホということもあるのだが、教室や講師にとってクライアントは子供ではなく、親であることが大きい。子供の上達を示さなければならないことや、生徒のレベルが自分や教室の評価に響くという事情がそうさせるのである。

 

 

 そして、このような講師にあたり、子供の頃に嫌々習い事をしていた者は、ひと区切りつくと、あっさり辞めてしまうことが多い。これは習い事に「楽しい」というポジティブな感情が乏しいためである。そう、「楽しい」という感情は趣味を続ける上での指標となり、講師の資質によっても左右されるものなのである。

 


2.上達こそが講師の主題である


 「楽しむ」という要素は習い事を続ける上で重要であるとを説明した。これは正しい。しかし、「ギター講師の主題は、ギターを上達させることではない」などと、恥ずかしげもなくドアホウを撒き散らす行為は、明らかに公害である。

 

 

 そもそも、生徒は大切なお金と時間を費やして、ギターを上達するために教室に通うのである。これはギターに限らない。英会話教室では英語を上手く喋れるように、スイミングスクールでは泳ぎが上達できることを期待して契約を結ぶのだ。それに対して、教室・講師は成果を上げるための努力を約束するのである。このことから、というか考えるまでもなく生徒から見て「上達できない教室・講師には価値がない」というのは至極当然の論理なのである。

 

 

 そして、講師という肩書でありながら、「生徒を上達はさせることは主題ではない」などと宣うことは、ギター講師としての職務を放棄することであり、生徒の常識的な期待をあざむく行為である。もし、本当にこれを良しとして考えるのであれば、入会前に「うちの教室では生徒の上達を目的としません」としっかり合意を得なければならない。が、していないだろうな。詐欺師だから。

 

 


3.楽しさの源は上達である


  ギターを嗜む者の中には「楽しければ、上達しなくてもいい、下手でもいい」と主張する、いわゆる「エンジョイ勢」と呼ばれる者たちがいる。言いたいことは理解できる。「下手の横好き」という言葉もあるくらいだ。

 


 しかし、エンジョイ勢であっても、下手なりに相応の努力で上達した結果、楽しめるようになっているはずである。そう、彼らは「上達しなくてもいい」とはいいつつも、今日のエンジョイは上達によって得られていることを忘れているのである。

 


 物事というのは上達するほど出来ることが増え、世界が広がり、楽しさも比例して大きくなる。生徒たちがレッスンによって「楽しい」と感じているものは、紛れもなく「上達」起因によるものだ。そして、生徒をうまく上達させることができる教え方の上手い講師ほど、「楽しい」を与え続けることができるのである。実にシンプルな構造である。

 


4.ありえない二者択一を示すのは詐欺師の常套句


  ここからが本題である。先述の通り、「上達」は講師の主題であり、「楽しさ」を生む最も基本的な要素である。

 

 

 それにも関わらず、ギター講師系YouTuber(詐欺師)の「ギター講師の本分は生徒を上達させることではなく、楽しませること」という、「上達」と「楽しむ」を天秤にかけたような不可解な言い回しは、違和感を禁じえない。なぜ、二者択一を想起させるような言い回しなのか?

 

 

 この2つは容易に両立可能だ。楽しく上達できればいいじゃないか?むしろ、教え方の上手い講師を自負するなら、これほど楽ちんなことは無いじゃないか?と普通は思うだろう。そう、実はこの「二者択一」は情報弱者を騙すための詐欺師の常套句なのである。

 

 

 この、「上達」と「楽しさ」はどっちが大事か?のように、さもどちらかに答えがあるかのような前提を提示することで、受け手の思考を停止させるのである。例えば、○✕クイズ(二者択一)が出題されたとして、問題そのものに欠陥があるなど、精通しているものしか分からないだろう?そう、これは右も左も分からない初心者にウケの良さそうな甘〜い答えを示し、カモにしようとするための罠なのである。

 

 


5.ギター講師の演奏レベルは、生徒のレベルに直結する


 「ギター講師の本分は、生徒を上達させることではなく、楽しませること」という主張には、もう一つの理由がある。非常に悲しい理由だ。

 

 

 考えてもみてくれ。演奏や教則に長けているはずの講師がわざわざ、「上達」という要素を排すような言い回しをする意味があるのか?わざわざアピールできるポイントを潰すのは勿体ないはずである。まるでメリットがない。

 

 

 そう、これはこいつらギター講師系Youtuber(詐欺師)が自分がド下手糞だと認識しているため、自分の価値を「演奏技術」で測られることを回避しようとしているのである。そして、ド下手糞な私でも楽しさを教えることはできるよ!ということを暗に主張したいのである。

 

 

 しかし、残念ながら、ド下手糞の彼らには生徒を上達させることができないので、本当の楽しさも教えることができない。というのも、ギター講師の演奏技術というのは、生徒のレベルに直結するからである。講師の資質として、演奏と教則の技量で分けると大まかに3パターンある

 

・演奏が上手く、教え方が下手
・演奏が上手く、教え方が上手
・演奏が下手で、教え方が下手

 

 

 お分かり頂けただろうか?「演奏が下手で、教え方が上手な講師」はこの世に存在しないのである。何故なら、ド下手糞なギター講師系YouTuber(詐欺師)は、自分の弾き方のどこが悪いのか、理由が分かっていないからド下手糞なのであって、そんな彼らが他人様の弾き方の良し悪しについて的確に指摘するなど、どうあがいても不可能だからだ。

 

 

 それどころか、生徒はド下手糞(詐欺師)のデタラメ教則を教え込まれるので、詐欺師同様にド下手糞の状態から脱出できないのである。お金と時間を費やしてこのザマである。これを詐欺、いや地獄と言わずなんと形容する?このことからも、「上達」を少しでも避けるような言い回しをするギター講師は、紛れもなくド下手糞の詐欺師なのである。注意しよう。

 

 

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