2008年12月15日Nikkei Netより:

米社債、値下がりに拍車 有力企業も調達難

【ニューヨーク=山下茂行】米金融市場で社債や証券化商品の値下がりに拍車がかかっている。急速な景気減速に伴い貸し倒れリスクの上昇が嫌気され、高利回り(ハイイールド)社債の平均利回りは20%以上に急上昇(価格は下落)。商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の債務不履行リスクも過去最高を更新している。企業の資金調達難は一向に解消せず、米景気の下押し要因になりそうだ。


ハイイールド債(ジャンク債とも言いますね)の利回りが20%以上、というのは株式の期待利回り並みです。これの意味するところは何か?

これらのジャンク債の発行体の債券が株式並みのリスクを背負っている、即ち、それよりもリスクの高い株式には価値はない、という市場の評価だ。

一般に、経済状況がいい時にはジャンク債は債券のような値動きをし、悪い時に債は株式のような値動きをする、と言われているが、ここでもやはり経済が深刻な状況にあるのが読み取れる。




何回かこのブログでも触れているが、私はミシュランやその「対抗本」と称するようなものに掲載されている飲食店では滅多に食事はしない。だから、このような店ばかりを取り上げる「食通」の方々のブログもこれまでほとんど見なかったのだが、ひょんなきっかけで見る機会があった。

「辛口」というだけあって、なかなか手厳しいですね・・・

私はこのブログで自分が行った飲食店のレビューを書くときに気をつけていることがある。それは悪口を書かない事だ。そして、そもそも悪口を書きたくなるような店はここでは取り上げない。むしろ、この店の「どこが気に入って」「どういう使い道に向いているか」を書くようにしている。そういう情報の方が「あの高級店は化学調味料を使っている!」という手の情報よりも読み手にとってはよほど意味があるからだ、というのが私の持論だからである。

ちょっとした従業員の粗相や料理の不出来はその日その日によって違うだろうし、人によって受け止め方も違うだろう。一方的にネットで書かれてしまうと、店としては弁解の余地は全くない。さらに始末が悪いのはこれらの問題を解決しても、これらの「批評」はネット上に残ってしまう。これは全くフェアではない。
直接本題とは関係ないが、実は一部グルメサイトの「口コミ」が信用できない、と思っている理由の一つはここにある。

世の不景気をよそに連日客単価2万円以上の料理を食べ、自分のブログでほかの「批評家」の悪口を書き合っている「グルメ通」のブログを見た感想である。
「テーマ」は「グルメ」でもよかったのだが・・・

「ミシュランの2009年版の売れ行きが良くない」とあちこちのサイトで書かれている。理由としては
1)熱しやすく、冷めやすい日本人の気質
2)そもそもコンテンツがおかしい
ともっともらしいことを挙げている。
私自身、ミシュランの売れ行きがどうなっているのか、裏を取ったわけではないが、実はそれ自身に興味もない。ただ、もしミシュランの売れ行きが本当に悪い、というのであれば真の原因は違うところにあるだろう。

世の中、それどころではない

に尽きる。

最近、残業上がりで一人で飲食店のカウンターに行くと決まっておかみさんやご主人から「10月の半ばあたりから急に客足が遠のいた」と言う話を聞くのである。断わっておくが、私は自称「食通」が行くような客単価3万円以上の所には滅多に行かない。(だから、このブログのネタにもならない)私が自腹で行くような店はそもそも社用族の接待に使われるような店ではない。それにもかかわらず、景気減速の実感がひしひしと感じられる状況なのである。

そのような状況で、ミシュランに載るような飲食店に行くお金と時間のある人がどれだけいるのか、私には正直なところ、見当がつかない。上記のもっともなご説を書き立てる方々は真偽はともかく、自腹で料理だけで2万円以上のコースを連日召し上がっているような方々で、とてもこの不景気の影響を受けているとは思えない方々だ。そういう方には日本の景気回復のためにも是非、高級料理をバンバン召し上がってお金を派手に使ってほしい。(ただし、従業員をリストラして捻出した会社の金ではなく、本当の自腹で・・)
テーマが「グルメ」ではないのは別においしいかどうかはとりあえず関係ないので・・

最近、農林水産省が力を入れているプロジェクトに”Food Action Nippon"と言うものがある。
FOOD ACTION NIPPON

農林水産省によると、日本の食料自給率は戦後大きく低下の一途を辿り、昭和40年度には73%だった自給率が、平成19年度には40%まで落ち込みんだ。米や砂糖などを除くほとんどの食料の自給率が昭和40年当時に比べて著しく低下し、その分を輸入に頼っているのが現状だ。。この数値は、世界の主要先進国の中でも最低水準に値する。

中でもショッキングなのは毎朝食べているパンの主原料である小麦が多少上がってはいるものの自給率は13%、そして日本人の食生活には欠かせない味噌・醤油・豆腐(納豆も個人的には好きだが「日本人の食生活に欠かせない」という点で関西の方を中心にあれこれ言う人がいるので・・)の主原料たる大豆はわずか5%ということだ。

輸入食材の安全性の問題、そして環境対策としての「地産地消」を推進する上で、食糧自給率の向上は避けて通れないテーマとなろう。

ただ、時々、スーパーに並んでいる豆腐を見て思うのである。自給率が5%しかない割には「国産大豆100%」の豆腐が多くないか?輸入大豆の大半が家畜の飼料や業務用の豆腐・味噌などに回っている、ということなのだが、それにしても不思議な現象である。
久しぶりに堅い話を一つ。

この仕事をしていると、投資先の候補となる会社の方からも、そして投資先のお客様からも心配の声として挙がるのが

「ファンドの傘下にある会社はいつか売られるんでしょう?その時に事業が続いているかどうか心配です。」

というもの。

いくつかの誤解に基づいている話ではある。まず、ファンドは投資した会社の株式については、ファンドなのでいつかは売る、という宿命がある。そして、ファンドの生業として、なるべく高く売ろうとする。ここまでは正しい。

問題はこの「高く売ろうとする」という所だ。以前、このブログでも取り上げたが、バイアウト・再生ファンドの場合、会社の資産を切り売りするのではなく、会社丸ごとを評価した方が価値が出る、すなわち「高く売れる」ケースが圧倒的に多い。
だからファンドは投資した企業については「どうしたら継続的・安定的ににお客様に対して製品・サービスを供給できるか」に腐心するのである。

当然、関係者の方が心配することとして「しかし、ファンドが売却した後の買い手が誰になるのかがわからないし、その買い手が何をするのかわからない」という点である。つまり、ファンドから買った何者かが会社の資産を切り売りしたり、サービスを打ち切ったりする、という事だ。ここでもポイントはやはり「高く売る」という事だ。事業継続に必要な資産を切り売りする、あるいは大事な顧客に提供している製品・サービスの供給を打ち切ることはすなわち、事業価値を下げる事だ。そういうことを前提に評価している買い手に売ったとしてもファンドは高く売ることが出来ないのだ。

だから、ファンドの傘下にあるからと言って「経営が不安定になる」とか「製品・サービスの供給が不安定になる」と言うことはない。

ここまでは、私が仕事の上でよく話す事である。

もう一つ、これはあまり表だっては言わないことではあるのだが、本当にそのようなことが心配ならば、上場企業の方が余程心配である。上場企業の株主は不特定多数おり、彼らは絶えずその株を売り買いしている。それも売っている相手が誰かを知ることもなく。この歯止めは勿論、日本的な株式の持ち合いだったわけだが、それもここ10数年の間に急速に崩れてきている。上場会社、特に比較的時価総額の少ない企業こそ、「3年後には誰の手に落ちているかわからない」と言えまいか。
皆様もご存じのこの経済局面で標題の命題をこれほど考えさられることはない。

法的には勿論、「株主のもの」という事になるだろうが、その企業に対する利害関係者(難しい言葉で言えば「ステーク・ホルダー(stake holder)」は当然にそれだけではない。
借金をしていれば債権者に対する責任もある。長年、会社を支えてきた従業員並びにその家族への責任ももちろんある。製品・サービスを供与している顧客への責任も当然にあるし、地域経済への責任もある。

経済状況がいい時には、この利害の不一致が問題になることはない。問題なのは会社の状況が悪化した場合だ。

複雑な利害関係を同調性つけるか、難しい判断を迫られる。そこで正しい判断ができるのか。経営の質が問われる局面である。
学生時代の同期で宴会。

天然もの地魚、地酒。 ぎんざ 眞

店名にもある通り、地魚が充実している。なぜか鮮魚を売り物にしている店の多くは照明も明るく、賑やかな雰囲気のところが多い。それはそれで嫌いではないのだが、ここはゆっくり落ち着いて食べられる雰囲気だ。デートや家族連れなど、幅広く使えそうだ。

店名の地酒のほか、焼酎のセレクションも充実している。

たまには「縄張り」の新橋・銀座からはなれたところで、ミシュランはおろか、「メシラン」にも載っていないけどお勧めの一軒です:


八丁堀 「藩士酒房 開国論者」


「藩士酒房 開国論者」という店の名前がいかめしいが、内装は「藩士酒房」らしくそれこそ「質素倹約」とまでは行かないが、シンプルで落ち着いている。カウンターに薩摩藩やら長州藩・会津藩の小旗が立っているのが目につく。「ん?薩摩や長州は攘夷論ではなかったの?」というどうでもいい突っ込みは入れないこと。

料理も「薩長レンコン餅」や「海援隊焼うどん」など、いかにも、という名前がメニューに並ぶが、お勧めは「レンコン餅」と「もつ鍋」だ。「レンコン餅」は外側の食感はフライドチキン、中身の触感はモチ、でも味はレンコン、という不思議な味だが、うまい。
一方の「もつ鍋」は正統派「もつ鍋」です。
ひとしきり食べて、飲んで一人5,000円程度の予算。今度は赤坂の店もトライしてみよう。
先日、ミシュランの最新版について書いたが、早速本屋に並んでいる:
ミシュランガイド東京2009 日本語版

¥2,415
Amazon.co.jp

先日、「対抗本」についても一言触れたが、基本的にあまり興味はないのだが、これだけは笑える:

東京 安うま飯ランキング メシラン 2009 路地裏の名店 (1週間MOOK)

¥1,200
Amazon.co.jp

たまたま見つけた本屋では「本家」の隣に置いてあり、表紙も本の構成も似せてあるのだが、なかなかいいのが「予算5,000円以下でうまい店」に特化しているところ。著者の「講談社グルメ&メタボな仲間たち」というのも遊び心があっていい。

やっぱり、「高くておいしい」のは当たり前。「安くてうまい」にこそ価値があります。
久しぶりの更新となりました。まだ読んでくれる人はいるのだろうか?
来てくださった方へ。本当にありがとうございます。

さて、リアルの世界で何かと意見を求められるので、本日はこのネタで:

ミシュランガイド東京2009 日本語版

¥2,415
Amazon.co.jp

まだ中身を見ていない(発売前なので当たり前だが(爆笑))ので何とも言えないが、正直なところ、様々な意味で皆さん、騒ぎ過ぎです

「三ツ星レストランの数がパリと並んだ」と騒ぐのもあまり意味のあることとは思えないし、「あんな店に星がつくなんて審査員の舌がどうかしている」やら「フレンチと寿司に偏っている」と言って向きになって客観性を疑問視するのもはっきり言って馬鹿げている。まあ、そういう人に限って「俺の方が正しい」と言わんばかりに紛らわしいタイトルの本を書いて自身のブログで宣伝しているのだから、ある意味微笑ましい。





ガチミシュラン 自腹・覆面で食べ歩いた星付きレストラン89+9/友里 征耶

¥1,575
Amazon.co.jp

はっきり言って、音楽と一緒で料理に客観性はない。人と一緒に食事をして「この味がわかるか?」とやられることほど不愉快なことはない。大事なことは「わかるかわからないか」ではなく、「好きか嫌いか」なのだ。日本人の悪い癖の一つに音楽でも美術品でも料理でも、「通は必ず同じ好みになる」と思い込んでいることであり、そこには「好み」の入り込む余地をなくしていることがある。だから、自分の好みと違う店がミシュランに入っていたり、あるいは逆に好みの店が入ってなかったりすると、編集方針に疑問を呈してみたくなるのだろう。

繰り返すが、人間が一定の編集方針に基づいて作っている以上、当然に選考は主観的なるのが当たり前だし、故に「客観的でない」という批判もばかばかしいことこの上ないのである。ミシュランもそれを踏まえた「参考情報」として捉えていいのではないか。

皆さん、もう少し、自分の感性を信じましょうよ。