↑のつづき。

2022/4/14

さて、船橋市海神町という素晴らしい地名の町をぶらぶらと歩いていて、偶然発見したのは『浅間神社』だった。


『山野浅間神社』。

この関東出張の間、「浅間」「三島」をテーマに神社を巡ろうとしていた私には、とても有り難い出会いである。


革靴で歩くたびに、足の裏(ウラ)の豆が潰れ痛みを伴う。

しかし、気にしない。

「ウラ」とは鬼の古い呼び名。

良い神様であったはずの鬼が、豆に負けてなるものか。


お邪魔致します。

狛犬。

『阿形』側にちっちゃな子狛犬。
可愛いと言わざるをえない。




石灯籠。
太陽と月。そして、三星。
オリオンか、はたまた金星か。

きっと意味がある。
「三島」とも繋がる。








本殿。
御祭神は『木花咲耶姫命』。


富士山に三つ巴。
かっけー。

昭和初期までは、境内の高台から富士山を拝むことができたという。

創建年代不詳(好きな響き)。

奈良時代にはすでに、『山野浅間神社』のいう祠があったと言われている。

そう。神社も元々は祠。
もっと言えば、自然そのものに祈りを捧げていた。

私の住む沖縄では今も、神社の数は少なくとも、祠の数は滅法多い気がする。

散歩するたびに、「~龍神」と彫られた石碑と遭遇する。

鳥居の向こう側は神様の世界。
沖縄では神と人とを隔てる境界線が少ないのかもなぁ…と妄想。

ちなみに「三島」の「島」の定義は、世界で最も小さい大陸であるオーストラリアより小さく、四方を海や湖などに囲まれた陸地のことだが、奄美や沖縄では、「シマ」とは「集落」や「故郷」のことを差す。

ワタシ達の遠い祖先が、宇宙に輝く星からやってきたと仮定すると、当然、その中のどれかの「星」は、「シマ」と表現したのかもしれない。

「三島」は「三星」であったのかも。



横にそれる道があった。

下った途中に小御嶽神社。



さらに下ったその先に鎮座するのが、『里宮浅間神社』。

1つの場所に複数の社殿などがある場合、山の上が奥宮・山宮なら、麓の里は「里宮」と呼ぶのだそうな。



素敵な御神木である。

息を飲み、しばし静寂の時を楽しむ。



ホツマツタエでは、初代オオヤマツミ『サクラウチ』はハラミ宮(富士山)に住んでいた。

サクラウチの子には姉妹がおり、その名は姉のセオリツ姫ホノコと妹のワカ姫ハナコ。

サクラウチは『桜大刀自(さくらおおとじ)』という名を持っていた。

「おおとじ」が「大歳(おおとし)神」にも繋がるのだ。

現在では桜大刀自神とは『コノハナサクヤ姫』のことだと言われている。




伊勢神宮皇大神宮(内宮)の摂社として、内宮の摂社としては第1位の社格を持つ『朝熊神社(あさくまじんじゃ)』。

鎮座する住所は三重県伊勢市朝熊町字櫻木

さくら木。



朝熊神社は別名『さくらの宮』。

祭神は↓
大歳神
苔虫神(こけむしのかみ)
朝熊水神(あさくまのみずのかみ)


大歳はニギハヤヒの幼名とも言われている。

苔虫神は、君が代の歌詞にもある「苔のむすまで」。
苔が生えるまでの長い間という意味を持ち、つまり「長寿」。
『イワナガ姫』のことである。

そうなれば当然、朝熊水神は『コノハナサクヤ姫』のことだろう。

『さくらの宮』の名にふさわしい。

朝熊(あさま)は浅間。

そもそも、アサマやアソなどは火山の古語だとも言われている。

日本の火山は、似通った名前が多いので、その説は信憑性がある。

ウンセン(雲仙普賢岳)やオソレ(恐山)、ウス(有珠山)。

日本だけではなく、世界に目を向けても、「オソルノ山(チリ)」や「アソンソン(マリアナ諸島)」など、その語源は全て一つの民族をルーツに持つと考えざるをえない。

フンガ・トンガなどは、「噴火」や「トンガリ」を連想してしまうのは、私だけではないだろう。

古代において、「火山」はひとつの重要なキーワードである。


まあ、おいといて。


先程の朝熊の三柱、大歳(ニギハヤヒ)・イワナガ・コノハナサクヤ。

面白いのが、これがシュメール神話の三柱と重なるのだ。

☀️太陽神ウツ⇒ニギハヤヒ
ニギハヤヒはアマテルとも言われており、太陽の神格。

✨冥界の女王エレシュキガル⇒イワナガ姫
冥界に住む、つまり命は永遠である。

✴️豊穣・金星の女神イナンナ⇒コノハナサクヤ姫

この三柱の父神は月神ナンナ(シン)であるから、「月」の神格も持っていると言えよう。

「天照(アマテラス)」が、万葉集では「夜の海を照らす月」として用いられることも、これで納得がゆく。


太陽神ウツとイナンナは双子であるが、ギリシャ神話の太陽神アポロンと月の女神アルテミスも同じく双子だということも、偶然にしては出来すぎである。


さて、三貴神。
太陽神アマテラス
月神ツクヨミ
海神スサノオ

スサノオだけ違和感を感じる。

地球から見て三番目に明るいのは「金星」である。

『スサノオ』は金星。

出雲の日御碕神社の千木の話は割と有名かもしれないが、スサノオを祀る「神の宮」の千木は「女千木」で、アマテラスを祀る「日沈の宮」は「男千木」。

無論、必ずしもそうではないのだろうが、シンプルに考えれば…

アマテラス=男神
スサノオ=女神

と、なってしまう。

ホツマツタエを読めば、アマテルが男神であったことから、私自身「アマテラスが男性であった時期もあったのだろう」と思えるが、スサノオが女神というのは、神話を読む限りでは想像がつかなかった。


しかし、色々な神社を巡り、調べていくうちに、「スサノオは女神説」が信憑性を帯びてきた。

巷で囁かれている『スサノオ』は『スサの王』。

単なるダジャレではないのかもしれない。


メソポタミアの古代都市『スサ』。
その王の系譜には「女王」もいたのである。


その「女王」こそが、『イナンナ』。

その神格は、『金星』。

イナンナが「コノハナサクヤ姫」と同一神であるなら…


コノハナサクヤ姫=スサノオ。


スサノオは牛頭天皇。

貴船神社の摂社『牛一社』の祭神は『コノハナサクヤ姫』であり、古伝では「牛鬼」とされている。

コノハナサクヤ姫の父神は『ミシマミゾクイミミ』であり、『八咫烏』。

『スサノオ』は日本書紀ではこうも書く。

素戔

『烏』が入っているのだ。

そして、『三島』とは『オリオン座』のことだと感じる。

オリオン座は『カラスキ星』。



オオヤマツミの娘は『ワカ姫ハナコ』。

「八雲立つ~」という最古の『和歌(ワカ)』を呼んだのはスサノオ。


ホツマツタエでは、スサノオのイミナは『ハナキネ』。

スサノオは『鼻(花)』から産まれた。

コノハナサクヤ姫が産まれた時には、桜が咲き乱れたのだそうな。



だから私は行くことにした。

武蔵国一宮『氷川神社』に。


つづく。

ではまた❗



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