ごきげんよう、のえるです。
休日恒例のアニメ日記です。
MHP2Gのプレイ日記は
コチラです。よろしければそちらもどうぞ。
【注意】アニメ日記は取り上げたアニメのネタバレが多分に含まれます本日は「ヴァンドレッド」&「ヴァンドレッド2nd」です。
アニメファンから俗に言う「良いGONZO」とわれてる作品の一つです。

内容は男と女が対立している宇宙が舞台のお話。
ボーイ・ミーツ・ガールのスペースオペラですね。
この世界では男と女が完全に相手の素性を知らず、もはや鬼や化物のような存在だと思い込んでいました。
が、とある二人の男女が出会い、そこから両種族の運命が大きく変わる…というものです。
特に女の子の方が積極的で、彼女のおかげで話が進んでいったようなものです。

メインヒロインのディータ・リーベライ。
声はかかずゆみさん。ものすごく一般的な説明でいうと、新キャスト「ドラえもん」のしずかちゃんです。
私的には「シスプリ」の春歌です。兄君(あにぎみ)様~♪
で・も。
今回のアニメ日記で書きたいのは彼女の話ではありません。
2nd第03話「花咲く旅路」です。

「ヴァンドレッド」を見ていた人はピーンときましたか?
そう、バートとシャーリーの話です。
このバートは第一期では、保身のためにしゃべり上手で生き延びてきたようなカンジで描かれ、情けないおぼっちゃんみたいな描画がされていました。
しかしこの2nd第03話。
生まれたときから病魔におかされた惑星の少女との邂逅。
誰もが相手にしないような話もおもしろおかしく聞いてくれた少女。
その少女の病気が悪化しような時、敵の襲撃が。

ここにいたいという気持ちもあるが、自分がいかなければ船がうごかない。
そうなればシャーリーだけじゃなく、全員が危険にさらされる。
「シャーリー…君は、僕が守る」

「…行こう!」
攻めてきた敵の攻撃はいつも以上にすさまじく、一歩も動けないような状況に。
普段いきまいて攻撃の先陣を切るヒビキたちも手がだせない。
「絶対にお前達の好きにさせるもんかああっ!!」
バートの純粋な想いに反応したペークシスは、母船ニルバーナの武装を進化させる。
「この星から出ていけぇぇぇーっ!!」
進化した武装のホーミングレーザーを一斉発射して、前方に広がる敵を一掃した。
こうして船を守ったバートは真っ先にシャーリーの病室へ向かう。
そこで見たのは…医療器具をはずされ、静かに眠るシャーリーだった。
「…ど…どうした、だよ…なんか、妙に静かだな…」
震える声で室内にいる仲間兼医師のドゥエロに話しかける。
そして気丈に、眠るシャーリーに話しかける。
しかし…返事はない。
それでも話つづけるバートにドゥエロが声をかける。
「バート…彼女は最後までがんばった。精一杯生きた」
「だが…私には彼女を救うことはできなかった」

「すまん…」
このドゥエロの言葉に、抑えていた感情があふれてきた。
体を震わせ、ドゥエロにつかみかかろうと歩みだしたバートの足にあったのは…

バートを模した…未完成の人形だった。
シャーリーが作っていたのだ。
後髪の毛をつけて、帽子をかぶせれば完成。
でも、もう完成することはない人形。
それを拾い大事にかかえて病室を出て行くバート。そのとき、

そっとドゥエロの肩に手を置くバート。
言葉にしなくても伝わる「すまなかった、そしてありがとう」の証。
そしてバートは人形を手にこの荒れた惑星を見下ろす。
海賊のおかしらがそんなバートに声をかける。
はじめてかい?
「人の死」に立ち会ったのは
辛いよねぇ 悲しいよねぇ
ああしてやればよかった こうしてやればよかった
頭に浮かぶのは後悔ばかり
残された者に出来るのはたった一つ
「忘れないでいてやること」しかないのさ
バート、あんたはあの子の命の灯火をうけついだんだ
もう自分だけの命じゃないんだよ
さあ顔をお上げ
思い出を抱きしめて前進するんだ
あの子の分もね
我慢することはないさ たんとお泣き
誰かのために流す涙は決して恥ずかしいものではない

バートはやっと泣くことができました。
シャーリーの死に向かい合えたのです。
その後、コクピットの操舵ルームへ来た彼の胸には

シャーリーが残した未完成の人形が…

違いますね。
シャーリーが残した灯火、生きていた「証」の「完成した人形」です。
バートが真実と向き合い、シャーリーの想いを大切にした結果です。
彼の強さと優しさの現われでした。
今日もブリッジにおかしらの声がひびきます。
「故郷に向けて全速前進!」
「了解!全速…」

「前進!」
こうして出発した彼らは、最後に事件の黒幕と戦います。
※いろいろ事情がややこしいので割愛しますね。
そんな敵に対して正面から反抗する彼らたち。

「貴方達みたいにムリヤリ奪っていくは絶対にちがう!」
そして敵のまん前にひきずりだされたヒビキは、堂々と言い放ちます。
ヘン!余裕ぶっこいてんが、おめぇだって同じだろうが!
お前だって怖いんだ
だから屁理屈ならべて、自分を納得させようとしている
そうだろ?
だがな…俺とおめぇには徹底的な違いがある
なんだかわかるか?
俺にはなぁ…大勢の仲間がいるんだっ!!
こんな俺でも、信じてくれるヤツラがいる
間違ったことをしたら、親身になってしかってくれるヤツラがいるんだ
だが、おめぇは一人だ
心を開くことすらできねぇ弱虫が何をほざいたって怖くねぇ
俺が俺自身を乗り越えたその時は…

テメェなんかヘでもねえぜっ!!
このセリフでぶちきれた敵は、この宙域をすべて飲み込み消滅させようとします。
それを一人でとめようとするヒビキを助けようとディータの機体が危険をかえりみず近寄っていきます。
やめろをいわれても、近寄るディータ。そして

「ディータがヒビキを守るの!」

「来るなっ!ディータァァァ!」
初めて二人がお互いの名前を呼んだ瞬間でした。
この想いの強さが、最後はペークシスに届き宙域を守ってくれました。
事件は終了したのです。
その後、男と女の代表により両者が一緒に生活することに。
試験的にヒビキたちがいた船をモデルケースにと。
これによりまず一緒にすむ男女の選別のため、一旦ヒビキたちは男の惑星へ帰還することに。
短い間とはいえディータはヒビキとのお別れで、元気がありません。
最後にもう一度名前を読んで欲しい…そう言ってヒビキが照れて言ってくれませんでした。
そんなことをしていると、

出発の時間。
タラップから船は外れていきます。
落ち込んだディータが背をむけて離れようとしたとき
「ディーター!!」
「!!」
ディータの名前を呼ぶヒビキの声。
その声にたまらず振り返るとそこには、

「オラッ!」
そう言って手を伸ばすヒビキの姿。
驚く周りを尻目にみるみる笑顔になるディータ。
「ハイっ!」
そういって駆け出したディータの顔はいつもの明るい笑顔だった。
たとえば君のその腕が
鎖につながれても
たとえばいつかこの宇宙(そら)が

燃え尽きてしまうとしても
希望だけは信じて

壊れた時代(とき)を越えて
生きる真実があるなら
届かぬ想い秘めて
膝を抱えたままじゃ lonelygirl
きっと僕らも たどりつけるさ
遥かな理想郷へ ah-ahah-ah
たとえば君のその腕が
鎖につながれても
たとえばいつかこの宇宙が
燃え尽きてしまうとしても
希望だけは信じて
たとえば君が悲しみに
崩れそうになっても
たとえば僕のこの胸が
抱きとめる力になれば
明日もきっと wecansurvive

と。
今日は「ヴァンドレッド」でした。
2ndの第03話はなにか悲しみをたたえた涙が出ましたが、最終話はすべてを包んだ暖かな涙が出ました。
この「ヴァンドレッド」は総集編のDVDも出てます。
なかでも第一期の総集編「胎動編」のクライマックスはオンエア版をテンポよく再構成したとことに、メインテーマ「TRUST」を流すというものすごく私好みの構成になってます。
オンエア版を全部見た人も、ひさしぶりに「胎動編」を見てみることをオススメします。
ヴァンドレッド COMPLETE DVD-BOX/吉野裕行,かかずゆみ,折笠富美子

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というところで本日のアニメ日記は終了です。
それではまた、ごきげんよう~。
何かいいことあったらいいね♪