つわりとセックスと夫婦関係

つわり対策コンサルタントのユアンです


妊娠（つわり）・出産は「母親になる試練」だけでなく、
「夫婦関係が試される時」でもあります。


禁欲生活のせいでいがみ合うようなってしまった・・・

妊娠中に旦那さんが浮気をした・・・

つわり中に旦那さんが何もしてくれなかったことを、今も根に持っている・・・


などなど、悪い噂も耳にすることがあります。


中でも、妊娠（つわり）中のセックスについては、
しばしば夫婦間の問題の火種になります。

たとえ妊娠をしていない時でも、
「性の不一致」は破綻の大きな要因となるからです。

by Nina Matthews Photography


■ 男と女でこんなに違う！性欲

そもそも男と女の間には、性欲に差があります。


【男性】

・性欲リズム：睾丸で精子がつくられるリズムと連動
　ー毎日新鮮な精子が一生作られる
　ー10月に最も多く精子が作られ、３月は少なくなる（その差２５％）
・性欲が高い年齢：１９歳頃をピークに低下する

・興奮の仕方：即物的（eg.実際にポルノ映画を見ると興奮）
・快感：女性の1/10、急激に高まり射精により瞬時に冷める


【女性】

・性欲リズム：月経の周期と連動
　ー1ヶ月前後の周期で、排卵期間がピーク

・性欲が高い年齢：35歳頃をピークにその後10年ほど続く（ただし個人差が激しい）

・興奮の仕方：精神的（eg.ポルノ映画を見ると知らされただけで興奮）
・快感：男性の10倍、ゆっくり高まりオルガスムをピークにゆっくり冷める


大雑把に言えば、
男性は毎日性欲があり、淡白で、
女性は月経周期に応じて性欲が高まり、ムーディーなのです。

■ 妊娠中は性欲が減る？

妊娠中の性的活動について500人の女性を対象に、
ナイジェリアで研究が行なわれました。

・64％は性欲が減少
・30％は吐き気と嘔吐のせいで性行為を避けた
・12％は流産を恐れてそれを避けた

特につわりの時期には、パートナーのにおいやキス、動きで
吐き気を催しやすくなるため、性行為を避けがちです。


実際、進化論的なつわりの原因説によると、

つわりは、妊婦が性行為をしないように
思いとどまらせるために存在します。

なぜなら、オルガスムによる子宮の収縮が
流産のリスクを潜在的に高める可能性があるからです。

※尚、通常のセックスで流産になることはほぼありません。
ほとんどの流産は受精卵が着床した時点で、染色体異常により決まるからです。
（参照：日本産婦人科学会）

加えて、多くの女性が妊娠ホルモンにより、
胸への刺激にとても敏感になり、
ほんのわずかな刺激でも痛むので嫌がります。

結果的に、
妊娠中のセックスは、無期限に保留状態になりちがです。

そして、

この禁欲生活と、つわりによる惨めな生活が
夫婦関係に緊張を招くのです。

■ 愛のある夫婦関係を保つために・・・

知識、コミュニケーション、思いやり。

この３つがいつも以上に大切です。


性欲の男女差を知ったり、
妊娠による性欲の変化を知ったり、
相手の好きな（妊娠中も安全な）方法を知ったり。

そのためにも、
これを機会ととらえて、

改めて夫婦間で夜の営みについて、
本音で話しあえれば、お互いに理解が進むはずです。

そして、
相手を喜ばせるつもりで、思いやりをもって接することが、
結局は自分のためにもなり、
夫婦関係を末永く円満に保ってくれるはずです。



（その他、「妊娠中のセックスについて」詳しくは、
　竹内正人先生が解説された記事を参照下さい。　こちら>>>　）

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