「苛立」_感情の波数スペクトル
(その29)
「意識の科学としての名言と名言対」で述べてきていますように、言葉は人間の意識(アクシオン場)の波動関数の測定値とみることができます。言葉はエゴの発育とともに現れますが、E. H. Walkerらの実験結果を踏まえ「磁流理論」ではエゴは脳の扁桃体でのアンダーソン局在だと見ています。そこで言葉も波動関数が「測定」によって収縮したものと見なせます。(1)(2)
感情も同様で、感情の中枢でもある脳の扁桃体がカオスになると真の霊能力・サイ能力が一切発揮できなくなることをお伝えしてきていますが、その感情、実は一昨年(2022年)ノーベル物理学賞の「量子エンタングルメント」しているすごく精密な存在であることが判明しました。「喜」「怒」「哀」「楽」は測定(観測)によって波動関数が収縮した幻であり、実在は量子エンタングルメントしている「喜怒哀楽」だったのです。だから「苦」を測定(観測)したので「楽」があり「楽」を測定(観測)したので「苦」ということになるということです。心理学でいう「幸せ」は実はネガティブ感情で「うつ」を測定したので出てくる幻でした。そして測定(観測)しないでエンタングルメントのままでいるとその「幸せ」を凌ぐ「愉しさ」と真の霊能力・サイ能力が最大出力で発揮されるという機構があることも判明しています。(3)
その感情がどんな波数スペクトルとして測定(観測)した結果なのかを、小説家や作家の感情表現用語とそういう表現をしているその小説家や作家の波数から求めてみました。その小説家・作家が測定(観測)しない感情は表現されませんので、小説家・作家の波数によってどういう感情表現をするかには実は偏りがあるわけです。
ある感情の波数スペクトルが判明すればそれと足して99・・・となる感情の片割れあるいは組にすぎないと認識できますので、真の霊能発揮の境地、悟りの境地に役立ちます。
感情の波数スペクトル第29回目は「苛立」です。
「苛立」の感情表現例:
「私は空しくいらだった。」
(『悲の器』高橋和巳 1931年8月31日生まれ、波数5+8+4→8)
「遺憾の念は一層(ひとしお)深くたちまちどこやら身中の肉をむしられるように気が焦立って来て」
(『あめりか物語』永井荷風 1879年12月3日生まれ、波数7+3+3→4)
「三十男の苛立った眼の中に、ぞっとするほど兇悪なものが走った。」
(『かつてアルカディアに』中井英夫 1922年9月17日生まれ、波数5+9+8→4)
「葉子は苛立ちきって毒蛇のような殺気立った心になった。」
(『或る女』有島武郎 1878年3月4日生まれ、波数6+3+4→4)
「誰だって彼女を見れば、背中に走る神経の束を逆撫でされたような、見たくないものを見てしまったような苛立ちを感じただろう。」
(『奇妙な花嫁』金井美恵子 1947年11月3日生まれ、波数3+2+3→8)
「ぼくは、自分の欲求を完成できない赤ん坊のように苛立ちながら」
(『他人の顔』安部公房 1924年3月7日生まれ、波数7+3+7→8)
・・・
これらから集計すると波数分布は下図のようになります。
「苛立」の波数スペクトル
「苛立」という感情は、波数4や波数8を強くもつ人が測定(観測)しやすく波数2を強くもつ人は測定(観測)しにくい感情だということがわかります(χ2乗検定、p 値<0.05)。
脳科学的には、「怒り」に似た苛立ちがアドレナリンが分泌されるときに起きることはしられています。
苛立ちには「憤り」に似た感情もあります。実は憤りは「他者からは見てわからない、内なる感情を表」し「相手の非常識な対応や理不尽な言動、屈辱的な扱いに対し、強い不平や恨み・怒りの感情を抱き、腹が立って心の中が晴れない状態」(「実用日本語表現辞典」)といいます。アドレナリン系の怒りは他者からみてわかりますので明らかに逆のものです。むしろそうした怒りが抑えられている状態です。理不尽さのようなものを感じている点がポイントで、科学的には、セロトニントランスポーターの密度が低い人が不公平な提案に義憤として憤りやすいことがしられているようですが、その状態は確かに波数4のセロトニンがシナプスに多くなる状態です。
また、苛立ちがGABAの分泌のもとでなくなることもよくしられていますが、GABAは波数2の神経伝達物質です。
「苛立」の波数スペクトルは、「怒り」や「憤り」、「いらいら」の各波数スペクトルと比較すると、非常に興味深い位置を占めています。
波数とホルモン(神経伝達物質)の関係については「ドーパミンな人びと-明石家さんまはドーパミンだった」もご覧ください。
文献
(1)佐佐木康二 「波動関数を収縮させない生き方」 東北日本サイ科学会 2011.8
(2)佐佐木康二 「意識の科学としての名言と名言対」 東北日本サイ科学会 2013.4
(3)佐佐木康二 「感情は量子エンタングルメントだった!」 東北日本サイ科学会 2023.4
(4)中村明編 「感情表現辞典」 東京堂出版 2003
(5)佐佐木康二 「波数系列が示す悟りへの道」 スターピープル・オブ・アース 2005 Autumn Vol.16 p12- (ナチュラルスピリット)
◎「居場所をパワースポットに変える装置」には感情を元のエンタングルメント状態に戻す効果もあります:
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