転生の問題はどうなっているか



 

 当方研究中の「磁流理論」では転生の問題はどうなっているかについてご説明しておきたいと思います。
 磁流理論は、神経の働きを表す方程式とアインシュタインの云った時空の式が同じ式になっていることに気づいたことをきっかけに発展させてきた物理理論で、そこでは、この時空が実はある意識(=宇宙意識、極端に言ってしまえば神様といってよい)の状態(=状態空間)であり、この空間に描かれる軌道は何であれ時空になってみえている大元の意識の状態であるという見解に達しています。それによれば、我々一人一人の存在は、この神経を走行中の神経パルス(= 大きな揺れ幅の波、非線形の波動のひとつ)だったのです。つまり我々は「神様」の具体的な何らかの意識です。我々はこの情報をノイズに抗して正しく伝えるべくこの神経上を必死に走行しています。そこに登場する「無歪み条件」とは、この大元の意識が時空として見える神経を伝わるときにいかに歪まないで伝達できるかを示す条件のことで、時空と神経の方程式を解くことによって波数の系列として具体的に判明しています。「無歪み条件」の人というのは一人でこの系列の多くを既に所有している人だったのです。生年月日から出る波数がこれを示しています。
 また既に他のページで述べていますが「無歪み条件」の波数系列には大きくわけて2つがあり、一つは「自己実現」していくときに、もう一つは「悲劇鑑賞」しているときに具体的に脳内ホルモンの波数の系列として現れることがわかっています。そしてそれぞれは圧力(電池でいえば電圧)に相当するポテンシャル・エネルギーの系列と、そのエネルギーによって実際に仕事をする運動(電池でいえば電流)に相当する運動量の系列になっており、前者は愛や情動に関係し波数3,6,9などから構成され、後者は理性に関係し波数4,5などから構成されています。我々は大抵はこれらの一部を担っています。したがって、我々が自己実現をしたり悲劇の痛みを感じたりするのはこの意味で自然なことであり、それらはどうしても波数3,6,9のいわば「愛」をエネルギー源として波数4,5の「実行」あるいは「努力」という形に展開することになるようなのです。 
 そして、転生も実際にしていて、バージニア大学のイアン・スティーブンソン等による転生の各事例内容等が、具体的にこの波数系列として説明できることも判明しています。前生の生年月日、没年月日と今生の生年月日からそれぞれ出る波数には一定の法則があり、実は大体は「無歪み条件」の波数系列の回りにふらつきながら生死を繰り返していることが、統計的に有意な形で判明しました。有名な霊能者エドガー・ケイシーのライフリーディングを分析した心理学者のジナ・サーミナラは、生まれ変わり現象がちょうど振り子の動きのように中心線(=サーミナラは「神線」と呼んでいる)から左右にブレる振動のように起きていて、その振動がなくなるまで転生を繰り返しているととれることを発見しましたが、磁流理論でも、非線形の波動の動きである我々一人一人は、ちょうどこのような振り子の動きをしていて、その揺れ(ふらつき)が無くなっていく過程が実は無歪み条件へのプロセスであって、そうなるまで転生を繰り返していると判明しました。この揺れ、ふらつきが歪みです。この非線形の波動の動きとはふらつきながらソリトンになっていく姿で、非線形の波動関数でもあります。顔画像分析による過去生の波数などもこのモデルに基づいています。
 ケイシー自体についてはその説かれた内容に間違いがあることが「ハイアーセルフに質問し答えを受け取る装置」により明らかになっていますが、リーディングを分析したジナ・サーミナラの見解は正しいことがやはり「ハイアーセルフに質問し答えを受け取る装置」により判明しています(ケイシーについてはそのおそらくアストラル体に欠陥があったということは研究者により指摘されているところです)。

 

ジナ・サーミナラによる転生の解釈:振り子運動

図はジナ・サーミナラ「超能力の秘密」たま出版(1982,第9刷)より引用。

 

我々はパルスからスタートしてゆらぎながら距離を進むうちにソリトンになっていく存在だ。悟りへの道(無歪み条件)はこのこと。ジナ・サーミナラのいう生まれ変わりの振り子運動のことでもある。
図自体はG.P.アグラワール「非線形ファイバー光学 」吉岡書店 (1997.5)より引用。

 

 また最近、転生の母胎である地球の霊界が消滅したということが霊能者等により言われていますが、これも「ハイアーセルフに質問し答えを受け取る装置」によってハイアーセルフに質問してみたところ、シルバーバーチの言うアストラル界がほとんど消滅したのは確かだがその上の霊界が健在で、そこに菩薩や守護霊、ガイドがいらっしゃるため、我々は引続きその指導や守護が得られるとのことでした。
 すると死後の世界も安泰かというと、「ハイアーセルフに質問し答えを受け取る装置」によると、このアストラル界があるうちは地球への転生が出来ていましたが、今後は地球へは転生出来ず、2つ程ある地球と同レベルの星に転生するようになるとのことです。
 死後の世界については、それがあるなら死んでも死なないので、だったら殺してもよいではないかとの論理になりかねないので、これまで科学的真実としては伏せられて来たと思われます。「ハイアーセルフに質問し答えを受け取る装置」の原理的背景にも我々は(非線形の)波動関数だという見解があるのですが、現世が苦しいからといって自殺しても、いくところはアンダーソン局在した波動関数の世界なので、苦しさは変わらずむしろさらに苦しくなるだけ、という事実もあります。アンダーソン局在とは一般の量子力学でも言われる現象ですが、波動関数が場所に局在した状態で、スピン系エントロピーの増大した領域のことであり、地縛霊界や地獄界のことです。これらは上記アストラル界よりずっと下にあるので、「健在」です。よく言われる、現生で殺し合いをして来た人が死後も同じような世界にいくというのは、スピン系エントロピー値が同程度の領域にいくということなので、現生段階でアンダーソン局在した波動関数のままでは、死んでも苦しみや憎しみ等は同じかそれより悪くなる、ということのようです。「音声によるプラーナ測定」ではこの現在のアンダーソン局在の程度が「生命力活性度」や「上の次元との繋がり度」として判るようになっています。
 アストラル界が抜けたというのは、トランジスタ等のバンド理論と同じでバンド・ギャップが生じたということであり、それを介して各界全体で増幅作用が可能になったということです。これがいわゆる「アセンション」ということのようです。

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