今日は、お休みしていたいのち煌めいての
連載を再開しますカナヘイうさぎカナヘイハート
たくさんの方から「いのち煌めいて読みました!」と
コメント頂きましたニコニコ音譜
とってもありがたいです!!
ありがとうございますp(^-^)q
これからも連載頑張ります!!
どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m



私は4ヶ月の入院生活を経てやっと
子供達の待つ家に帰ることが出来た。

急な坂道を登って、家路まで
ほんの30分くらいの時間でしたが、
とても長く感じられました。

懐かしい家が見えた時は、
一時帰宅で何回か帰って来た時とは
比べようもないほど心臓がドキドキとして
胸が痛くなるような感じでした^_^

お弟子さんやお手伝いの方々が 
「お帰りなさい!」と、皆、笑顔で迎えてくれた。

子供達は学校だったので
まだ帰っていなかったけれど、
やっと帰って来られた!と、
実感がジワジワと湧いてきた。

なにしろ 4ヶ月も家を空けていたのだから
する事は沢山ある。

10月に入ったので家族の皆の衣替えもしなくてはならない。

すぐにでも家事に取り掛かろうとしたのだけれど、
やはり朝からの緊張感のせいか
ちょっと疲れたのでベットに横になっていた。

しばらくすると、玄関の開く音がして
「チャーちゃん  帰ってる?⁈」と、
仁美の元気な声が聞こえた。

そして、勢いよく階段を駆け上がってくる音がして、寝室のドアが開いた。

仁美は、ベットの上の私にいきなり抱きついてきて、上目づかいに私を見つめ心配そうに私にたずねた。

「これからは、ずっとお家にいるよね?もう、病院へは戻らなくていいんだよね?」

そんな仁美を抱きしめ、私は笑顔でうなずき返した。

「さぁ、制服を着替えてらっしゃい」
「ハァーイ」

そんな日常のたわいも無い会話が
なんと心地よい幸せな響きだった。

仁美は大急ぎで着替えを済ませ、
私の側から離れようとしなかった。

仁美がその日の学校のことなどを
身振り手振りを混じえながら 
一生懸命話してくれていると、
今度はバタバタと克基が階段を駆け上がってきた。

そして、ベットに駆け寄ってきた。

二人のちょっと子供独特な
日向くさい頭に顔を近づけ、
私は五感の全てで愛おしい気持ちを感じていた。

私には、術後の苦しい時や子供達に会えない時など、その時間が永遠に続くのかと思うほど
長く感じられたのですけれど、
今は4ヶ月くらいで退院出来たことに
感謝しなければいけないのかもしれません。

ごめんなさい、、、
私とは比べ物にならないほど、
もう長い時間、今この瞬間も
小林麻央さんは病と必死に闘いながら、
愛おしい小さなお子様達の側にいられず
切なくて辛いお気持ちでおられるのだから。

そして、小さなお子達もお母様が
頑張っておられることを、小さいながらも理解し、
お母様のいないことに健気に耐えて、
頑張っておられる。

その当時の事をこうして思い出しながら
この連載を書いていると、
そんな麻央さんのこと、お子達の事を思い
本当に心が痛みます。

ごめんなさい。
うまく言葉では、お伝え出来なくて。

帰宅後の幸せな日々と後遺症に苦しんで…②に続きます……



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【いのち煌めいて】