東武日光線[新栃木駅]の北側、南栗橋車両管理区・新栃木出張所に並ぶ車両たちです。
2018年12月5日撮影
新栃木検修区、という名前の方が馴染みがあるこの車両基地。
東武日光線・宇都宮線を代表する車両たちが並んでいます。
8000系や6050系、10000系と言った面子の中へ、
新たに20400系が加わることとなりました。
快速・区間快速の廃止とリバティのデビューがあった2017年程では無いのですが、
東武日光線・鬼怒川線に関連した動きが色々とありましたので、
少しまとめてみました。
[新藤原駅]に長時間停車する350系「スノーパル23:55」です。
東武鬼怒川線と野岩鉄道・会津鬼怒川線の境界駅である新藤原駅。
私鉄唯一の夜行列車、
そして「スキー臨」としても貴重な存在でしょうか。
2016-2017年の冬シーズンまでは6両編成の300系が活躍、
しかしながら300系引退に伴い
その役割は4両編成の350系へと引き継がれました。
350系側面の汚れは油かな?
野岩鉄道線内の冬期は凍結防止のために架線へ油を塗ってそうで、
6050系など行き交う列車はどうしても汚れが酷くなってしまうのですな。
スノーパル23:55は時間調整のため約2時間ほど停車。
その長時間を利用して近隣のセブンイレブンへ足を運んだ人も多いのでは?
残念ながら新藤原駅近くのセブンイレブンは2012年に閉店、
今では駅前の自動販売機を利用する程度の買い物しか出来なくなっています。
スノーパル23:55の返却回送を鬼怒川線の定番撮影地にて。
2018年2月18日撮影
東武日光線[栃木駅]にてならぶ6050系・8000系・10000系です。
2018年2月28日撮影
ごくごく日常の光景ですが、
写っている東武8000系81115Fは11月19日に廃車回送、
北館林解体所にて解体となりました。
同じ顔つきのブラックフェイス3車種が並ぶ光景もまた、
何れ過去のものに。
東武鬼怒川線[東武ワールドスクウェア駅]を通過する夜行列車「スノーパル23:55」です。
2018年3月25日撮影
2017年7月にSL大樹デビューを前にして開業、
東武鉄道で一番新しい駅を古参の350系が駆け抜けていきます。
この日はこの冬のスノーパル23:55運行最終日。
減光された車内のスキー・スノボ客はまばらでした。
スノーパル23:55
— mataaari25 (@mataaari25) 2018年3月25日
東武ワールドスクウェア駅通過の動画です
深夜2時過ぎにテーマが盛大に鳴り響きますw pic.twitter.com/BeOsjOQyAz
新藤原駅にて静かに出発を待つスノーパル23:55。
300・350系の行先表示器では黄色地の幕なのですが、
この352Fだけは一部だけ緑色となっています。
2017-2018年最終運行日のスノーパル23:55は終点[会津高原尾瀬口駅]へ到着です。
スキー・スノボ客はバスへ乗り換えいざ一面の銀世界へ。
スノーパル23:55として終点[会津高原尾瀬口駅]へ到着した350系は、
回送を兼ねた始発の上り普通列車・新藤原行きとなります。
その隣からは会津鉄道の気動車が会津田島へ向けて出発してきます。
アンバー色の窓から350系車内を。
返却回送を兼ねた普通列車には清掃の方々が乗り込み、
ブランケットなどを片付けていきます。
300・350系といえばこの車内の自動販売機。
日本初の清涼飲料水販売機を搭載した
1800系「急行りょうもう」時代から引き継がれている伝統?です。
スノーパル23:55で一夜を明かす乗客のためのブランケットにはこの様な案内が。
かつての「急行 南会津」もこの様な車窓だったのですな。
スノーパル23:55の返却回送を兼ねた始発列車は終点[新藤原駅]へ。
少ないながらも先を急ぐ乗客は隣の6050系へ乗り換えです。
2017-2018年冬のスノーパル23:55はこの日で運行終了。
そして夏には尾瀬夜行のリバティ化が発表となりました。
・尾瀬夜行23:55 2018年度版
http://tabi.tobu.co.jp/campaign/gogo-archive/tour/201805-01.html
そしてスノーパル23:55もまた東武500系リバティへ引き継がれる事に。
・東武のスキー・スノーボード専用夜行列車「スノーパル23:55」 2018年度版
http://tabi.tobu.co.jp/campaign/gogo-archive/sp/tour/201811-01.html
350系としての尾瀬夜行・スノーパルは僅か1シーズンで終了、
そう先は長くはないと思われる350系にとって活躍の場がより減ってしまう形となりました。
東武日光線[板荷駅]の木造トイレです。
2018年4月19日撮影
トイレ…と言うよりは厠(かわや)と言ったほうが似合う趣。
板荷駅の名物だったボットン便所もついに新しい建物へ。
当然解体されるのかな?と思っていましたが、
フェンスで囲まれ今しばらくはその姿が保存?される様です。
昔の東武…に限らず田舎駅ではこんな感じのトイレが駅ホーム端にあり、
長時間停車の合間に用を足していたと。
板荷駅の駅舎は相変わらずの雰囲気。
東武日光線が開業した当時から使われているであろう改札口の柵。
三角形で繋がれた柱や梁の木造駅舎もこの辺りではすっかり少なくなりました。
佐野線を走る850系です。
2018年4月21日撮影
1800系1819Fが「春の花めぐり号」として入線したときに撮影です。
8000系から改造され活躍する3両編成の800・850系
10000系の運用に余裕が出て転用される様な事があれば、
こちらもそう長くはないのかもしれません。
日光への旅路を補完している東武350系・特急「きりふり」。
リバティがデビューした後も活躍を続けていますが、
東京オリンピック2020年を前にして動きがそろそろ動きがありそうな感じでしょうか。
2018年5月20日撮影
[東武日光駅]に試運転で訪れた20400系21411Fです。
2018年6月7日撮影
地下鉄日比谷線との直通列車で長らく活躍していた東武20000系列。
後継車両の登場により廃車や転用改造が行われ始めた2018年。
津覇車両・館林工場
http://www.tsuha.co.jp/rail/index.html
津覇工場より改造を終えて南栗橋車両管区へ入場。
日中初の試運転で東武日光駅へ訪れた時の一コマです。
20400系の運転台周りの様子です。
旧来から馴染み深いツーハンドルの運転台から一新、
なんとも現代的な機構となりました。
左手マスコンの採用は、
東武においてはリバティに引き続き2例目なのだとか。
車両の状態を監視・制御するシステムに
日立製作所の"Synaptra"(シナプトラ)を採用。
液晶ディスプレイへ統合的に情報が表示されます。
マスコンには下り勾配に対応した「抑速ブレーキ」も追加。
ワンマン運転に対応した放送設備も見て伺えます。
また東武鉄道としては初となる客室扉を開閉するボタンも装備です。
新栃木以北の主?と新顔を、東武日光駅にて。
20400系は22編成88両を予定しているそうで、
東武宇都宮線の8000系(南栗橋車両管区所属)すべてを置き換えるとの事。
南栗橋車両管理区・新栃木出張所にて休んでいる車両たち。
2018年12月5日撮影
新栃木駅を始発としている列車が集う車両基地。
昔ながらの名称「新栃木検修区」と言ったほうが馴染みがある方も多いのでは?
改造され転入してきた20400系が新たに加わる事に。
2018年12月現在、
新栃木所属の8000系は6編成が廃車、残り2編成となっています。
活躍をし始めた20400系と引退間近の8000系。
この地域では
ジャスミンホワイト&ブルー塗装の車両はも間もなく見納めとなります。
ずらりとブラックフェイスが並ぶ新栃木出張所。
8000系更新や10000系などに踏襲された6050系の顔つき。
20400系という新顔が加わる事となりました。
20400系への改造は、
今年度末(平成30・2018年度)までに8編成が出場するペースでしょうか。
これまで活躍してきた8000系8編成を全て置き換えると思われます。
また引き続き改造され20400系が増備される2019年度には
6050系(新造ではない更新車)を置き換えていくと個人的に予想しています。
東武鬼怒川線を行く6050系の野岩鉄道所属車です。
2018年12月15日撮影
昨年2017年より進められていた
6050系新造車グループへの霜取りパンタ設置・連パン化も全て完了となりました。
※6176F・6179F・61101~61103F・61201F
スカイツリートレインを含む、
6050系新造車グループは今しばらくは活躍し続けるものと思われます。
東武宇都宮線[南宇都宮]-[東武宇都宮]間にて81105Fを。
2018年12月24日撮影
今年2018年、東武の新顔として加わった20400系。
鮮やかなフルカラー液晶による案内表示。
設置されたドアボタンによる扉開閉も、冬場にはありがたい限りです。
また5扉で活躍していた20050系も3扉化され転用、
最近になって出場し南栗橋へ、活躍の時を待っているそうで。
東武500系リバティやSL大樹がデビューしてからの東武日光線・鬼怒川線。
来年2019年もまた緩やかながら変化していくものと思われます。